英単語をたくさん覚えたのに、いざ話そうとすると言葉が出てこない。海外ドラマを見ても、知っているはずの簡単な単語が別の意味に聞こえる。
そんな経験、ありませんか?
しゅみすけ(大山俊輔)
英会話は、難しい単語を増やす前に、少ない基本動詞を深く使えるようにすると一気に広がります。僕自身、YouTubeでも一貫して、訳語の暗記ではなく“中心にある感覚”から英語を捉える方法を発信しています。
英会話スクール「b わたしの英会話」・英語コーチング「be:RIZE」創業者
こんにちは、しゅみすけです。僕も受験英語から入って、留学前にはかなりの数の単語を覚えました。でも、アメリカで生活し、外資系企業でも働いてみると、日常会話を動かしていたのは難しい単語ばかりではありませんでした。have・get・make・goのような、ごく身近な基本動詞やったんです。
この記事では、英語の基本動詞とは何か、なぜ少ない単語から多くの表現が生まれるのか、そして日本語訳の丸暗記を卒業してどう学べばいいのかを、コアイメージで整理します。最後には、be:RIZEで解説してきた基本動詞の記事も、意味のグループ別にまとめました。
英語の基本動詞とは?
基本動詞とは、日常の動作・状態・変化・認識などを表す、使用頻度の高い動詞です。たとえばhave、get、make、do、go、come、put、takeなどですね。
見た目は中学英語で習う簡単な単語です。ところが、実際の会話では1語にたくさんの使い方があります。
- I have a car.(車を所有している)
- I’ll have coffee.(コーヒーにする)
- We had a good time.(楽しい時間を過ごした)
日本語訳だけを見ると「持つ」「飲む」「過ごす」とバラバラです。でも英語では、どれも自分の領域にあるというhaveの感覚から生まれています。
つまり基本動詞は、意味が少ない“簡単な単語”ではありません。むしろ、中心となる感覚を持ち、場面に応じて意味を広げられる働き者の単語です。
なぜ少ない基本動詞で英会話が広がるのか
僕たちは学校で、英単語と日本語訳を1対1で結びつけがちです。get=得る、take=取る、make=作る、という具合ですね。
ところがネイティブの会話では、基本動詞はもっと柔軟に働きます。モノだけでなく、状態、出来事、感情、人間関係まで同じ動詞で捉えるからです。
- get a ticket:チケットを手に入れる
- get tired:疲れた状態になる
- get home:家に着く
- get it:意味が分かる
訳は全部違いますが、getの中では変化して、新しい状態・場所・所有・理解へ到達するという一本の流れでつながっています。詳しくはgetのコアイメージで図解しています。
基本動詞を使えるようになると、難しい単語を思い出すまで黙り込む場面が減ります。知っている動詞を組み合わせて、今の考えをまず伝えられるからです。英会話では、この“言い換える力”がめちゃくちゃ大事なんですよ。
覚えるべきは日本語訳の一覧ではなく「コアイメージ」
コアイメージとは、その単語のさまざまな用法に共通する、中心の感覚です。
たとえばtakeなら「自分の意思で選び、自分側へ取り込む」、goなら「今いる場所・状態から離れて進む」、putなら「対象を、ある位置・状態へ置く」。まずこの絵と矢印を頭に置きます。
すると、take a bus、take a picture、take a breakを日本語訳ごとに別暗記しなくても、「自分の選択として取り込む」という感覚でつながります。完全に同じ日本語へ訳す必要はありません。英語を英語の視点のまま眺めるのがコツです。
ここで注意したいのは、コアイメージを新しい日本語訳として暗記しないこと。「take=取り込む」と機械的に置き換えるのではなく、場面の中でどちら向きの矢印なのか、誰の視点なのか、どんな変化が起きたのかを感じてください。
基本動詞に前置詞・副詞がつくと表現はさらに広がる
基本動詞が会話で強いもう一つの理由は、up、out、on、off、awayなどと組み合わさり、句動詞を作れることです。
- give + up:手放して、上げる → 諦める
- find + out:見つけて、外へ出す → 突き止める
- set + up:位置・状態を整えて、上げる → 設置する・準備する
- turn + down:向きを変えて、下げる → 音量を下げる・断る
句動詞も丸ごとの日本語訳だけで覚えると、数が増えた瞬間にしんどくなります。動詞のコアと、後ろにつく小さな単語の方向感覚を重ねてください。意味を“当てる”のではなく、意味がどう組み上がったかを見られるようになります。
英会話で必須の基本動詞100選【一覧】
ここからは、英会話の土台になる基本動詞を100語に厳選し、10カテゴリに整理します。比較記事で複数の動詞を扱っている場合も、下の表では1語ずつ独立して掲載しています。まずは「コアイメージ」をつかみ、詳しい意味・例文・使い分けは各リンク先で確認してください。
使い方:知らない単語を上から暗記するより、「自分がよく使う場面の動詞」からリンク先を読み、例文を声に出すのがおすすめです。
1.会話の土台になる動詞
2.行動・開始・終了の動詞
3.移動・変化の動詞
4.見る・聞く・気づく動詞
5.伝える・やり取りする動詞
6.知る・考える・覚える動詞
| No. | 動詞 | コアイメージ | 主な使い方 |
|---|---|---|---|
| 51 | know | 知識として持っている | 知る・分かる・面識がある |
| 52 | understand | 意味や仕組みをつかむ | 理解・共感を表す |
| 53 | think | 頭の中で考える | 思考・意見・予想を表す |
| 54 | believe | 本当だと信じる | 信念・信用・推測を表す |
| 55 | guess | 根拠が十分でないまま推測する | 推測・言い当てを表す |
| 56 | suppose | 状況からそうだと考える | 仮定・控えめな推測を表す |
| 57 | remember | 記憶に残っている | 覚えている・忘れずにする |
| 58 | recall | 意識して記憶を呼び戻す | 思い出す・回収を表す |
| 59 | hope | 実現可能なことを願う | 未来への期待を表す |
| 60 | wish | 現実と距離のあることを願う | 願望・後悔・祝福を表す |
7.気持ち・必要・人間関係の動詞
8.日常動作の動詞
9.お金・貸し借り・選択の動詞
10.学習・結果・出来事の動詞
迷いやすい基本動詞は「比較」で覚える
似た意味の動詞は、日本語訳だけで区別するより、同じ場面に並べて違いを見ると定着します。特に迷いやすい組み合わせは、以下の比較記事にまとめています。
- have / take / get の違い
- make / do の違い
- go / come の違い
- see / look / watch の違い
- hear / listen の違い
- say / tell / speak / talk の違い
- think / know / understand の違い
- put / keep / leave の違い
- buy / pay / spend / cost の違い
- borrow / lend / rent の違い
- stop / quit / finish の違い
- choose / select / pick の違い
- win / beat / defeat / lose の違い
- find / discover / notice の違い
- change / become / turn の違い
- meet / see / visit の違い
- wear / put on / dress の違い
- wait / expect / hope の違い
- learn / study / practice の違い
- remember / remind / recall の違い
基本動詞のおすすめ学習順
「結局、どこから始めればええの?」という方は、次の順番がおすすめです。
- have・get・takeで、所有・変化・選択の違いをつかむ
- make・doで、結果と活動の違いをつかむ
- go・comeで、話し手の視点と矢印をつかむ
- see・look・watch、hear・listenで、意識の向きをつかむ
- 自分がよく使う動詞の記事を読み、例文を声に出す
大事なのは、一度に55語を完璧にすることではありません。まず1語につき1つのコアイメージを持ち、よく使う例文を2〜3個、自分の場面に置き換えて言ってみてください。
たとえばgetなら、I got home at seven.、I’m getting tired.、I get it.を、自分の時間や状態に変えて口にします。理解した知識を「自分が使える一文」に変えるところまでが学習です。
動画で基本動詞Top55をまとめて確認する
しゅみすけのYouTubeでは、海外ドラマにも頻出する基本動詞Top55を、イラスト付きでまとめて解説しています。記事で気になる動詞を深掘りしつつ、動画で全体を見渡すと、知識がつながりやすくなります。
【イラスト付き/教材級】英会話の9割がわかる基本動詞Top55
「英会話の9割がわかるようになる基本動詞Top55」をYouTubeで見る
まとめ|基本動詞は「少ない知識を深く使う」ための土台
基本動詞は、簡単すぎて後回しにする単語ではありません。英会話の状態・動作・移動・知覚・思考・人間関係を支える土台です。
- 日本語訳を何個も並べるより、中心のコアイメージを持つ
- 矢印の向き、話し手の視点、状態の変化を見る
- 前置詞・副詞の方向感覚を重ねて句動詞を理解する
- 自分が使う短い例文に変えて、声に出す
難しい単語を1個増やすより、haveやgetを今より一段深く使えるほうが、会話がすぐに変わることもあります。まずはこの記事の地図から、気になる動詞を一つ選んでみてください。
自分に合う英語学習の進め方を相談したい方へ
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基本動詞を会話で使えるようにする具体的な練習手順は、英語の基本動詞の覚え方|会話で使う5ステップで解説しています。
基本動詞を含めた学び直し全体の順番は、社会人の英語やり直しは何から始めるべきかで、目的設定・基礎・会話練習まで一つの流れとして解説しています。
コア単語の全体像:英会話で重要なコア単語とは?基本動詞・前置詞・助動詞をイメージで学ぶ方法





