haveのコアイメージは「持つ」ではない|英会話で使える5つの型と例文

haveは持つではなく自分の領域にあるというコアイメージを表したアイキャッチ

I have a pen.

この英文を見て、「私はペンを持っています」と訳した方。もちろん、学校のテストでは正解です。ただ、英会話を話せるようになるという視点では、この理解だけでは少し足りません。

なぜなら、haveはペンのように手で持てる物だけでなく、会議、風邪、時間、予定、楽しさ、問題、疑問、選択肢など、形のないものにも次々と使われるからです。

I have a meeting. を「私は会議を持っています」、I have a cold. を「私は風邪を持っています」と一つずつ日本語へ直していたら、意味は分かっても、自分の口からhaveを使えるようにはなりにくいでしょう。

こんにちは。しゅみすけ(大山俊輔)です。今回は、僕が英会話で最重要だと考えている基本動詞haveのコアイメージを解説します。結論から言うと、haveは「持つ」ではありません。

have=自分のテリトリーに何かが存在している状態

この一つの感覚が分かると、バラバラに見えていたhaveの意味が一本につながります。

haveのコアイメージである自分のテリトリーに物事が存在する状態
haveは「手で持つ」ではなく、自分のテリトリーに何かが存在している状態を表します。

haveのコアイメージは「自分のテリトリーにある」

haveを「所有する」と考えると、I have a pen. は理解できます。しかし、I have time. や I have a headache. になると、日本語とのずれが生まれます。

そこで、haveをもっと広く「自分と何かが同じ領域にある」と捉えてみてください。

英語 「持つ」で考えると haveの感覚
I have a meeting. 会議を持っている 自分の予定に会議がある
I have a cold. 風邪を持っている 自分の体に風邪の状態がある
I have time. 時間を持っている 自分の時間に余白がある
I have a question. 質問を持っている 自分の頭の中に疑問がある
I had fun. 楽しさを持った 過ごした時間の中に楽しさがあった

つまり、haveの後ろに来るのは「所有できる物」に限りません。自分の予定、体、時間、状況、頭の中、人生に存在するものなら、haveで表せます。

英単語をたくさん覚えても会話で出てこない方は、英単語を覚えても話せない理由と、会話で使える単語に変える4つの覚え方もあわせてご覧ください。

動画でhaveのコアイメージを確認する

ここまでの内容は、YouTubeでも実際の例文を使いながら解説しています。文字で全体像をつかんだ後に動画を見ると、haveの感覚と音を一緒に確認できます。

https://www.youtube.com/watch?v=TduNMvFAli4
I have a pen=「私はペンを持っている」ではありません|しゅみすけ英語チャンネル

動画をYouTubeで直接見る方はこちら:I have a pen=「私はペンを持っている」ではありません

haveを会話で使うための5つの型

コアイメージを理解しただけでは、まだ会話で自由に使えるとは限りません。次に必要なのは、haveをよく使う文の型へ入れ、後ろの言葉を入れ替える練習です。

型1:I have / I had+名詞

まずは、自分の領域に「何があるか」を伝える型です。

  • I have a meeting this afternoon.(今日の午後、会議があります)
  • I have a headache.(頭が痛いです)
  • I have a question.(質問があります)
  • I have work tomorrow.(明日は仕事があります)
  • I had fun.(楽しかったです)

日本語訳を丸暗記するより、「会議が予定にある」「頭痛が体にある」「疑問が頭にある」と場面を思い浮かべてください。

型2:Do you have / Did you have+名詞

疑問文では、相手の領域にそれが存在するかを尋ねます。

  • Do you have time?(時間はありますか)
  • Do you have a minute?(少し時間がありますか)
  • Do you have any plans?(何か予定はありますか)
  • Do you have any questions?(何か質問はありますか)
  • Did you have fun?(楽しかったですか)

Do you have kids? や Do you have a boyfriend? も、子どもや恋人を「所有しているか」と聞いているのではありません。相手の人生の領域に、その人がいるかを尋ねています。

型3:I don’t have / I didn’t have+名詞

否定文は、自分の領域にそれが存在しないと伝える型です。

  • I don’t have time.(時間がありません)
  • I don’t have energy today.(今日は元気がありません)
  • I don’t have a clue.(まったく分かりません)
  • I didn’t have a choice.(選択肢がありませんでした)
  • I didn’t have enough money.(十分なお金がありませんでした)

I didn’t have a choice. は「選択を所有していなかった」ではなく、その状況の中に選べる道がなかったということです。haveを「ある・ない」に近い感覚で捉えると、一瞬で分かります。

型4:I’ll have+名詞

レストランやカフェの注文で使う I’ll have … も、同じコアイメージから説明できます。

  • I’ll have the pasta.(パスタにします)
  • I’ll have coffee.(コーヒーをください)
  • I’ll have this.(これにします)
  • I’ll have a look.(見てみます)

willは、これから先へ向かう感覚です。したがって I’ll have the pasta. は、未来の自分の領域へパスタを入れると決める表現です。「持つ」が、なぜ注文の意味になるのかを別々に暗記する必要はありません。

型5:Have+名詞

Have a seat. や Have fun. のような表現では、相手にその状態を自分の領域へ入れてもらう感覚があります。

  • Have a seat.(お座りください)
  • Have fun.(楽しんでね)
  • Have a good day.(良い一日を)
  • Have a break.(休憩してください)
  • Have a try.(試してみてください)

一見すると意味が違う表現も、「良い一日」「楽しさ」「休憩」「試す経験」を相手の領域へ入れると考えれば、haveの中心から外れていません。

haveを知っているのに話せない理由

「haveのコアイメージは分かった。でも会話では出てこない」という方もいるでしょう。それは理解が足りないのではなく、練習の単位が大きすぎる可能性があります。

英会話で必要なのは、haveの意味を説明できることではありません。I have …、Do you have …、I don’t have … の後ろを、自分の生活に合わせてすぐ入れ替えられることです。

英語を話すときに文法を考えて止まってしまう方は、正確さを捨てずに口を止めない練習方法も参考にしてください。

haveを自分の言葉にする3分トレーニング

最後に、今日からできる練習を紹介します。次の六つの型を声に出し、それぞれの後ろへ自分に関係する言葉を三つずつ入れてください。

  1. I have …
  2. I had …
  3. Do you have …?
  4. Did you have …?
  5. I don’t have …
  6. I’ll have …

例えば、I have a meeting.、I have time.、I have a reservation. のように作ります。次は現在形を過去形へ、肯定文を疑問文や否定文へ変えてください。

新しい例文を何十個も覚える必要はありません。同じ素材を文の型の中で動かす方が、会話の回路を作りやすくなります。日本語を英語に訳してから話す癖をやめる5ステップでも、この考え方を詳しく説明しています。

まとめ:haveは意味ではなく仕組みで覚える

have=持つ、と覚えること自体が間違いなのではありません。ただし、それはhaveの一部を日本語で表した結果にすぎません。

haveのコアイメージは、自分のテリトリーに何かが存在している状態です。

  • I have …:自分の領域にある
  • Do you have …?:相手の領域にあるか尋ねる
  • I don’t have …:自分の領域にない
  • I’ll have …:未来の自分の領域へ入れる
  • Have …:その状態を相手の領域へ入れてもらう

この仕組みが分かれば、haveの意味を一つずつ暗記する必要はなくなります。そして、haveの後ろを自分の生活に合わせて入れ替えれば、知っている単語が少なくても話せる内容は大きく広がります。


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