こんにちは、しゅみすけです。
runと聞いたら、まず「走る」が浮かびますよね。もちろん正解です。ただ、英語では水もrunしますし、電車もrunします。会社までrunします。
「水が走る? 会社が走る?」と、日本語訳だけで覚えようとすると急にややこしくなります。でも大丈夫。runのコアイメージはひとつです。
run=線の上を、途切れず進み続ける
この一本の線が見えると、「走る」「流れる」「運行する」「経営する」が全部つながります。今回は、runの意味と使い方を、句動詞や熟語までコアイメージからほどいていきましょう。
runのコアイメージは「線の上を進み続ける」

runの中心にあるのは、単に足を速く動かすことではありません。何かがある流れや経路に乗り、その動きが継続していく感覚です。
人なら道の上を走り続ける。電車なら線路の上を運行し続ける。水なら管や川を通って流れ続ける。会社なら日々の活動を止めずに回し続ける。動くものが変わっても、runの矢印はずっと前へ伸びています。
「走る」という訳は、runの一部分を切り取ったものなんですね。訳語を増やすより、まず一本の線を頭に置く。ここがいちばん大事です。
まずは基本のrun|人や乗り物が走る
He runs in the park every morning.
He runs in the park every morning.
彼は毎朝、公園を走ります。
これはいちばん分かりやすいrunです。人が道の上を連続して進んでいきます。runの矢印を、そのまま目で見られる場面ですね。
The train runs day and night.
The train runs day and night.
その電車は昼も夜も運行しています。
英語では乗り物もrunします。電車が線路という決まったラインに沿って動き続けるからです。「電車が走る」は日本語でも自然なので、イメージしやすいですね。
The bus runs every thirty minutes.なら「そのバスは30分おきに運行しています」。一台のバスが今まさに走っているだけでなく、路線やサービスが継続して動いていることもrunで表せます。
runが「流れる」になる理由
The water is running.
The water is running.
水が流れています。
水には足がありません。それでも、蛇口や管を通って途切れず先へ進んでいます。これもrunの一本の線です。「水が走る」と訳す必要はなく、水の流れが続いている場面をそのまま思い浮かべればOKです。
Leave the water running.なら「水を出しっぱなしにしておく」。ここでは、流れている状態をそのまま残すleaveも使われています。leaveの感覚は「leaveのコアイメージ」で詳しく解説しています。
My nose is running.
My nose is running.
鼻水が出ています。
鼻そのものが走っていくわけではありません。鼻水が継続して流れているからrunです。日本語訳だけを見ると意外ですが、コアイメージでは水の例とまったく同じですね。
症状を自分の側に持っている感覚では、I have a runny nose.(鼻水が出ます)とも言えます。haveの「自分のところにある」感覚は「haveのコアイメージ」も参考にしてください。
runが「動く・作動する」になる理由
The engine is running.
エンジンが動いています。
エンジンの内部では、部品やエネルギーの流れが止まらず続いています。だからrunです。人が移動していなくても、仕組みが連続して動いていればrunを使えます。
This app runs on my phone.
このアプリは私のスマホで動きます。
プログラムも、処理の流れが継続して進みます。run a programなら「プログラムを実行する」、run smoothlyなら「順調に動く」です。パソコン用語だけの特別なrunではなく、やはり同じコアイメージの延長です。
runが「経営する・運営する」になる理由
My father runs a computer company.
父はコンピューター会社を経営しています。
会社は、商品を作り、お客さまに届け、人が働き、お金が流れることで活動を続けています。その流れを止めずに前へ進めるのがrun a companyです。
runを「経営する」という別単語として暗記すると、会社以外が出たときに困ります。でも「仕組みを継続して回す」と分かっていれば、run a store(店を経営する)、run a school(学校を運営する)、run a campaign(キャンペーンを展開する)も自然に理解できます。
Who runs this project?は「誰がこのプロジェクトを動かしているの?」。単に所有している人ではなく、実際の流れを前へ進めている人を尋ねています。
runのよく使う句動詞
句動詞も、runと前置詞・副詞の矢印を重ねると覚えやすくなります。
run into|進んでいたら中にぶつかる
I ran into an old friend at the station.
駅で昔の友人にばったり会いました。
自分の流れに沿って進んでいたら、相手のいる領域へintoしてしまう。そこから「偶然出会う」という意味になります。問題や困難にrun intoすれば、「問題にぶつかる」です。
run out of|流れが外へ出切る
We are running out of time.
時間がなくなりかけています。
続いていたものがoutへ流れ出て、残りがなくなっていくイメージです。run out of money(お金を使い果たす)、run out of milk(牛乳を切らす)のように使います。
run outだけなら「なくなる」、run out of+ものなら「そのものがなくなる」。矢印の先が空っぽになる場面を想像すると、思い出しやすいですよ。
run away|流れに乗って離れていく
The dog ran away.
その犬は逃げていきました。
runの進む力にawayの「離れていく」方向が加わり、「逃げる」になります。怖いものから逃げるだけでなく、家を出て行く意味にも使われます。
run over|上を越えて進む
Let’s run over the plan one more time.
もう一度、計画をざっと確認しましょう。
内容の上を最初から最後までサッとたどる感覚です。文脈によっては、車が人や物を「ひく」という意味にもなるので、何が何の上を進むのかを見ましょう。
in the long runはなぜ「長い目で見れば」?
It will save you money in the long run.
長い目で見れば、それでお金を節約できます。
ここでのrunは名詞で、「続いていく道のり・期間」です。the long runは、短い一場面ではなく、長く続く時間の線。その中で考えれば、ということから「長い目で見れば」「長期的には」になります。
反対にin the short runなら「短期的には」。どちらも、時間を一本のコースとして見ている表現です。
runとkeepの違い|どちらも「続く」けれど
runもkeepも継続の感覚があります。ただし、見ているところが違います。
- run:流れや仕組みが、線の上を進み続ける
- keep:ある状態を、一定期間そのまま保ち続ける
Keep running.は、この2つが重なった表現です。runningという前へ進む動きを、keepで保つ。だから「走り続けて」「そのまま進み続けて」になります。keepの時間感覚は「keepのコアイメージ」で確認できます。
runの活用と基本の形
runは不規則動詞です。
- 原形:run
- 過去形:ran
- 過去分詞:run
- ing形:running
Yesterday, I ran five kilometers.(昨日、5キロ走りました)のように、過去形だけranになります。runningはnを重ねる点にも注意しましょう。
動画で基本動詞の感覚をまとめて確認しよう
runを含む基本動詞は、単語ごとの日本語訳を増やすより、コアイメージを並べて見るほうが身につきやすいです。YouTubeの「英会話の9割がわかるようになる基本動詞Top55」でも、イラスト付きでまとめて解説しています。
動画はこちら:【イラスト付き/教材級】英会話の9割がわかるようになる基本動詞Top55【総集編】
まとめ|runは「走る」ではなく、続いていく一本の線
runのコアイメージは、線の上を途切れず進み続けることです。
- 人が道を進み続ける → 走る
- 電車が線路を進み続ける → 運行する
- 水が管を進み続ける → 流れる
- 機械やプログラムの動きが続く → 作動する
- 会社や店の活動を続ける → 経営・運営する
意味がバラバラに見えたときほど、日本語訳から一度離れてみてください。「何が、どの線の上を、どう続いている?」と考えると、runの矢印が見えてきます。
英語は、こうした小さな感覚がつながった瞬間に、急に読みやすく、話しやすくなります。be:RIZEでは、暗記だけに頼らず、自分の中に英語の回路を作る学び方を大切にしています。学び直しの進め方に迷っている方は、資料請求や無料カウンセリングも気軽に活用してくださいね。
なお、機械についてrunは「動きの流れが続く」、workは「本来の機能を果たす」に焦点があります。詳しくは「workのコアイメージ」で比較しています。



