takeのコアイメージは「取る」ではない|乗る・撮る・休むがつながる使い方

takeは自分側に取り込む・選び取るというコアイメージを表したアイキャッチ

take=「取る」

学校では、まずこう習います。もちろん間違いではありません。ただ、この日本語訳だけでtakeを覚えていると、英会話ではすぐに困ります。

  • take a bus(バスに乗る)
  • take a picture(写真を撮る)
  • take a break(休憩する)
  • take medicine(薬を飲む)
  • take time(時間がかかる)

「取る」という訳が、もうどこにも見当たりません(笑)。これを一つずつ別の意味として暗記しようとするから、基本動詞がややこしく見えるんです。

こんにちは。しゅみすけ(大山俊輔)です。今回は、英会話で非常によく使う基本動詞takeのコアイメージを解説します。

take=自分の意思で選び、自分側へ取り込む

この感覚を中心に置くと、「取る・乗る・撮る・飲む・かかる」とバラバラに見えた意味が一本につながります。

takeのコアイメージから選ぶ・バスに乗る・写真を撮る・休憩する意味が広がる図
takeの中心にあるのは、対象を選び、自分の行動や領域へ取り込む感覚です。

takeのコアイメージは「自分側に取り込む・選び取る」

takeには、話し手や行動する人の意思が感じられます。目の前にいくつかの選択肢があり、その中から一つを選んで、自分の行動・経験・領域へ取り込むイメージです。

例えば、お店で商品を選ぶときの I’ll take it.。直訳すれば「私はそれを取ります」ですが、実際の感覚は「それを選んで、自分のものとして引き受けます」に近いでしょう。

ホテルの部屋や飛行機の座席を選ぶ場面でも同じです。

  • I’ll take the window seat.(窓側の席にします)
  • I’ll take the blue one.(青い方にします)
  • I’ll take this.(これにします)

ここでは、ただ物に触れて「取っている」のではありません。複数の可能性から一つを選び取っているわけです。

「取る」では分からないtakeの代表的な使い方

1.take a bus:移動手段を選んで取り込む

I take a bus to work. は「私は仕事へバスを取ります」ではなく、「バスで仕事へ行きます」です。

このときは、目的地へ移動するための手段としてバスを選び、自分の移動経路に取り込んでいます。電車でもタクシーでも、同じ感覚です。

  • Let’s take a taxi.(タクシーで行きましょう)
  • I took the train to Osaka.(大阪まで電車で行きました)
  • Do you want to take the stairs or the elevator?(階段とエレベーター、どちらで行きますか)

「乗る=ride」と一対一で覚えるより、「どの移動手段を選ぶか」と考える方が、takeが自然に出てきます。

2.take a picture:目の前の場面を取り込む

take a picture は「写真を撮る」です。カメラで目の前の場面を切り取り、自分の手元に画像として取り込むと考えると、takeの中心から外れていません。

  • Can you take a picture of us?(私たちの写真を撮ってもらえますか)
  • I took a lot of pictures in Kyoto.(京都で写真をたくさん撮りました)
  • Let me take a picture.(写真を撮らせてください)

日本語では「撮る」ですが、英語では場面を自分側へtakeしている。この映像が頭にあれば、丸暗記する必要はありません。

3.take a break:休憩という時間を選び取る

Let’s take a break. は、仕事や勉強を続ける時間の流れから、休憩という区切りを選び取る表現です。

  • Let’s take a short break.(少し休憩しましょう)
  • I need to take a day off.(一日休む必要があります)
  • Take your time.(ゆっくりで大丈夫ですよ)

take your timeも、相手に「必要な時間を自分のために使っていい」と渡している感覚で見ると分かりやすくなります。

4.take medicine / take a test:体験として受け入れる

薬、試験、授業なども、自分の体や経験へ取り込む対象としてtakeが使われます。

  • Did you take your medicine?(薬は飲みましたか)
  • I took the TOEIC test last month.(先月TOEICを受けました)
  • She takes piano lessons once a week.(彼女は週に一度ピアノレッスンを受けています)

日本語訳は「飲む」「受ける」と変わります。しかし英語側では、対象を自分の体や経験の中へ入れるという共通した見方ができます。

5.It takes time:時間を必要量として取り込む

It takes time. は「時間がかかる」です。何かを完了するために、それだけの時間を必要なものとして取り込むと考えてください。

  • It takes about 20 minutes.(20分ほどかかります)
  • How long does it take to get there?(そこまでどれくらいかかりますか)
  • Learning a language takes time.(言語の習得には時間がかかります)

この用法では人が何かを手で取るわけではありません。それでも、ある行為が完成までに必要な時間を自分の中へ取り込む、という関係は残っています。

動画でtakeの感覚を確認する

しゅみすけ英語チャンネルの「基本動詞Top55」では、海外ドラマ『フレンズ』シーズン1〜5の会話をもとに、ネイティブがよく使う基本動詞を頻出順で解説しています。takeは第19位、動画の1:12:03ごろからです。

https://www.youtube.com/watch?v=e-TEo9BBfKw
【イラスト付き/教材級】英会話の9割がわかるようになる基本動詞Top55|しゅみすけ英語チャンネル

takeの解説から直接見る方はこちら:基本動詞Top55のtake解説(1:12:03〜)

短く復習したい方は、「takeの本当の意味、これ一つで全部つながります」もご覧ください。

haveとtakeの違いは「状態」と「動き」

前回解説したhaveと比べると、takeの特徴がさらに見えます。

基本動詞 中心の感覚 イメージ
have 自分の領域にある 状態
take 選んで自分側へ取り込む 動き・意思

I have a break. ではなく、普通は I take a break. と言います。休憩がすでに自分の領域に存在しているのではなく、自分の意思で休憩を取るという動きがあるからです。

haveの詳しい感覚は、haveのコアイメージは「持つ」ではない|英会話で使える5つの型と例文で確認できます。今後、getとの違いも別の記事で整理します。

takeを自分の言葉にする3分トレーニング

コアイメージは、説明を読んで「なるほど」で終わると会話では使えるようになりません。次の五つの型に、自分の生活に関係する言葉を入れて声に出してください。

  1. I’ll take …(私は〜にします)
  2. I take … to work.(仕事へ〜で行きます)
  3. Can you take …?(〜を取る/撮る/連れていくことができますか)
  4. Let’s take …(〜を取りましょう)
  5. It takes …(〜かかります)

例えば、I’ll take the blue one.、I take the train to work.、Can you take a picture?、Let’s take a break.、It takes 30 minutes. のように作ります。

ポイントは、日本語の文章を先に作って英訳しないことです。選ぶ場面、電車で移動する場面、写真を自分側へ取り込む場面、休憩を選び取る場面を思い浮かべ、その映像にtakeを直接くっつけます。

英単語を覚えても会話で出てこない方は、英単語を覚えても話せない理由と、会話で使える単語に変える4つの覚え方もあわせてご覧ください。

まとめ:takeは日本語訳ではなく「選んで取り込む動き」で覚える

takeには「取る」以外にも、乗る、撮る、休む、飲む、受ける、かかるなど、多くの日本語訳があります。しかし、英語の中で意味がバラバラになっているわけではありません。

  • I’ll take it.:選んで自分のものにする
  • take a bus:移動手段として取り込む
  • take a picture:場面を画像として取り込む
  • take a break:休憩の時間を選び取る
  • take medicine:薬を体へ取り込む
  • It takes time.:必要な時間を取り込む

すべての中心にあるのは、自分の意思で対象を選び、自分側へ取り込むという感覚です。日本語訳を増やすのではなく、この一つの映像から意味を広げてみてください。


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be:RIZEでは、難しい単語を大量に覚えるのではなく、英語の骨格とhave・take・getなどのコア単語を使い、知っている英語を会話で取り出せる状態へ変えていきます。

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