日常英会話のために英単語を増やそうとして、単語帳を最初から覚え直していませんか。
もちろん語彙は大切です。ただ、朝起きてから夜眠るまでの自分の生活を話すとき、最初に必要なのは難しい動詞ではありません。have・get・make・go・come・thinkなど、すでに見たことのある基本動詞です。
しゅみすけ(大山俊輔)
英会話では、難しい日本語にぴったり合う英単語を探すより、知っている基本動詞を使って、短い一文から場面を伝えるほうが速くて自然です。
英会話スクール「b わたしの英会話」・英語コーチング「be:RIZE」創業者
この記事では、日常英会話で使い回しやすい基本動詞30語を、単なる意味一覧ではなく、自分・状態/希望・必要/行動・変化/移動・方向/人との会話という5つの生活場面に分けて紹介します。
目次
- 日常英会話は少数の基本動詞でかなり話せる
- 日常英会話でよく使う基本動詞30選
- 1.自分の状態を話す|be・have・feel・know・think・mean
- 2.希望と必要を伝える|want・need・like・love
- 3.行動と変化を話す|do・get・make・take・put・try・work
- 4.移動と方向を話す|go・come・leave
- 5.人とのやり取りを作る|look・see・say・tell・talk・call・ask・give・thank・let
- 基本動詞30語を「使える英語」に変える練習
- 基本動詞+前置詞・副詞で日常会話はさらに広がる
- まとめ|難しい単語より、知っている動詞で今日を話す
日常英会話は少数の基本動詞でかなり話せる
日常会話では、毎回新しい出来事だけを話すわけではありません。
- 今どんな状態か
- 何を持っているか、何が必要か
- 何をしたか、これから何をするか
- どこへ行くか、誰が来るか
- 何を考え、相手に何を伝えたいか
このような基本的な場面が繰り返されます。そのため、難しい動詞を一度ずつ使うより、少数の基本動詞を目的語・形容詞・前置詞と組み合わせて何度も使います。
前回、『フレンズ』シーズン1〜5・428,591語から基本動詞を調べた記事でも、be・have・do・get・know・goなどの身近な動詞が会話の中心にいることを確認しました。今回は同じ基本動詞を、聞き取る側ではなく、自分で使う側から整理します。
日常英会話でよく使う基本動詞30選
右端の例文は、そのまま暗記する完成品ではありません。人・時間・場所・目的語を、自分の生活に合わせて着せ替えるための土台です。
| 場面 | 基本動詞 | 中心にある感覚 | 自分で使う一文 |
|---|---|---|---|
| 自分・状態 | be動詞 | 存在・状態としてある | I’m tired today. |
| 自分・状態 | have | 自分の領域にある | I have some time. |
| 自分・状態 | feel | 感覚や心で受け取る | I feel much better. |
| 自分・状態 | know | 情報をすでに持っている | I know that place. |
| 自分・状態 | think | 頭の中に考えを置く | I think it’s a good idea. |
| 自分・状態 | mean | 意図や内容を指し示す | That’s not what I mean. |
| 希望・必要 | want | 主観的に足りないものへ手が伸びる | I want some coffee. |
| 希望・必要 | need | 目的に欠かせない条件がある | I need some rest. |
| 希望・必要 | like | 対象に心が向く | I like this one. |
| 希望・必要 | love | 強く心が引かれ、結びつく | I love spending time here. |
| 行動・変化 | do | 活動・作業・役割を実行する | I’ll do it later. |
| 行動・変化 | get | 新しい状態・場所へ到達する | I’m getting hungry. |
| 行動・変化 | make | 手を加えて結果を生み出す | I made dinner. |
| 行動・変化 | take | 選び、自分側へ取り込む | I’ll take a break. |
| 行動・変化 | put | ある位置・状態へ置く | Put it on the table. |
| 行動・変化 | try | 結果が分からないものへ一歩出す | I’ll try again. |
| 行動・変化 | work | 機能し、働きかけて結果を生む | This works for me. |
| 移動・方向 | go | 今いる場所・状態から離れる | I have to go now. |
| 移動・方向 | come | 相手・中心・ゴールへ近づく | I’m coming! |
| 移動・方向 | leave | 離れ、何かを残す | I left my phone at home. |
| 人との会話 | look | 意識して視線を向ける | Let me look at it. |
| 人との会話 | see | 視野に入り、見える・分かる | I see what you mean. |
| 人との会話 | say | 言葉そのものを口に出す | What did she say? |
| 人との会話 | tell | 情報を人へ向けて伝える | Tell me what happened. |
| 人との会話 | talk | 言葉を双方向にやり取りする | Can we talk? |
| 人との会話 | call | 声や連絡を相手へ届ける | I’ll call you tonight. |
| 人との会話 | ask | 情報・助けを求める | Can I ask you something? |
| 人との会話 | give | 自分側から相手側へ差し出す | Give me a minute. |
| 人との会話 | thank | 好意を認識して感謝を返す | I want to thank you. |
| 人との会話 | let | 止めずに相手・出来事を進ませる | Let me know. |
1.自分の状態を話す|be・have・feel・know・think・mean
日常会話の入口は、自分が今どうなのかを短く出すことです。be動詞なら状態、haveなら自分の領域にあるもの、feelなら体や心が受け取った感覚を表せます。
- I’m a little tired.(少し疲れています)
- I have a headache.(頭が痛いです)
- I feel better now.(今は気分がよくなりました)
- I know how you feel.(気持ちは分かります)
- I think I need a break.(休憩が必要だと思います)
「疲労している」「頭痛を発症した」のような難しい日本語から英訳せず、I am…/I have…/I feel…から始めると、知っている英語で十分に伝えられます。
2.希望と必要を伝える|want・need・like・love
wantとneedは、希望・依頼・予定を作る中心です。wantは自分の主観的な欲求、needは目的のために欠かせない条件として捉えます。
- I want to go home.(家へ帰りたいです)
- I need to finish this today.(今日これを終える必要があります)
- I like working from home.(在宅で働くのが好きです)
- I’d love to join you.(ぜひご一緒したいです)
難しい名詞を知らなくても、want/need+名詞、want/need to+動詞という短い骨格があれば、自分の希望や事情を前から伝えられます。
3.行動と変化を話す|do・get・make・take・put・try・work
日本語では「準備する」「改善する」「休憩する」「決定する」と別々の動詞を使いますが、英語では基本動詞と後ろの単語の組み合わせで表すことがよくあります。
- do the dishes(皿を洗う)
- get ready(準備する)
- make a decision(決める)
- take a break(休憩する)
- put it away(片づける)
- try something new(新しいことを試す)
- work on the problem(問題に取り組む)

単語を一語ずつ覚えるより、動詞+後ろに来る単語を一つの小さな型として持つほうが、会話では取り出しやすくなります。
4.移動と方向を話す|go・come・leave
goは今いる場所・状態から離れる動き、comeは会話の中心や相手へ近づく動きです。leaveはある場所から離れると同時に、何かが後ろへ残る感覚を持ちます。
- I’m going to work.(仕事へ行きます)
- I’m coming home now.(今、家へ向かっています)
- I left work early.(仕事を早く切り上げました)
- I left my bag on the train.(電車にバッグを置き忘れました)
「行く=go」「来る=come」だけではなく、誰を会話の中心に置いているかを見ると、I’m coming.が「今行くよ」になる理由も理解できます。
5.人とのやり取りを作る|look・see・say・tell・talk・call・ask・give・thank・let
日常英会話は、一人で説明するだけでなく、相手を見て、聞いて、尋ね、情報を渡すやり取りです。この場面でも短い基本動詞が中心になります。
- Let me see.(ちょっと見せて/ええと)
- What did you say?(何と言いましたか)
- Tell me about it.(そのことを聞かせてください)
- Can we talk later?(あとで話せますか)
- I’ll call you back.(かけ直します)
- Can I ask you a favor?(お願いしてもいいですか)
- Give me a second.(少し待ってください)
- Let me know.(知らせてください)
しゅみすけ(大山俊輔)
日常会話では、長く説明する力より、Let me…、Tell me…、Can I ask…のような短い骨格をすぐ出せることが助けになります。
基本動詞30語を「使える英語」に変える練習
ステップ1.一日に使う動詞を3語だけ選ぶ
30語すべてを一度に練習する必要はありません。今日の生活で使いそうな動詞を3語選びます。たとえばhave・get・goです。
ステップ2.自分について一文ずつ作る
- I have a meeting this afternoon.
- I usually get home around eight.
- I’m going to the gym after work.
教材の例文を保存するのではなく、自分の予定・家族・仕事・体調に置き換えます。
ステップ3.質問と答えの形にする
What do you have this afternoon?、What time do you get home?、Where are you going?のように質問を作り、自分で短く答えます。独り言でも、英語日記でも、ChatGPTとの音声会話でも構いません。
基本動詞そのものの覚え方は、日本語訳の暗記をやめて基本動詞を会話で使う5ステップで詳しく解説しています。
基本動詞+前置詞・副詞で日常会話はさらに広がる
基本動詞にup・out・back・onなどが加わると、get up、go out、call back、put onのような句動詞になります。
be:RIZEでは句動詞が生まれる仕組みとコアイメージを、b-cafe.netでは日常会話でよく使う句動詞30選を、朝から夜までの場面別に整理しています。
まとめ|難しい単語より、知っている動詞で今日を話す
日常英会話で最初に使いたいのは、特別な出来事を説明する難しい動詞ではありません。自分の状態、希望、行動、移動、人とのやり取りを支える基本動詞です。
30語を一覧として覚えて終わるのではなく、まず3語を選び、自分について一文ずつ作ってください。have・get・goだけでも、今日持っている予定、起きた変化、これから向かう場所を話せます。
知っている英語を、自分の場面で使える英語へ変える。そこから日常英会話は広がっていきます。



