to不定詞とは?to+動詞の原形で動作へ矢印を向ける
to不定詞とは、to+動詞の原形で作り、動作を名詞・形容詞・副詞のように文へ組み込む形です。 基本形:to+動詞の原形- to study:学ぶこと・学ぶための・学ぶために
- to meet:会うこと・会うための・会うために
- to change:変えること・変えるための・変えるために
前置詞toとto不定詞のコアイメージは同じ
前置詞のtoは、到達点を含む矢印を表します。 I went to the station. 私は駅へ行きました。 移動の矢印がthe stationへ向かっています。 to不定詞では、矢印の先が名詞ではなく動作になります。 I decided to study English. 私は英語を勉強することに決めました。 決断の矢印がstudy Englishという未来の動作へ向かっています。
- 前置詞のto:to+名詞
- to不定詞:to+動詞の原形
to不定詞の3用法一覧
| 用法 | 文中での役割 | 日本語の目安 | 例 |
|---|---|---|---|
| 名詞的用法 | 主語・目的語・補語 | 〜すること | I want to travel. |
| 形容詞的用法 | 前の名詞を説明 | 〜するための・〜すべき | something to eat |
| 副詞的用法 | 動詞・形容詞・文を説明 | 〜するために・〜して | I came to help. |
名詞的用法|to+動作を「こと」として扱う
名詞的用法では、to+動詞のかたまりが主語・目的語・補語になります。目的語になるto不定詞
I want to learn English. 私は英語を学びたいです。 wantで「望んでいる」と伝え、その望みの向かう先をto learn Englishで置いています。 She decided to change jobs. 彼女は転職することを決めました。 decidedという決断の先に、change jobsという未来の行動があります。主語になるto不定詞
To learn a language takes time. 言語を学ぶことには時間がかかります。 To learn a language全体が文の主語です。ただし、会話や自然な英文では形式主語itを使うことも多くあります。 It takes time to learn a language. まずIt takes timeで骨格を出し、何に時間がかかるのかをto learn a languageで後から足しています。補語になるto不定詞
My goal is to speak English confidently. 私の目標は、自信を持って英語を話すことです。 My goalが向かう具体的な到達点を、to speak English confidentlyで示しています。形容詞的用法|名詞が向かう動作・用途を後から足す
形容詞的用法では、to不定詞が前の名詞を説明します。 I need something to drink. 何か飲むものが必要です。 英語の順番では、まずsomethingを置き、その用途・向かう動作としてto drinkを後から足しています。 Do you have anything to ask? 何か質問することはありますか。 anythingだけでは何のためのものか分かりません。to askが「質問する方向の何か」だと説明します。 I have a lot of work to do. やるべき仕事がたくさんあります。 仕事がdoという未実現の動作へ結びついているため、日本語では「やるべき」と訳せます。 形容詞的用法も、日本語のように説明を名詞の前へ置くのではなく、名詞を先に出し、その行き先・用途を後から足す英語の語順です。副詞的用法|行動の目的・理由・結果を後から足す
副詞的用法では、to不定詞が動詞や形容詞、文全体へ情報を加えます。目的|〜するために
I went to the library to study. 勉強するために図書館へ行きました。 英語の処理順は「図書館へ行った → その行動の向かう目的は勉強」です。 She called me to ask a question. 質問するために、彼女は私へ電話しました。感情の原因|〜して
I’m happy to see you. あなたに会えてうれしいです。 まずI’m happyという感情を置き、その感情が向かう出来事・理由としてto see youを足しています。 He was surprised to hear the news. その知らせを聞いて、彼は驚きました。結果|そして〜することになった
She grew up to become a doctor. 彼女は成長して医師になりました。 成長という流れの到達点が、become a doctorです。 He returned home to find the door open. 彼が帰宅すると、ドアが開いていることに気づきました。 目的・原因・結果の日本語訳は異なりますが、toの矢印が後ろの動作・状態へ向かう点は同じです。to不定詞が未来志向になりやすい理由
to不定詞は、まだ実現していない行動や、これから向かう可能性と相性が良い形です。- want to:これからすることを望む
- hope to:これから実現することを願う
- plan to:これからすることを計画する
- decide to:これからすることを決める
- promise to:これからすることを約束する
to不定詞と動名詞の違い|未来への矢印と現実の場面
to doとdoingの使い分け、後ろに取る動詞、remember・stop・tryなどで意味が変わる理由は、to不定詞と動名詞の違い|「方向」と「行為のまとまり」で理解するで詳しく解説しています。
to不定詞も動名詞も、日本語では「〜すること」と訳せます。 I like to swim. I like swimming. どちらも「泳ぐことが好き」と訳せますが、見ている角度が少し異なります。- to swim:泳ぐ行動の方向へ意識を向ける
- swimming:泳いでいる活動・経験を場面として置く
疑問詞+to不定詞|動作の行き先がまだ決まっていない
what・how・where・whenなどの疑問詞とto不定詞を組み合わせられます。- what to do:何をすべきか
- how to use it:それをどう使うか
- where to go:どこへ行くべきか
- when to start:いつ始めるべきか
人に〜してほしい|want・ask・tell+人+to
to不定詞の動作主を明示するときは、人+to不定詞を使います。 I want you to help me. あなたに手伝ってほしいです。 wantの意識がyouへ向かい、その人が行うhelp meへ続きます。 She asked me to wait. 彼女は私に待つよう頼みました。 My boss told me to call the client. 上司は私に顧客へ電話するよう言いました。 「人をto以下の動作へ向かわせる」と考えると、丸ごとの構文暗記から離れられます。to不定詞の否定|not to+動詞
to不定詞を否定するときは、notをtoの前に置きます。 I decided not to go. 行かないことに決めました。 She told me not to worry. 彼女は私に心配しないよう言いました。 not to+動詞で、「その動作へは向かわない」という否定の矢印になります。完了不定詞|to have+過去分詞
to不定詞の動作が、主となる動詞より前に起きたことを示す場合は、to have+過去分詞を使います。 He seems to have forgotten the appointment. 彼は約束を忘れたようです。 現在のseemsから、すでに完了したhave forgottenという状態へ意識を向けています。 She is said to have lived abroad. 彼女は海外に住んでいたと言われています。too … toとenough toの使い方
too … to|度を超えて、その動作へ到達できない
The box is too heavy to carry. その箱は重すぎて運べません。 too heavyという程度が、carryへの到達を妨げています。enough to|その動作へ到達するのに十分
She is old enough to travel alone. 彼女は一人で旅行できる年齢です。 old enoughという条件が、travel aloneへ到達できる水準にあります。to不定詞を前から理解する3ステップ
ステップ1|toの前までで骨格を受け取る
I decided … 私は決めた。ステップ2|toを見たら矢印を出す
I decided to → 決断の向かう先が続く。ステップ3|矢印の先の動作を置く
I decided to study abroad. 決めた → その先は → 海外で学ぶ。 最初から「海外で学ぶことを決めた」という日本語を作らず、英語の順番で意味を更新します。まとめ|3用法の前にtoの矢印を理解する
to不定詞の名詞的・形容詞的・副詞的用法は、別々の文法ではありません。- to+動詞の原形で、動作へ矢印を向ける
- 名詞的用法:to以下を「こと」として文へ置く
- 形容詞的用法:名詞の用途・行き先を後から足す
- 副詞的用法:行動の目的・感情の理由・結果を足す
- 前置詞toは矢印の先に名詞、to不定詞は動作を置く
- to不定詞は未来・未実現の動作と相性が良い
to不定詞を含め、短い一文を次の段階へ広げる学習順は、英会話で次に学ぶ英文法|進行形・助動詞・to不定詞・接続詞で一文を広げるで確認できます。



