主語と動詞の一致とは?単数・複数、三単現、長い主語の見分け方を例文で解説

英語の主語と動詞の一致を単数のShe worksと複数のThey workで示すアイキャッチ

英語を書いたり話したりするとき、The students in this class is …のように、動詞の直前にある名詞へ引っ張られたことはありませんか。主語と動詞の一致は、単に「単数ならis、複数ならare」と暗記するだけでは、主語が長くなった途端に迷いやすい文法です。

主語と動詞の一致とは、文の主役である主語が「1人・1つ」なのか「複数」なのかに合わせて、動詞の形を選ぶことです。大切なのは動詞のすぐ近くにある名詞ではなく、主語の中心を見つけること。この記事では、be動詞・三単現から、長い主語、and・or、each・every、There is / areまで、同じ感覚で整理します。

しゅみすけ(大山俊輔)

動詞は、文の主役である主語につける「人数表示」のようなものです。日本語では「彼は働く/彼らは働く」と動詞が変わりませんが、英語では主語の見え方を動詞にも映します。まず主語を決め、その主語に動詞を合わせる順番で考えましょう。

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主語と動詞の一致とは?主語の単数・複数を動詞へ映すこと

英語では、主語と動詞がひとつの組として文の骨格を作ります。主語が変われば、それを受ける動詞の形も変わります。

主語主語の見え方動詞例文
She3人称・単数worksShe works here.
彼女はここで働いています。
They複数workThey work here.
彼らはここで働いています。
The book単数isThe book is useful.
その本は役に立ちます。
The books複数areThe books are useful.
それらの本は役に立ちます。

この対応をsubject-verb agreementといいます。agreementは「意見が一致する」だけでなく、文法では語と語の形がそろうことも表します。主語と動詞が同じ単数・複数の情報を共有している、と考えるとよいでしょう。

長い主語では最も近い名詞ではなく主語の中心に動詞を一致させることを示す図解
動詞に最も近い名詞ではなく、主語の中心が単数か複数かを見ます。

まず覚えたい基本|be動詞と一般動詞の一致

be動詞は主語に合わせてam・is・areを選ぶ

主語現在過去
IamwasI am ready.
he / she / it・単数名詞iswasShe is ready.
you / we / they・複数名詞arewereThey are ready.

Youは相手が1人でも複数でもareを使います。be動詞の意味と使い分けを先に整理したい方は、be動詞とは?コアイメージから簡単に解説も参考にしてください。

一般動詞は「現在形・3人称・単数」のときだけsがつく

現在形では、主語がhe・she・it、またはそれに置き換えられる単数名詞のとき、一般動詞に-sまたは-esをつけます。

My brother lives in Osaka.
私の弟は大阪に住んでいます。

My brothers live in Osaka.
私の兄弟たちは大阪に住んでいます。

ここで注意したいのは、名詞の複数形の-sと一般動詞の三単現の-sが逆向きに見えることです。主語が複数なら名詞に-sがつき、動詞にはつきません。主語が3人称単数なら動詞に-sがつきます。

主語動詞
1人My friendlikes coffee.
複数My friendslike coffee.

疑問文・否定文ではdoesが3人称単数の情報を引き受けるため、後ろの動詞は原形に戻ります。

Does she work here?
彼女はここで働いていますか。

She doesn’t work here.
彼女はここで働いていません。

一般動詞とbe動詞の役割の違いは、一般動詞とは?be動詞との違い・一覧・疑問文と否定文で詳しく整理しています。

文法を「知っている」から、話すときに選べる状態へ

主語と動詞の一致は、会話中に日本語から完成文を翻訳していると間に合いません。be:RIZEでは、主語と短い骨格を先に置き、動詞をその場で選べるように練習を設計します。

長い主語では「主語の中心」を見つける

一致の間違いが起こりやすいのは、主語と動詞の間に別の名詞が入るときです。英語は動詞の直前の名詞へ合わせるのではなく、主語の中心となる名詞へ合わせます。

The box of chocolates is open.
チョコレートの箱が開いています。

動詞に近いchocolatesは複数ですが、主語の中心はboxです。「チョコレートが開いている」のではなく「箱が開いている」ため、単数のisを選びます。

The students in this class are friendly.
このクラスの生徒たちは親しみやすいです。

こちらの中心は複数のstudentsです。in this classは「どの生徒たちか」を説明する部分なので、近くにある単数のclassではなく、studentsに合わせてareを使います。

迷ったときは、前置詞句や関係詞節などの説明部分をいったん隠してください。The box is … / The students are …という骨格が残れば、一致が見えます。

andで結ぶ主語は原則として複数

Tom and Lisa are busy.
トムとリサは忙しいです。

My laptop and phone need charging.
私のノートパソコンと携帯電話は充電が必要です。

A and Bは対象が2つになるため、原則として複数扱いです。ただし、2語でひとまとまりの料理・概念・人物を表す場合は単数扱いになることがあります。

Bread and butter is my usual breakfast.
パンとバターが私のいつもの朝食です。

別々のパンとバターを数えているのではなく、「バターを塗ったパン」という一つの朝食として見ています。形式だけでなく、話し手が一つのまとまりとして捉えているかが動詞に映ります。

or・either A or B・neither A nor Bは近い主語に合わせる

A or Bのように選択肢を並べる形では、一般に動詞に近い方の主語へ一致させます。

Either my manager or the staff members are attending.
マネージャーかスタッフのどちらかが出席します。

Either the staff members or my manager is attending.
スタッフかマネージャーのどちらかが出席します。

not only A but also Bでも、AとBが主語なら近いBへ動詞を合わせるのが基本です。詳しくはnot only A but also Bの意味・使い方をご覧ください。単数と複数が混ざって不自然に感じる場合は、複数の主語を動詞の近くへ置くよう語順を変えると自然です。

each・every・oneは「一つずつ」見るので単数

主語扱い例文
each student単数Each student has a locker.
every member単数Every member is welcome.
everyone / everybody単数Everyone knows her.
one of+複数名詞単数One of my friends lives abroad.

every memberは全員を指しますが、一人ひとりを個別に眺める表現です。one of my friendsもfriendsに引っ張られやすいものの、中心はoneなので単数です。

一方、bothmanyは複数扱いです。

Both answers are correct.
どちらの答えも正しいです。

Many people work from home.
多くの人が在宅勤務をしています。

a number ofとthe number ofの一致

表現意味・中心動詞
a number of people多くの人々=peopleA number of people are waiting.
the number of people人々の数=numberThe number of people is increasing.

a number ofはmanyに近く、複数の人・物を見せます。the number ofでは中心が「数」そのものなので単数です。日本語訳だけでなく、文が何を主役として置いているかを確認しましょう。

不可算名詞は単数扱い

This information is useful.
この情報は役に立ちます。

The furniture looks new.
その家具は新しく見えます。

informationfurnitureは、複数の内容や家具を含んでいても英語ではまとまりとして捉える不可算名詞です。そのため単数動詞を使います。数え方の感覚は、可算名詞と不可算名詞の違いで詳しく解説しています。

There is・There areは後ろの名詞に合わせる

There is / There areでは、thereが形式上先頭にありますが、何が存在するのかを表す後ろの名詞に動詞を合わせます。

There is a problem.
問題が一つあります。

There are two problems.
問題が二つあります。

会話ではThere’s two problems.のような形を耳にすることもありますが、標準的な文法や文章では複数名詞にareを合わせるのが基本です。There構文の意味は、There is・There areのコアイメージで確認できます。

集合名詞は「一つの集団」か「構成員」かで見え方が変わる

teamfamilystaffなどの集合名詞は、一つのまとまりを見れば単数、構成員を意識すれば複数として扱われることがあります。特にイギリス英語では複数扱いも一般的です。

Our team is winning.
私たちのチームが勝っています。

Our team are wearing their new uniforms.
チームの選手たちは新しいユニフォームを着ています。(主にイギリス英語)

アメリカ英語では集合名詞を単数として扱う傾向が強いため、迷ったらThe team is …が安全です。構成員を明確に表したいならThe team members are …と言い換えられます。

形は複数に見えても単数扱いになる名詞

The news is surprising.
そのニュースには驚きです。

Mathematics is difficult for me.
私には数学が難しいです。

newsは-sで終わりますが不可算名詞で、mathematicsは学問分野を一つのまとまりとして見るため、通常は単数扱いです。見た目の-sだけで判断せず、名詞が文の中で一つのまとまりか、複数の個体かを見ます。

しゅみすけ(大山俊輔)

一致で迷う原因は、動詞だけを見て正解を探すことです。先に「この文では何を主役として切り取ったのか」を決めれば、動詞の形は後からついてきます。主語の中心を一語で言い直す練習が効果的です。

しゅみすけ(大山俊輔)

主語と動詞の一致でよくある間違い

  • 動詞に最も近い名詞へ合わせる:The list of items are …ではなく、中心のlistに合わせてis
  • one ofの後ろの複数名詞へ引っ張られる:One of my friends lives …
  • everyoneを複数扱いする:意味は「全員」でも文法上は単数なのでEveryone is …
  • doesの後ろにも-sを残す:Does she work?であり、Does she works?ではない
  • 不可算名詞を複数扱いする:Information is … / Furniture is …
  • 主語を省略した日本語から考える:英語では最初に主語を決め、その見え方を動詞へ映す

会話で一致を身につける練習法

長い完成文を丸暗記するより、主語と動詞だけの短い骨格を交互に口に出すと、一致を自動化しやすくなります。

  1. 主語だけを入れ替える:She works. / They work.
  2. be動詞で入れ替える:The room is clean. / The rooms are clean.
  3. 説明を後から足す:The box is open.The box of chocolates is open.
  4. 疑問文へ切り替える:She works.Does she work?
  5. 自分の生活に置き換える:My coworker lives … / My coworkers live …

ポイントは、動詞を考える前に主語を声に出すことです。主語 → 人数・見え方 → 動詞という処理順ができれば、会話中の三単現やbe動詞も選びやすくなります。

よくある質問

Q. 主語と動詞の一致と三単現は同じですか?

三単現は主語と動詞の一致の一部です。一致にはbe動詞のis・are、一般動詞の-s、長い主語、and・or、不可算名詞なども含まれます。

Q. 過去形でも主語と動詞を一致させますか?

一般動詞の過去形は、通常どの主語でも同じ形です。I worked / She worked / They workedとなります。ただしbe動詞は、単数のI・he・she・itにwas、you・we・theyや複数名詞にwereを使います。

Q. everyoneの後ろをtheyで受けてもよいですか?

はい。動詞はEveryone is …のように単数へ一致させますが、その人を後から性別を限定せず受ける代名詞には単数のtheyが広く使われます。Everyone should bring their ID.のように表現できます。

まとめ|動詞は「一番近い名詞」ではなく主語の中心に合わせる

  • 主語と動詞の一致は、主語の単数・複数を動詞の形へ映す仕組み
  • be動詞はam・is・are、一般動詞は現在形の3人称単数で-sを使う
  • 長い主語では、動詞の近くの名詞ではなく主語の中心を見る
  • A and Bは原則複数、A or Bなどは一般に動詞へ近い主語に合わせる
  • each・every・everyone・one ofは単数扱い
  • 不可算名詞は単数扱い、There is / areは後ろの名詞に合わせる
  • 集合名詞は一つの集団を見るか、構成員を見るかで扱いが変わることがある

形を選ぶ前に、「この文の主役は何か」「それを一つとして見ているか、複数として見ているか」を確認してください。英語は、話し手が切り取った主語の見え方を動詞にも映す言語です。この一本の感覚があれば、個別ルールを暗記する負担を減らせます。

中学英文法の中でこの単元の位置を確認したい方は、中学英文法一覧|大人が英会話のために学び直す重要単元とおすすめ順もあわせてご覧ください。名詞の複数形そのものは、英語の複数形|s・esの付け方と不規則変化で整理しています。


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