toward・towardsのコアイメージは「〜の方向へ」|toとの違いと使い方

towardとtowardsのコアイメージは対象の方向へ進むことを示すアイキャッチ

toward / towardsのコアイメージは「人・物・気持ちが、ある対象の方向へ向かう」です。大切なのは、対象へ到着したとは限らないこと。矢印の向きに焦点があります。

日本語では「〜へ」「〜に向かって」「〜に対して」などと訳されますが、物理的な移動も、態度・感情・目標の向きも、すべて「その方向へ」という一本のイメージでつながります。

しゅみすけ(大山俊輔)

towardを見たら、目的地にピンを刺すより、そちらへ伸びる矢印を思い浮かべてください。「向かっているけれど、着くとは言っていない」がポイントです!

toward / towardsのコアイメージは「〜の方向へ」

towardは、前置詞toと「方向」を表す-wardが結びついた語です。forward(前方へ)、backward(後方へ)、homeward(家の方向へ)にも同じ方向感覚が残っています。

  • She walked toward the station.
    彼女は駅の方向へ歩きました。
  • The dog ran toward me.
    その犬は私のほうへ走ってきました。
  • He turned toward the window.
    彼は窓のほうを向きました。

いずれもstation・me・the windowが向きを決める基準です。実際に駅へ着いた、私のところまで来た、窓に触れた、とは限りません。

toとtowardの違い|到達点か方向か

toは到達点、towardは方向を表す違いを比較した図解
toは到達点まで届く矢印、towardは対象の方向を示す矢印です。
前置詞 焦点 例文
to 到達点まで含む Go to the hospital.(病院まで行ってください)
toward 対象の方向を示す Go toward the hospital.(病院の方向へ進んでください)

Please go toward the hospital. Then I’ll tell you where to stop.なら、「病院の方向へ進んでください。止まる場所はあとで伝えます」です。病院は進行方向を伝える目印で、最終目的地とは限りません。

toの詳しい感覚は、toのコアイメージは「到達点を含む矢印」で解説しています。

towardとtowardsの違い|意味は同じ

towardとtowardsは、基本的に同じ意味で交換できます。一般にtowardはアメリカ英語で、towardsはイギリス英語で好まれる傾向があります。ただし、どちらかが文法的に間違いというわけではありません。

  • She moved toward the door.
  • She moved towards the door.

どちらも「彼女はドアの方向へ進んだ」です。文章の中では、どちらか一方に表記をそろえると読みやすくなります。

人への態度を表すtoward|「〜に対して」

矢印を人へ向けると、物理的な移動だけでなく、態度・感情・行動がその人へ向くことを表せます。

  • He is very friendly toward me.
    彼は私に対してとても親切です。
  • Her attitude toward work has changed.
    仕事に対する彼女の姿勢が変わりました。
  • We should show respect toward others.
    私たちは他人に敬意を示すべきです。
  • She felt anger toward him.
    彼女は彼に怒りを感じていました。

friendly・attitude・respect・angerなどが、誰・何の方向へ向いているかをtowardが示しています。

lean toward|気持ち・判断が「〜へ傾く」

lean toward Aは、体がAの方向へ傾くイメージを、選択や意見へ広げた表現です。「Aに気持ちが傾いている」「Aを選びそうだ」を表します。

  • I’m leaning toward the gray sofa.
    グレーのソファにしようかと気持ちが傾いています。
  • We’re leaning toward option B.
    私たちは選択肢Bに傾いています。
  • She leans toward a more practical solution.
    彼女はより現実的な解決策を好む傾向があります。

まだ最終決定という到達点には着いていません。判断の矢印が、現時点でどちらへ向いているかを伝える表現です。

目標・変化へ向かうtoward

towardの方向は、目に見える場所だけではありません。目標、改善、完成、未来などの抽象的な到達候補にも使えます。

  • We are working toward our goal.
    私たちは目標に向かって取り組んでいます。
  • This is a step toward recovery.
    これは回復への一歩です。
  • The project is moving toward completion.
    プロジェクトは完成へ向かっています。
  • She saved money toward a new car.
    彼女は新しい車の購入に向けて貯金しました。

work towardやmove towardでは、ゴールへ近づいている途中経過が前面に出ます。

toward the end of|終わりに近い時点

toward the end of Aは「Aの終わりの方向へ進んだところ」、つまり「Aの終わりごろ」を表します。

  • Toward the end of the meeting, everyone became quiet.
    会議の終わりごろ、全員が静かになりました。
  • Sales improved toward the end of the year.
    年末にかけて売上が改善しました。
  • I felt tired toward the end of the trip.
    旅行の終盤には疲れを感じました。

終点そのものではなく、終点へ近づいていく範囲を示すところにもtowardらしさがあります。

toward・to・forの使い分け

語 中心イメージ 例
toward 対象の方向へ walk toward the station
to 対象を到達点として walk to the station
for 目的・目標へ意識を向けて leave for the station

forとtoの詳しい違いは、forとtoの違いもあわせてご覧ください。

toward / towardsのよくある間違い

到着したことまでtowardだけで表す

We walked toward the station.は駅の方向へ歩いたことを表します。駅へ到着したと明確に言うなら、We walked to the station.が自然です。

towardの後ろに動詞をそのまま置く

towardは前置詞なので、基本的に後ろには名詞・代名詞・動名詞が続きます。

  • ○ work toward improving the system
  • × work toward improve the system

toward / towardsを使うミニ練習

  1. 彼は私のほうへ歩いてきました。
  2. 私は青い案に気持ちが傾いています。
  3. 私たちは目標に向かって進んでいます。
  4. 会議の終わりごろ、よい案が出ました。

答えの例
1. He walked toward me.
2. I’m leaning toward the blue option.
3. We’re moving toward our goal.
4. A good idea came up toward the end of the meeting.

まとめ|towardは「到着」ではなく「向き」を示す

  • toward / towardsのコアイメージは「〜の方向へ」
  • toは到達点、towardは方向に焦点がある
  • towardとtowardsの意味は基本的に同じ
  • 場所だけでなく、人への態度・感情・判断・目標にも使える
  • lean towardは「気持ちが〜へ傾く」
  • toward the end ofは「終わりごろ・終盤に」

towardを見たら、「〜へ」と訳す前に、何がどの方向へ向いているのかを探してみましょう。物理的な移動から気持ちや目標まで、同じ矢印で理解できます。

前置詞を一覧から学びたい方へ
towardを前置詞全体の中で位置づけたい方は、親記事「英語の前置詞一覧|コアイメージ・意味・使い分けを図解で完全解説」をご覧ください。

2 COMMENTS

現在コメントは受け付けておりません。

資料請求 無料オリエンテーション(当日の流れはこちら)
be:RIZEが合うか3分でチェック
be:RIZEの全てが分かる!
無料で資料請求する
be:RIZEの全てが分かる!
無料で資料請求する