- 現在完了:have+過去分詞
- 過去完了:had+過去分詞
- 未来完了:will have+過去分詞
- have:自分・基準時点の領域に持つ
- 過去分詞:動作や働きかけが完了したあとの状態
- 完了形:その状態を、ある時点の領域に持つ
過去分詞の正体を、1分48秒で確認
まずは短い動画で、この記事の中心となる感覚をつかんでみてください。見終わったあとに本文の例文を読むと、公式ではなく英語の処理順として理解しやすくなります。
動画:しゅみすけ「過去分詞、これで一発です」|YouTubeで見る
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have+過去分詞の中心は、出来事そのものより“完了した状態を今持っている”ことです。経験・継続・完了・結果を個別暗記する前に、過去から基準時点へ状態を持ち込む感覚をつかんでみてください。
英会話スクール「b わたしの英会話」・英語コーチング「be:RIZE」創業者
英語の完了形とは?ある時点に完了状態を持つ形
英語の完了形とは、have+過去分詞を基本として、ある基準時点とそれ以前の出来事をつなぐ形です。 have+過去分詞=完了した状態を持つ She has left the office. 彼女はオフィスを出ました。 leftは、出る動作が完了したあとの状態です。hasによって、その状態が現在の領域に置かれています。 そのため、この文には「彼女は今オフィスにいない」という現在へのつながりが感じられます。
haveの役割|自分の領域・時点の領域に状態を持つ
haveを「持つ」とだけ訳すと、完了形とのつながりが見えにくくなります。 I have a car. 私の領域に車がある。 I have a problem. 私の抱えている状況の中に問題がある。 I have finished the work. 今の私の領域に、仕事が完了した状態がある。 haveの中心は、手に持つ動作ではなく、対象や状態が自分のテリトリーに存在することです。完了形でも、この感覚は消えていません。 詳しくは、haveのコアイメージは「持つ」ではない|英会話で使える5つの型と例文で解説しています。過去分詞とは?動作が完了したあとの状態を置く形
過去分詞は、規則動詞なら多くの場合-ed、不規則動詞ならdone・gone・seen・writtenなどの形になります。- finish → finished:終えられた・完了した状態
- break → broken:壊れる働きかけを受けたあとの状態
- write → written:書く行為が完了したあとの状態
- go → gone:行ってしまった状態
現在完了|現在の領域に完了状態を持つ
現在完了の4用法・例文・過去形との違いを詳しく確認したい方は、現在完了形とは?4用法と過去形との違いを「今につながる」感覚で理解するをご覧ください。
現在完了は、have・has+過去分詞です。 I have lost my keys. 鍵をなくしてしまいました。 重要なのは、鍵をなくした過去の瞬間だけではありません。現在の自分が「鍵がなくなった状態」を持っており、今も鍵がないというつながりがあります。 She has lived here for ten years. 彼女はここに10年間住んでいます。 10年前から続く居住の状態が、現在の領域まで入っています。 学校文法では現在完了を4用法に分けます。| 用法 | 例 | 現在とのつながり |
|---|---|---|
| 完了 | I have finished the work. | 今、終わった状態にある |
| 結果 | She has gone out. | 今、ここにいない |
| 経験 | I have visited Paris. | 今の自分の経験として持つ |
| 継続 | I have lived here for ten years. | 過去から今まで状態が続く |
現在完了と過去形の違い|今の領域を見るか、過去を切り離すか
I lost my keys yesterday. 昨日、鍵をなくしました。 過去形は、yesterdayという過去の出来事として切り出しています。今、鍵が見つかっているかどうかは分かりません。 I have lost my keys. 鍵をなくしてしまいました。 現在完了は、今の領域に「鍵がない状態」を持っています。- 過去形:過去の一点・完結した出来事を見る
- 現在完了:過去から生じた状態を現在から見る
過去完了|過去のある時点に完了状態を持っていた
過去の基準点まで動作が続いていたことに焦点を当てる形は、過去完了進行形とは?had been+ingを「過去時点まで動きが続く」感覚で理解するで詳しく解説しています。
過去形・現在完了形との違い、例文、使わなくてもよい場合は、過去完了形とは?had+過去分詞を「過去時点ですでに完了した状態」で理解するで詳しく解説しています。
過去完了は、had+過去分詞です。 When I arrived, the train had already left. 私が到着したとき、電車はすでに出発していました。 基準点は現在ではなく、When I arrivedという過去です。その時点の領域に「電車が出発済みの状態」がありました。- 電車が出発した
- 私が駅に到着した
- 過去の到着時点から、出発済みの状態を見る
未来完了|未来のある時点に完了状態を持つ
未来の基準点へ先回りし、完了・経験・継続を見分ける詳しい解説は、未来完了形とは?will have+過去分詞を「未来時点で完了状態を持つ」感覚で理解するをご覧ください。
未来完了は、will have+過去分詞です。 By next Friday, I will have finished the report. 来週金曜日までには、レポートを終えているでしょう。 基準点はnext Fridayという未来です。その未来地点へ進んだとき、「レポートが完了した状態」を持っていると予測しています。- will:意識を未来へ向ける
- have:未来の基準時点の領域に持つ
- finished:完了した状態
3つの完了形は基準時点だけが違う
| 完了形 | 形 | 完了状態を持つ時点 |
|---|---|---|
| 現在完了 | have・has+過去分詞 | 現在 |
| 過去完了 | had+過去分詞 | 過去の基準点 |
| 未来完了 | will have+過去分詞 | 未来の基準点 |
- I have finished the report.:今、完了状態を持つ
- I had finished the report before the meeting.:会議前という過去地点で完了状態を持っていた
- I will have finished the report by Friday.:金曜日という未来地点で完了状態を持つ
完了形で使う時間表現
完了形は基準時点とのつながりを示すため、期間・期限・経験・完了を表す言葉とよく使われます。現在完了でよく使う表現
- since:〜以来
- for:〜の間
- already:すでに
- yet:もう・まだ
- ever:今までに
- never:一度も〜ない
- just:ちょうど
過去・未来の基準点を示す表現
- before I arrived:私が到着する前に
- by the time …:〜する時までに
- by next week:来週までに
- by 2030:2030年までに
完了進行形|完了状態の中で動きが続いている
現在完了形との焦点の違いや例文を詳しく確認したい方は、現在完了形と現在完了進行形の違い|have been+ingを「今まで動きが続く」感覚で理解するをご覧ください。
完了形と進行形を組み合わせると、have been+-ingになります。 I have been studying English for two hours. 私は2時間ずっと英語を勉強しています。 現在の領域に、2時間続いてきた学習の動く場面を持っています。- have:現在の領域に持つ
- been:その状態として存在してきた
- studying:学習の動きが続く場面
完了形をリスニングで前から理解する3ステップ
ステップ1|have・had・will haveで基準時点を作る
She has … 彼女は今の領域に何かを持っている。ステップ2|過去分詞で完了状態を置く
She has finished … 彼女は今、終えた状態を持っている。ステップ3|後ろの情報をその状態へ足す
She has finished the report. 終えた状態を持っている → 何を? → レポートを。 「彼女はレポートを終えた」と日本語の過去形へ置き換えるだけでは、現在とのつながりが消えてしまいます。まず完了状態を思い浮かべましょう。まとめ|完了形は時制の公式ではなく、完了状態の所有
現在完了・過去完了・未来完了の本質は共通しています。- have:基準時点の領域に状態を持つ
- 過去分詞:動作・働きかけが完了したあとの状態
- 現在完了:現在に完了状態を持つ
- 過去完了:過去の基準点に完了状態を持つ
- 未来完了:未来の基準点に完了状態を持つ
- 違うのは、完了状態をどの時点から見るか
完了形にshouldの「自然なレール」を重ねた形は、should have+過去分詞のコアイメージ解説で、後悔・批判・過去への期待までまとめて整理しています。
この記事で扱った「英語の完了形」も、ルールを覚えるだけでなく、自分の場面を英語の順番で組み立てる練習まで行うことで、会話の中で使える知識に変わっていきます。
be:RIZEでは、語彙・文法・リスニング・スピーキングの現在地を確認し、知識が会話につながらない原因と、目的に合う学習順を一緒に整理しています。
基礎から確認:現在分詞 -ing と過去分詞の違い、進行形・受動態・完了形とのつながりは、英語の分詞とは?現在分詞と過去分詞の違い・使い方で整理しています。



