butと聞くと、多くの方が最初に思い浮かべるのは「しかし」です。しかし、butには「〜以外」「〜を除いて」を表す前置詞的な使い方もあります。
このbutのコアイメージは、「集団や範囲の中から、1つだけ外へ出す」です。exceptとほぼ同じ働きをし、everyone but meやnothing but troubleのような表現で日常的に使われます。
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「しかし」と訳せないbutを見つけたら、「それ以外・それを除いて」に置き換えてみましょう。文が一気に見えることがあります!
前置詞butのコアイメージは「〜以外・〜を除いて」
前置詞としてのbutは、ある全体を示したあと、そこから例外を1つ取り除きます。
- Everyone but me was tired.
私以外は全員疲れていました。 - I like every vegetable but carrots.
ニンジン以外の野菜はすべて好きです。 - The office is open every day but Sunday.
そのオフィスは日曜日を除いて毎日開いています。
butの後ろには、除外される人・物・曜日などが置かれます。
接続詞butとの違い
接続詞butは文や内容を対比し、「しかし」「けれども」を表します。一方、前置詞的なbutは名詞などの前に置かれ、「〜以外」を表します。
| 働き | 意味 | 例 |
|---|---|---|
| 接続詞but | 対比・逆接 | I called, but she didn’t answer. |
| 前置詞but | 除外・例外 | Everyone but Tom came. |
- I understand your point, but I disagree.
あなたの言いたいことは分かりますが、私は反対です。 - Everyone but Tom agreed.
トム以外は全員賛成しました。
後ろにもう1つの文が続くなら接続詞、名詞などを例外として外しているなら前置詞的なbut、と考えると分かりやすくなります。
but・except・besidesの違い

| 語 | 中心イメージ | ニュアンス |
|---|---|---|
| but | 〜以外を会話的に示す | all・everyone・nothingなどの後でよく使う |
| except | 対象を明確に除外する | 中立的で幅広く使える |
| besides | 基準にさらに追加する | 〜に加えて |
- Everyone but Tom came.
トム以外は全員来ました。 - Everyone except Tom came.
トムを除いて全員来ました。 - Besides Tom, Mary came too.
トムに加えてメアリーも来ました。
butとexceptはこの例ではほぼ同じです。besidesは除外ではなく、基本的には追加です。besidesの詳しい使い方は、besideとbesidesの違いで解説しています。
butとexceptはどう使い分ける?
日常会話では、all・everyone・everything・nothing・nobodyなどの後にbutが自然に使われます。
- All but one student passed the test.
1人を除いて全員が試験に合格しました。 - Nobody but you knows the answer.
あなた以外は誰も答えを知りません。 - There was nothing but silence.
静寂以外には何もありませんでした。
exceptはより中立的で、文頭に置いたり、除外条件を明確に示したりしやすい語です。
- Except for Sunday, the store is open every day.
日曜日を除き、その店は毎日開いています。 - The report was excellent except for a few errors.
いくつかの誤りを除けば、その報告書は素晴らしいものでした。
nothing but:「〜だけ・〜にほかならない」
nothing but Aは「A以外には何もない」です。日本語では「Aだけ」「Aにすぎない」と訳されます。
- It was nothing but a misunderstanding.
それは単なる誤解でした。 - He did nothing but complain.
彼は文句を言ってばかりいました。 - The trip was nothing but trouble.
その旅はトラブル続きでした。
「nothing=何もない」+「but A=A以外」なので、残るものはAだけです。
no one・nobody but:「〜以外は誰も…ない」
- No one but Sarah noticed the mistake.
サラ以外は誰も間違いに気づきませんでした。 - Nobody but you can do this.
あなた以外にこれをできる人はいません。
否定語とbutを組み合わせることで、butの後ろにある人だけが例外として残ります。
have no choice but to do:「〜する以外に選択肢がない」
have no choice but to doは、「〜するしかない」と訳される定番表現です。
- I had no choice but to wait.
待つしかありませんでした。 - We have no choice but to cancel the event.
イベントを中止するしかありません。
前から理解すると、no choice(選択肢がない)→but(〜以外)→to wait(待つこと)です。「待つこと以外に選択肢がない」と構造通りにつながります。
cannot but do:「〜せずにはいられない」
やや硬い表現ですが、cannot but doは「〜する以外にはできない」から「〜せずにはいられない」を表します。
- I cannot but admire her courage.
彼女の勇気には感心せずにいられません。 - We couldn’t but laugh.
私たちは笑わずにはいられませんでした。
日常会話ではcan’t help doingのほうがよく使われます。
all butの2つの意味
all butには、文脈によって異なる2つの使い方があります。
1.「〜を除くすべて」
- All but two members agreed.
2人を除く全員が賛成しました。
このbutは除外で、two membersだけを全体から外しています。
2.「ほとんど」
- The project is all but finished.
プロジェクトはほぼ完成しています。 - His name was all but forgotten.
彼の名前はほとんど忘れ去られていました。
このall butは慣用的に「ほとんど」を表します。後ろが名詞なら除外、形容詞や過去分詞なら「ほとんど」になることが多いと覚えておくと便利です。
but for:「〜がなければ」
but for Aは「Aを除けば」から、文脈によって「Aがなければ」という条件を表します。
- But for your help, I would have failed.
あなたの助けがなければ、私は失敗していたでしょう。 - But for the rain, the trip was perfect.
雨を除けば、その旅行は完璧でした。
仮定法と一緒なら「〜がなければ」、評価文なら「〜を除けば」と理解できます。
butを使うときの注意点
肯定文でbesidesと混同しない
but / exceptは除外、besidesは追加です。
- Everyone but Ken came.
ケン以外は全員来ました。 - Besides Ken, Yuki came too.
ケンに加えてユキも来ました。
何が除外されるかをそろえる
butの前後では、同じ種類のものを比較・除外するのが基本です。
- She eats everything but meat.
彼女は肉以外なら何でも食べます。
everythingという食べ物全体からmeatを除くため、関係が明確です。
まとめ:前置詞butは「全体から例外を外す」
| 表現 | 構造 | 意味 |
|---|---|---|
| everyone but Tom | 全員からTomを除外 | トム以外の全員 |
| nothing but A | A以外は何もない | Aだけ |
| no choice but to do | to do以外に選択肢がない | 〜するしかない |
| all but two | 全体から2つを除外 | 2つ以外のすべて |
| but for A | Aを除けば | Aがなければ/Aを除けば |
butを見たときに「しかし」で意味が通らなければ、「〜以外」「〜を除いて」を当てはめてください。nothing・everyone・all・no choiceなどと組み合わさった表現を、前から自然に理解できるようになります。
ほかの前置詞もコアイメージから整理したい方は、英語前置詞一覧|コアイメージで意味と使い方を整理をご覧ください。




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