whateverは、辞書を見ると「何でも」「何が〜しても」「どんな〜でも」など、いくつもの意味が出てくる単語です。さらに会話では、たった一言のWhatever.が「どうでもいい」「勝手にして」のように聞こえることもあります。
意味がバラバラに見えますが、コアイメージはひとつ。「選択肢に境界をつくらない」です。
1-e1785721031477.jpg)
「どれを選んでも」「何が起きても」と範囲を開放するのがwhateverです。単独で使うと、その“こだわらなさ”が強く出て「どうでもいい」に聞こえます。
- whatever + 主語 + 動詞:〜するものは何でも/何が〜しても
- whatever + 名詞:どんな〜でも
- Whatever.:どうでもいい/勝手にして(言い方によっては冷たい)
- コアイメージは「どの選択肢にも限定しない」
目次
- whateverの意味は?まず4つの使い方を一覧で確認
- whateverのコアイメージは「選択肢を限定しない」
- whatever you wantの意味と使い方
- whatever happensは「何が起きても」
- 単独のWhatever.は「どうでもいい」?
- whateverとanythingの違い
- whateverとwhicheverの違い
- whateverとno matter whatの違い
- whatever + 名詞は「どんな〜でも」
- whateverとwhat everは違う?
- 会話でよく使うwhateverの定番フレーズ
- whateverでよくある間違い
- whateverの理解度チェック
- whateverに関するよくある質問
- まとめ|whateverは「選択肢を限定しない」で理解する
whateverの意味は?まず4つの使い方を一覧で確認
whateverは文の中での働きによって、日本語訳が変わります。まずは全体像を見てみましょう。
| 形 | 主な意味 | 例 |
|---|---|---|
| whatever + 主語 + 動詞 | 〜するものは何でも | Choose whatever you like. |
| whatever happens | 何が起きても | Whatever happens, stay calm. |
| whatever + 名詞 | どんな〜でも | Whatever reason you have |
| Whatever. | どうでもいい/勝手にして | Whatever. Do what you want. |
それぞれに共通するのは、「これ」と選択肢を限定していないことです。
whateverのコアイメージは「選択肢を限定しない」

whatever = what + everと考えると理解しやすくなります。whatは「何」、everはここでは「どれであっても」という範囲の広がりを加えます。
たとえば、Choose whatever you like.は「あなたが好きなものなら、どれであっても選んで」ということ。話し手は選択肢を絞っていません。
この感覚から、次の意味が自然につながります。
- ものを限定しない → 「〜するものは何でも」
- 起こる出来事を限定しない → 「何が〜しても」
- 名詞の種類を限定しない → 「どんな〜でも」
- 選択に関心がない → 「どうでもいい」
whatever you wantの意味と使い方
whatever you wantは「あなたが欲しいものは何でも」「好きなものを何でも」という意味です。文脈によっては「好きにすれば」のようにも訳せます。
You can order whatever you want.
好きなものを何でも注文していいよ。
Choose whatever you want.
欲しいものを何でも選んで。
Do whatever you want.
好きなようにして。
最後の例は、優しく言えば「自由にしていいよ」ですが、突き放すように言えば「もう勝手にすれば」となります。単語の意味だけでなく、声の調子・表情・前後の会話が意味を決めます。
whatever you likeとの違い
whatever you likeも「好きなものは何でも」です。wantは「欲しい」、likeは「好む」に焦点がありますが、選択を相手に委ねる場面では近い意味になります。
Have whatever you like.
好きなものをどうぞ。
whatever happensは「何が起きても」
Whatever happens, …は「何が起きても……」という譲歩の表現です。No matter what happens, …と言い換えられます。
Whatever happens, I’ll be on your side.
何が起きても、私はあなたの味方です。
Whatever happens, don’t give up.
何が起きても、諦めないで。
Whatever happened, it wasn’t your fault.
何が起きたにせよ、あなたのせいではありません。
未来のことでも、譲歩を表す節では通常whatever will happenではなくwhatever happensと現在形を使います。「条件・時を表す副詞節では未来を現在形で表す」のと同じ感覚です。
happenそのものの感覚が曖昧な方は、happenのコアイメージと使い方もあわせて確認すると理解がつながります。
単独のWhatever.は「どうでもいい」?
会話で単独のWhatever.は、「どうでもいい」「はいはい」「勝手にして」のような投げやりな返事としてよく使われます。
A: You should apologize to her.
彼女に謝ったほうがいいよ。
B: Whatever.
はいはい。/どうでもいいよ。
このWhatever.には「どの答えでも私には関係ない」という態度がにじみます。親しい間柄で冗談っぽく使うことはありますが、仕事や初対面の相手には避けたほうが安全です。
感じよく「どっちでもいい」と言う表現
| 英語 | ニュアンス |
|---|---|
| Either is fine. | どちらでも大丈夫です |
| I don’t mind. | 私は気にしません |
| It’s up to you. | あなたにお任せします |
| I’m okay with whatever you choose. | あなたが選ぶものなら何でも大丈夫です |
「こだわりがない」と伝えたいだけなら、単独のWhatever.より上の表現が自然で丁寧です。
whateverとanythingの違い
anythingも「何でも」と訳されますが、whateverと文の作りが違います。
You can take anything.
何でも持っていっていいよ。
You can take whatever you need.
必要なものは何でも持っていっていいよ。
anythingは単独で「何でも」という代名詞になります。一方、whateverは後ろにyou needなどの文を続けて、anything that you need(あなたが必要とするものなら何でも)というまとまりを作れます。
| 特徴 | 例 | |
|---|---|---|
| anything | 不特定の「何か・何でも」 | Ask me anything. |
| whatever | 後ろの説明に当てはまるものは何でも | Ask me whatever you want to know. |
whateverとwhicheverの違い
違いは、選択肢の範囲が決まっているかです。
- whatever:選択肢が限定されていない「何でも」
- whichever:限られた候補の中の「どちらでも・どれでも」
Order whatever you want.
欲しいものを何でも注文して。
Choose whichever dress you prefer.
(候補のドレスのうち)好きなほうを選んで。
whateverやwhicheverを含む複合関係詞を文法から整理したい方は、複合関係詞とは?whoever・whatever・whichever・howeverの違いをご覧ください。
whateverとno matter whatの違い
「何が〜しても」という譲歩では、whateverとno matter whatはほぼ同じ意味です。
Whatever happens, keep going.
No matter what happens, keep going.
何が起きても、進み続けて。
ただし、「〜するものは何でも」という名詞の働きでは、そのまま置き換えられません。
I’ll eat whatever you cook.(自然)
あなたが作るものなら何でも食べます。
I’ll eat no matter what you cook.(この意味では不自然)
no matter whatは基本的に「たとえ何が〜でも」と、文全体に条件を加える表現です。
whatever + 名詞は「どんな〜でも」
whateverの直後に名詞を置くと、「どんな〜でも」「どの〜であっても」という意味になります。
Whatever reason you have, tell me the truth.
どんな理由があっても、本当のことを話して。
Use whatever method works best.
いちばんうまくいく方法なら、どんな方法でも使ってください。
Whatever decision you make, I’ll support you.
どんな決断をしても、応援します。
whateverとwhat everは違う?
通常、「何でも」「何が〜しても」を表すときはwhateverと1語で書きます。
一方、疑問文のwhatを強調して「いったい何が」と言うとき、what everと分けて書かれることがあります。
What ever happened to that project?
あのプロジェクトはいったいどうなったの?
ただし現代英語では、この強調用法もWhatever happened to …?と1語で書くのが一般的です。意味はWhat on earth happened …?に近く、驚きや疑問の強さが加わります。
会話でよく使うwhateverの定番フレーズ
whatever it takes
「何としてでも」「必要なことは何でもして」。
I’ll do whatever it takes to succeed.
成功するためなら何でもします。
for whatever reason
「理由は何であれ」「なぜか」。理由を特定できない、または重要視しないときに使います。
For whatever reason, he didn’t reply.
なぜか、彼は返信しませんでした。
or whatever
「〜とか何とか」「〜でも何でも」。例をぼかすカジュアルな表現です。
Let’s get coffee or whatever.
コーヒーでも何でも飲みに行こう。
whatever works
「うまくいく方法なら何でも」「それでうまくいくならOK」。
We can meet online or in person—whatever works for you.
オンラインでも対面でも、都合のよいほうで大丈夫です。
whatever you say
文字どおりなら「あなたの言うことなら何でも」ですが、会話では「はいはい、そういうことにしておくよ」という皮肉になることがあります。
whateverでよくある間違い
1. 丁寧に「どちらでも」と言うつもりでWhatever.を使う
単独のWhatever.は投げやりに聞こえやすい表現です。Either is fine.やIt’s up to you.を使いましょう。
2. whateverとwhicheverを同じように使う
候補が限られているならwhichever、範囲を限定しないならwhateverが基本です。
3. whatever happensをwhatever will happenにする
「何が起きても」と未来の条件を表す場合も、通常はwhatever happensと現在形にします。
4. すべて「何でも」と訳す
文脈に応じて「何が〜しても」「どんな〜でも」「どうでもいい」と自然な日本語に変えましょう。訳語より「限定しない」というイメージを持つほうが応用できます。
whateverの理解度チェック
次の空欄にwhateverまたはwhicheverを入れてください。
- Choose ( ) you like from these two designs.
- ( ) happens, call me.
- You can eat ( ) you want.
答えを見る
- whichever:2つのデザインという限られた候補から選ぶため。
- Whatever:「何が起きても」。
- whatever:「食べたいものは何でも」。
whateverに関するよくある質問
whateverは失礼な言葉ですか?
単語そのものが失礼なのではありません。whatever you needなどは普通の表現です。ただし、返事として単独でWhatever.と言うと、「どうでもいい」「はいはい」と相手を突き放す印象になりやすいため注意が必要です。
whateverは「なんでもいいよ」の意味で使えますか?
文章の中なら使えます。たとえばI’m fine with whatever you choose.なら「あなたが選ぶものなら何でもいいよ」と感じよく伝わります。単独のWhatever.は避けるのが無難です。
whateverの品詞は何ですか?
使い方によって異なります。whatever you needのように名詞のまとまりを作る複合関係代名詞、whatever happensのように譲歩を表す複合関係代名詞、whatever reasonのように名詞を修飾する複合関係形容詞として働きます。
まとめ|whateverは「選択肢を限定しない」で理解する
- whateverのコアイメージは選択肢を限定しない
- whatever you wantは「欲しいものは何でも」
- whatever happensは「何が起きても」
- whatever + 名詞は「どんな〜でも」
- 単独のWhatever.は「どうでもいい」と冷たく聞こえることがある
- 限られた候補から選ぶときはwhichever
日本語訳をひとつずつ暗記するより、「どの選択肢にも境界を引かない」と捉えると、さまざまなwhateverを同じ感覚で理解できます。
be:RIZEでは、語彙・文法・リスニング・スピーキングの現在地を確認し、知識が会話につながらない原因と、目的に合う学習順を一緒に整理しています。



