英語の分詞とは?現在分詞と過去分詞の違い・使い方を例文で解説

英語の現在分詞runningと過去分詞brokenの違いを示したイラスト

英語の「分詞」は、名前だけを見ると難しそうですが、核はシンプルです。動詞を使って、人や物の「姿・状態」を見せる形だと考えてみましょう。

分詞は動詞を止めるのではなく、その動きの一場面や、動きを受けた後の姿を切り取って見せる部品です。

現在分詞の -ing は「動いている途中の姿」、過去分詞は「動作を受けた後の姿」が基本です。この感覚がつかめると、進行形・受動態・完了形・名詞を説明する表現が一本につながります。

しゅみすけ(大山俊輔)

しゅみすけ

分詞は語尾のルールより、エネルギーが出ていく側か受ける側かを見ると分かりやすいで。

-ingは働きかける側、-edは影響を受けた側を見る
現在分詞と過去分詞は、出来事をどちら側から見るかで整理できます。

分詞とは?動詞を「姿を見せる部品」に変える

動詞は本来、「走る」「壊す」のように動作を表します。分詞は、その動作を材料にして、人や物がどんな姿なのかを見せます。

基本イメージ見えている姿
現在分詞(-ing)動いている途中・能動的a running man走っている男性
過去分詞動作を受けた後・完了した状態a broken window壊された/壊れた状態の窓

現在分詞と過去分詞の違いは、まずその名詞が動作をしている側か、動作を受けた側かで考えると見分けやすくなります。

「現在」「過去」は時制の名前ではない

ここは大切です。「現在分詞」「過去分詞」という名前でも、それ自体が現在・過去の時を決めるわけではありません。たとえば He was running. の running は現在分詞ですが、文全体は過去です。時は、文の動詞や前後の文脈が決めます。

現在分詞と過去分詞の作り方

現在分詞:動詞に -ing

  • play → playing
  • make → making
  • run → running
  • lie → lying

基本は動詞に -ing をつけます。語尾によって e を取る、子音字を重ねる、ie を y に変えるなどの変化があります。

過去分詞:規則変化は -ed、不規則変化もある

  • play → played
  • use → used
  • break → broken
  • see → seen
  • write → written
  • take → taken

規則動詞の過去分詞は過去形と同じ -ed です。不規則動詞は形を一つずつ確認します。過去形と過去分詞が違う動詞もあるため、原形・過去形・過去分詞のセットで覚えると実用的です。

分詞の4つの主な使い方

分詞が主語Sや目的語Oの姿を説明する使い方は、分詞の補語とは?SVC・SVOCでの使い方で詳しく整理しています。

分詞は単独で暗記するより、英文のどこで働くのかを整理するとわかりやすくなります。

分詞クラスターの読み進め方

1.進行形:be動詞+現在分詞

She is running.(彼女は走っています)

be動詞が時や主語との関係を担当し、現在分詞が「動作の途中」を見せます。詳しくは現在進行形とは?be動詞+ingのコアイメージで解説しています。

2.受動態:be動詞+過去分詞

The window was broken.(その窓は壊されました)

主語は動作をする側ではなく、受ける側です。英語の受動態とは?be動詞+過去分詞も合わせて読むと、「動作を受けた後の姿」がつながります。

3.完了形:have+過去分詞

I have finished my homework.(私は宿題を終えました)

過去の動作を、今など基準となる時点とつなぐ形です。完了形全体の考え方は英語の完了形のコアイメージで整理しています。

4.形容詞のように名詞を説明する

分詞は名詞の前後に置いて、その人や物がどんな姿なのかを説明できます。

  • running water:流れている水
  • a broken window:壊れた窓
  • the man running in the park:公園で走っている男性
  • the language spoken here:ここで話されている言語

説明が分詞1語だけなら名詞の前、目的語や副詞などを伴って2語以上のまとまりになるなら名詞の後ろに置くのが基本です。

a sleeping babya broken chair のような前置修飾は、分詞が短い「名札」のように名詞へ直接くっつきます。一方、the baby sleeping on the sofa のように説明が長くなると、先に名詞を示してから後ろに映像を足します。

ただし、the people involved(関係者)のように1語でも後ろに置く慣用的な表現があります。まずは「短ければ前、長ければ後ろ」を軸にし、詳しい例外と現在分詞・過去分詞の見分け方は分詞の後置修飾とは?現在分詞・過去分詞の違いと語順で確認してください。

-ingと過去分詞のコアイメージ|動く映像と動作後の状態

-ingと過去分詞は、用法ごとに別々のルールを暗記するより、頭の中に浮かぶ映像で捉えると一本につながります。

コアイメージ感情を表す語では
-ing今まさに動いている、躍動感のある映像人に感情を起こさせる働きかけが動いている側
過去分詞(-edなど)「〜された・〜し終わった状態」をひと塊にした映像働きかけを受け、その感情の状態になった側

たとえば The game was exciting, so I was excited. なら、試合からワクワクさせる力が出ているのが exciting、その力を受けた私の状態が excited です。「物には-ing、人には-ed」ではなく、原因 → 感情を受ける側という方向を見れば、人が主語でも He is interesting. のように-ingを使える理由まで説明できます。

YouTubeで「英文法の正体|5つの感覚」を見る

excitingとexcitedの違いも同じ考え方

感情を表す分詞は、会話でも間違えやすいところです。-ing は「その感情を起こさせる側」、過去分詞は「感情を受けて、その状態になった側」と考えます。

-ing:感情を起こさせる側過去分詞:感情を感じる側
an exciting game
ワクワクさせる試合
I am excited.
私はワクワクしている
a boring class
退屈させる授業
I am bored.
私は退屈している
a surprising result
驚かせる結果
We were surprised.
私たちは驚いた

同じ「原因 → 感情を受ける側」の矢印は、次の6組すべてに使えます。自分が受け取った気持ちを言うなら、通常は I am interested. のように過去分詞を使います。

感情を受けた状態(-ed)感情を起こす働きかけ(-ing)
excited:ワクワクしたexciting:ワクワクさせる
interested:興味を持ったinteresting:興味を起こさせる
bored:退屈したboring:退屈させる
confused:混乱したconfusing:混乱させる
surprised:驚いたsurprising:驚かせる
tired:疲れたtiring:疲れさせる
disappointed:がっかりしたdisappointing:がっかりさせる・期待外れの
embarrassed:恥ずかしい・気まずいembarrassing:恥ずかしい思いをさせる
annoyed:イライラしたannoying:イライラさせる・うっとうしい
frustrated:もどかしい・行き詰まったfrustrating:もどかしくさせる
amazed:驚嘆した・圧倒されたamazing:驚くほどすごい

excitedとexcitingを「人か物か」ではなく感情の方向で使い分ける方法は、excitedとexcitingの違い|人の感情と感情を起こすもので、about・to・forや類似表現まで詳しく解説しています。

現在分詞と動名詞の違い

現在分詞と動名詞は、どちらも形が -ing です。違いは形ではなく、文の中での役割です。

例文-ingの役割
Running is fun.「走ること」=名詞として働く動名詞
the running man男性の姿を説明する現在分詞
He is running.進行形を作る現在分詞

「〜すること」と置けて、主語や目的語になるなら動名詞。人や物の姿を説明したり、be動詞と組んで進行中の動作を見せたりするなら現在分詞です。不定詞と動名詞の違いも参考にしてください。

分詞と分詞構文の違い

分詞そのものは、進行形や受動態を作ったり、名詞を説明したりする基本部品です。一方、分詞構文は、その部品を使って主文にもう一つの場面を添える発展的な表現です。

基本をつかんだ後は、分詞構文とは?-ingで場面を足すコアイメージへ進むと、無理なく理解できます。

よくある間違い

  • I am interesting. とすると「私は人を面白がらせる人です」に近い意味。自分が興味を持っているなら I am interested.
  • 現在分詞=現在時制、過去分詞=過去時制、と決めつけない。時は文の動詞と文脈で判断する
  • 進行形や受動態で be動詞を落とさない。He running. ではなく He is running.
  • 過去形と過去分詞を混同しない。He broke the window. の broke は過去形、The window was broken. の broken は過去分詞

分詞を身につける練習法

単語帳で形だけを覚えるより、一つの名詞に対して「動いている姿」と「動作を受けた後の姿」を作る練習がおすすめです。

  • boiling water(沸騰している水)/boiled water(沸かした水)
  • a developing country(発展中の国)/a developed country(発展した国)
  • falling leaves(落ちている葉)/fallen leaves(落ち葉)

①名詞を一つ決める、②その名詞が動作をしている途中なら -ing、③動作を受けた後や完了した状態なら過去分詞。この3段階で、写真のように場面を思い浮かべて声に出してみましょう。

よくある質問

分詞とは何ですか?

動詞をもとにして、人や物の姿・状態を見せる形です。現在分詞と過去分詞があり、進行形・受動態・完了形や名詞の説明に使われます。

現在分詞と過去分詞の違いは?

現在分詞 -ing は「動いている途中・動作をする側」、過去分詞は「動作を受けた後・完了した状態」が基本です。

過去形と過去分詞は何が違いますか?

過去形は文の動詞として過去の出来事を述べます。過去分詞は have や be と組んだり、名詞を説明したりする部品です。規則動詞は同じ形でも、文中の働きが異なります。

動名詞と現在分詞はどう見分けますか?

どちらも -ing ですが、名詞として「〜すること」を表すなら動名詞、人や物の姿を説明したり進行形を作ったりするなら現在分詞です。

しゅみすけ
分詞の「現在」「過去」は、出来事が起きた時間を表す名前ではありません。名詞が動いている姿なのか、働きかけを受けた後の姿なのかを見ると、形を選びやすくなります。

まとめ:-ingは動いている姿、過去分詞は動作を受けた後の姿

  • 現在分詞 -ing:動いている途中・動作をする側の姿
  • 過去分詞:動作を受けた後・完了した状態の姿
  • 「現在」「過去」という名前だけで時制を判断しない
  • 分詞は進行形・受動態・完了形・名詞の説明に使われる
  • -ingと過去分詞の違いは、動作をする側か受ける側かで考える

be:RIZEでは、用語の暗記ではなく、英文を頭の中で場面として捉え、実際の会話で使える形へつなげていきます。「文法は勉強したのに話すと出てこない」という方は、学び方そのものから一緒に整えてみませんか。

全体像を確認:この単元が中学英語のどこに位置し、何から学び直すとよいかは、中学英文法一覧|大人が英会話のために学び直す順番で確認できます。

分詞がなぜ必要なのかを、出来事を人・物の説明へ変える英語の仕組みと日本語との違いから知りたい方は、b-cafeの英語はなぜ分詞を使う?も参考にしてください。

関連記事:同じ-ingでも名詞の席に置かれる形については、英語の動名詞とは?意味・作り方・使い方で整理しています。

to不定詞・動名詞・分詞に共通する仕組みとメイン動詞との違いは、準動詞とは?で一枚の地図として整理しています。

分詞から関係代名詞までのつながりは、中3英文法一覧で確認できます。

17 COMMENTS

英語の動名詞とは?意味・作り方・使い方と現在分詞・to不定詞との違いを例文解説 - 聴ける×話せるに特化した英語コーチング|be:RIZE(ビーライズ)

[…] 見分けるときは「-ingだから動名詞」と形だけで決めません。主語・目的語・補語など名詞の席なら動名詞、進行形を作ったり名詞を説明したりするなら現在分詞です。現在分詞と過去分詞の全体像は、英語の分詞とは?現在分詞と過去分詞の違いで詳しく解説しています。 […]

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