think・know・understandの違い|「考える・知る・理解する」を図解

think・know・understandを、材料を動かす、情報を持つ、つながりが見えるという頭の中の役割で整理したアイキャッチ

こんにちは、しゅみすけです。 英語で「思う」「知っている」「分かる」と言いたいとき、think・know・understandのどれを選べばいいのか迷うことはありませんか? 日本語では、こんな会話が普通にあります。 「彼が辞めたの、知ってる?」 「うん、分かってる。でも、なんで辞めたのかは分からへん」 日本語の「分かる」はかなり守備範囲が広いので、そのまま英語に置き換えようとすると混乱します。そこで今回は、3語を訳語ではなく、頭の中で何が起きているかでまとめます。 先に結論を言うと、thinkは材料を動かす、knowは情報を持つ、understandは情報同士のつながりが見える。この3つです。

think・know・understandの違いをひとことで整理

  • think=頭の中で材料を動かし、考え・意見・判断を作る
  • know=情報・事実を、すでに自分の中に持っている
  • understand=意味・理由・仕組み・つながりが見えている
たとえば、テーブルの上にいくつかの情報カードがあるとしましょう。 そのカードを並べ替え、「たぶんこうだ」と判断を作るのがthink。必要なカードが自分の棚に入っている状態がknow。そして、複数のカードが線でつながり、「なるほど、そういうことか」と全体像が立ち上がるのがunderstandです。
thinkは判断を作る、knowは事実を持つ、understandは理由や仕組みがつながるという違いを同じ場面の例文で比較した図解
ただし、これは「thinkの次にknow、その次にunderstandが必ず起きる」という固定された順番ではありません。3語は、理解のレベルを一直線に並べたものではなく、考える過程・持っている情報・見えているつながりという別々の視点です。

thinkは「材料を動かし、判断を作る」

thinkのコアイメージは、頭の中で材料を動かすことです。 今ある情報、記憶、感覚、予想などを頭の中に持ってきて、並べたり比べたりしながら、考え・意見・判断を作ります。 I think she was tired. 彼女は疲れていたと思います。 話し手は「彼女が早く帰った」「今日は忙しそうだった」といった材料を動かして、「疲れていたのだろう」という判断を作っています。 これは事実を直接知っているとは限りません。あくまで、今の材料から作った見方です。 What do you think? どう思いますか? この質問は、相手が持っている情報を聞くのではなく、材料をどう動かし、どんな意見を作るかを聞いています。 Let me think. ちょっと考えさせてください。 これは「今から頭の中で材料を動かす時間をください」ということです。 thinkは「思う」だけではなく、考える活動そのものにも、そこから生まれた意見にも使われます。詳しくはthinkのコアイメージで、I think・think about・think ofの違いまで解説しています。

knowは「情報・事実を持っている」

knowの中心は、情報がすでに自分の中にあり、必要なときに取り出せることです。 I know she left early. 彼女が早く帰ったことを知っています。 「彼女が早く帰った」という事実カードを持っています。その理由まで分かっているかどうかは、この文だけでは分かりません。 Do you know the answer? 答えを知っていますか? 聞いているのは「答えという情報を持っているか」です。どうやって答えにたどり着いたか、なぜその答えになるのかまでは聞いていません。 I know him. 彼を知っています。 人が目的語なら、その人と面識がある、その人について情報を持っている、という感覚になります。 knowは考えて作った判断というより、話し手の中で事実・情報として確立しているものに目を向けます。know about・know how・You knowなどへの広がりは、knowのコアイメージで整理しています。

understandは「意味・理由・仕組みがつながる」

understandは、情報をただ持っているだけではありません。 情報同士が線でつながり、意味・理由・仕組み・前後関係が見える。その結果、頭の中に全体像が立ち上がっている状態です。 I understand why she left. 彼女がなぜ帰ったのか理解しています。 「彼女が早く帰った」という出来事と、「体調が悪かった」「家族から連絡があった」などの理由がつながっています。 I understand how this system works. このシステムがどう動くのか理解しています。 操作手順を覚えているだけではなく、それぞれの機能がどう関係し、何をすると何が起きるのかまで見えています。 Now I understand. なるほど、分かりました。 説明や新しい情報を受け取り、バラバラだった点が線になった瞬間です。この全体像が立ち上がる感覚は、understandのコアイメージで詳しく確認できます。

同じ場面を3語で見ると違いが分かる

同じ「彼女が早く帰った」という場面を、3語で見比べてみましょう。

I think she left early.

I think she left early. 彼女は早く帰ったと思います。 記憶や状況を材料にして、「たぶん早く帰った」と判断しています。thinkに焦点があるのは、判断を作る過程や、その結果できた意見です。

I know she left early.

I know she left early. 彼女が早く帰ったことを知っています。 本人から聞いた、退勤記録を見たなど、話し手の中では事実として情報が入っています。焦点は情報を持っていることです。

I understand why she left early.

I understand why she left early. 彼女がなぜ早く帰ったのか理解しています。 早く帰った事実と、その理由や事情がつながっています。焦点は出来事の意味や背景が見えていることです。 つまり、同じ出来事を話していても、話し手は別の場所を見ています。
  • think:私はどんな判断を作っているか
  • know:私はどんな情報を持っているか
  • understand:私にはどんなつながりが見えているか

I think と I know の違いは「弱い・強い」だけではない

I thinkは不確かで、I knowは確実。まずはそう覚えても役立ちます。 I think he’s at home. 彼は家にいると思います。 I know he’s at home. 彼が家にいると知っています。 前者は材料から作った判断、後者は話し手が事実として持っている情報です。この場面では、たしかに確信度の違いとして表れます。 でも、thinkを単に「自信がないknow」と考えるとズレます。 I think this plan is better. この案のほうがよいと思います。 これは弱々しい知識ではなく、比較・検討して作った意見です。正解が棚に入っている話ではありません。thinkは、事実の確信度を下げるためだけの単語ではなく、話し手が自分の判断として提示する単語なんです。

knowとunderstandは「情報」と「つながり」

knowとunderstandの違いは、英語学習そのものにもよく表れます。 I know the words, but I don’t understand the sentence. 単語は知っていますが、その文は理解できません。 単語という情報カードは持っている。でも、語順・文法・文脈の線がつながらず、文全体の意味が立ち上がらない。knowはあるけれど、understandには届いていない状態です。 I know the rule, but I don’t understand why we need it. そのルールは知っていますが、なぜ必要なのかは理解していません。 ルールの文言は情報として持っています。しかし、目的や理由とのつながりが見えていません。 この2語をさらに同じ例文で比較したい方は、knowとunderstandの違いもあわせて読んでみてください。I know.とI understand.の会話上の響きまで整理しています。

「分かりません」は3通りに分かれる

日本語では全部「分かりません」で済みますが、英語では何が分からないのかによって表現が変わります。

I don’t think so.|そういう判断ではない

Will he join us? — I don’t think so. 彼も参加しますか?— そうは思いません。 情報がないと言っているのではなく、今ある材料からは「参加する」という判断にならない、と答えています。

I don’t know.|その情報を持っていない

When will he arrive? — I don’t know. 彼はいつ到着しますか?— 分かりません。 到着時刻という情報が、自分の中にありません。

I don’t understand.|意味がつながらない

Why did he say that? — I don’t understand. なぜ彼はそんなことを言ったの?— 理解できません。 発言自体は知っています。しかし、発言と理由や意図がつながらず、「なぜそうなるのか」が見えません。 迷ったときは、「判断を作れないのか」「情報がないのか」「意味がつながらないのか」を確認すると選びやすくなります。

I think I know. が自然な理由

thinkとknowは、同じ文の中にも一緒に登場します。 I think I know the answer. 答えは分かると思います。 少し不思議に見えますよね。knowは情報を持っているのに、なぜthinkが必要なのでしょうか。 この文では、内側のI know the answerが「答えを持っている状態」。外側のI thinkが、その状態についての話し手の判断です。 つまり、「自分は答えを持っている」と私は判断している。完全な自信はないけれど、たぶん分かる、というニュアンスになります。 英語は単語を一対一で日本語に置き換えるより、「どの部分をどの視点から見ているか」を追うと、こうした重なりも自然に理解できます。

I think I understand. は理解を控えめに伝える

I think I understand. だいたい分かったと思います。 understandは「意味やつながりが見えている状態」。thinkは、その状態について「おそらくそうだ」と判断しています。 複雑な説明を受けたあと、完全に理解したと言い切るほどではないけれど、大筋はつかめた。そんなときに自然です。 I think I understand what you mean. おっしゃりたいことは分かったと思います。 相手の意図とのつながりが見え始めたことを、少し控えめに伝えています。thinkは単に意味を弱めるのではなく、「これは私の現在の判断です」という枠を作っているわけです。

会話で選ぶための3つの質問

think・know・understandで迷ったら、自分に次の3つを聞いてみてください。
  1. 今、材料を動かして意見・予想・判断を作っている? → think
  2. 名前・場所・答え・事実などの情報を持っている? → know
  3. 意味・理由・仕組み・気持ちのつながりが見えている? → understand
たとえば、会議で新しい案を見たときなら、こう整理できます。 I think it could work. うまくいく可能性があると思います。 → 案を見て判断を作っている I know the deadline. 締切を知っています。 → 日付の情報を持っている I understand the goal. 目的を理解しています。 → 背景や目指す状態までつながっている 「思う・知る・理解する」という日本語から選ぶのではなく、頭の中の動きを見れば、単語はかなり自然に決まります。

英語学習もthink・know・understandで進む

この3語は、英語学習の状態を振り返るときにも役立ちます。 単語や文法を覚えた段階はknowです。情報が頭の棚に増えています。 例文を比べ、「この場面ではなぜこの単語になるのか」と考えるのはthinkです。持っている材料を動かしています。 そして、コアイメージと場面がつながり、初めて見る例文でも意味が自然に見えるようになる。これがunderstandです。 ただ暗記量を増やすだけでは、knowのカードは増えても、カード同士の線が増えないことがあります。逆に、情報が少なすぎれば、thinkする材料もunderstandするための点も足りません。 大事なのは、知識を入れる・材料を動かす・つながりを作るを行き来することです。これが、覚えた英語を会話で使える英語へ変えていきます。

動画で基本動詞のコアイメージをまとめて確認

think・know・understandを含む基本動詞を、イラストと例文でまとめて学びたい方は、こちらの動画もどうぞ。
https://www.youtube.com/watch?v=e-TEo9BBfKw
【イラスト付き/教材級】英会話の9割がわかるようになる基本動詞Top55【総集編】をYouTubeで見る 基本動詞は、日本語訳を何個も覚えるより、中心のイメージから例文を眺めるほうが応用しやすくなります。動画と記事を行き来しながら、頭の中の動きまでイメージしてみてください。

まとめ|3語は頭の中の違う場所を見ている

  • think=材料を動かし、考え・意見・判断を作る
  • know=情報・事実を自分の中に持っている
  • understand=意味・理由・仕組み・つながりが見えている
  • think・know・understandは、単純な確信度や理解度の一直線ではない
  • 迷ったら「判断」「情報」「つながり」のどこを見ているか考える
think・know・understandは、日本語ではどれも「思う」「知る」「分かる」と重なります。でも、英語では、話し手が頭の中のどこを見ているのかが違います。 材料を動かしているのか。情報を持っているのか。点と点がつながっているのか。 この3つの視点が持てると、例文を丸暗記しなくても、場面に合った単語を選びやすくなります。 be:RIZEでは、知識を増やすだけでなく、知っている英語を実際の会話で動かし、意味のつながりとして定着させるところまでサポートしています。「勉強してきたのに会話になると出てこない」「単語は分かるのに文になると聞き取れない」という方は、気軽にご相談ください。 be:RIZEの資料を請求する 無料カウンセリングを予約する

基本動詞を全体から整理したい方は、英語の基本動詞とは?コアイメージ学習法と解説記事一覧もあわせてご覧ください。

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