英語で動作や出来事を話すとき、ぴったりの動詞が出てこなくても会話を止める必要はありません。出来事を「誰が何をしたか」「何が変わったか」「なぜ起きたか」「その後どうなったか」へ分ければ、知っている基本動詞と短い文で伝えられます。
たとえば「会議を延期した」のpostponeが出なくても、We couldn’t have the meeting today. We will have it next Tuesday.(今日は会議を開けませんでした。次の火曜日に開きます)と言えます。一語を別の一語へ置き換えるのではなく、出来事の前後を二つの事実として見せる方法です。
難しい動詞が出ないときは「何が起きたか」に戻る
日本語では「延期する」「中断する」「紛失する」「回復する」のように、一語で出来事をまとめることがあります。しかし、会話相手が本当に知りたいのは、その日本語に対応する英単語ではなく、実際に何が起きたかです。
「延期した」なら、今日する予定だったことができず、別の日にすること。「中断した」なら、始めたことを途中で止めたこと。「回復した」なら、悪い状態だったものが再び良くなったことです。このように出来事を目に見える変化へ戻すと、do, stop, go, come, get, make, have, beなどの基本語で文を作れます。
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難しい動詞が出ないときは、その言葉の辞書的な説明を作ろうとせず、出来事を動画のように思い浮かべてください。最初の状態、起きたこと、最後の状態に分けると、短い英語が見つかりやすくなります。
英会話スクール「b わたしの英会話」・英語コーチング「be:RIZE」創業者

動作・出来事を説明する5つの視点
| 視点 | 確認すること | 使える型 |
|---|---|---|
| 誰が? | 行動した人・影響を受けた人 | I / She / They / The train … |
| 何をした? | 見える基本動作 | put, take, stop, move, tell … |
| 何が変わった? | 前と後の状態 | It was … Now it is … |
| なぜ? | 理由・きっかけ | because / so … |
| その後は? | 結果・次の行動 | Then … / Now … / We will … |
すべてを説明する必要はありません。会話の目的に必要な二つか三つを選びます。まず「誰が・何をした」を一文で伝え、分かりにくければ変化や結果を足すと、説明が長くなりすぎません。
出来事は「前・途中・後」の3コマで考える
| 時間 | 問い | 例:水をこぼした |
|---|---|---|
| 前 | 最初はどんな状態だった? | There was water in the cup. |
| 途中 | 何が動いた・起きた? | I hit the cup, and it fell. |
| 後 | 何が変わった? | The water is on the floor now. |
spillが出なくても、コップに水があった、コップが倒れた、水が床にある、という三つの場面で説明できます。実際の会話では、I knocked over the cup. There’s water on the floor.のように自然な表現を使えることもありますが、最初からそれを知らなくても意味は組み立てられます。
難しい動作・出来事を知っている英語へ分ける例
延期する postpone
We can’t do it today. We will do it next week.
今日はできず、来週する。この二つが伝われば、延期という出来事の中心は表せます。予定変更の理由が必要なら、because our manager is sickなどを足します。
中止する cancel
The event will not happen. We won’t choose another date.
イベントは行われず、別の日にも実施しない。延期との違いまで伝えたいときは「次の予定がない」ことを加えます。
中断する interrupt / suspend
We started the meeting, but we had to stop in the middle. We will continue after lunch.
会議は始まったが途中で止め、昼食後に続けます。「始めた」「止めた」「再開する」の順に場面を並べています。
故障する break down / stop working
The machine was working this morning, but now it doesn’t work.
朝は動いていたが、今は動かない。専門的な故障原因が分からなくても、前後の状態で必要な情報を伝えられます。
紛失する lose
I had my key this morning. I don’t have it now, and I don’t know where it is.
朝は鍵を持っていたが、今はなく、場所が分からない。loseを使わずに、所有状態の変化へ分けています。
誤解する misunderstand
I thought the meeting started at three, but it actually started at two.
3時開始だと思ったが、実際は2時だった。「自分が考えていたこと」と「事実」を並べれば、誤解の内容が具体的に見えます。
回復する recover
She was very sick last week. She feels much better now and can work again.
先週は体調が悪かったが、今は良くなり、再び働ける。悪い状態、今の状態、可能になったことの三つへ分けています。
品切れになる run out of / sell out
We had ten boxes this morning. Customers bought all of them, so we don’t have any now.
朝には10箱あったが、お客様がすべて買い、今は一つもない。数量の変化として説明できます。
動詞を思い出せないときに使える基本語
| 基本語 | 出来事の中で表せること | 例 |
|---|---|---|
| be | 状態 | It was open. / It is closed now. |
| have | 所有・発生 | I had my key. / We had a problem. |
| do | 行動・予定 | We can’t do it today. |
| get | 状態変化 | She got better. |
| make | 変化を起こす | The rain made the road dangerous. |
| go / come | 移動・推移 | He went home. / The power came back. |
| stop / start | 動作の境界 | The machine stopped working. |
| put / take | 位置・所有の変化 | She put it on the desk. |
基本動詞は意味が広いため、出来事を複数の角度から表せます。個別のコアイメージは、英語の基本動詞とは?少ない単語で英会話が広がる理由から確認できます。
一文へ詰め込まず、短い文を時間順に並べる
日本語の長い一文をそのまま英訳しようとすると、適切な動詞だけでなく、接続詞・時制・文型まで同時に処理しなければなりません。出来事を短く切り、起きた順に並べると負荷を下げられます。
| 一文で言おうとする内容 | 短い英語への分解 |
|---|---|
| 電車遅延の影響で会議の冒頭に間に合わなかった | My train was late. I arrived after the meeting started. |
| 停電により作業を中断し、復旧後に再開した | The power went off. We stopped working. The power came back, and we started again. |
| 説明を誤解したため、違う資料を作ってしまった | I didn’t understand the instructions correctly. I made the wrong document. |
because, but, so, thenは便利ですが、最初から複雑につなぐ必要はありません。まず独立した短文を作り、関係が明確なところだけ接続します。短い文でも時間順に並んでいれば、相手は出来事を再構成できます。
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英会話では、難しい一文を完成させることより、相手が出来事を順番に追えることのほうが大切です。短い文を一つ出し、相手の反応を見ながら理由や結果を足してください。
英会話スクール「b わたしの英会話」・英語コーチング「be:RIZE」創業者
「誰がしたか」が分からない場合は結果から話す
出来事によっては、行動した人が分からない、または重要でないことがあります。その場合は、変化した物や現在の状態を主語にします。
- The door is open now.(ドアが今開いています)
- My bag is gone.(バッグがなくなっています)
- The file is not on my computer anymore.(ファイルがもうパソコンにありません)
- Three windows are broken.(窓が3枚割れています)
無理に行為者を推測せず、確認できる結果だけを言えば、正確さを保てます。受けた側から場面を見る文法については、英語の受動態とは?be動詞+過去分詞の作り方・使い方も参考になります。
1日5分の出来事分解トレーニング
- 今日起きた出来事を一つ選ぶ
- その出来事を表す難しい日本語を使わず、場面を思い浮かべる
- 「誰が」「何をした」「何が変わった」を一文ずつ作る
- 必要なら理由とその後を足す
- 最後に本来の英単語や自然な言い方を調べる
たとえば「寝坊した」を最初からoversleepへ訳さず、I wanted to get up at seven. I woke up at eight.と説明します。その後でI overslept.を確認すると、新しい動詞が具体的な場面と結びつきます。
練習素材は大事件でなくて構いません。「コーヒーをこぼした」「電池が切れた」「道を間違えた」「予約時間を変えた」「ファイルを消してしまった」など、日常の小さな出来事のほうが反復しやすく、会話にも直結します。
物・道具編との違い
物・道具は「何に使うか」を中心に説明しました。動作・出来事では、時間の流れと状態変化が中心になります。対象を見るだけではなく、前に何があり、途中で何が起き、最後にどうなったかを追う点が違います。
物の名称が出ない場合は、前の記事物・道具を知っている英語で説明する方法へ戻って練習できます。言い換え全体の設計は、親記事の英語で言葉が出てこないときの言い換え方で確認してください。
まとめ:難しい動詞を、出来事の短い場面へ戻す
動作や出来事を表す英単語が出ないときは、「誰が・何をした・何が変わった・なぜ・その後」の中から必要な視点を選びます。そして、一つの出来事を前・途中・後の短い文へ分けます。
一語を知らなくても、起きたことは説明できます。基本動詞と短い文で場面を見せ、その後で本来の単語を回収する。この順番を繰り返すと、語彙と会話力が別々にならず、実際に使える形でつながります。次は、目に見えにくい「感情・性格」を知っている英語で説明する方法へ進みます。
出来事に対する心の反応や、人が繰り返す行動を伝える練習は、感情・性格を知っている英語で説明する方法へ進みましょう。





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[…] 感情を説明する最初の材料は「何が起きたか」です。出来事を分解できると、その出来事を自分がどう受け止め、どのように反応したかを続けられます。前の記事動作・出来事を知っている英語で説明する方法と合わせると、「出来事→感情→次の行動」という会話の流れを作れます。 […]
[…] 次は、時間の流れと状態変化を使う動作・出来事を知っている英語で説明する方法へ進みましょう。 […]