こんにちは、しゅみすけです。
go=「行く」。学校では、まずこう習いますよね。もちろん間違いではありません。ただ、この日本語訳だけで覚えていると、英会話で出てくるgoのかなりの部分が分からなくなります。
- My alarm went off.
- The milk went bad.
- Something went wrong.
- How did the meeting go?
- I’m coming!
「アラームが行った」「牛乳が行った」「会議がどう行った」では意味不明です(笑)。でも、ネイティブの頭の中では、これらはバラバラではありません。goの中心には、今いる場所・状態から離れ、別の方向へ進んでいくという一本の映像があります。
goのコアイメージは「今いる場所・状態から離れて進む」
goを理解するときは、まず「行く」という日本語をいったん横へ置いてみてください。頭に入れたいのは、起点から離れていく矢印です。
この矢印は、実際の場所だけでなく、状態や出来事にも使えます。だからgoは「行く」だけでなく、「〜になる」「進む」「作動する」「うまくいく」など、多くの日本語に訳されるのです。
まずは基本のgo|今いる場所から離れて移動する
- I have to go now.(もう行かないと)
- She went to London.(彼女はロンドンへ行きました)
- Let’s go home.(家へ帰りましょう)
- Where did he go?(彼はどこへ行きましたか)
どの文でも、主語が現在いる地点を離れて別の地点へ進んでいます。ここまでは、日本語の「行く」とかなり重なります。
ただし、goは目的地より「起点から離れる動き」に焦点があるのがポイントです。目的地へ近づくcomeと比べると、この違いがはっきり見えてきます。
「今行く!」がI’m going!ではない理由|goとcomeの違い
家族に「ご飯できたよ!」と呼ばれて、「今行く!」と言いたい場面を考えてみましょう。日本語につられると、ついこう言いたくなります。
I’m going!
ところが、これは相手の感覚からすると「ここを離れて行くよ」「ほな、行ってくるわ!」に近く聞こえます。相手がいる場所を会話の中心・ゴールとして、そこへ近づいていくなら、自然なのは次の表現です。
I’m coming!(今行くよ!)
- go:今いる場所・中心から離れていく
- come:会話の中心・相手・ゴールへ近づいてくる
日本語の「行く・来る」と英語のgo・comeを一対一で対応させると、この場面でズレます。英語は「誰の場所から、どの方向へ矢印が動いているか」を見ています。
come側の視点や、come true・come to mind・come up withまで広げて理解したい方は、comeのコアイメージは「来る」ではない|“今行く”がI’m coming.になる理由をご覧ください。二つの視点を場面別に並べて確認するなら、goとcomeの違いもどうぞ。短く復習したい方は、goとcomeの使い分けを解説したショート動画もどうぞ。
go+形容詞で「ある状態へ進む」
goの矢印は、場所だけでなく状態の変化にも伸びます。今の状態から離れ、別の状態へ移っていくイメージです。
| 表現 | 自然な意味 | 頭の中の動き |
|---|---|---|
| The milk went bad. | 牛乳が悪くなりました | 新鮮な状態から悪い状態へ |
| He went crazy. | 彼はおかしくなりました | 通常の状態から外れた状態へ |
| My face went red. | 顔が赤くなりました | 通常の顔色から赤い状態へ |
| She went silent. | 彼女は黙り込みました | 話している状態から沈黙へ |
| The room went dark. | 部屋が暗くなりました | 明るい状態から暗い状態へ |
go+形容詞は、特に好ましくない変化・元の状態から外れる変化でよく使われます。ただし「必ず悪い変化」と丸暗記する必要はありません。たとえばgo greenなら「環境に配慮した方向へ変わる」、go digitalなら「デジタル化する」です。
大切なのは、良い・悪いではなく、現在の状態を離れて別の状態へ進むというgoの矢印です。
How did it go?のgoは「物事が進む」
- How did the meeting go?(会議はどうでしたか)
- How’s your new job going?(新しい仕事はどうですか)
- Everything went well.(すべてうまくいきました)
- Something went wrong.(何かがうまくいきませんでした)
- It didn’t go as planned.(計画どおりには進みませんでした)
ここでは、人ではなく会議・仕事・出来事が時間の中を進んでいます。How did it go?は「それ、どんなふうに進んだ?」。だから自然な日本語では「どうだった?」になります。
英会話では非常によく使う表現です。面接、プレゼン、試験、デート、病院など、相手が何かを終えたあとなら幅広く使えます。
go off・go on・go through|句動詞でも矢印は消えない
goは、off・on・out・throughなどと組み合わさると、さらに多くの意味を作ります。ここでも、goの「進む動き」と後ろの単語のイメージを重ねます。
go off|元の状態・接続から離れる
- My alarm went off.(アラームが鳴りました)
- The lights went off.(明かりが消えました)
- The bomb went off.(爆弾が爆発しました)
日本語訳は「鳴る・消える・爆発する」と変わりますが、通常の接続・静止状態から外へ動き出す感覚が共通しています。
go on|その先へ進み続ける
- Please go on.(続けてください)
- What’s going on?(何が起きているの?)
- The show must go on.(ショーは続けなければならない)
go through|中を通って向こう側へ進む
- Let’s go through the plan.(計画を一通り確認しましょう)
- She went through a difficult time.(彼女は困難な時期を経験しました)
- I went through all the emails.(メールをすべて確認しました)
句動詞を日本語訳の一覧で覚えると、数が多すぎて苦しくなります。まずgoで矢印を動かし、offなら離れる、onなら接触したまま続く、throughなら中を通過する。こう分解すると、初めて見る表現にも推測が働きます。
goを使いこなす頻出フレーズ
- Here we go.(さあ、始まるよ/よし、行こう)
- There you go.(はい、どうぞ/その調子/ほらね)
- Go ahead.(どうぞ/先に進めてください)
- Let it go.(手放しなよ/もう気にしないで)
- Way to go!(よくやった!/その調子!)
- Anything goes.(何でもありです)
- I’m good to go.(準備OKです)
これらは直訳だけでは分かりにくい表現ですが、「止まっていたものが動き出す」「その先へ進む」「今の位置から手放す」というgoの感覚が見えると、丸暗記する量が減っていきます。
動画でgoのコアイメージを確認する
しゅみすけ英語チャンネルの「基本動詞Top55」では、海外ドラマ『フレンズ』シーズン1〜5、約39時間分の会話をもとに、実際によく使われる動詞を頻出順で解説しています。goは第6位。35:21から解説しています。
goの感覚を身につける3分トレーニング
最後に、日本語訳ではなく映像からgoを出す練習をしてみましょう。
- 場所の移動:今日、自分が離れる場所を3つ言う
I go to work at nine. / I’m going home now. / Let’s go outside. - 状態の変化:身の回りの変化を3つ言う
The coffee went cold. / The sky went dark. / My computer went wrong. - 出来事の進行:今日の出来事を振り返る
The meeting went well. / My presentation didn’t go as planned. / How did your interview go?
日本語を完璧に作ってから訳す必要はありません。「ここから離れる」「今の状態から変わる」「時間の中を進む」という映像を先に作り、そこへgoを置いてください。
まとめ|goは場所も状態も前へ動かす
- goのコアイメージ:今いる場所・状態から離れて進む
- 場所:go home / go to London
- 状態変化:go bad / go silent / go dark
- 物事の進行:go well / go wrong / How did it go?
- goとcome:離れていくgo、中心へ近づくcome
goを「行く」だけで覚えると、意味が増えるたびに新しい日本語訳を追加することになります。でも、起点から離れて進む一本の矢印を持っていれば、場所の移動も状態の変化も、物事の進行も一つにつながります。
基本動詞をさらに整理したい方は、have・take・getの違いや、makeとdoの違いも続けて読んでみてください。少ない基本動詞で英語の景色を切り取る感覚が、少しずつ見えてきます。
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