動画で直感的に確認:makeを「作る」という訳ではなく、手を加えて新しい結果・状態を生み出す動きとして捉えます。
makeのコアイメージは「変化を起こし、結果を生み出す」

1.モノだけでなく「決断・計画・間違い」もmakeで生み出す
まずは分かりやすい「make+名詞」です。- make dinner:夕食を作る
- make a cake:ケーキを作る
- make a plan:計画を立てる
- make a decision:決断する
- make a mistake:間違える
動画で直感的に確認:make+人+形容詞を、人を新しい状態へ変化させる形として短く確認できます。
補足:She made me dinner. のような「make+人+モノ」は「人のために何かを作る」第4文型SVOOです。一方、She made me happy. は「me=happy」の関係を作る第5文型。まず第4文型側を整理したい方は、第4文型SVOOのgive型・buy型と書き換えをご覧ください。
2.make+人+形容詞は「人を新しい状態にする」
英会話で非常によく使うのが、make+人+形容詞です。- You make me happy.:あなたは私を幸せな気持ちにしてくれる
- The news made me sad.:その知らせで悲しくなった
- This job makes me tired.:この仕事をすると疲れる
- Did I make you angry?:怒らせちゃった?
3.make+人+動詞は「人にその行動をさせる」
makeの後ろに「人+動詞」を置くと、その人に行動を起こさせる表現になります。- He made me laugh.:彼は私を笑わせた
- The movie made me cry.:その映画を観て泣いた
- My boss made me work overtime.:上司に残業させられた
- She made me pay the bill.:彼女は私に代金を払わせた
4.make senseは「意味や筋道が成立する」
That makes sense. は、英会話でとてもよく耳にする表現です。「なるほど」「それなら筋が通るね」という意味になります。 senseには「感覚」だけでなく「意味・道理・筋道」といった意味があります。そのsenseがmakeによって成立する。つまり、話を聞いて頭の中で意味のある形ができたイメージです。- That makes sense.:なるほど。それなら筋が通るね
- It doesn’t make sense.:それは筋が通らない
- Does that make sense?:意味は分かりますか?/伝わっていますか?
5.make sureは「確かな状態を作る」
sureは「確かな、間違いない」。そこへmakeがつくと、曖昧な状態に手を加えて、確実な状態を生み出す感覚になります。- I just want to make sure.:ちょっと確認したいだけです
- Make sure the door is locked.:ドアに鍵がかかっているか確認して
- Please make sure to turn off the lights.:必ず電気を消してください
6.make itは「目標としていた状況を成立させる」
make itも、日本語訳だけでは正体が見えにくい表現です。- I made it!:やった!/間に合った!/うまくいった!
- We can make it.:私たちならできる
- I can’t make it tonight.:今夜は行けない/都合がつかない
- Did you make it?:間に合った?/うまくいった?
7.make clear、make fun of、make upもコアから理解する
make it clear:はっきりした状態にする
Let me make it clear. はっきり言わせてください。 Let’s make this clear. この点をはっきりさせましょう。 曖昧なitやthisをclearな状態へ変える。make+人+形容詞と同じ発想です。make fun of:からかう
Don’t make fun of me. 私をからかわないで。 Are you making fun of me? 私のこと、からかってる? これはまとまりで覚えたい表現ですが、誰かをfunの対象にして面白がる状況を作る、と捉えるとmakeらしさも見えてきます。make up:作り上げる・埋める・関係を修復する
I’ll make it up to you. 埋め合わせするよ。 They made up after the argument. 二人は口論のあと仲直りした。 make upには複数の意味がありますが、欠けたものを補って一つの状態にする、関係を作り直すという感覚があります。なお、「人と仲直りする」なら make up with someone、「人に埋め合わせる」なら make it up to someone が自然です。なお、同じ「〜させる」と訳されるletはmakeと動きが正反対です。letのコアイメージ|Let me・Let’s・let goまで解説と並べると、makeが力を加えて結果を作り、letが制限を外して相手を動けるようにする違いが見えてきます。
makeとdoは何が違う?
ここまで読むと、次に気になるのがdoとの違いやと思います。 ざっくり言えば、makeは結果や新しい状態を生み出すことに意識が向き、doは活動・作業・役割を実行することに意識が向きます。- make dinner:夕食という完成物を生み出す
- do the dishes:皿洗いという作業を行う
- make a decision:決断という結果を出す
- do my homework:宿題という課題を行う
動画で基本動詞の感覚を確認する
今回のmakeは、しゅみすけの基本動詞解説動画ともあわせて見ると、耳とイメージの両方から定着しやすくなります。 YouTubeで動画を開くまとめ:makeは「作る」ではなく、変化の矢印で考える
makeのコアイメージは、材料・状況・人に手を加えて、新しい結果や状態を生み出すです。- make a decision:決断という結果を生み出す
- make me happy:私を幸せな状態にする
- make me laugh:私に笑うという行動を起こさせる
- make sense:意味や筋道が成立する
- make sure:確かな状態を作る
- make it:目標としていた状況を成立させる
make+人+feel+形容詞では、makeが人の中に変化を起こし、本人がその感情をfeelで受け取ります。feel側の仕組みは、feelのコアイメージで詳しく解説しています。
英会話で本当に使う単語は、必ずしも難しい単語ではありません。have、take、get、makeのような短い基本動詞を、自分の場面で自在に動かせるかどうかです。 これまでの基本動詞もまとめて整理したい方は、英会話で重要なhave・take・getの違いも読んでみてください。個別の記事では、haveのコアイメージ、takeのコアイメージ、getのコアイメージを詳しく解説しています。 「意味は分かるのに、会話になると出てこない」「自分の場合はどの表現を練習すればいいか分からない」という方は、知識より先に練習設計を見直したほうが早いこともあります。関連:I didn’t mean to make you angry. のmeanは「意図」、makeは「状態を作り出す」です。詳しくはmeanのコアイメージもあわせてご覧ください。
構成要素を所定の位置へ据えて使える状態にするset upは、setのコアイメージでmakeとの違いも解説しています。
基本動詞を全体から整理したい方は、英語の基本動詞とは?コアイメージ学習法と解説記事一覧もあわせてご覧ください。
しゅみすけ(大山俊輔)
makeも、日本語訳をいくつも暗記するより、“中心にあるひとつの感覚”をつかむほうが会話で応用できます。僕自身、YouTubeでも一貫して、基本動詞をコアイメージから捉える方法を発信しています。
英会話スクール「b わたしの英会話」・英語コーチング「be:RIZE」創業者
関連記事:makeを「人に〜させる」で使うときは、相手に力・影響を加えて結果を作ります。have・let・getとの違いは、使役動詞make・have・let・getの使い分けで図解しています。



