byとwithの違いは?「〜で・〜によって」をコアイメージと例文で解説

byとwithの違いをコアイメージで比較した図解

「〜で」「〜によって」を英語にするとき、byとwithのどちらを使うべきか迷いませんか? The window was broken by Tom. なのに、ハンマーなら with a hammer。また「車で」はby carですが、「この車で」はin this carになることもあります。 使い分けの結論は、単なる「人か物か」ではありません。
by=出来事のすぐそばに、行為者・方法・期限などを置く with=人や行動と、相手・道具・状態を一緒につなぐ
この二つの画が見えると、丸暗記していた用法が一本につながります。
byとwithの違いをコアイメージで比較した図解

byとwithの違いを一言で整理

  • by:すぐそば・近接。結果のそばに行為者、目的のそばに方法を置く
  • with:一緒につながる。人と道具、人と特徴、行動と状態を同じ場面に結ぶ
byは少し引いた視点から「何による出来事か」「どんな方法か」を示します。withは場面の内部に入り、「何を伴って行動しているか」を描きます。 まずはbyのコアイメージwithのコアイメージを個別に確認すると、以下の比較がさらに理解しやすくなります。

受動態|行為者はby、道具はwith

The window was broken by Tom. その窓はトムによって割られました。 The window was broken with a hammer. その窓はハンマーで割られました。 Tomは窓を割った行為者です。割れたという結果のすぐそばに、原因となったTomを置くためbyを使います。 hammerはTomが行為に伴って使った道具です。人の動作とハンマーが同じ場面でつながるためwithを使います。
  • by+行為者:誰・何がその出来事を起こしたか
  • with+道具:行為者が何を手にして使ったか

一つの文でbyとwithを使う

The cake was cut by Lisa with a knife. そのケーキは、リサによってナイフで切られました。 by Lisaが行為者、with a knifeが道具です。二つを同じ文に置くと役割の違いが明確になります。

byは「方法」、withは「具体的に使うもの」

I contacted her by email. 私はメールで彼女に連絡しました。 I wrote the message with my phone. 私はスマートフォンを使って、そのメッセージを書きました。 by emailは連絡の方法・経路を示します。with my phoneは、実際の行動に伴って使った具体的な機器です。 同じ場面でも、話し手がどちらへ焦点を当てるかで前置詞が変わります。
  • Send it by email.:送信方法はメール
  • Send it with this app.:このアプリを使って送る
byは「どういう方式で?」、withは「何を使って?」への答えになりやすいと考えましょう。

交通手段|by carとwith my carは同じではない

I go to work by car. 私は車で通勤します。 by carは交通手段の種類を示します。車を一台の具体物として描くより、「車という方法で移動する」という視点です。そのため、通常は冠詞を付けません。 I can help you with my car. 私の車を使って、あなたを手伝えます。 with my carでは、所有している具体的な車を、助ける行動に伴わせています。単なる移動方式ではありません。
  • by car / train / bus:交通手段・移動方式
  • with my car:具体的な車を使う・伴う
  • in my car:具体的な車の内部にいる
I came by car.I came in my car.はどちらも可能ですが、前者は方法、後者は「私の車の中に乗ってきた」という具体的な場面に焦点があります。

「一緒に」はwith|人を伴う場合

I went to the party with Emma. 私はエマと一緒にパーティーへ行きました。 私とEmmaが同じ行動につながっているためwithです。by Emmaにすると「Emmaのそばで」または文脈によって「Emmaによって」となり、「一緒に行った」という意味にはなりません。 Come with me. 私と一緒に来て。 Stand by me. 私のそばにいて/私を支えて。 この比較は象徴的です。with meは同じ行動へつながる感覚。by meは私のすぐそばに位置し、そこから「味方でいる」という意味へ広がります。

感情・態度の対象はwithが多い

I’m happy with the result. 私はその結果に満足しています。 She was angry with me. 彼女は私に腹を立てていました。 感情や態度と、その対象がつながっています。withには古くから「〜に対して」「〜へ向かって」に近い感覚も残っているため、happy withangry withsatisfied withなどに使われます。 byに置き換えると、感情の対象ではなく、場所・行為者・方法など別の関係に変わります。

付帯状況はwith|「〜したまま」

She fell asleep with the light on. 彼女は電気をつけたまま眠りました。 He stood there with his arms crossed. 彼は腕を組んで、そこに立っていました。 主となる行動と、with以下の状態が同時につながっています。これは「付帯状況のwith」と呼ばれます。 byは、二つの状態を「伴ったまま」結ぶ前置詞ではありません。by the lightなら「明かりのそばで」、by turning on the lightなら「明かりをつけることによって」となります。

動名詞のby|「〜することによって」

You can improve your English by practicing every day. 毎日練習することで、英語を上達させられます。 by+動名詞は、目標や結果へ至る方法を示します。improveという結果のそばに、practicingという方法を置いています。 You can improve your English with this app. このアプリを使って、英語を上達させられます。 with this appは、練習に伴って使う具体的な道具です。
  • by practicing:何をすることによって上達するか
  • with this app:何を使って上達するか

by mistakeとwith careの違い

I deleted the file by mistake. 私は間違ってファイルを削除しました。 mistakeを出来事が起きた経緯・原因として、そのそばに置いています。 Please handle it with care. 注意して取り扱ってください。 careという態度を、行動に伴わせています。日本語ではどちらも副詞のように訳されますが、byは「どのような経緯・方法で」、withは「どのような態度・状態を伴って」という違いがあります。

byとwithを選ぶ5つの質問

迷ったときは、次の順番で判断します。
  1. 誰が行為をした? → by
  2. どんな方法・経路で行った? → by
  3. 何を道具として使った? → with
  4. 誰と一緒に行った? → with
  5. どんな状態・態度を伴った? → with
ただし、これは日本語訳の置換ルールではありません。最終的には「すぐそばに置くby」と「一緒につなぐwith」の場面を描くことが大切です。

byとwithの違い一覧

表したい関係 by with
コアイメージ すぐそば・近接 一緒につながる
受動態 行為者・原因 使用した道具
方法 方式・経路 具体的な道具
人のそばに 人と一緒に
状態 経緯・基準 伴う状態・態度
by Tom / by email with a knife / with care

動画で前置詞の感覚をまとめて身につける

この記事の土台は、しゅみすけが前置詞50語を約4時間にわたって解説した教材級動画です。byの近接感覚、withの歴史的な成り立ちと「一緒につながる」感覚を、豊富なイラストと例文で学べます。
https://youtu.be/fenLw7ydgzc

3分でできるby・with使い分けトレーニング

空欄にbyまたはwithを入れてください。
  1. The picture was painted ___ my sister. 答え:by(描いた行為者)
  2. She painted it ___ a small brush. 答え:with(使った道具)
  3. I sent the photo ___ email. 答え:by(送信方法)
  4. I edited it ___ this app. 答え:with(使ったアプリ)
  5. He came to the meeting ___ his manager. 答え:with(一緒に来た人)
行為者・方法ならby、道具・同行・状態ならwithと確認したあと、必ずそれぞれのコアイメージも描いてみましょう。

まとめ|byは「すぐそば」、withは「一緒につながる」

by=出来事のそばに行為者・方法・期限などを置く with=行動と相手・道具・状態を一緒につなぐ
by Tomwith a hammerを丸暗記するだけでは、少し場面が変わると迷います。二つの前置詞が名詞同士をどう関係づけているかを画で理解すると、初めて出会う表現にも応用できます。 ただ、違いを説明できることと、会話で瞬時に使えることは別です。be:RIZEでは、この約4時間の前置詞動画を制作したしゅみすけ自身が、一人ひとりの「分かるのに口から出ない原因」を見つけ、必要な練習と学習順序へ落とし込みます。 知識を増やしても会話で迷い続ける方は、今の学習設計を一度整理してみませんか? be:RIZEへ相談する | 体験・相談を予約する
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