makeとdoの違い|「作る・する」の丸暗記を卒業する使い分け

makeは結果を生み出しdoは活動を実行する違いを示す英語学習イラスト

makeとdoは、どちらも日本語では「する」「作る」と訳されることがあります。 make dinnerは「夕食を作る」。do the cookingは「料理をする」。 make a planは「計画を立てる」。do the planningも「計画を立てる作業をする」。 日本語だけを見ると、どちらを使ってもよさそうですよね。しかし、英語では見ているところが違います。 結論からいうと、使い分けの中心はこれです。
  • make=手を加えて、新しいモノ・結果・状態を生み出す
  • do=活動・作業・役割を実行する
完成した結果を見るならmake。行っている活動を見るならdo。 この一本の軸を持つと、丸暗記していた表現がかなり整理されます。今回は、しゅみすけの基本動詞シリーズとして、makeとdoの違いを実際の英会話で使える形にまとめます。
しゅみすけ(大山俊輔)しゅみすけ
(大山俊輔)

makeとdoの使い分けは、日本語訳だけを並べると迷いやすくなります。それぞれの言葉が持つ視点や動きの違いをつかむと、会話でも自然に選べるようになります。僕自身、YouTubeでもこうした“英語を感覚から捉える方法”を発信しています。

英会話スクール「b わたしの英会話」・英語コーチング「be:RIZE」創業者

makeとdoの違いは「結果」か「活動」か

make dinnerとdo the cookingなどを比較したmakeとdoの使い分け図解
makeとdoを選ぶときは、日本語の「作る・する」を英訳しようとするのではなく、話し手がどこを見ているのかを考えます。 材料や状況に手を加え、その前にはなかった結果が生まれるならmakeです。 一方、家事・仕事・運動・義務など、すでに中身のある活動へ入り、実際に行うならdoです。
make do
中心 結果を生み出す 活動を実行する
意識 完成物・変化・成立 作業・過程・役割
代表例 make dinner make a decision make money do the cooking do my homework do business
これを頭の中では、次のように短く置いておくと便利です。 make=結果の矢印 do=活動のスイッチ

1.make dinnerとdo the cookingの違い

まずは、同じ料理の場面で比較してみましょう。 I’ll make dinner tonight. 今夜は私が夕食を作るよ。 ここでは、夕食という完成したものを生み出すことに意識があります。材料へ手を加え、食べられる夕食が出来上がる。だからmakeです。 I’ll do the cooking tonight. 今夜は私が料理をするよ。 こちらは、料理という家事・担当を引き受けて実行することに意識があります。何を完成させるかより、「料理の作業は私がやる」という役割の話です。 場面は同じでも、見ている場所が違います。
  • make dinner:夕食という結果を見る
  • do the cooking:料理という活動を見る
「料理ならmake」「家事ならdo」とだけ暗記するより、この視点の違いを理解したほうが応用できます。

2.make a planとdo the planningの違い

計画にも、出来上がった計画と、計画を立てる作業があります。 We need to make a plan. 計画を立てる必要があります。 まだ計画がない状態から、話し合いや検討を経て、一つの計画を成立させる。新しい結果が生まれるのでmakeです。 I’ll do the planning. 計画を立てる作業は私がやります。 こちらは、情報を集める、日程を考える、手順を整理するといった一連の作業を担当するイメージです。
  • make a plan:計画という成果物を作る
  • do the planning:計画に必要な作業を行う
同じ違いは、make a presentationdo a presentationにも見られます。 I’m making a presentation.なら、資料やスライドを作成している意味になりやすい。 I’m doing a presentation tomorrow.なら、明日プレゼンを行う・担当する意味になります。

3.make moneyとdo businessの違い

仕事の場面でも、結果を見るmakeと、活動を見るdoの違いが表れます。 The company made a lot of money last year. その会社は昨年、大きな利益を上げました。 moneyという成果を生み出したのでmakeです。 We do business with companies in Japan. 私たちは日本企業と取引しています。 businessという事業・取引活動を行っているのでdoです。
  • make money:お金・利益という結果を生む
  • do business:事業・取引という活動を行う
make a profitmake a saleも同じで、利益や売上という結果が成立しています。 一方、do some workdo a jobは、仕事や役割を実行しています。

4.make an effortとdo my bestの違い

「頑張る」に近い表現も比較できます。 You need to make an effort. 努力する必要があります。 努力というものを生み出し、目に見える形で示す感覚があります。「もっと努力を出して」というニュアンスです。 I’ll do my best. 最善を尽くします。 自分にできるbestを、実際の行動として遂行する。こちらは活動側を見ています。
  • make an effort:努力という働きかけを生み出す
  • do my best:自分の最善を実行する
日本語ではどちらも「頑張る」と訳せますが、英語の中にある絵は同じではありません。

5.make a mistakeとdo damageの違い

良くない結果にもmakeが使われます。 I made a mistake. 間違えました。 自分の行動によって、mistakeという新しい結果を生み出したと見ています。 では、なぜdamageはdo damageなのでしょうか。 The storm did a lot of damage. その嵐は大きな被害をもたらしました。 do damageは、damageという害・作用を対象へ及ぼす表現です。結果らしく見えるため迷いやすいのですが、英語では「害を与える働きをする」という組み合わせが定着しています。 ここで大事なのは、コアイメージだけですべてを予言しようとしないことです。 コアイメージは表現を整理する地図ですが、実際によく使われる単語同士の組み合わせ=コロケーションも一緒に覚える必要があります。

頻出表現を「結果」と「活動」で整理する

makeを使う頻出表現

  • make a decision:決断する
  • make a plan:計画を立てる
  • make a mistake:間違える
  • make money:お金を稼ぐ
  • make progress:進歩する
  • make a difference:違い・変化を生む
  • make a promise:約束する
  • make an appointment:予約・約束を取り付ける
  • make sure:確実な状態にする
  • make sense:意味・筋道が成立する
すべてに共通するのは、何かが成立したり、新しい結果・状態が生まれたりすることです。 会話で単独に近い形で「なるほど」と返すなら、Makes sense.もよく使われます。文の中なら、That makes sense.It doesn’t make sense.の形になります。

doを使う頻出表現

  • do my homework:宿題をする
  • do the dishes:皿洗いをする
  • do the laundry:洗濯する
  • do some work:仕事をする
  • do business:取引・事業を行う
  • do research:調査・研究をする
  • do exercise:運動する
  • do my best:最善を尽くす
  • do someone a favor:人の頼みを聞く
  • do a good job:良い仕事をする
こちらは、作業・課題・役割・ルーティンを実際に行う表現が中心です。

makeかdoか迷ったときの3ステップ

会話中に迷ったら、次の順番で考えてみてください。

ステップ1:何か新しいものが生まれるか?

モノ、決断、計画、変化、関係、状態など、その前にはなかったものが成立するならmakeが有力です。 make a decision / make friends / make me happy

ステップ2:すでにある活動・義務を実行するか?

家事、仕事、宿題、運動、研究など、活動の中へ入って実際に行うならdoが有力です。 do the laundry / do my job / do research

ステップ3:最後はまとまりで確認する

英語には、長年使われて定着した組み合わせがあります。 「コアイメージ的にはこちらでもよさそう」と感じても、ネイティブが通常使う組み合わせを優先します。 たとえば、make homeworkではなくdo homeworkdo a mistakeではなくmake a mistakeです。 コアイメージで理解し、コロケーションで確定する。 これが、丸暗記だけにも、理屈だけにも偏らない覚え方です。

makeとdoのミニ練習問題

次の空欄には、makeとdoのどちらが入るでしょうか。
  1. I need to ___ a decision.
  2. Can you ___ me a favor?
  3. She always ___ her best.
  4. We’re ___ good progress.
  5. I have to ___ the laundry.
  6. Let’s ___ a plan.
  7. He ___ a mistake yesterday.
  8. We ___ business in Asia.
答え
  1. make a decision
  2. do me a favor
  3. does her best
  4. making good progress
  5. do the laundry
  6. make a plan
  7. made a mistake
  8. do business
答えを見て終わるのではなく、「これは結果か、活動か」を一つずつ確認すると、次の表現にも応用しやすくなります。

makeとdoは同じ場面でも視点によって変わる

最後に、makeとdoは「この場面では必ずどちらか一方」と単純に分かれるわけではありません。 料理という同じ場面でも、夕食という結果を見るならmake dinner、担当する活動を見るならdo the cookingです。 計画という同じ場面でも、計画の成立を見るならmake a plan、作業工程を見るならdo the planningです。 英語は、現実をどの角度から切り取るかで動詞が変わります。 ここが分かると、「日本語ではどちらも“する”なのに、なぜ?」という疑問が、「なるほど、見ている場所が違うのか」に変わります。 make単体を詳しく確認したい方は、makeのコアイメージは「作る」ではないへ。do単体は、doのコアイメージは「する」ではないで解説しています。

動画で基本動詞の感覚を確認する

makeとdoを含む基本動詞は、日本語訳の一覧より、場面とコアイメージを何度も動かして身につけるのがおすすめです。
YouTubeで基本動詞の解説動画を見る

まとめ:makeは結果、doは活動

  • make:手を加えて、新しいモノ・結果・状態を生み出す
  • do:活動・作業・役割を実行する
make dinnerdo the cookingmake a plando the planning。 同じ場面でも、完成した結果を見るのか、行っている活動を見るのかで選ぶ動詞が変わります。 ただし、最後は実際に使われる組み合わせも確認すること。コアイメージで理解し、コロケーションで確定するのがポイントです。 have・take・getもまとめて整理したい方は、英会話で重要なhave・take・getの違いもあわせて読んでみてください。 基本動詞の意味は理解できても、実際の会話になると出てこない。自分の仕事や日常では、どの表現を練習すればいいのか分からない。そんな場合は、知識を増やすだけでなく、自分の場面に合わせて練習を設計する必要があります。
知っている英語を「使える英語」に変えたい方へ be:RIZEでは、現在地と目標を確認し、仕事や生活に合わせた英語学習プランを一緒に設計しています。 be:RIZEの資料を請求する 面談前のご案内を確認する

workまで加えると、make=結果を生む、do=活動を実行する、work=人や仕組みが機能するという違いが見えてきます。「workのコアイメージ」もあわせてご覧ください。

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