meetは「会う」と覚える基本動詞です。しかし、「昨日友達に会った」はI met my friend yesterday.とI saw my friend yesterday.のどちらなのか、なぜ初対面ではNice to meet you.と言うのか、迷った経験はないでしょうか。
さらにmeetは、人だけでなく、目標・期限・条件・期待・ニーズにも使われます。「会う」という日本語訳だけでは、これらが別々の意味に見えてしまいます。この記事では、meetのコアイメージから、seeとの違い、meet with、meet up、meet a deadlineなどの使い方まで例文で解説します。
この記事は、YouTubeで基本動詞の解説動画を発信し、英会話スクールの運営にも長年携わるしゅみすけ(大山俊輔)が監修しています。
meetのコアイメージ
meetのコアイメージは「別々に動いていた人・物が、一点で交わる」です。二人が別々の場所から歩いてきて、向かい合う場面を思い浮かべてください。旧来の説明でいう「face to face」の感覚です。
この「交点」がmeetの中心です。人と初めて接点を持てば「出会う」、約束した場所で接点を持てば「待ち合わせる」、進捗が期限の線まで届けば「期限を守る」、成果が期待の水準へ届けば「期待に応える」となります。訳は変わっても、英語の中では同じ絵が動いています。
meetの基本的な意味と使い方
初めて会う・出会う
二人の人生の線が初めて交わるとき、meetは「出会う」「知り合う」という意味になります。
I met her at university.
私は大学で彼女と出会いました。
How did you two meet?
お二人はどうやって知り合ったのですか?
How did you meet?は、友人やパートナーとの出会いを尋ねる定番表現です。「どの場所で顔を見たか」ではなく、二人の関係が始まった交点を聞いています。
約束して会う・待ち合わせる
別々の場所にいる人が、決めた時刻・場所へ向かって交わる場合にもmeetを使います。
Let’s meet at the station at six.
6時に駅で会いましょう。
I’m meeting a client tomorrow.
明日、取引先の方と会う予定です。
未来の予定に現在進行形を使うのは、すでに約束が決まり、二人の動線が未来の一点へ向かっているからです。人を目的語にするとき、通常はmeet with my friendではなく、前置詞なしでmeet my friendと言えます。
meetとseeの違い
meetもseeも、日本語では「会う」と訳されます。違いは、何を中心に捉えるかです。
| meet | see | |
|---|---|---|
| コアイメージ | 別々の動きが一点で交わる | 人や物が視界・認識に入る |
| 焦点 | 接点・出会い・約束 | 会って過ごすこと・再会 |
| 典型例 | 初対面、待ち合わせ、面談 | 知人に会う、医師に診てもらう |
Nice to meet you.
はじめまして。
初対面では、二人の接点が今まさに生まれたためmeetです。一度関係ができた後は、相手の存在が再び自分の視界や経験に入るのでseeが自然になります。
Nice to see you again.
またお会いできてうれしいです。
ただし、「meet=初対面だけ」ではありません。約束して会う、会議をするなど、接点そのものを意識するときは、知り合い同士でもmeetを使います。
I met Ken for lunch yesterday.
昨日、ケンと昼食を取るために会いました。
I saw Ken at the café yesterday.
昨日、カフェでケンに会いました。
前者はランチの約束をして合流した感じ、後者はケンを見かけた、または会って過ごした事実に焦点があります。状況によって両方使えることもあり、機械的な正誤より話し手の視点が大切です。
meet with・meet upの違い
meet with:話し合いや面談のために会う
meet withは、とくにアメリカ英語で、仕事上の話し合い・相談・面談のために会う意味でよく使われます。withによって「相手と一緒の場を持つ」感覚が加わります。
I’m meeting with my manager this afternoon.
今日の午後、上司と面談します。
The president met with local leaders.
大統領は地域の指導者たちと会談しました。
単に友人と会うならmeet my friendで十分です。meet withは少し目的や協議を感じさせます。なお、His idea met with strong opposition.のように、物事が反対や反応に「ぶつかる」という用法もあります。
meet up:カジュアルに集まる
meet upは、友人同士などがカジュアルに落ち合う表現です。upには、ばらばらだった人が集まって一つになるような響きがあります。
Let’s meet up for coffee sometime.
いつかコーヒーでも飲もうよ。
We met up after work.
私たちは仕事の後に落ち合いました。
meet up with+人の形もよく使われます。meetだけよりくだけた響きがあり、友人との予定にぴったりです。
人以外を目的語にするmeet
meetの交点は、人と人だけではありません。自分の行動・成果が、基準として引かれた線へ届くときにも使われます。
meet a deadline:期限に間に合わせる
We’re working hard to meet the deadline.
期限に間に合わせるため懸命に取り組んでいます。
仕事の進捗線が、締め切りという地点へ時間内に到達するイメージです。meet the deadlineを直訳して「期限に会う」と考える必要はありません。
meet a goal / target:目標を達成する
We met our sales target this month.
今月の売上目標を達成しました。
実績が目標線まで届き、両者が接します。reachやachieveにも「達成する」という訳がありますが、meetは設定された水準に届く感覚です。
meet expectations / requirements:期待・条件を満たす
The product didn’t meet our expectations.
その製品は私たちの期待に応えませんでした。
Does this plan meet all the requirements?
この計画はすべての要件を満たしていますか?
成果の水準と、期待・条件の水準が一致すればmeet、届かなければfail to meetです。ビジネス英語で非常によく使われます。
meet someone’s needs:ニーズに応える
We offer flexible lessons to meet each student’s needs.
一人ひとりの受講生のニーズに応えるため、柔軟なレッスンを提供しています。
提供するサービスと、相手が必要としているものがぴたりと交わるイメージです。「満たす」という訳でも、meetの中心は変わりません。
meetを使った定番表現
- Nice to meet you.:はじめまして
- Pleased to meet you.:お会いできて光栄です
- Where shall we meet?:どこで待ち合わせましょうか?
- meet halfway:中間地点で折り合う、妥協する
- make ends meet:収支を合わせる、家計をやりくりする
meet halfwayでは、両者が自分の側から歩み寄り、中間点で交わります。make ends meetでは、収入と支出の両端を接触させます。慣用表現の中にも、meetの「交わる」が残っています。
meetを会話で使う練習法
meetを使える単語にするには、次の3種類の交点を自分の経験で英文にしましょう。
- 誰かとの出会い:I met her at …
- 次の待ち合わせ:I’m meeting …
- 達成した基準:We met our …
「meet=会う」という一つの訳から離れ、人・時間・目標の線がどこで交わるかを思い浮かべると、英文を一から組み立てやすくなります。
「あなたに会いたい」はmeetとseeのどちら?
すでに知っている相手へ「会いたい」と伝えるなら、通常はI want to see you.が自然です。初めて会う予定の相手ならI’m looking forward to meeting you.と言えます。仕事の打ち合わせを意識するならI’d like to meet with you.も使えます。日本語が同じでも、初めて接点を持つのか、再び相手と時間を過ごすのか、目的を持って面談するのかで選択が変わります。
be:RIZEでは、単語の意味を暗記するだけでなく、自分の経験や仕事に結びつけて英語を使う練習を大切にしています。学習方法を整理したい方は、受講前に知っておきたいことをご覧ください。ご相談はお問い合わせページから受け付けています。
動画で基本動詞の感覚をまとめて確認
meetを含む基本動詞Top55は、しゅみすけのYouTube動画でもイラスト付きで解説しています。日本語訳を増やすのではなく、コアイメージから英語を理解したい方は、あわせてご覧ください。
まとめ
- meetのコアイメージは「別々の動きが一点で交わる」
- 初対面・出会い・待ち合わせなど、人と人の接点を表す
- seeは相手が視界や経験に入ることへ焦点を置く
- meet withは面談・協議、meet upはカジュアルな集まり
- 目標・期限・期待・条件・ニーズの水準に届く場合にも使える
人と人が向かい合う場面も、成果が目標線へ届く場面も、meetの中では同じ「交点」です。この一点が見えるようになると、初めて出会うmeetから、期限や期待を満たすmeetまで、ばらばらに暗記せず理解できます。
基本動詞を一覧から学びたい方へ
この動詞を英語全体の中で位置づけたい方は、親記事「英語の基本動詞とは?少ない単語で英会話が広がる理由とコアイメージ学習法」をご覧ください。



