throwは「投げる」という意味で知られる基本動詞です。しかし実際の英会話では、ボールだけでなく、質問・視線・言葉・服・機会など、目に見えないものにも幅広く使われます。
意味をつなぐ鍵は、「手元にあるものを、勢いよく外へ放つ」というコアイメージです。何を、どこへ、どのように放つかによって、throw away・throw on・throw off・throw upなどへ意味が広がります。

throwのコアイメージは「手元から勢いよく放つ」
throwには、物を手から離すだけでなく、勢い・素早さ・方向があります。ゆっくり置くputとは違い、いったん放てば手元へ簡単には戻せません。
throw:手元のものを、力と方向をつけて素早く外へ放つ
基本動詞をコアイメージから学ぶ全体像は、親記事の英会話でよく使う基本単語のコアイメージもあわせてご覧ください。
基本のthrow:物を投げる
- He threw the ball.
彼はボールを投げました。 - Throw me the keys.
鍵をこちらへ投げて。 - She threw the paper into the bin.
彼女は紙をごみ箱へ投げ入れました。
過去形はthrew、過去分詞はthrownです。throw–threw–thrownとまとめて覚えましょう。
throw toとthrow atの違い
日本語ではどちらも「人に向かって投げる」と訳せますが、投げる目的が違います。
| 形 | イメージ | 例 |
|---|---|---|
| throw A to 人 | 相手に受け取ってもらう | Throw the ball to me. |
| throw A at 人・物 | 相手・物を標的にする | He threw a stone at the window. |
She threw the ball to him.
彼に取ってもらうため、ボールを投げました。
She threw the ball at him.
彼を狙って、ボールを投げつけました。
toはボールの到着先、atは狙いを定めた標的を示します。同じ人が後ろに来ても、印象は大きく変わります。
質問・視線・言葉を「投げかける」
日本語でも「質問を投げる」「視線を投げかける」と言うように、英語でも目に見えないものを相手へ放てます。
- She threw me a quick look.
彼女は私にちらっと視線を向けました。 - The reporter threw a difficult question at him.
記者は彼に難しい質問をぶつけました。 - Stop throwing insults at people.
人に侮辱の言葉を浴びせるのはやめなさい。
throw 人 Aとthrow A to 人は、相手へAを渡す感覚です。一方、強い質問や批判を相手へぶつける場合はatがよく使われます。
throw away:遠くへ放って捨てる
awayは「基準点から離れていく」。throw awayは、不要なものを手元から離して戻らない状態にするため、「捨てる」になります。
- Don’t throw this box away.
この箱を捨てないで。 - She threw away a great opportunity.
彼女は絶好の機会を無駄にしました。
代名詞はthrow it awayのようにthrowとawayの間へ置きます。詳しい語順やthrow out・get rid ofとの違いは、b-cafeのthrow awayの意味・使い方で解説しています。
throw on:服をさっと着る
服を体の上へ放るように、急いで身につけるイメージです。丁寧に着る動作よりも「とりあえず、さっと着る」感じがあります。
- I threw on a jacket and went outside.
ジャケットをさっと羽織って外へ出ました。 - Just throw something on.
何か適当にさっと着て。
throw off:外へ放って振りほどく
offは「接触・所属から離れる」。身につけた物、追跡者、病気、調子などを自分から振りほどく感覚へ広がります。
- He threw off his coat.
彼はコートをさっと脱ぎました。 - She finally threw off her cold.
彼女はようやく風邪を治しました。 - The unexpected question threw me off.
予想外の質問で調子を狂わされました。
throw someone offは、相手の意識や予定を本来の軌道から外へ飛ばし、「戸惑わせる・調子を狂わせる」という意味になります。
throw oneself into:自分を投げ込んで没頭する
自分自身を活動の中へ勢いよく投げ込むイメージから、「全力で取り組む・没頭する」を表します。
She threw herself into her work.
彼女は仕事に打ち込みました。
oneselfは主語に合わせ、myself・yourself・himself・herself・ourselves・themselvesと変えます。
throw up:中のものを上へ放って「吐く」
胃の中のものを上方向へ放り出すため、throw upは会話で「吐く」を意味します。
- I felt like throwing up.
吐きそうでした。 - He threw up after the ride.
彼は乗り物に乗ったあと吐きました。
throw a partyはなぜ「パーティーを開く」?
throw a partyは「パーティーを開催する」という定番表現です。人・食事・音楽などを一気に場へ投入し、イベントを作り出す勢いのある言い方です。
- We’re throwing a party this Saturday.
今週土曜日にパーティーを開きます。 - They threw her a surprise party.
彼らは彼女のためにサプライズパーティーを開きました。
throw・toss・castの違い
| 単語 | 中心イメージ | 例 |
|---|---|---|
| throw | 力と方向をつけて投げる一般語 | throw a ball |
| toss | 軽く、ひょいと放る | toss a coin |
| cast | 狙い・広がりを意識して放つ | cast a fishing line |
throwを一つのイメージで覚えよう
throwの訳語を一つずつ暗記する必要はありません。「手元の支配から、力と方向をつけて外へ放つ」と考えれば、次の表現が一本につながります。
- 物を投げる
- 質問・視線・言葉を投げかける
- 不要な物や機会を手放す
- 服をさっと着る・脱ぐ
- 病気や追跡を振りほどく
- 活動へ自分を投げ込む
- パーティーを開く
throwにaway・on・off・into・upが加わると、放ったものの行き先や結果が決まります。句動詞の仕組みは、be-rizeの句動詞をコアイメージで理解する方法、awayを使う表現はb-cafeのawayを使った句動詞一覧も活用してください。



