callというと、まず「電話する」が思い浮かびますよね。
でも実際の英会話では、名前を呼ぶ・大声で呼びかける・電話する・人を呼び寄せる・〜と判断する・会議を招集するなど、かなり幅広く使われます。
「電話と名前が、なんで同じcallなん?」と思うかもしれません。ここを日本語訳で一つずつ覚えようとすると、また暗記大会の始まりです(笑)。
でも、callのコアイメージを「自分の声を相手へ届け、相手の注意をこちらへ向ける」と捉えると、バラバラに見えた使い方が一本につながります。
この記事の結論
callは、少し離れた相手へ声・合図を届けて、相手の注意や行動をこちらへ向ける動詞です。そこから「呼ぶ」「電話する」「名前をつける」「招集する」へ意味が広がります。
callのコアイメージは「声を相手へ届ける」
しゅみすけの基本動詞Top55のスクリプトでは、callを「自分の声を相手に届ける」イメージとして説明しています。
ポイントは、ただ声を出すだけではありません。声や合図を相手まで届かせて、「こっちを見て」「返事をして」「来て」「動いて」と注意を向ける感覚があります。
特に、少し遠くにいる相手へ「おーい!」と呼びかける場面を思い浮かべてください。
話し手 → 声・合図 → 相手の注意
この矢印がcallの中心です。

callは「呼ぶ」|相手の注意をこちらへ向ける
callの原点に近い使い方が「呼ぶ」「呼びかける」です。
Did you call me?
私を呼びましたか?She called for help.
彼女は助けを求めて叫びました。Call the doctor!
医者を呼んで!
Did you call me?では、相手の声が自分へ届いたように感じて「私を呼んだ?」と確認しています。
Call the doctor.では、医者へ連絡を届けて、その人をこちらへ動かすところまで含みます。電話を使うか、大声で呼ぶかは文脈次第ですが、「相手へ働きかける矢印」は同じです。
一方、sayのコアイメージは、言葉・内容を口から外へ出すこと。sayは何を言ったかに注目し、callは誰の注意をこちらへ向けるかに注目します。
電話するのもcall|遠くへ声を届ける
電話することをcallと言う理由も、コアイメージから考えるとシンプルです。
電話は、離れた場所にいる相手へ自分の声を届ける道具ですよね。つまり、callのイメージにぴったりなんです。
I’ll call you tonight.
今夜、電話します。Can I call you later?
あとで電話してもいいですか?Please call the police.
警察へ電話してください。
call+人で「人に電話する」と言えます。日本語につられてcall to youとしないのが基本です。声の矢印が直接youへ届くため、call youとなります。
call backは「声を返す」
I’ll call you back.
あとでかけ直します。Could you ask her to call me back?
彼女に折り返し電話するよう伝えてもらえますか?
backは「元のところへ戻る」イメージです。相手から届いた電話・働きかけに対して、こちらから声を返すので「かけ直す」「折り返す」になります。
give someone a callも「電話する」
Give me a call when you arrive.
着いたら電話してください。
callは名詞で「電話・呼びかけ」にもなります。give me a callは、相手の中にある一回分のcallを自分へ渡してもらうイメージです。
giveのコアイメージと組み合わせると、丸ごと暗記しなくても理解しやすくなります。
call+人+名前は「その名前で呼びかける」
My friends call me Megu.
友達は私をメグと呼びます。Please call me Ken.
ケンと呼んでください。
学校文法ではcall A B=AをBと呼ぶと習います。ただし、この日本語だけを暗記しなくても大丈夫です。
相手に向かって「Megu」「Ken」という声を届ける。その呼びかけが繰り返されることで、その人の名前・呼び名として定着します。
call+人+名前は、「人へ、その名前の声を届ける」と考えると自然です。
call something … は「〜だと判断して呼ぶ」
callは、単に名前をつけるだけでなく、状況を見て「これは〜だ」と判断するときにも使われます。
I’d call it a success.
私は、それを成功と言っていいと思います。Let’s call it a day.
今日はここまでにしましょう。It’s too close to call.
接戦すぎて、どちらとも判定できません。
I’d call it a success.では、目の前の出来事へ「success」という呼び名・判断を与えています。
Let’s call it a day.は、今まで続けてきた作業を「今日の一日分」と呼ぶことにして、ここで区切る表現です。仕事や勉強を切り上げるときによく使います。
日本語訳は「判断する」「判定する」になりますが、根っこにはその対象を何と呼ぶか決める感覚があります。
call a meetingは「声をかけて人を集める」
The manager called a meeting.
マネージャーは会議を招集しました。They called an emergency meeting.
彼らは緊急会議を開くことにしました。
会議そのものへ電話するわけではありません(笑)。関係者へ声・連絡を届けて、同じ場所や時間へ集めるイメージです。
そのためcallは、会議・選挙・ストライキなどを正式に決めて実施するときにも使われます。
The union called a strike.
労働組合はストライキを決行しました。
多くの人へ「動きましょう」と呼びかけ、その行動を開始させる感覚です。
call forは「声を向けて求める」
forには「目的・求める方向」のイメージがあります。call forなら、必要なものへ向かって声を届ける感覚です。
She called for help.
彼女は助けを求めました。This situation calls for patience.
この状況では忍耐が必要です。They called for immediate action.
彼らは即時の行動を求めました。
人が主語なら「〜を求めて呼びかける」。状況が主語なら、その状況自体が「これが必要だ」と要求しているように捉えます。そのためcall for=必要とするという訳になるんですね。
call onは「相手へ働きかける」
onには対象への接触・働きかけの感覚があります。
The teacher called on me.
先生は私を指名しました。We call on the government to act.
私たちは政府に行動を求めます。
先生が生徒へ声を向ければ「指名する」。組織が政府へ強く声を向ければ「要請する」になります。
文脈によってはcall on someoneが「人を訪ねる」という意味にもなります。相手のところへ出向いて声をかける流れを考えると、ここにもcallの働きかけが残っています。
call outは「外へ大きく声を出す」
He called out my name.
彼は私の名前を大声で呼びました。She called him out for lying.
彼女は、嘘をついたことを公に指摘しました。
outは「内側から外へ」。声を外へはっきり出すので「大声で呼ぶ」になります。
そこから、問題行動をみんなの見えるところへ引っ張り出して指摘する意味にも広がります。SNSなどで見かけるcall-outも、この感覚です。
call offは「呼びかけを離して中止する」
しゅみすけの元スクリプトでも紹介している代表的な句動詞です。
They called off the meeting.
彼らは会議を中止しました。She got scared and called off her wedding.
彼女は怖くなり、結婚式を取りやめました。
offは、接触していたものが離れるイメージです。
いったん会議・結婚式へ向けた呼びかけを、そこから離す。参加者へ「もう来なくていい」「予定を外します」と声を届けるため、中止する・取りやめるになります。
call offを「中止する」と丸暗記するより、call=呼びかける+off=離すと分けたほうが、初めて見る句動詞も推測しやすくなります。
callとaskの違いは「何を届けるか」
callの次に制作するaskとは、どちらも相手への働きかけを表します。ただし、届けるものが違います。
- call:声・合図を届け、相手の注意や行動をこちらへ向ける
- ask:分からないこと・お願い・要求を相手へ差し出し、答えや行動を求める
I called her.
彼女に電話しました/彼女を呼びました。I asked her.
彼女に尋ねました/彼女へお願いしました。
callは「声を届けた」ことが中心。askは「質問・お願いを渡した」ことが中心です。askの詳しい使い方は、askのコアイメージ|質問・依頼・ask for・ask outまで解説で確認できます。callとaskを並べて読むと、「何を相手へ届けるのか」の違いがよりはっきり見えてきます。
callの活用と発音
callは規則動詞です。
- 原形:call
- 三人称単数:calls
- 過去形・過去分詞:called
- 現在分詞:calling
発音はイギリス英語で /kɔːl/、アメリカ英語で /kɔːl/ または /kɑːl/ に近い音です。日本語の「コール」よりも、喉側から母音を出し、最後のlで舌先を上の歯茎付近へ置く感覚を意識してみてください。
動画で基本動詞のコアイメージをまとめて確認
callは、しゅみすけのYouTube動画「【イラスト付き/教材級】英会話の9割がわかるようになる基本動詞Top55【総集編】」でも、askとの違いを含めて解説しています。
まとめ|callは声・合図を相手へ届ける
最後に、callの使い方をコアイメージへ戻して整理しましょう。
- call someone:相手へ声・連絡を届ける
- call someone Ken:Kenという声で相手を呼ぶ
- call back:相手へ声を返す
- call a meeting:声をかけて人を集める
- call for:必要なものへ声を向けて求める
- call on:対象へ声・働きかけを向ける
- call out:声や問題を外へ出す
- call off:呼びかけを予定から離して中止する
日本語では「呼ぶ」「電話する」「名づける」「招集する」「判断する」「中止する」と変化します。でも、すべての中心にあるのは「声・合図を相手へ届けて、注意や行動をこちらへ向ける」という一本の矢印です。
英語を話すときに日本語訳を毎回探すのではなく、こうした動きのイメージから英文を組み立てられるようになると、基本動詞は一気に使いやすくなります。
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