byのコアイメージは「すぐそば」|意味・使い方とwith・untilとの違いを例文解説

byのコアイメージ「すぐそばにいる・近接している」を示す図解

byを「〜によって」と覚えていませんか?それだけでは、Stand by me.by carby Fridayone by oneが、なぜ同じbyなのか説明できません。 辞書を開くと「〜のそばに」「〜によって」「〜で」「〜までに」「〜ずつ」など多くの訳が並びます。しかし、中心にあるイメージは一つです。
byのコアイメージは「すぐそばにいる・近接している」
空間的にすぐそばにある。行動のそばに手段がある。結果のそばに行為者がいる。期限のすぐそばまで近づく。この「近接」を軸にすると、byの深い用法が一本につながります。
byのコアイメージ「すぐそばにいる・近接している」を示す図解

byのコアイメージは「すぐそば・近接」

She lives by the river. 彼女は川のそばに住んでいます。 家と川がすぐ隣にある。これがbyの最も原型に近い使い方です。単に「近い」だけでなく、手が届きそうなほど近接している感覚があります。 Come and sit by me. こちらへ来て、私のそばに座って。 Stand by me.も同じです。物理的に「私のすぐそばに立つ」ことから、文脈によっては「私の味方でいて」「支えて」という心理的な近さまで表せます。

byとnearの違い|すぐ隣か、感覚的に近いか

She lives by the river. 彼女は川のすぐそばに住んでいます。 She lives near the river. 彼女は川の近くに住んでいます。 日本語訳は似ていますが、距離感が違います。
  • by:対象のすぐ横・隣に近接している
  • near:話し手が「近い」と感じる範囲にある
by the riverなら、堤防のすぐそばに家があるような印象です。near the riverは500メートル離れていても、周辺環境によって話し手が近いと感じれば使えます。

pass by・get byも「そばを通る」

I passed by your office yesterday. 昨日、あなたの会社のそばを通りました。 移動する人がofficeの近くを通過します。ここからpass byが「通りかかる」という意味になります。 Can I get by? 通ってもいいですか? 狭い場所で相手のすぐそばを通り抜ける場面です。get byには「何とかやっていく」という抽象的な意味もあります。限られたお金や能力のすぐそばをすり抜けながら、ぎりぎり前へ進む感覚です。

交通手段のby|目的のそばにある方法

I came here by car. 私は車でここへ来ました。 We traveled by train. 私たちは電車で旅行しました。 目的地へ到達するために、carやtrainという身近な手段をそばに置くイメージです。交通・通信の方法は、通常「by+無冠詞の名詞」で表します。
  • by car
  • by train
  • by bus
  • by plane
  • by email
ただし「その電車で」のように特定の乗り物を指す場合は、on the trainなどを使います。また「徒歩で」はon footです。足はそばにある道具ではなく、自分の身体が地面に接して進むためです。

受動態のby|結果のそばに行為者を置く

This novel was written by George Orwell. この小説はジョージ・オーウェルによって書かれました。 I was hit by a car. 私は車にはねられました。 受動態のbyは「〜によって」と訳されます。しかしbyそのものが受動態を作るのではありません。すでに起きた出来事や結果のそばに、それを引き起こした人・物を置いています。 「書かれた小説」のそばに作者がいる。「はねられた結果」のそばに原因となった車がいる。こう考えると、受動態だけの特殊なbyではないことが分かります。

byとwithの違い|行為者か、道具か

The window was broken by Tom. その窓はトムによって割られました。 The window was broken with a hammer. その窓はハンマーで割られました。
  • by Tom:行為をした人・原因
  • with a hammer:行為に伴って使った道具
byは出来事のそばに行為者を置きます。withは人と道具を同じ場面につなぎます。withの感覚はwithのコアイメージ「一緒につながる」で詳しく解説しています。

期限のbyは「その時点のすぐそばまでに」

I’ll finish the report by Friday. 金曜日までにレポートを仕上げます。 時間軸上でFridayのすぐそばまで近づき、それを越える前に完了する。これが期限を表すbyです。金曜日より前に終わっても問題ありません。 I’ll be there by 3 p.m. 3時までにはそこに着きます。 到着という一回の出来事が、3時という期限までに起きることを表します。

byとuntilの違い|「までに」か「までずっと」か

I’ll be there by 3 p.m. 3時までには、そこに着きます。 I’ll be there until 3 p.m. 3時までずっと、そこにいます。
  • by:期限までに一度、到着・提出・完了する
  • until:その時点まで状態や動作が続く
覚え方はシンプルです。by=までに、until=までずっと。ただし訳を丸暗記するのではなく、byは期限のすぐそば、untilは時間が連続して伸びる絵を描きましょう。since・forも含めた全体像は、sinceとuntilの違い|起点から継続・終点まで継続で時間軸に整理しています。

差・変化のby|基準のすぐ隣に差を置く

Prices went up by 10 percent. 価格は10%上がりました。 10 percentは上昇後の価格ではなく、元の価格からどれだけ動いたかという「差」です。 We won by two points. 私たちは2点差で勝ちました。 勝敗の結果のそばにtwo pointsという差を置いています。 The room is five meters by four meters. その部屋は縦5メートル、横4メートルです。 一方の寸法のそばに、もう一方の寸法を並べる感覚です。

単位・順序のby|隣り合わせに並べる

One by one, the students entered the room. 生徒たちは一人ずつ部屋に入りました。 oneのすぐ隣に次のoneが続くため、「一人ずつ」という順序になります。 Step by step, she improved her English. 彼女は一歩ずつ英語を上達させました。 day by daylittle by littleも同じです。同じ単位が隣り合い、順番に積み上がっていきます。

判断基準のby|すぐそばに置いた物差し

Don’t judge people by their appearance. 人を外見で判断してはいけません。 appearanceを判断のすぐそばに置く「物差し」として使っています。 By law, you must wear a seat belt. 法律により、シートベルトを着用しなければなりません。 lawを基準として、そのすぐそばで判断する感覚です。ここからby definition(定義上)、by comparison(比較すると)などにも広がります。

by the wayは「話の道のそばへ寄る」

By the way, how was your trip? ところで、旅行はどうでしたか? wayを会話の本線と考えると、by the wayは「その道のそばへ少し寄る」感覚です。本題の道から少し横へそれ、別の話題を差し込むため「ところで」と訳されます。 by chance(偶然に)、by mistake(間違って)なども、出来事のそばにchanceやmistakeを置き、どのような経緯で起きたかを示す表現です。

「by=〜によって」だけでは会話で迷う理由

byの日本語訳を用法別に覚えると、意味が十数個あるように見えます。しかし、英語ではすべて「近接」です。
  1. 何と何が近くにあるかを探す
  2. 物理的な近さか、時間・手段・原因などの抽象的な近さかを見る
  3. その場面に自然な日本語訳を後からつける
この順番なら、知らないbyに出会っても意味を推測できます。

動画でbyの深さを体感する

この記事の土台は、しゅみすけが前置詞を約4時間にわたって解説した教材級動画です。byは第9位として登場し、川のそば、交通手段、受動態、期限まで「近接」から説明しています。
https://youtu.be/fenLw7ydgzc

3分でできるbyのイメージトレーニング

次のbyが、何を「すぐそば」に置いているか考えてください。
  1. There is a café by the station. 場所:駅のすぐそば。
  2. I came by taxi. 手段:移動のそばにtaxi。
  3. The song was written by her. 行為者:書かれた歌のそばにher。
  4. Please reply by Monday. 期限:Mondayのすぐそばまでに。
  5. Sales increased by 20 percent. 変化:増加幅のそばに20 percent。
最後に、場所・手段・期限・差を使って、自分の日常に関する英文を一つずつ作ってみましょう。

まとめ|byは「すぐそばにいる・近接している」

by=二つのものを、空間・時間・行為・基準の中ですぐそばに置く
by the riverby car、受動態のbyby Fridayone by oneは別々の暗記事項ではありません。「近接」という同じ画から生まれています。 ただ、仕組みが分かることと、会話の瞬間にby・with・until・nearを選べることは別です。be:RIZEでは、この約4時間の前置詞動画を制作したしゅみすけ自身が、一人ひとりの「分かるのに使えない原因」を見つけ、必要な練習と学習順序へ落とし込みます。 単語や文法を学び続けても会話で迷う方は、知識ではなく学習設計にズレがないか、一度整理してみませんか? be:RIZEへ相談する | 体験・相談を予約する

関連記事:byとwithの違い|行為者・方法・道具の使い分けを例文解説

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