こんにちは、しゅみすけです。
show=「見せる」。おそらく、多くの方がこう覚えていますよね。
もちろん、それで正解です。ただ、showは物を見せるときだけに使う動詞ではありません。
show me the wayなら「道を教える」、show disappointmentなら「失望を表す」、show upなら「現れる」。日本語訳だけを並べると、なんで全部showやねん、となります。
でも、英語側の景色は一つです。
showのコアイメージは「人前に示し、見える・分かる状態にする」。
隠れているもの、知られていないこと、心の内側にあるものを、人が見られる場所へ出す。この矢印を頭に置くと、showの意味が一本につながります。
showのコアイメージは「人前に示す」

カーテンの後ろにある資料を、相手の前へ出す場面を想像してください。
資料は最初、相手から見えません。それを人前へ出すと、相手は見て内容を理解できます。この「隠れている・分からない → 人前に出る → 見える・分かる」という流れがshowです。
大事なのは、showが必ずしも「目で物を見る」だけではないことです。道順や方法を分かる形にすることも、感情が表情に現れることも、本人がその場に姿を出すことも、「人前に示される」という点では同じです。
show+人+物|人に何かを見せる
まずは、いちばん基本的な形です。
He showed me his new phone.
彼は私に新しいスマホを見せてくれました。
英語の語順で見ると、He → showed → me → his new phoneです。彼が、私の前へ、新しいスマホを示した。その結果、私にもスマホが見える状態になります。
Show me your ticket, please.
チケットを見せてください。
これも同じです。相手が持っているチケットを、係員が確認できる場所へ出してもらいます。
showは人+物の順がよく使われます。giveのコアイメージで見た give me the book と同じ語順ですね。英語は「誰に」が先、その後ろに「何を」が続きます。
show+物+to+人でも表せる
見せる物を先に言いたければ、次の形も使えます。
She showed the picture to me.
彼女はその写真を私に見せました。
She showed me the picture.と伝える内容はほぼ同じです。
- show+人+物:誰に見せるかを先に置く
- show+物+to+人:何を見せるかを先に置く
日本語訳を二つ覚える必要はありません。どちらも、物が相手の前へ示される同じ矢印です。
show the way|道を「見える形」にする
I’ll show you the way to the station.
駅までの道をご案内します。
日本語では「教える」「案内する」と訳します。でも、showをteachやguideの日本語訳に置き換えて覚える必要はありません。
相手には駅までの道がまだ見えていません。そこで、自分が歩いたり指をさしたりして、道筋を相手の前に示す。だからshowが使われます。
Can you show me where the restroom is?
トイレがどこか教えてもらえますか?
場所を言葉だけで説明しても、実際に指し示してもかまいません。相手にとって分からなかった場所を、分かる状態にするのがshowです。
show+人+how to|やり方を示す
Please show me how to use this app.
このアプリの使い方を教えてください。
この場合、人前に出すのは物ではなく手順です。操作して見せたり、画面を指しながら説明したりして、見えなかった方法を相手に分かる形で示します。
She showed us how to make the sauce.
彼女は私たちにソースの作り方を教えてくれました。
teachは知識や技能を身につけさせることに焦点があります。一方、showは実際に示して見えるようにすることに焦点があります。料理や機械操作など、「やって見せる」場面と相性がいいわけです。
表情やデータもshowする|内側のものが表に出る
His face showed disappointment.
彼の顔には失望の色が浮かんでいました。
失望は心の内側にあるので、本来は外から見えません。でも、表情に現れると、周りの人にも見える状態になります。これも内側 → 人前というshowの矢印です。
She didn’t show any emotion.
彼女は感情をまったく表に出しませんでした。
感情を持っていないとは限りません。内側にはあっても、人前に示さなかったということです。
The results show a clear difference.
その結果は明確な違いを示しています。
人以外の主語もshowを使えます。結果やデータが、それまで分からなかった違いを人に見える形で示しているからです。
show up|姿を人前に現す
He didn’t show up at the meeting.
彼は会議に現れませんでした。
show upは「現れる」「顔を出す」という意味で会話によく登場します。
showは人前に示す。upには、下に隠れていたものが上へ現れるような感覚があります。本人の姿が人前に出て見える状態になるので、show upです。
Thanks for showing up.
来てくれてありがとう。
ただ「来る」という移動より、予定されていた場所に姿を見せることへ意識が向いています。移動の方向そのものを表すcomeのコアイメージと比べると違いが見えます。
show around|場所を順番に見せて回る
Let me show you around the office.
オフィスをご案内します。
aroundは「周囲をぐるっと」のイメージです。オフィスの中を一緒に回りながら、受付、会議室、休憩室などを順番に人前へ示します。
show you the officeでもオフィスを見せることは伝わりますが、show you aroundには、中を案内して回る感じが加わります。
show・see・tellの違い
日本語では「見せる」「見る」「教える」と訳されるので、近い場面で迷いやすい3語です。視点を整理しましょう。
- show:何かを人前に示し、見える・分かる状態にする
- see:対象が視野に入り、全体像を受け取る
- tell:情報を相手へ届け、分からせる
Show me.なら「実際に見える形で示して」。I see.なら「全体像が入って分かった」。Tell me.なら「情報を言葉で届けて」です。
受け手の視野に入る感覚はseeのコアイメージ、人へ情報を届ける感覚はtellのコアイメージで詳しく解説しています。
名詞のshowとno-showも同じイメージ
showは名詞でも使われます。テレビ番組、舞台、展示会などをshowと呼ぶのは、観客の前に何かを示す場だからです。
It was a great show.
すばらしいショーでした。
そして、ホテルや病院などで見かけるno-showは、予約した人が姿を見せないこと。予定の場所にshow upしなかった人を指します。
動詞と名詞を別々に暗記しなくても、「人前に示す・姿を見せる」というイメージでつながります。
動画で基本動詞の全体像を確認しよう
今回参照した総集編では、showを含む基本動詞Top55をコアイメージから解説しています。showは動画内で最後に登場する動詞です。ここまでの連載と合わせて見ると、英会話が少数の動詞の使い回しでできていることが実感できると思います。
【イラスト付き/教材級】英会話の9割がわかるようになる基本動詞Top55【総集編】をYouTubeで見る
まとめ|showは「見えないものを人前へ出す」
- showのコアイメージは「人前に示し、見える・分かる状態にする」
- show+人+物で、誰に何を示すかを表す
- 道や方法をshowすると「教える・案内する」になる
- 感情やデータがshowすると、内側のものが表に出る
- show upは、予定された場所に姿を現す
- show aroundは、場所を見せながら案内して回る
showを見たら、すぐに日本語訳を選ぶのではなく、何が、誰の前へ、どんな形で示されているのかを考えてみてください。
物、道順、方法、感情、データ、そして人の姿。対象が変わっても、矢印はずっと同じです。
知っている英語を「使える英語」に変えたい方へ
基本動詞を日本語訳で覚えるだけでは、実際の会話で意味が広がった瞬間に止まってしまいます。コアイメージを自分の場面に当てはめ、短い文で繰り返し使うことが大切です。
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