one / ones と it / them の違いは、指しているものが「同じ種類の別のもの」か「さっきの同じもの」かです。
- one:同じ種類の別のものを1つ
- ones:同じ種類の別のものを複数
- it:すでに特定した同じものを1つ
- them:すでに特定した同じものを複数
This pen doesn’t work. I need a new one. なら「このペンとは別の、新しいペン」が必要です。一方、Where’s my phone? I left it on the desk. の it は、最初に話したそのスマートフォンそのものを指します。
しゅみすけ(大山俊輔)
まず「同じ種類か、同じ現物か」を考えると迷いにくくなります。そのあとで、1つならone / it、複数ならones / themと選びましょう。
one・onesとit・themの違い

| 語 | 数 | 指すもの |
|---|---|---|
| one | 単数 | 同じ種類の別のもの |
| ones | 複数 | 同じ種類の別のもの |
| it | 単数 | すでに話題にした同じもの |
| them | 複数 | すでに話題にした同じもの |
one と ones は、同じ名詞を繰り返さないための代名詞です。a red sweater をもう一度言う代わりに a red one、comfortable shoes の代わりに comfortable ones と言えます。英語の代名詞全体を整理したい方は、英語の代名詞一覧|I・my・me・mineの違いもあわせてご覧ください。
oneは「同じ種類の別の1つ」
one は、前に出た数えられる名詞の単数形を繰り返さずに表します。まったく同じ現物ではなく、同じ種類に属する別の1つを指すのが基本です。
- This pen doesn’t work. I need a new one.
このペンは動きません。新しいのが必要です。 - I don’t like this shirt. I’ll take the blue one.
このシャツは好みではありません。青いほうにします。 - Do you have a cheaper one?
もっと安いものはありますか。 - My laptop is old, so I’m looking for a new one.
私のノートパソコンは古いので、新しいものを探しています。
最初の例の one は pen、2つ目は shirt、3つ目は会話ですでに分かっている単数名詞の代わりです。a new pen や the blue shirt と繰り返しても文法的には正しいものの、one を使うほうが自然で簡潔です。
onesは「同じ種類の別の複数」
ones は one の複数形です。前に出た数えられる名詞が複数で、同じ種類の別のものを指すときに使います。
- These shoes are too small. Show me larger ones.
この靴は小さすぎます。もっと大きいものを見せてください。 - I like the cookies with chocolate, not the plain ones.
プレーンのものではなく、チョコ入りのクッキーが好きです。 - We need clean towels. Where are the clean ones?
清潔なタオルが必要です。きれいなものはどこですか。
larger ones は larger shoes、the plain ones は the plain cookies の繰り返しを避けています。なお、英語の複数形そのものが不安な場合は、英語の複数形s・esのルールも確認しておくと理解しやすくなります。
it・themは「さっきの同じもの」
it と them は、すでに話し手と聞き手の間で特定されている同じものを受けます。別の商品や代用品に取り替える感覚はありません。
- Where’s my phone? I left it on the desk.
私のスマートフォンはどこ?机に置きました。 - I bought this jacket yesterday. I wore it today.
昨日このジャケットを買いました。今日それを着ました。 - I bought these shoes yesterday. I like them.
昨日この靴を買いました。私はそれらが気に入っています。 - The documents are ready. I emailed them to Ken.
書類はできています。それらをケンにメールしました。
oneとitを比べる
- I lost my umbrella, so I bought a new one.
傘をなくしたので、新しい傘を買いました。〈別の傘〉 - I found my umbrella and put it by the door.
傘を見つけ、玄関のそばに置きました。〈見つけたその傘〉
onesとthemを比べる
- These batteries are dead. We need new ones.
この電池は切れています。新しい電池が必要です。〈別の電池〉 - The batteries are new. Put them in the drawer.
その電池は新品です。引き出しに入れてください。〈その電池〉
形容詞や限定詞と使う形
one / ones は、どのようなものかを示す語とよく組み合わせます。「名詞を省略した穴」を one / ones が埋めるイメージです。
| 形 | 例 | 意味 |
|---|---|---|
| a+形容詞+one | a new one | 新しいものを1つ |
| the+形容詞+one | the blue one | その青いもの |
| 形容詞+ones | cheaper ones | もっと安いものを複数 |
| the+形容詞+ones | the small ones | その小さいもの |
| which+one | Which one? | どれ? |
one は単数の可算名詞を受けるため、普通は a、the、this、which、所有格など、何を指すかを決める語と一緒に現れます。たとえば I need new one. ではなく、I need a new one. が自然です。
another one・the other oneもよく使う
- Can I have another one?
もう1つもらえますか。 - This cup is dirty. Use the other one.
このカップは汚れています。もう一方を使ってください。 - Some of these chairs are broken. Let’s use the other ones.
この椅子のいくつかは壊れています。ほかのものを使いましょう。
another は「もう1つ・別の1つ」、the other は「残りのほう」という違いがあります。詳しくはanotherとotherの違いで整理しています。
数えられない名詞には原則one・onesを使わない
one / ones が代わりにできるのは、基本的に数えられる名詞です。information、advice、furniture など、数えられない名詞をそのまま受けることはできません。
- 不自然:I need some advice. Can you give me a good one?
- 自然:I need some advice. Can you give me some good advice?
- 自然:This furniture is old. We need some new furniture.
ただし a coffee が「コーヒー1杯」、a beer が「ビール1杯」のように、容器や一人前を数える意味になれば one を使えます。カフェで I’ll have a coffee. Make it a large one. と言えば、one は「大きいサイズの1杯」を指します。
these onesは間違い?
these ones や those ones は、地域や会話の場面によって実際に使われます。ただし、標準的で簡潔な英語では these や those だけで名詞の代わりになることが多く、ones は不要です。
- Which shoes do you want? — These.
どの靴が欲しい?— これです。 - I prefer those black ones.
私はあの黒いもののほうが好きです。
色などの形容詞を挟む those black ones は自然です。単に目の前のものを指すだけなら these、特徴を加えるなら these blue ones と考えると使いやすいでしょう。
しゅみすけ(大山俊輔)
「名詞を何に置き換えるか」だけでなく、話し手が“同種の別物”を選び直しているのか、“その現物”について話し続けているのかを見てください。会話の場面が浮かぶと選択が速くなります。
oneの別の使い方
この記事の one は名詞の繰り返しを避ける代名詞ですが、one book のように数字の「1」を表す使い方もあります。また、やや改まった文章では One should keep one’s promises.(人は約束を守るべきだ)のように「人一般」を表すことがあります。
the one who … は「〜する人」、the one that … は「〜するもの」という形です。She’s the one who helped me. なら「彼女が私を助けてくれた人です」。また、one of the students は「生徒の1人」であり、名詞を置き換える今回の one とは構造が異なります。
よくある間違い
- 同じ現物なのにone:I bought this camera yesterday. I used one today. では別のカメラに聞こえます。同じカメラなら I used it today.
- 複数なのにone:Show me larger one. ではなく、靴など複数のものなら Show me larger ones.
- 冠詞を忘れる:I need new one. ではなく I need a new one.
- 数えられない名詞をonesで受ける:informations や advices を作らず、名詞を繰り返すか some を使います。
中学英語で言い換えるなら
one / ones がすぐに出てこなくても、具体的な名詞をもう一度言えば意味は伝わります。最初は次のように言い換えて大丈夫です。
| 自然で簡潔な文 | やさしい言い換え |
|---|---|
| I need a new one. | I need a new pen. |
| Show me larger ones. | Show me larger shoes. |
| I’ll take the blue one. | I’ll take the blue shirt. |
逆に、同じ現物を指したいなら、単数は it、複数は them と覚えれば十分です。長い名詞を正確に言い直そうとして会話が止まるより、まず名詞を繰り返し、慣れてから one / ones に置き換えていきましょう。
ミニクイズ
- This mug is cracked. I need a new ( one / it ).
- I bought this mug yesterday. I really like ( one / it ).
- These socks are wet. Please bring me dry ( ones / them ).
- I washed the socks. Please put ( ones / them ) in the drawer.
答え:1. one(別のマグカップ) 2. it(買ったそのマグカップ) 3. ones(別の乾いた靴下) 4. them(洗ったその靴下)
まとめ
- one:同じ種類の別のものを1つ
- ones:同じ種類の別のものを複数
- it:すでに特定した同じものを1つ
- them:すでに特定した同じものを複数
- one / ones は原則として数えられる名詞を受ける
迷ったら「別のものに取り替えるなら one / ones、そのものの話を続けるなら it / them」と判断しましょう。代名詞のほかの種類は、英語の代名詞一覧からまとめて確認できます。
ルールを理解していても会話でとっさに選べない方には、BE RIZEの英語コーチングで実際の場面を想定して練習します。受講前に知っておきたいことをご覧いただき、気になる点は無料相談フォームからお気軽にご相談ください。






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[…] 同じ名詞を繰り返さずに「同じ種類の別のもの」を表す場合は、oneとonesの違い|it・themとの使い分けも確認しておきましょう。 […]