somethingとnothingは、物・出来事・情報などの「存在」を正反対から表す不定代名詞です。somethingは「何かが存在する」、nothingは「該当するものがゼロ」を表します。
somethingとnothingの違いをひとことで
| 単語 | コアイメージ | 日本語の目安 |
|---|---|---|
| something | 正体は未特定でも何かが存在する | 何か・あるもの・あること |
| nothing | 該当するものの存在がゼロ | 何も〜ない・何でもない |

somethingはsomeの「存在する一部」、nothingはnoの「存在をゼロにする」感覚をthingと組み合わせた言葉です。詳しくはsomeのコアイメージとnoのコアイメージも参考にしてください。
Something happened. と Nothing happened.
Something happened.
何かが起きました。
出来事の内容は分からなくても、「何らかの出来事が存在する」と捉えています。
Nothing happened.
何も起きませんでした。
出来事の存在がゼロです。nothing自体に否定の意味があるため、動詞happenedは肯定形のまま使います。
| 例文 | 存在 | 意味 |
|---|---|---|
| I saw something. | ある | 私は何かを見ました |
| I saw nothing. | ゼロ | 私は何も見ませんでした |
| Something changed. | ある | 何かが変わりました |
| Nothing changed. | ゼロ | 何も変わりませんでした |
somethingの基本的な使い方
There’s something in the bag.
かばんの中に何か入っています。
I want to tell you something.
あなたに伝えたいことがあります。
Something smells good.
何かいい匂いがします。
somethingは「具体名は言わない・分からないが、存在は意識している」ときに使います。疑問文でも、相手の返事をある程度予想する申し出や依頼では自然です。
Would you like something to drink?
何か飲み物はいかがですか。
疑問文でsomethingとanythingをどう選ぶかは、somethingとanythingの違いで整理しています。
nothingの基本的な使い方
Nothing is impossible.
不可能なことは何もありません。
I have nothing to say.
言うことは何もありません。
There’s nothing in the box.
箱の中には何もありません。
nothingにはすでに否定の意味が含まれています。したがって、標準英語ではnotを重ねません。
- I know nothing about it.(○)
- I don’t know anything about it.(○)
- I don’t know nothing about it.(標準英語では避ける)
nothingとnot anythingの違い
I found nothing.
私は何も見つけませんでした。
I didn’t find anything.
私は何も見つけませんでした。
基本的な意味は同じです。ただし、nothingは「ゼロ」を直接置くため、やや強く簡潔に響くことがあります。not anythingは通常の否定文の形で、会話でもよく使われます。
nothingとanythingの詳しい比較は、nothingとanythingの違いをご覧ください。
somethingもnothingも単数扱い
somethingとnothingは、どちらも文法上は単数扱いです。
- Something is wrong.(何かがおかしいです)
- Nothing is ready.(何も準備できていません)
- Something has changed.(何かが変わりました)
- Nothing makes sense.(何もつじつまが合いません)
Nothing are…やSomething have…にはしません。主語に合わせた動詞の形は主語と動詞の一致で確認できます。
形容詞は後ろに置く
something・nothingを形容詞で説明するときは、形容詞を後ろに置きます。
| 表現 | 意味 |
|---|---|
| something wrong | 何かおかしいこと |
| something important | 何か重要なこと |
| nothing serious | 深刻なことは何もない |
| nothing special | 特別なことは何もない |
wrong somethingやserious nothingとは言いません。
会話でよく使うNothing.
What’s wrong? — Nothing.
どうしたの?―何でもないよ。
What did you buy? — Nothing.
何を買ったの?―何も買っていないよ。
単独のNothing.は、質問に応じて「何でもない」「何もない」「何もしていない」などと訳します。必要ならNothing serious.(大したことではありません)やNothing special.(特に何も)と情報を足せます。
something to doとnothing to do
I have something to do.
やることがあります。
I have nothing to do.
やることが何もありません。
to doがsomething・nothingを後ろから説明しています。同じ構造でsomething to eat(何か食べるもの)、nothing to worry about(心配することは何もない)なども作れます。
よくある間違い
| 誤り | 正しい形 | 理由 |
|---|---|---|
| Nothing isn’t here. | Nothing is here. / There isn’t anything here. | nothingとnotを重ねない |
| Nothing are wrong. | Nothing is wrong. | nothingは単数扱い |
| something strange thing | something strange | something自体が名詞の働きをする |
| a strange something | something strange | 形容詞は後ろに置く |
まとめ
- somethingは、正体が未特定でも「何かが存在する」
- nothingは、「該当するものがゼロ」
- nothing自体に否定の意味があるため、notを重ねない
- nothingとnot anythingは基本的に同じ意味を作れる
- somethingもnothingも単数扱い
- 形容詞やto不定詞は後ろから説明する
「何か」と「すべて」の範囲を比べたい場合は、somethingとeverythingの違いもあわせて読むと、不定代名詞の全体像がつながります。




