こんにちは、しゅみすけです。
workと聞くと、多くの方が最初に思い浮かべるのは「働く」ではないでしょうか。
もちろん、I work in Tokyo.なら「私は東京で働いています」です。でも英会話では、パソコンにもworkを使いますし、薬や方法、人間関係にもworkを使います。
This computer doesn’t work.を「このパソコンは働かない」と訳したら、ちょっと不思議ですよね。
ここで役立つのがコアイメージです。workの中心にある感覚は、単なる労働ではありません。
work=正常に機能し、狙った結果が出る
歯車がきちんと噛み合い、仕組みが動き、期待した結果へ届く。このイメージが分かると、「働く」「動く」「効く」「うまくいく」が一本につながります。今回は、句動詞やworkとjobの違いまで、会話で使える形にまとめていきましょう。
workのコアイメージは「正常に機能する」

workの中心にあるのは、人・物・方法・関係などが、本来の役割を果たしている感覚です。
- 人が役割を果たす → 働く
- 機械が本来の動きをする → 動く・作動する
- 薬や方法が期待した結果を出す → 効く・うまくいく
- 計画や関係が良い結果へ進む → 成功する・うまくいく
日本語では訳が変わりますが、英語側では全部同じworkです。「何が正常に機能しているのか」を見るのがポイントですね。
workが「働く」になる理由
I work for a software company.
私はソフトウェア会社に勤めています。
人が会社やチームの中で、自分の役割を果たしています。つまり、その仕組みの一部として正常に機能している。これがworkの「働く」です。
She works from home three days a week.
彼女は週3日、自宅で働いています。
場所がオフィスでなくても、自分の役割を果たしていればworkです。だからwork from homeで「在宅勤務をする」になります。
なお、勤務先を表すときは、work for+会社・人、場所ならwork at+場所、分野ならwork in+業界・部署がよく使われます。
- I work for ABC Company.(ABC社に勤めています)
- I work at a hospital.(病院で働いています)
- I work in marketing.(マーケティングの仕事をしています)
workが「動く・作動する」になる理由
This computer still doesn’t work.
このコンピューターはまだ動きません。
コンピューターには、本来果たすべき機能があります。電源が入り、ソフトが動き、操作に反応すればworkしている。故障して本来の機能を果たさないなら、doesn’t workです。
The elevator isn’t working.なら「エレベーターが動いていません」。My key doesn’t work.なら「私の鍵では開きません」。どちらも「対象が期待どおりに機能しない」という同じ感覚です。
前の記事で扱ったrunにも、機械やプログラムが「動く」という使い方がありました。ただし視点が少し違います。
- run:動きや処理の流れが続いている
- work:本来の機能を果たし、期待どおりの結果が出る
The engine is running, but the air conditioner isn’t working.なら「エンジンは動いているけれど、エアコンは機能していない」。runとworkの違いがよく見える例です。詳しくは「runのコアイメージ」もご覧ください。
workが「効く・うまくいく」になる理由
Did it work?
Did it work?
うまくいった?/効果あった?
これは英会話で本当によく使うフレーズです。修理した、方法を試した、誰かを説得した。その結果、狙ったとおりになったかを尋ねています。
たとえば、壊れたトイレを直している人に方法を教え、そのあとでDid it work?と聞けば、「それで直った?」という意味になります。
This medicine works.
This medicine works well for headaches.
この薬は頭痛によく効きます。
薬の役割は、症状を和らげること。その期待した結果が出るのでworkです。「効く」という訳語を別に暗記しなくても、薬が役割を果たす場面を思い浮かべれば理解できます。
That might work.
That might work.
それ、うまくいくかもしれないね。
提案やアイデアを聞いたときの便利な返しです。その方法が仕組みとして機能し、目的を達成できそうだと判断しています。That won’t work.なら「それではうまくいかないよ」です。
work outの意味|外へ結果が出てくる
I broke up with her. It didn’t work out.
彼女とは別れたよ。うまくいかなかったんだ。
workにoutが加わると、内側で動いていたものから結果が外へ出てくる感覚になります。計画や人間関係が良い結果へ着地すればwork out。期待した結果にならなければdidn’t work outです。
Don’t worry. Everything will work out.
心配しないで。全部うまくいくよ。
問題の途中では先が見えなくても、最後には歯車が噛み合い、良い結果が出る。この励ましの感覚がwork outにはあります。
work outが「運動する」になるのはなぜ?
I work out at the gym three times a week.
私は週3回ジムで運動します。
体をしっかり機能させ、内側のエネルギーを外へ出し、筋肉や体力という結果を作っていく。そこからwork outは「トレーニングする」という意味でも使われます。日本語の「ワークアウト」も、この表現から来ています。
work on|対象に働きかける
I’m working on a new project.
新しいプロジェクトに取り組んでいます。
onには、対象に接触している感覚があります。自分の力や作業を対象の上に乗せ、機能させているのでwork onです。
I need to work on my pronunciation.なら「発音を改善しないと」。今の発音へ働きかけて、より良く機能する状態へ持っていく感覚です。
「取り組む」とだけ覚えるより、対象に力を加えて動かしているイメージを持つと、仕事以外にも広げやすくなります。
work for|人・会社のために働く/目的に合う
I work for an international company.
私は外資系企業に勤めています。
forが示す相手・目的に向かって、自分が役割を果たしています。
一方、Does Friday work for you?なら「金曜日は都合いいですか」。金曜日という予定が、相手のスケジュールの中でうまく機能するかを聞いています。
Friday works for me.(金曜日で大丈夫です)は、日程調整でとても便利な表現です。「都合がいい」という新しい意味ではなく、「その日程なら自分の仕組みの中で問題なく機能する」と考えるとworkらしさが見えますね。
at workの意味は「職場で」だけではない
She is at work now.
彼女は今、職場にいます/仕事中です。
これは、仕事という活動の場にいるという意味です。
ただし、There are several forces at work.なら「いくつかの力が作用しています」。目には見えなくても、複数の要因が実際に機能していることを表します。
workを「仕事」とだけ覚えていると難しく見えますが、「機能している最中」と捉えれば自然です。
workとjobの違い
workとjobは、どちらも「仕事」と訳されます。ただし、見ているものが違います。
- work:働く活動・作業そのもの。基本的に数えない
- job:職・役割・一件の仕事。数えられる
I have a lot of work to do.は「やるべき仕事がたくさんあります」。作業全体を指すので、通常worksとはしません。
I got a new job.は「新しい職に就きました」。ひとつの職・ポジションなのでa jobです。
ただし、芸術作品や工事など、完成した成果物・特定分野を指すときはa work of artやroad worksのようにworkが数えられたり、複数形になったりすることもあります。まずは「活動ならwork、ひとつの職や案件ならjob」で押さえておけば十分です。
hard workとwork hardの違い
語順が変わると役割も変わります。
- hard work:大変な仕事/努力(名詞)
- work hard:一生懸命働く・取り組む(動詞+副詞)
Your hard work paid off.なら「努力が実りました」。You worked hard.なら「あなたはよく頑張りました」です。
Good work!は「よくできました」「お疲れさま」。相手の働きや成果が、期待した形できちんと機能したことを評価しています。
work・do・makeの違いもコアイメージで見る
日本語では「する」「働く」「作る」と訳し分けますが、英語では焦点が異なります。
- work:人や仕組みが機能する
- do:活動・課題・役割を実行する
- make:手を加えて新しい結果を生み出す
たとえば、I’m working on the report.はレポートに取り組んでいる途中。I’m doing the report.はレポート作成という課題を実行中。I made the report.なら、レポートという成果物を作ったことに焦点があります。
doとmakeの感覚は「makeとdoの違い」で図解しています。訳語ではなく、話し手がどこを見ているかで選ぶのがコツです。
動画で基本動詞の感覚をまとめて確認しよう
workのような基本動詞は、日本語訳を一つずつ増やすより、中心のイメージから意味を広げるほうが会話で使いやすくなります。YouTubeの「英会話の9割がわかるようになる基本動詞Top55」でも、イラスト付きでまとめて解説しています。
動画はこちら:【イラスト付き/教材級】英会話の9割がわかるようになる基本動詞Top55【総集編】
まとめ|workは「働く」より広い
workのコアイメージは、正常に機能し、狙った結果が出ることです。
- 人が役割を果たす → 働く
- 機械が役割を果たす → 動く・作動する
- 薬や方法が結果を出す → 効く・うまくいく
- 計画や関係から結果が出る → work out
- 対象へ働きかける → work on
workを見たら、すぐに「働く」と置き換えるのではなく、まず「何が機能して、どんな結果を出そうとしている?」と考えてみてください。英語のまま場面が見えるようになります。
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