しゅみすけ(大山俊輔)
talkも、日本語訳をいくつも暗記するより、“中心にあるひとつの感覚”をつかむほうが会話で応用できます。僕自身、YouTubeでも一貫して、基本動詞をコアイメージから捉える方法を発信しています。
英会話スクール「b わたしの英会話」・英語コーチング「be:RIZE」創業者
目次
- talkのコアイメージは「相手と言葉をやり取りする」
- talk to someoneは「相手へ話しかけ、やり取りを始める」
- talk with someoneは「相手と一緒に会話する」
- talk about somethingは「ある話題の周りで言葉を交わす」
- talk it overは「話題を何度も往復させて検討する」
- talk someone into doingは「会話で相手を中へ動かす」
- small talkは「人間関係をつなぐ軽い会話」
- Talk to you soon. は「また近いうちに話そう」
- talk shop・sweet-talk・pep talk:talkは名詞にもなる
- talk the talkとwalk the walkは「口で言う」と「行動する」
- speakとtalkの違いは「発話」か「やり取り」か
- 動画でsay・tell・speak・talkの違いを確認
- talkの感覚を身につける3分トレーニング
- まとめ:talkは会話のキャッチボール
talkのコアイメージは「相手と言葉をやり取りする」
talkを「話す」とだけ覚えると、speakとの違いが曖昧になります。まずは、二人の間を言葉が往復する絵を思い浮かべてください。
talk to someoneは「相手へ話しかけ、やり取りを始める」
talkの後ろに相手を置くときは、toやwithを使います。 I need to talk to you. あなたと話す必要があります。 Who were you talking to? 誰と話していたの? I’ll talk to my manager. 上司に相談してみます。 toには相手へ向かう方向があります。こちらから相手に話しかけ、会話の回路を開く感じです。 ただし、talk自体にやり取りの感覚があるため、toを使っても必ずしも一方的に話すわけではありません。 Don’t talk to me like that. そんな話し方をしないで。 これは話の内容だけでなく、相手に向ける口調や態度を問題にしています。talk with someoneは「相手と一緒に会話する」
talk with someoneは、相手と一緒に言葉を交わす感覚が見えやすい形です。 I talked with my coach yesterday. 昨日、コーチと話しました。 We need to talk with the whole team. チーム全員と話し合う必要があります。 withは「一緒に」です。二人が同じ会話の場に入り、言葉を往復させています。talk toとtalk withの違い
傾向として、talk toは誰かに話しかける方向、talk withは相手と一緒に会話する感覚が少し強く出ます。- I talked to my boss.:上司に話をした
- I talked with my boss.:上司と話し合った
talk about somethingは「ある話題の周りで言葉を交わす」
何について話すのかを示す代表的な形が、talk aboutです。 Let’s talk about your plan. あなたの計画について話しましょう。 We talked about work, family, and the future. 私たちは仕事、家族、将来について話しました。 I don’t want to talk about it. そのことについては話したくありません。 aboutは「周り」です。その話題を中心に置き、関連する情報や意見を互いに出していくイメージです。 What are you talking about? 何の話をしているの? 純粋に話題を尋ねることもあれば、状況によっては「何を言っているの?」「そんなのおかしいよ」と、相手の発言に驚いたり反論したりする表現にもなります。talk it overは「話題を何度も往復させて検討する」
talk it overは、「そのことをよく話し合う」「相談して検討する」という意味です。 Let’s talk it over before we decide. 決める前によく話し合いましょう。 I need to talk it over with my family. 家族と相談する必要があります。 overには、対象を上から見渡す、最初から最後まで覆う感覚があります。一つの話題を会話のテーブルに置き、あちらから、こちらから、何度も言葉を往復させて検討します。 だから単にtalk aboutするだけでなく、結論を出すために十分に話し合うニュアンスが出ます。talk someone into doingは「会話で相手を中へ動かす」
talk someone into doingは、話して説得し、相手に何かをする気にさせる表現です。 She talked me into joining the project. 彼女に説得されて、そのプロジェクトに参加しました。 He talked us into trying the restaurant. 彼に勧められて、私たちはそのレストランを試すことにしました。 会話を何度もやり取りするうちに、相手の気持ちがinto=ある行動・状態の中へ動いていきます。 反対がtalk someone out of doingです。 My friend talked me out of quitting my job. 友人に説得されて、仕事を辞めるのを思いとどまりました。 こちらは言葉のやり取りによって、相手を行動の外へ出すイメージです。- talk someone into doing:話して、する気にさせる
- talk someone out of doing:話して、するのを思いとどまらせる
small talkは「人間関係をつなぐ軽い会話」
small talkは、天気、週末、食事、近況などについて交わす軽い雑談です。 I’m not good at small talk. 雑談があまり得意ではありません。 We made small talk before the meeting. 会議の前に軽く雑談しました。 smallなのは、声や会話時間が小さいという意味ではなく、話題が重くないことです。 仕事の結論を出すための会話でなくても、互いに一言ずつ言葉を交わすことで、緊張をほぐし、人間関係をつなぎます。talkの「やり取り」がよく見える表現です。Talk to you soon. は「また近いうちに話そう」
会話やメッセージの終わりでよく使うのが、Talk to you soon.です。 Okay, talk to you soon! じゃあ、また近いうちに! 完全な形ならI’ll talk to you soon.ですが、日常会話では主語と助動詞を省きます。 日本語では「またね」と訳すことも多いですが、英語側の感覚は「近いうちにまた言葉を交わそう」です。 似た表現にTalk to you later.、Talk to you then.があります。- Talk to you later.:またあとで
- Talk to you soon.:また近いうちに
- Talk to you then.:では、そのときに
talk shop・sweet-talk・pep talk:talkは名詞にもなる
talkは「会話」という名詞でもよく使われます。 We had a long talk. 私たちはじっくり話をしました。 We need to have a serious talk. 真剣に話し合う必要があります。 talk shopは、仕事時間外にも仕事の話をすることです。 Let’s not talk shop tonight. 今夜は仕事の話をやめよう。 sweet-talkは、甘い言葉で相手をその気にさせること。 He sweet-talked me into helping him. 彼にうまいこと言われて、手伝うことになりました。 pep talkは、誰かを励ましてやる気にさせる短い話です。 The coach gave us a pep talk. コーチは私たちを励ます話をしてくれました。 いずれも、人と人の間で交わされる言葉が、関係や気持ちを動かしています。talk the talkとwalk the walkは「口で言う」と「行動する」
talk the talkは、「それらしいことを言う」「口では立派なことを言う」という表現です。 He can talk the talk, but can he walk the walk? 彼は口では立派なことを言うけれど、実際に行動できるのでしょうか。 talkの中で言葉は行き来しています。しかし、会話だけで終わり、現実の行動につながらないこともあります。 そこで、歩いて実行するwalk the walkと対比されます。語呂も良く、セットでよく使われる表現です。speakとtalkの違いは「発話」か「やり取り」か
speakとtalkは、どちらも「話す」と訳されます。ただし、注目する場所が違います。- speak:声・言語を使って発話する行為や能力
- talk:相手と言葉を交わす会話のやり取り
動画でsay・tell・speak・talkの違いを確認
しゅみすけのショート動画では、talkを「トークショー」と結びつけています。司会者とゲストが互いに言葉を返すように、talkは双方向の会話です。talkの感覚を身につける3分トレーニング
1.相手を入れる
今日話した人を思い浮かべて、toまたはwithを使います。 I talked to my colleague this morning. I talked with my family after dinner.2.話題を加える
aboutの後ろに、実際に話したテーマを置きます。 We talked about our weekend. We talked about the next project.3.会話で何が変わったかを加える
We talked it over and made a decision. She talked me into trying it. ただ「話した」で止めず、会話の往復によって考えや行動がどう変わったかまで言うと、talkの感覚が立体的になります。まとめ:talkは会話のキャッチボール
talkのコアイメージは、「相手と言葉をやり取りする」です。- talk to someone:相手へ話しかけ、会話をする
- talk with someone:相手と一緒に言葉を交わす
- talk about something:ある話題について言葉を交わす
- talk it over:十分に話し合って検討する
- talk someone into doing:話して、する気にさせる
- small talk:人間関係をつなぐ軽い雑談



