feelのコアイメージは「体・心で直感的に感じ取る」
feelのコアイメージは、外から届く刺激や、自分の内側で起きている変化を、体・心で直接キャッチすることです。
feel+形容詞|体調・気分・感情をそのまま伝える
最も基本的なのが、feel+形容詞です。自分の体や心がどんな状態として感じられるかを伝えます。I feel cold here. ここは寒く感じます。 I feel tired today. 今日は疲れています。 She felt nervous before the interview. 彼女は面接前に緊張していました。 We feel happy to be here. ここにいられてうれしく感じます。coldやtiredは体の感覚、nervousやhappyは心の感覚です。どちらも、自分の内側に届いた状態を直接つかんでいるためfeelを使います。 なお、日常会話ではI’m tired.のようにbe動詞でも状態を表せます。I feel tired.は、その状態を自分の感覚として受け止めていることに少し焦点が当たります。
How do you feel?|相手の内側の状態をたずねる
How do you feel?は、体調や気分をたずねる定番表現です。How do you feel? 気分はどうですか? How are you feeling today? 今日は体調どうですか?How are you?は日常のあいさつとして広く使えます。一方、How do you feel?やHow are you feeling?は、病気や治療のあと、緊張する出来事の前後など、相手の実際の体調・気分を知りたい場面でよく使います。
How do you feel about the new plan? 新しい計画について、どう感じますか?feel about+話題にすると、その話題に対する気持ちや感覚的な評価をたずねられます。正解を求めるというより、「あなたの心はどう反応している?」と聞く表現です。
feel+目的語|触覚で対象を感じ取る
feelは、自分の気分だけでなく、手や肌で対象を感じ取る場合にも使います。Feel this fabric. この生地を触ってみて。 I felt something touch my arm. 何かが腕に触れるのを感じました。 Can you feel the wind? 風を感じますか?目で対象を捉えるsee、耳で音を捉えるhearと同じように、feelは皮膚や体で刺激を捉えます。感覚の入口が違うだけで、対象から届いたものを受け取っている点は共通しています。
It feels+形容詞|触った印象・受けた感覚を表す
物や状況を主語にして、It feels+形容詞とすることもできます。This sweater feels soft. このセーターは柔らかく感じます。 The room feels cold. その部屋は寒く感じられます。 It feels strange to be back. 戻ってきたのが不思議な感じです。セーターそのものが感じているわけではありません。話し手が触れたり、その場にいたりしたときに、対象からどんな感覚が届くかを表しています。 It looks nice.なら目から届く印象、It sounds nice.なら耳から届く印象、It feels nice.なら体や心に届く感覚です。英語は、話し手がどの感覚の入口を使っているかを動詞で示しているんですね。
feel like+名詞|「〜のような感じ」「〜が欲しい気分」
feel like+名詞では、その名詞に近い感覚が自分の中にあることを表します。I feel like pizza tonight. 今夜はピザの気分です。 It feels like summer today. 今日は夏のように感じます。 I feel like a different person. 別人になったような気がします。likeは「〜のような」です。feelで受け取った、まだ輪郭のぼんやりした感覚を、likeの後ろに置いたものへ近づけます。 I feel like pizza.も、頭で比較検討して「合理的にピザを選択しました」と言っているのではありません。心や体が自然にピザの方向へ傾いている。だから日本語では「ピザが食べたい」と訳せるわけです。
feel like+動名詞|「〜したい気分」
likeの後ろに動詞のing形を置くと、〜したい気分だ/〜する気がするという意味になります。I feel like going for a walk. 散歩に行きたい気分です。 I don’t feel like doing anything today. 今日は何もする気になりません。 Do you feel like having Japanese food for lunch? ランチに和食を食べたい気分ですか?want toも「〜したい」ですが、wantは欲求が対象へ向かう感覚です。feel likeは、今の気分がその行動へ傾いていることをやわらかく伝えます。 そのため、Do you feel like …?は相手を軽く誘うときにも便利です。
Do you feel like going out for dinner? 夕食を食べに出かける気分ですか?
feel like+文|「〜のような気がする」
feel likeの後ろに主語+動詞の文を置けば、はっきりした証拠よりも、自分の感覚としてそう思うことを表せます。I feel like I haven’t seen you for a long time. 長い間あなたに会っていなかったような気がします。 I feel like something is wrong. 何かがおかしい気がします。 It feels like everyone is watching me. みんなに見られているような気がします。事実として断定するのではなく、「自分の内側には、そんな感覚が届いている」と伝える言い方です。日本語の「なんとなく〜な気がする」に近く、会話では非常によく登場します。
feelとthinkの違い|頭で作るか、心・体で受け取るか
feelとthinkは、どちらも日本語では「思う」と訳されることがあります。ただし、矢印の動きが違います。- think:頭を動かし、材料を組み合わせて考え・判断を作る
- feel:体・心に届いた感覚や直感を、そのまま受け取る
I think this plan will work. この計画はうまくいくと思います。 I feel this is the right decision. これが正しい決断だと感じます。thinkは理由や材料をもとにした判断と相性がよく、feelは直感や価値観、心の反応と相性がよい動詞です。ただし日常会話では境界が重なることもあり、feelが「私はこう感じます」と意見をやわらかく表す働きをする場合もあります。 thinkの「頭を動かして判断を作る」流れは、thinkのコアイメージで詳しく整理しています。両方を並べると、ブルース・リーの有名な言葉Don’t think. Feel.の違いも見えやすくなります。
make+人+feel+形容詞|人の中に感情を生み出す
feelは、makeと一緒にもよく使われます。This song makes me feel relaxed. この曲を聴くとリラックスします。 Exercising makes me feel healthy and energetic. 運動をすると健康で元気な気分になります。 You make me feel special. あなたは私を特別な気持ちにさせてくれます。makeは、人や状況に働きかけて新しい状態を生み出す動詞です。その結果として、目的語の人がある感覚を受け取ります。 make → 人の中に変化を起こす → feel → その感情を本人が受け取るという流れです。make側の感覚は、makeのコアイメージも合わせて読むと一本につながります。
feel free to do|気兼ねなく〜してください
Feel free to do.は、案内や仕事のメールでもよく使う表現です。Feel free to ask questions. 遠慮なく質問してください。 Please feel free to contact me. どうぞお気軽にご連絡ください。直訳すれば「自由な状態を感じてください」。つまり、遠慮や心理的な縛りを感じず、自由に行動してよいと相手へ伝えています。「お気軽に」「遠慮なく」という日本語訳も、feel+freeの組み合わせから生まれています。
feelの活用はfeel–felt–felt
feelは不規則動詞で、過去形と過去分詞はどちらもfeltです。- 原形:feel
- 過去形:felt
- 過去分詞:felt
- 現在分詞:feeling
I felt better after taking a rest. 休んだあと、気分がよくなりました。 I’ve never felt this way before. これまで、こんなふうに感じたことはありません。
動画でfeelを含む基本動詞の感覚を確認しよう
feelは、しゅみすけのYouTube動画「英会話の9割がわかるようになる基本動詞Top55」でも、第26位の基本動詞として解説しています。Don’t think. Feel.を入口に、feelとthinkの違い、feel likeの使い方を確認できます。 YouTubeで「基本動詞Top55」の解説を見るまとめ|feelは体・心で直接キャッチする
feelを「感じる」という日本語訳だけで覚えると、feel cold、feel like、feel freeが別々の表現に見えます。しかし、コアイメージはすべて同じです。- feel+形容詞:体調・気分・感情を感じ取る
- feel+目的語:手や肌で対象を感じ取る
- It feels …:対象から届く感覚を表す
- feel like+名詞:〜のような感じ・〜の気分
- feel like+動名詞:〜したい気分
- feel like+文:〜のような気がする
- feel free to do:自由な気持ちで、遠慮なく行動する
外からの働きかけで心の状態が変わるbe movedについては、moveのコアイメージで図解しています。feelとの違いを整理したい方におすすめです。



