こんにちは、しゅみすけです。
help=「助ける」。学校では、だいたいこう覚えますよね。
もちろん間違いではありません。ただ、「助ける」という日本語だけで覚えていると、help me、help me carry it、help with my homework、help outが別々の表現に見えてしまいます。
でも、英語のhelpが見ているものは、もっとシンプルです。
helpのコアイメージは「相手の動きに力を添え、目的へ進みやすくする」。
相手に代わって全部やるわけではありません。相手がすでに進もうとしているところへ、自分の力を足す。ここがポイントです。
helpのコアイメージは「相手の動きに力を添える」

大きな箱を一人で押している人を想像してください。本人もゴールへ向かって動いています。そこへ、もう一人が後ろから力を添える。すると、同じ方向へ進みやすくなりますよね。
この「本人の動き+外から加わる力 → ゴールへ進みやすくなる」という矢印がhelpです。
だから、命に関わるような大きな「救助」だけではありません。荷物を持つ、宿題を見る、仕事を少し引き受ける、道具が作業を楽にする。日常の小さなサポートにもhelpが自然に使われます。
help+人|誰の動きに力を添えるのか
まずは、いちばん短い形です。
Can you help me?
手伝ってくれる?/助けてもらえる?
helpの直後に人を置くと、「その人の動きに力を添える」となります。何を手伝うかは、会話の状況から分かるので省略されています。
She helped me a lot.
彼女は私をずいぶん助けてくれました。
ここでも、meがhelpの力を受ける相手です。日本語では「助ける」「手伝う」「支える」など訳が変わっても、英語側の矢印は変わりません。
help+人+動詞|相手が「何をする」のを助ける
何をするのかまで言いたければ、help+人の後ろに動詞を置きます。
Can you help me carry this box?
この箱を運ぶのを手伝ってくれる?
矢印で見ると、you → me → carry this boxです。あなたの力が私に加わり、私が箱を運びやすくなる。語順のまま受け取れば、難しくありません。
help me to carry this boxのようにtoを入れてもOKです。ただ、日常会話ではtoを省いた形も非常によく使われます。
This app helps me learn English.
このアプリは、私の英語学習を助けてくれます。
helpする主語は人だけではありません。アプリ、道具、習慣、情報なども、誰かの動きを進みやすくするならhelpの主語になれます。
help with+名詞|どの作業・問題に力を添えるのか
作業や問題を名詞で示すなら、help with+名詞が便利です。
Can you help me with my homework?
宿題を手伝ってくれる?
withは「一緒の場にある」感覚です。宿題という作業の場で、meに力を添える。だから「宿題を手伝う」になります。
I need some help with this report.
この報告書について、少し手伝いが必要です。
ここではhelpが名詞です。「追加される力・支え」という感覚は、動詞でも名詞でも共通しています。
help out|困っている場面から外へ押し出す
help outは、誰かが忙しい、手が足りない、困っているといった場面でよく使います。
Thanks for helping me out.
手を貸してくれてありがとう。
outには「外へ」のイメージがあります。困った状況の中にいる人へ力を添え、そこから出やすくする。単なる暗記より、ずっと絵が浮かびやすいと思いませんか。
Could you help out at the event?
イベントを手伝ってもらえますか?
仕事やイベントで「人手を貸す」という軽い依頼にもぴったりです。全部を任せるというより、必要なところへ力を足す感じですね。
help yourself|自分で自分を助ける?
食卓などでよく聞くのが、次の表現です。
Please help yourself.
どうぞご自由にお取りください。
直訳すると「自分自身をhelpしてください」。つまり、誰かが一つずつ取って渡すのではなく、自分で自分の必要を満たすよう促しています。
Help yourself to some cake.
ケーキを自由に取って食べてね。
toの先に、自分で取ってよい対象が置かれています。パーティーや家庭での食事でよく使う、やわらかい表現です。
can’t help -ingは「〜せずにはいられない」
ここだけは、先ほどの「力を添える」と少し離れて見えます。
I can’t help laughing.
笑わずにはいられません。
このhelpには、「避ける・抑える」という使い方があります。can’t help laughingなら「笑うことを避けられない・抑えられない」。だから「笑わずにはいられない」となります。
これは会話でよく出るまとまりなので、can’t help+動詞ingの形で押さえておけば十分です。すべてを一つの絵に無理やり押し込む必要はありません。コアイメージは便利ですが、万能なこじつけゲームではないんです。
helpとask・letの違いを矢印で整理
近くに置いて整理すると、語の役割がさらに見えやすくなります。
- ask:必要な情報・行動を相手に差し出して求める
- let:手綱を放し、相手がそのまま動けるようにする
- help:相手の動きに力を足し、進みやすくする
まず頼むならaskのコアイメージ。相手の動きを妨げず許すならletのコアイメージ。そして、動いている相手へ力を添えるのがhelpです。
相手へ何かを渡す方向に注目したいときは、giveのコアイメージもあわせて読むと、英語の矢印がさらにはっきりします。
動画で基本動詞の全体像を確認しよう
helpだけでなく、英会話で繰り返し登場する基本動詞をまとめて整理した動画もあります。日本語訳を何十個も覚えるのではなく、まずは頭の中に一枚の絵を置く。その感覚で見てみてください。
【イラスト付き/教材級】英会話の9割がわかるようになる基本動詞Top55【総集編】をYouTubeで見る
まとめ|helpは「代わりに全部やる」ではない
- helpのコアイメージは「相手の動きに力を添える」
- help+人で「誰に力を添えるか」を示す
- help+人+動詞で「何をするのを助けるか」を示す
- help with+名詞で、手を貸す作業・問題を示す
- help outは、困った場面で人手や力を貸す
- can’t help -ingは「〜するのを抑えられない」という定番表現
helpを見たら、日本語の「助ける」を探す前に、誰が、誰の、どんな動きに力を足しているのかを見てください。矢印が見えれば、初めて出会う文でも意味をつかみやすくなります。
知っている英語を「使える英語」に変えたい方へ
基本動詞は、意味を増やして暗記するより、コアイメージを会話の中で何度も使うほうが身につきます。
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