leaveのコアイメージは「去る」だけではない|leave me alone・outまで理解

leaveは対象や状態をそのまま残して主体が離れることを示したイラスト

「leave=去る・離れる」と覚えている方は多いと思います。 もちろん、それで正解です。 I left Japan when I was 22. 私は22歳のとき、日本を離れました。 ところが、会話ではこんなleaveもよく出てきます。 I left my wallet at home. 財布を家に置いてきました。 Leave the door open. ドアを開けたままにしておいて。 Please leave me alone. 一人にしておいてください。 「離れる」「置いてくる」「〜のままにする」「放っておく」。日本語訳だけを見ると、別々の意味に見えますよね。 でも、英語の中では全部つながっています。 leaveのコアイメージは、「対象・状態をそのまま残して、主体がそこから離れる」です。 カメラを「離れていく側」に向ければ「去る・出発する」。カメラを「残された側」に向ければ「置いていく・〜のままにする」になります。 この記事では、この二つの視点を一本の矢印でつなぎ、leave Japan、leave the door open、leave me alone、leave a message、leave it to me、leave out・leave behindまで、日本語訳を増やさずに理解していきます。

leaveのコアイメージは「そのまま残して離れる」

leaveの景色には、二つの要素があります。
  • 対象・場所・状態が、その場に残る
  • 人や意識が、そこから離れる
leaveの離れる側と残される側の視点をleave Japan、leave the door open、leave me aloneで示した図解
たとえば、机の上に青い本があり、その横に自分が立っているとします。自分だけが部屋を出ても、本は机に残っています。 the book stays there + I move away この「何かを残したまま、自分が離れる」という一枚の絵がleaveです。 ここで大切なのは、leaveを「離れる側」だけで見ないことです。学校英語ではleave a placeの形を最初に習うため、どうしても「去る」に固定されがちです。 しかしleaveは、離れたあとに何が、どこに、どんな状態で残ったかまで映せる動詞です。だから「忘れる」「放っておく」「任せる」といった日本語にも広がります。

leave+場所:「その場所をあとにする」

まずは、離れる側にカメラを向けた基本形です。 She left the office at six. 彼女は6時にオフィスを出ました。 We should leave the hotel early. ホテルを早めに出たほうがいいですね。 Please watch your step when you leave the train. 電車を降りるときは足元にお気をつけください。 office、hotel、trainは出発点です。leaveはその場所を背後に残し、主体が離れていく様子を描きます。 この形で注意したいのは、leaveの直後にfromを置かないことです。 leave the office leave自体に「そこから離れる」が入っているため、場所をそのまま目的語にできます。

leaveとgoの違い:出発点を見るか、移動先を見るか

leaveとgoは、どちらも今いる地点から離れる動きを表せます。ただし、話し手のカメラが違います。
  • leave:どこをあとにしたか、出発点に焦点
  • go:どこへ向かうか、移動・行き先に焦点
I’m leaving the office now. 今、会社を出るところです。 I’m going home now. 今、家に帰るところです。 同じ人の同じ移動でも、leave the officeは会社を背後に残す場面、go homeは家へ向かう場面を切り取っています。 出発点と目的地を一文に入れるなら、次の形が使えます。 We’re leaving Tokyo for Osaka tomorrow. 私たちは明日、東京を出て大阪へ向かいます。 Tokyo 〔出発点〕 → Osaka 〔目的地〕 forは進む方向・目的地を示します。leave A for Bで「Aをあとにし、Bへ向かう」という矢印です。 goの視点を詳しく整理したい方は、goのコアイメージもあわせて読んでみてください。

leave+モノ+場所:「モノをそこに残して離れる」

次は、残された側にカメラを向けます。 I left my umbrella on the train. 電車に傘を置き忘れました。 She left her keys on the desk. 彼女は鍵を机の上に置いていきました。 Don’t leave your bag here. ここにバッグを置いたままにしないで。 umbrella、keys、bagはその場所に残り、持ち主は離れています。 この形が日本語で「忘れる」と訳されることがありますが、leaveそのものがforgetになったわけではありません。 I left my wallet at home. 財布は家に残っていて、自分は家から離れた。その結果、今ここに財布がないので、日本語では「家に忘れた」が自然になるだけです。 一方、I forgot my wallet.は、財布を持ってくることを忘れたという「記憶・注意」の側から述べています。
  • leave:財布が家に残っている景色
  • forget:持ってくることが意識から抜けたこと
訳語ではなく、話し手がどちらにカメラを向けたかを見ると使い分けやすくなります。

leave+人・モノ+形容詞:「その状態のままにする」

leaveは、モノだけでなく状態も残せます。 Leave the door open. ドアを開けたままにしておいて。 Don’t leave the lights on. 電気をつけっぱなしにしないで。 The news left me speechless. その知らせに、私は言葉を失いました。 His question left me confused. 彼の質問で、私は混乱したままになりました。 形は次のとおりです。 leave+対象+状態 the doorはopenのまま、the lightsはonのまま、meはspeechlessやconfusedの状態に残ります。 ここでは「主体が物理的に立ち去る」とは限りません。ポイントは、働きかけが終わったあとも、その対象・状態が残ることです。

keep the door openとleave the door openの違い

keepとleaveは、どちらも日本語では「〜のままにする」と訳せます。ただ、話し手が見ている動きは違います。 Keep the door open. ドアを開けた状態に保っておいて。 Leave the door open. ドアは開けたままにして、そこから手を離して。
  • keep:同じ状態が続くように保つ・管理する
  • leave:その状態を変えず、介入せずに離れる
keepには時間の中で状態を維持する意識があります。leaveには、対象へそれ以上手を加えず、そのままにする感覚があります。 たとえば、換気のために「しばらくドアを開けた状態に保って」と言うならkeepが似合います。自分が部屋を出るときに「ドアは開けたままでいいよ」と言うならleaveが自然です。 詳しくはkeepのコアイメージで、NOW → LATER → STILL THE SAMEという時間の流れから解説しています。

Leave me alone.が「一人にして」になる理由

映画や海外ドラマでも圧倒的によく聞くのがこの表現です。 Leave me alone. 一人にして。/放っておいて。 meをaloneという状態に残し、話しかけたり追いかけたりせず離れる。コアの景色がそのまま表れています。 me → aloneの状態で残る 強い口調で言えば「放っておいて!」になりますが、pleaseをつけて穏やかにお願いすることもできます。 Could you please leave me alone for a while? しばらく一人にしてもらえますか。 似た形に、次の表現があります。 Leave it alone. それには触らないで。/そのままにしておいて。 itに手を加えず、今の状態に残すという意味です。機械、傷、議論中の問題など、余計に触らないほうがよい対象に使えます。

leave a message:「相手があとで受け取れるものを残す」

Can I leave a message? 伝言をお願いできますか。 She left a note on my desk. 彼女は私の机にメモを残しました。 Please leave your name and number after the tone. 発信音のあとに、お名前と電話番号を残してください。 自分はその場・通話から離れても、message、note、name and numberは残ります。相手があとからそれを受け取れるため、日本語では「伝言する」「書き置きをする」「録音する」などに訳されます。 leaveを使うときは、「自分がいなくなったあと、何が残る?」と考えてみてください。この問いが、自然な目的語を見つける助けになります。

leave it to me:「それを私のところに残して、任せる」

会話で便利なのがleave+対象+to+人です。 Leave it to me. 私に任せて。 I’ll leave the decision to you. その決定はあなたに任せます。 Let’s leave the details to the experts. 細かいことは専門家に任せましょう。 itやdecisionをto me / to you / to the expertsのところに残し、自分はそれ以上手を出さない。そこから「任せる」という意味になります。 丸暗記するならleave it to meだけで終わってしまいます。でも「仕事・判断を相手の手元に残し、自分は離れる」と見れば、decisionやdetailsに目的語が変わっても応用できます。

leave behind:「後ろに残す」

behindは「後ろに」です。leaveのコアにbehindが加わると、主体が前へ進み、対象が後ろ側に残る景色がはっきりします。 I left my phone behind. スマホを置き忘れました。 She left her old life behind. 彼女は過去の生活をあとにしました。 No one should be left behind. 誰一人取り残されるべきではありません。 モノだけでなく、習慣、過去、心配事なども後ろに残せます。 Leave your worries behind. 心配事は置いていきましょう。 物理的な移動から抽象的な変化へ広がっても、「前へ進む主体」と「後ろに残る対象」の位置関係は同じです。

leave out:「枠の外に残す」

outは「外」です。leave outは、一覧・会話・計画などの枠内に入れず、外側に残す感覚です。 Don’t leave out any important details. 重要な詳細を省かないでください。 You left my name out. 私の名前が抜けています。 I felt left out. 私は仲間外れにされたように感じました。 detailsやmy nameが情報の枠外に残れば「省く・抜かす」。人がグループの外に残れば「仲間外れにする」になります。 これも「省く」という新しい日本語訳をleaveに追加する必要はありません。 leave + out = 外に残す 二つの小さなイメージを重ねるだけで十分です。

leave off:「続きから離れて、そこで止める」

leave offは、作業や話の流れから離れた地点を表します。 Let’s continue where we left off. 前回やめたところから続けましょう。 本を閉じた位置、会議を中断した位置、学習を止めた位置が残っています。そこへ戻って再開するのがwhere we left offです。 なお、leave offには「身につけない」「省く」などの用法もありますが、まず会話で非常によく使うwhere we left offを、離れた地点が目印として残る景色で押さえておくとよいでしょう。

put・keep・leaveを同じ本で比べる

ここまでの三語を、同じ青い本で並べてみましょう。
  • put:本を棚へ動かし、そこに置く
  • keep:本を棚にある状態で保ち続ける
  • leave:本は棚に残し、自分がそこから離れる
PUT:対象 → 場所・状態 KEEP:NOW → LATER → STILL THE SAME LEAVE:対象・状態はそのまま + 主体が離れる putは配置を作り、keepはその配置を維持し、leaveは配置にそれ以上介入せず離れます。 まず「どこへ置く?」を見たいときはputのコアイメージへ。「時間が経ってもどう保つ?」を見たいときはkeepのコアイメージへ戻ると、三語の矢印がよりはっきりします。

会話でleaveを選ぶための3ステップ

leaveを使いたいときは、日本語から英訳する前に次の順で景色を作ってみてください。
  1. 何が離れる? 自分、人、電車、会社を辞める人など
  2. 何が残る? 場所、モノ、人、情報、状態、仕事など
  3. どちらにカメラを向ける? 離れる側か、残される側か
「会社を出ます」なら、会社を背後に残すのでI’m leaving the office. 「窓を開けたままにして」なら、windowがopenで残るのでLeave the window open. 「あとは私に任せて」なら、仕事を自分の手元に残してもらうのでLeave it to me. この三つは日本語ではまったく違いますが、leaveの中では同じ場面の切り取り方です。

動画でleaveを含む基本動詞の感覚を確認する

しゅみすけの「基本動詞Top55」では、leaveを含む会話の中心動詞を、イラストとコアイメージでまとめて解説しています。
https://www.youtube.com/watch?v=e-TEo9BBfKw
単語帳の日本語訳を増やすのではなく、「何が動くか」「何が残るか」「話し手のカメラはどちらを向いているか」に注目して聞いてみてください。

まとめ:leaveは「残るもの」と「離れるもの」を同時に見る

leaveのコアイメージは、「対象・状態をそのまま残して、主体がそこから離れる」です。
  • leave Japan:日本を背後に残して離れる
  • leave my wallet at home:財布を家に残して離れる
  • leave the door open:ドアをopenの状態に残す
  • leave me alone:meをaloneの状態に残す
  • leave a message:自分が離れたあとにも伝言を残す
  • leave it to me:仕事・判断を私のところに残す
  • leave behind:後ろに残す
  • leave out:枠の外に残す
「去る」「置き忘れる」「放っておく」「任せる」「省く」を別々に覚えなくても、残るものと離れるものを一緒に描けば、leaveの意味は一本につながります。 be:RIZEでは、こうしたコアイメージを知識で終わらせず、英文の骨格づくりや実際の発話練習へつなげています。単語は知っているのに、会話になると自然な動詞が出てこない方は、資料請求、または無料カウンセリングから気軽にご相談ください。 次は、put・keep・leaveを「配置する → 保つ → そのまま残して離れる」という状態変化の流れで比較します。三語の使い分けが、一枚の絵としてさらにつながっていきます。

leaveをput・keepと並べて整理したい方は、put・keep・leaveの違いもご覧ください。

Leave the water running.では、runが「水が流れ続ける」、leaveが「その状態を残す」を表します。run側の感覚は「runのコアイメージ」で詳しく解説しています。

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