the book on the desk、something to drink、the woman talking to Ken。英語では、説明したい名詞を先に置き、その詳しい情報を後ろへ続けることがよくあります。これが後置修飾です。
英語の後置修飾とは、名詞の後ろに語句や節を置き、その名詞が「どれ・どんなもの」なのかを説明する形です。日本語とは情報を並べる順番が反対になりやすいため、訳語を前から当てはめるよりも、「対象を先に示して、説明をあとから足す」と捉えると理解しやすくなります。
しゅみすけ
後置修飾は、難しい文法項目が一つ増えたわけではありません。英語が「何について話すか」を先に出し、その映像を後ろから細かくしていく仕組みです。前置詞句・to不定詞・分詞・関係詞節も、同じ流れでつながります。
英会話スクール「b わたしの英会話」・英語コーチング「be:RIZE」創業者
英語の後置修飾とは?
後置修飾の「後置」は後ろに置くこと、「修飾」は名詞などの意味を詳しくすることです。
- a book on the desk
机の上にある本 - a book to read
読むための本・読む本 - a book written in English
英語で書かれた本 - a book that I bought yesterday
私が昨日買った本
どの例も、まずa bookという対象を示し、そのあとに情報を加えています。後ろの表現方法は違っても、読み手が行う処理は共通しています。

前置修飾と後置修飾の違い
名詞を説明する語が名詞の前にあれば前置修飾、後ろにあれば後置修飾です。
| 種類 | 語順 | 例 | 意味 |
|---|---|---|---|
| 前置修飾 | 説明+名詞 | an interesting book | 面白い本 |
| 後置修飾 | 名詞+説明 | a book on the desk | 机の上にある本 |
interestingのような短い形容詞は通常、名詞の前に置きます。一方、on the deskやthat I bought yesterdayのように説明がまとまりを持つと、先に名詞を示してから後ろへ加えるほうが英語では処理しやすくなります。
ただし、「1語なら必ず前、2語以上なら必ず後ろ」という絶対規則ではありません。まずは便利な目安として使い、最終的には表現ごとの役割と慣用を確認しましょう。
英語の後置修飾は主に4種類
| 種類 | 基本形 | 例 |
|---|---|---|
| 前置詞句 | 名詞+前置詞+名詞 | the keys on the table |
| to不定詞 | 名詞+to do | something to eat |
| 分詞 | 名詞+-ing/過去分詞 | the man waiting outside |
| 関係詞節 | 名詞+関係詞+文 | the woman who called me |
1.前置詞句による後置修飾
前置詞+名詞のまとまりを名詞の後ろへ置くと、場所・所属・特徴などを説明できます。
- the cup on the table
テーブルの上にあるカップ - the woman in the red dress
赤いドレスを着た女性 - the people at the station
駅にいる人々 - the answer to the question
その質問への答え
前置詞句は、名詞を置いたあとに「どこにあるのか」「何との関係なのか」という座標を足しています。前置詞の感覚を確認したい場合は、英語の前置詞をコアイメージで理解する記事も参考にしてください。
2.to不定詞による後置修飾
名詞の後ろにto doを置くと、これから行う動作・用途・必要性などを加えられます。学校文法では「to不定詞の形容詞的用法」と呼ばれる形です。
- I need something to drink.
何か飲むものが必要です。 - Do you have time to talk?
話す時間はありますか。 - She was the first person to arrive.
彼女が最初に到着した人でした。 - I have a lot of work to finish.
終わらせる仕事がたくさんあります。
somethingやtimeを先に置き、その対象がどの動作へ向かうのかをto以下で示しています。3用法を含む全体像は、to不定詞とは?3用法をコアイメージで解説で整理しています。
3.分詞による後置修飾
現在分詞-ingと過去分詞を名詞の後ろへ置き、動いている姿や、動作を受けた状態を描けます。
現在分詞は「名詞がする側」
- the girl playing the piano
ピアノを弾いている少女 - customers waiting outside
外で待っているお客様
過去分詞は「名詞がされる側・結果の状態」
- the letter written by Tom
トムによって書かれた手紙 - products made in Japan
日本で作られた製品
1語の分詞ならa sleeping babyやa broken windowのように前へ置くのが基本ですが、追加情報を伴うかたまりになると名詞の後ろへ回ります。詳しい見分け方は、子記事の分詞の後置修飾とは?で例文とともに解説しています。
4.関係詞節による後置修飾
関係代名詞や関係副詞を使えば、主語と動詞を含む「文」の情報を名詞の後ろへ足せます。
- the woman who called me
私に電話をくれた女性 - the book that I bought yesterday
私が昨日買った本 - the restaurant where we met
私たちが会ったレストラン
the womanやthe bookを先に示したあと、「どの女性・どの本なのか」を小さな文で絞り込みます。基本は関係代名詞とは?who・which・thatの使い方、場所や時をつなぐ形は関係副詞とは?で確認できます。
長い英文を読むときは、後ろの説明をすぐ日本語の前へ移動させようとせず、まず名詞で一度止まりましょう。「その人ね。どんな人?」「その本ね。どの本?」と、あとから映像を重ねると、英語の語順のまま理解しやすくなります。
後置修飾と補語・副詞句の見分け方
名詞の後ろに表現があるからといって、すべてが後置修飾とは限りません。ポイントは、直前の名詞を特定・説明しているかです。
- I saw the man in the park.
in the parkが「どの男性か」を示すなら、the manの後置修飾。 - I saw the man in the park.
「公園で見た」と出来事の場所を示すなら、動詞sawを説明する副詞句。
同じ語順でも、意味のつながりによって役割が変わります。「その説明は名詞の映像を細かくしているのか、出来事全体の場所・時を示しているのか」と考えると区別できます。
後置修飾を英語の語順のまま読む3ステップ
- 文の骨格を先に見つける
主語と時制を持つ動詞を探します。 - 名詞でいったん対象を受け取る
すぐに後ろから訳し上げず、「人・物が出た」と捉えます。 - 直後の情報を名詞へ重ねる
場所・用途・動作・小さな文を、対象の追加映像として受け取ります。
たとえばThe woman talking to Ken is my boss.なら、骨格はThe woman is my boss.です。talking to Kenはthe womanに重なる説明です。この区別ができると、長い主語でも文の中心を見失いにくくなります。
日本語と英語では説明を置く順番が違う
日本語では「昨日駅で会った、赤いコートを着た女性」のように、説明を積み重ねてから最後に名詞を出せます。英語では、長い説明をすべて先に抱えるより、the womanと対象を早めに示し、in a red coat、whom I met at the station yesterdayと後ろへ加える傾向があります。
これは単なる語順暗記ではありません。聞き手に処理してもらう順番の違いです。後置修飾を理解すると、不定詞・分詞・関係詞が別々の暗記事項ではなく、名詞を先に置き、必要な説明をあとから拡張する共通処理としてつながります。
後置修飾でよくある間違い
- 日本語の順番で長い説明を全部前へ置く:英語では名詞を先に出し、長い説明は後ろへ置きます。
- -ingと過去分詞を時制で選ぶ:現在・過去ではなく、名詞が動作をする側か、受ける側かを確認します。
- to不定詞をすべて「〜するために」と訳す:名詞の直後なら「〜するもの・機会・時間」など、名詞を説明する場合があります。
- 関係詞以下を別の文として切る:直前の名詞に続く説明として重ねます。
- 名詞の後ろなら何でも後置修飾と考える:出来事全体を説明する副詞句との違いを確認します。
よくある質問
Q. 後置修飾は中学英語ですか、高校英語ですか?
前置詞句・to不定詞・分詞・関係代名詞による基本的な後置修飾は中学英語で学びます。高校では関係詞や分詞の複雑な形を扱い、より長い文を読み解きます。
Q. 後置修飾と形容詞節は同じですか?
同じではありません。形容詞節は、主語と動詞を含む節が名詞を説明する形です。後置修飾はより広い呼び方で、前置詞句・to不定詞・分詞なども含みます。詳しくは英語の形容詞節とは?をご覧ください。
Q. 後置修飾は後ろから訳したほうがよいですか?
自然な日本語訳を作るときは後ろから訳す場合があります。ただし、読むたびに逆戻りすると処理が遅くなります。理解するときは名詞を先に受け取り、後ろの情報を順に重ねる練習がおすすめです。
Q. どこまでが名詞を修飾しているか分かりません。
まず文の主語と時制を持つ動詞を見つけて骨格を確定します。そのうえで、名詞直後の表現が「どの人・どの物か」に答えている範囲を確認してください。
まとめ|対象を先に置き、説明を後ろから重ねる
- 後置修飾は、名詞の後ろからその名詞を詳しく説明する形
- 主な種類は、前置詞句・to不定詞・分詞・関係詞節
- 英語では対象を先に示し、必要な情報をあとから足す
- 分詞はする側なら-ing、される側・結果状態なら過去分詞
- 長文では文の骨格を先に見つけ、名詞に説明を重ねて読む
後置修飾を一つの単元として暗記するのではなく、英語の情報提示の順番として捉えると、不定詞・分詞・関係詞の関係が見えやすくなります。文法全体の位置づけは、高校英文法一覧から確認できます。
be:RIZEでは、文法用語を覚えるだけでなく、対象を先に示して説明を後ろへ重ねる英語の組み立て方を、会話の反復練習へ落とし込みます。
学校で習った英文法を、知識のまま眠らせず、話すための設計へ変えていきましょう。






[…] 「長いから後ろ」というルールだけで終わらせず、英語が対象を先に示し、必要な場面を後ろから追加する言語だと捉えてみてください。前置詞句・to不定詞・関係詞節を含む全体像は英語の後置修飾とは?、分詞そのものの全体像は英語の分詞とは?、文法全体での位置づけは高校英文法一覧から確認できます。 […]
[…] 英語の後置修飾:前置詞句・to不定詞・分詞・関係詞節を「名詞を先に置き、説明を後ろへ足す」共通処理で整理 […]