英語の代名詞は、I・my・me・mineを順番に暗記するだけの単元ではありません。会話の中ですでに共有できている人や物を、短い言葉に置き換えるための部品です。
たとえば Tom is my friend. Tom lives in Osaka. I often talk with Tom. と同じ名前を繰り返す代わりに、Tom is my friend. He lives in Osaka. I often talk with him. と言えます。ここで he と him が代名詞です。
この記事では、人称代名詞の一覧を確認したうえで、I・my・me・mineがなぜ形を変えるのかを「文のどこに置くか」から整理します。
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しゅみすけ
代名詞は表の暗記だけやなく、文のどの席に座るかで形が決まると考えるとええで。

英語の代名詞とは?同じ人・物を小さな言葉に置き換える部品
代名詞(pronoun)とは、名詞の代わりに使う言葉です。ただし、何でも機械的に置き換えるのではありません。話し手と聞き手の間で「誰・何のことか」が分かるときに使います。
代名詞のコアイメージ
会話ですでに共有できている人・物を、I・you・he・she・it・theyなどの小さな部品に置き換える。
たとえば、目の前の本を指しながら This book is useful. It is easy to read. と言えば、2文目の it は this book を受け取っています。代名詞は、同じ名詞の繰り返しを減らし、会話を前へ運ぶ働きをします。
人称代名詞の一覧|I・my・me・mineは置き場所で決まる
まずは人称代名詞の基本形を一覧で見ましょう。横一列を丸暗記するより、各列が文中でどんな仕事をするかを押さえる方が使いやすくなります。
| 人 | 主格 〜は・が | 所有格 〜の+名詞 | 目的格 〜を・に | 所有代名詞 〜のもの | 再帰代名詞 〜自身 |
|---|---|---|---|---|---|
| 私 | I | my | me | mine | myself |
| あなた | you | your | you | yours | yourself / yourselves |
| 彼 | he | his | him | his | himself |
| 彼女 | she | her | her | hers | herself |
| それ | it | its | it | — | itself |
| 私たち | we | our | us | ours | ourselves |
| 彼ら・それら | they | their | them | theirs | themselves |
主格 I は「誰が」の場所に置く
主格は、文の主語(S)になる形です。「誰が・何が」の場所、つまり英語の骨格の先頭に置きます。
- I work from home.(私は在宅で働いています)
- She likes coffee.(彼女はコーヒーが好きです)
- They live in Kyoto.(彼らは京都に住んでいます)
英語は基本的に「誰が+どうする/どんな状態」の順で骨格を作ります。主語と動詞の関係は、英語は主語と動詞から始める|4コードで文の骨格を作る練習法で詳しく解説しています。
所有格 my は「名詞の前」に置く
所有格は、後ろの名詞に「誰に属するか」という情報を付けます。my book、your idea、their office のように、必ず名詞とセットです。
- This is my bag.(これは私のバッグです)
- I like your idea.(あなたのアイデアが好きです)
- We visited their office.(私たちは彼らのオフィスを訪れました)
myだけで「私のもの」とは言えません。後ろの名詞を置かずに言い切りたいときは、所有代名詞のmineを使います。
目的格 me は「動きが向かう相手」の場所に置く
目的格は、動詞や前置詞の後ろで「誰を・誰に」を表します。文型でいえば、目的語(O)に入る形です。
- She called me.(彼女は私に電話しました)
- I know him.(私は彼を知っています)
- Please talk to her.(彼女に話してください)
- They gave us some advice.(彼らは私たちに助言をくれました)
最後の文では、giveの動きがまずusへ、次にsome adviceへ伸びています。この「人に、もの・情報を渡す」骨格は、第4文型SVOOの記事につながります。
所有代名詞 mine は「〜のもの」まで一語で受け持つ
所有代名詞は「所有格+名詞」を一語で置き換えます。名詞がすでに共有できているときに、その繰り返しを省けます。
- This bag is mine. = This is my bag.(このバッグは私のものです)
- Is this seat yours?(この席はあなたのものですか)
- My room is small, but hers is large.(私の部屋は小さいですが、彼女の部屋は広いです)
myとmineの違い
my は名詞の前:my book
mine は名詞まで含む:This book is mine.
再帰代名詞 myself は主語と対象が同じときに使う
myself・yourself・himselfなどは「〜自身」を表す再帰代名詞です。動作をする人と、その動作が向かう相手が同じときに使います。
- I introduced myself.(私は自己紹介しました)
- She taught herself English.(彼女は独学で英語を学びました)
- Take care of yourself.(お体に気をつけて)
また、I made it myself.(私はそれを自分で作りました)のように、「ほかの人ではなく自分で」と強調する使い方もあります。
人称代名詞以外の主な代名詞
代名詞にはI・you・heなどの人称代名詞以外にも種類があります。最初からすべてを同じ深さで覚える必要はありませんが、会話でよく出るものを整理しておきましょう。
| 種類 | 主な語 | 例 |
|---|---|---|
| 指示代名詞 | this, that, these, those | This is mine. |
| 不定代名詞 | someone, everyone, something, anything | Someone is at the door. |
| 疑問代名詞 | who, what, which | Who called you? |
| 関係代名詞 | who, which, that | the person who helped me |
疑問詞の使い分けはwhat・who・where・when・why・howの記事、名詞を後ろから説明する関係代名詞は英会話のラスボス英文法一覧からたどれます。
itとtheyは「物」だけではない
itは単数の物や動物だけでなく、天気・時間・距離・状況を文の主語に置くときにも使います。
- It is raining.(雨が降っています)
- It is five o’clock.(5時です)
- I got the job. It made me happy.(仕事が決まりました。そのことが私をうれしくしました)
theyは複数の人・物を受けるほか、性別が分からない人や、本人がtheyを選ぶ場合に単数として使われることもあります。まずは「会話で共有できている人・物を受ける」という中心を押さえておけば大丈夫です。
よくある間違い|日本語訳ではなく置き場所を見る
Iとmeを「私は・私を」だけで選ぶ
日本語では助詞が省略されるため、訳だけで選ぶと迷いやすくなります。英語では、動詞の前で主語になるならI、動詞・前置詞の後ろで対象になるならmeです。
- I like her.(I=好きになる側)
- She likes me.(me=好かれる対象)
myとmineの後ろに同じ名詞を置く
my carは正しいですが、mine carとは言いません。mineの中にはすでに「私のもの」という名詞の働きまで含まれています。
itsとit’sを混同する
itsは「それの」という所有格、it’sは it is または it has の短縮形です。アポストロフィの有無で役割が変わります。
代名詞を会話で使えるようにする3ステップ練習
- 名詞で一度言う:Tom is my coworker.
- 同じ人を主語で受ける:He works in sales.
- 今度は目的語で受ける:I often have lunch with him.
表を何度も読むより、一人の人物や一つの物を主語・所有・目的語の別々の場所へ入れてみましょう。たとえば she → her bag → I called her → The bag is hers. と役割をずらすと、形の違いが文の骨格と結びつきます。
代名詞は形を覚えて終わりではありません。「いま、この人・物を文のどこに置きたいか」を決めると、必要な形が見えてきます。
しゅみすけ(大山俊輔)
まとめ|代名詞は会話の共有情報を受け取る小さな部品
- 代名詞は、すでに共有できている人・物を短い言葉に置き換える
- 主格Iは主語(S)、目的格meは目的語(O)の場所に置く
- 所有格myは名詞の前、所有代名詞mineは名詞まで含む
- myselfなどの再帰代名詞は、動作をする人と対象が同じときに使う
- 訳語の一覧より、文中の置き場所と役割で選ぶ
代名詞の次は、英語の品詞を「置き場所」で理解する記事や、英語の5文型を骨格から理解する記事へ進むと、I・meなどが文の中でなぜ形を変えるのかがさらに見えやすくなります。
よくある質問
Q. 英語の代名詞とは簡単にいうと何ですか?
名詞の代わりに使う言葉です。会話ですでに分かっている人や物を、I・you・he・she・it・theyなどで受け取ります。
Q. I・my・me・mineの違いは何ですか?
Iは主語、myは名詞の前、meは動詞や前置詞の後ろ、mineは「私のもの」まで一語で表します。日本語訳より文中の置き場所で選ぶと整理しやすくなります。
Q. 代名詞の一覧は全部暗記すべきですか?
まずI・you・he・she・it・we・theyの主格、所有格、目的格を、短い例文の中で使えるようにしましょう。所有代名詞と再帰代名詞は、その次に役割ごと追加すれば十分です。
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代名詞が中学英文法全体のどこに位置するか、次に何を学ぶかは、中学英文法一覧とおすすめの学び直し順で確認できます。



