beginのコアイメージは「最初の一歩」|startとの違い・to doとdoingの使い方

beginのコアイメージは最初の一歩を踏み出す

beginは「始める」と覚える基本動詞です。ただし、同じく「始める」と訳されるstartと、いつでも完全に同じというわけではありません。

beginのコアイメージは、「物事の最初の段階に入り、第一歩を踏み出す」。会議・物語・変化・行動などに、最初の区切りをつける感覚です。

beginのコアイメージは「最初の段階に入る」

beginが注目するのは、長い流れの始まりの部分です。まだ全体が進んでいなくても、「ここから始まった」と言える最初の点・段階を示します。

Let’s begin.
さあ、始めましょう。

The meeting has already begun.
会議はもう始まっています。

beginの語法とstartとの違いを示す図
beginは物事の最初の段階に入るイメージ。名詞・to do・doingを後ろに置ける

beginの活用|begin・began・begun

原形 過去形 過去分詞 現在分詞
begin began begun beginning

beginは不規則動詞です。特に、過去形のbeganと過去分詞のbegunを混同しないようにしましょう。

It began yesterday.
それは昨日始まりました。

It has already begun.
それはすでに始まっています。

beginの基本的な使い方

1.begin+名詞:「〜を始める」

Let’s begin the meeting.
会議を始めましょう。

She began a new chapter in her life.
彼女は人生の新しい章を歩み始めました。

会議・授業・仕事・物語など、始める対象をそのまま目的語に置けます。

2.begin to do:「〜し始める」

It began to rain before I left home.
家を出る前に雨が降り始めました。

I’m beginning to remember it.
だんだん思い出してきました。

begin to doは、動作だけでなく、remember・understand・realizeのような状態や認識の変化にも自然に使えます。

3.begin doing:「〜し始める」

She began studying English last year.
彼女は昨年、英語の勉強を始めました。

He began playing the guitar.
彼はギターを弾き始めました。

多くの場合、begin to doとbegin doingに大きな意味の差はありません。ただし、beginningと-ing形が重なって言いにくいときや、状態動詞が続くときは、to doが好まれます。

It is beginning to rain. は自然ですが、It is beginning raining. は通常避けられます。

4.beginだけで「始まる」

School begins at eight.
学校は8時に始まります。

When does the movie begin?
映画はいつ始まりますか?

beginは「〜を始める」という他動詞だけでなく、「〜が始まる」という自動詞としても使えます。

beginとstartの違い

beginとstartは、多くの場面で入れ替え可能です。しかし、中心となる感覚と使われやすい場面には違いがあります。

begin start
コアイメージ 最初の段階に入る 止まった状態から動き出す
響き やや改まった・文章的 日常的・会話的
よく合う対象 会議、話、物語、変化 活動、旅、仕事、機械
機械・エンジン 通常は使わない start the engine

Let’s begin the meeting. は、進行役が会議を正式に開始する響き。Let’s start the meeting. は、より日常的で率直な響きです。

一方、車のエンジンなら start the engine が自然です。機械を「始動させる」という動きにはstartが合います。

startについては、既存のstart / stopの意味とコアイメージで詳しく解説しています。

begin with・begin by・begin onの使い分け

begin with:「〜から始める」

順番の最初に何を置くかを示します。

Let’s begin with a simple question.
まずは簡単な質問から始めましょう。

The story begins with a phone call.
その物語は一本の電話から始まります。

begin by doing:「まず〜することから始める」

最初に取る方法・行動を示します。

Begin by writing down your goal.
まず目標を書き出すことから始めましょう。

begin on:「仕事などに取りかかる」

begin on+仕事・課題で、その作業に着手することを表せます。ただし日常会話では、begin work on …start working on … もよく使われます。

We began work on the new project.
私たちは新しいプロジェクトに着手しました。

beginを使った頻出表現

  • to begin with:まず第一に/そもそも
  • at the beginning of …:〜の初めに
  • from the beginning:最初から
  • right from the beginning:まさに最初から
  • begin with …:〜から始める
  • begin by doing:まず〜することから始める

to begin withは「まず第一に」

To begin with, we need more time.
まず第一に、もっと時間が必要です。

理由や論点を最初から順番に述べるときに使います。また、「そもそも」という意味で、話の前提に戻ることもあります。

at the beginningとin the beginning

at the beginning of …は、期間・本・映画など、特定のものの最初を示します。

My grades were low at the beginning of the year.
年の初めは成績がよくありませんでした。

in the beginningは「初めのうちは」「当初は」という副詞表現です。

In the beginning, everything seemed difficult.
初めのうちは、何もかも難しく思えました。

よくある間違い

過去形にbegunを使わない

単純過去はbeganです。begunはhave・has・hadなどと組み合わせます。

The class began at nine.
× The class begun at nine.

begin fromを何にでも使わない

「〜から始める」は通常、begin withを使います。開始地点や範囲を強調するときはfromも使えますが、順番の最初を示すならwithが基本です。

Let’s begin with Chapter 1.

まとめ

beginのコアイメージは、「物事の最初の段階に入り、第一歩を踏み出す」です。

  • begin+名詞:〜を始める
  • begin to do / begin doing:〜し始める
  • begin with:〜から始める
  • begin by doing:まず〜することから始める

startとは多くの場面で入れ替えられますが、beginは「最初の段階」、startは「止まった状態からの動き出し」に意識を置くと理解しやすくなります。

基本動詞をコアイメージで学ぶなら、英語のコア単語まとめへ。動詞と前置詞・副詞の組み合わせは、句動詞をコアイメージで学ぶまとめで体系的に整理しています。

「始める」をもう少し表現豊かに言いたい方は、姉妹サイトb-cafeのembark onの意味と使い方や、進行役が使えるwithout further adoの意味と使い方も参考になります。

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