- make=手を加えて、新しいモノ・結果・状態を生み出す
- do=活動・作業・役割を実行する
しゅみすけ(大山俊輔)
makeとdoの使い分けは、日本語訳だけを並べると迷いやすくなります。それぞれの言葉が持つ視点や動きの違いをつかむと、会話でも自然に選べるようになります。僕自身、YouTubeでもこうした“英語を感覚から捉える方法”を発信しています。
英会話スクール「b わたしの英会話」・英語コーチング「be:RIZE」創業者
makeとdoの違いは「結果」か「活動」か

| make | do | |
|---|---|---|
| 中心 | 結果を生み出す | 活動を実行する |
| 意識 | 完成物・変化・成立 | 作業・過程・役割 |
| 代表例 | make dinner make a decision make money | do the cooking do my homework do business |
1.make dinnerとdo the cookingの違い
まずは、同じ料理の場面で比較してみましょう。 I’ll make dinner tonight. 今夜は私が夕食を作るよ。 ここでは、夕食という完成したものを生み出すことに意識があります。材料へ手を加え、食べられる夕食が出来上がる。だからmakeです。 I’ll do the cooking tonight. 今夜は私が料理をするよ。 こちらは、料理という家事・担当を引き受けて実行することに意識があります。何を完成させるかより、「料理の作業は私がやる」という役割の話です。 場面は同じでも、見ている場所が違います。- make dinner:夕食という結果を見る
- do the cooking:料理という活動を見る
2.make a planとdo the planningの違い
計画にも、出来上がった計画と、計画を立てる作業があります。 We need to make a plan. 計画を立てる必要があります。 まだ計画がない状態から、話し合いや検討を経て、一つの計画を成立させる。新しい結果が生まれるのでmakeです。 I’ll do the planning. 計画を立てる作業は私がやります。 こちらは、情報を集める、日程を考える、手順を整理するといった一連の作業を担当するイメージです。- make a plan:計画という成果物を作る
- do the planning:計画に必要な作業を行う
3.make moneyとdo businessの違い
仕事の場面でも、結果を見るmakeと、活動を見るdoの違いが表れます。 The company made a lot of money last year. その会社は昨年、大きな利益を上げました。 moneyという成果を生み出したのでmakeです。 We do business with companies in Japan. 私たちは日本企業と取引しています。 businessという事業・取引活動を行っているのでdoです。- make money:お金・利益という結果を生む
- do business:事業・取引という活動を行う
4.make an effortとdo my bestの違い
「頑張る」に近い表現も比較できます。 You need to make an effort. 努力する必要があります。 努力というものを生み出し、目に見える形で示す感覚があります。「もっと努力を出して」というニュアンスです。 I’ll do my best. 最善を尽くします。 自分にできるbestを、実際の行動として遂行する。こちらは活動側を見ています。- make an effort:努力という働きかけを生み出す
- do my best:自分の最善を実行する
5.make a mistakeとdo damageの違い
良くない結果にもmakeが使われます。 I made a mistake. 間違えました。 自分の行動によって、mistakeという新しい結果を生み出したと見ています。 では、なぜdamageはdo damageなのでしょうか。 The storm did a lot of damage. その嵐は大きな被害をもたらしました。 do damageは、damageという害・作用を対象へ及ぼす表現です。結果らしく見えるため迷いやすいのですが、英語では「害を与える働きをする」という組み合わせが定着しています。 ここで大事なのは、コアイメージだけですべてを予言しようとしないことです。 コアイメージは表現を整理する地図ですが、実際によく使われる単語同士の組み合わせ=コロケーションも一緒に覚える必要があります。頻出表現を「結果」と「活動」で整理する
makeを使う頻出表現
- make a decision:決断する
- make a plan:計画を立てる
- make a mistake:間違える
- make money:お金を稼ぐ
- make progress:進歩する
- make a difference:違い・変化を生む
- make a promise:約束する
- make an appointment:予約・約束を取り付ける
- make sure:確実な状態にする
- make sense:意味・筋道が成立する
doを使う頻出表現
- do my homework:宿題をする
- do the dishes:皿洗いをする
- do the laundry:洗濯する
- do some work:仕事をする
- do business:取引・事業を行う
- do research:調査・研究をする
- do exercise:運動する
- do my best:最善を尽くす
- do someone a favor:人の頼みを聞く
- do a good job:良い仕事をする
makeかdoか迷ったときの3ステップ
会話中に迷ったら、次の順番で考えてみてください。ステップ1:何か新しいものが生まれるか?
モノ、決断、計画、変化、関係、状態など、その前にはなかったものが成立するならmakeが有力です。 make a decision / make friends / make me happyステップ2:すでにある活動・義務を実行するか?
家事、仕事、宿題、運動、研究など、活動の中へ入って実際に行うならdoが有力です。 do the laundry / do my job / do researchステップ3:最後はまとまりで確認する
英語には、長年使われて定着した組み合わせがあります。 「コアイメージ的にはこちらでもよさそう」と感じても、ネイティブが通常使う組み合わせを優先します。 たとえば、make homeworkではなくdo homework、do a mistakeではなくmake a mistakeです。 コアイメージで理解し、コロケーションで確定する。 これが、丸暗記だけにも、理屈だけにも偏らない覚え方です。makeとdoのミニ練習問題
次の空欄には、makeとdoのどちらが入るでしょうか。- I need to ___ a decision.
- Can you ___ me a favor?
- She always ___ her best.
- We’re ___ good progress.
- I have to ___ the laundry.
- Let’s ___ a plan.
- He ___ a mistake yesterday.
- We ___ business in Asia.
- make a decision
- do me a favor
- does her best
- making good progress
- do the laundry
- make a plan
- made a mistake
- do business
makeとdoは同じ場面でも視点によって変わる
最後に、makeとdoは「この場面では必ずどちらか一方」と単純に分かれるわけではありません。 料理という同じ場面でも、夕食という結果を見るならmake dinner、担当する活動を見るならdo the cookingです。 計画という同じ場面でも、計画の成立を見るならmake a plan、作業工程を見るならdo the planningです。 英語は、現実をどの角度から切り取るかで動詞が変わります。 ここが分かると、「日本語ではどちらも“する”なのに、なぜ?」という疑問が、「なるほど、見ている場所が違うのか」に変わります。 make単体を詳しく確認したい方は、makeのコアイメージは「作る」ではないへ。do単体は、doのコアイメージは「する」ではないで解説しています。動画で基本動詞の感覚を確認する
makeとdoを含む基本動詞は、日本語訳の一覧より、場面とコアイメージを何度も動かして身につけるのがおすすめです。 YouTubeで基本動詞の解説動画を見るまとめ:makeは結果、doは活動
- make:手を加えて、新しいモノ・結果・状態を生み出す
- do:活動・作業・役割を実行する
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workまで加えると、make=結果を生む、do=活動を実行する、work=人や仕組みが機能するという違いが見えてきます。「workのコアイメージ」もあわせてご覧ください。



