英語の「副詞節」とは、主語+動詞を含み、文全体に「いつ・なぜ・どんな条件で」などの情報を足すまとまりです。
たとえば、I’ll call you.(電話します)だけでも文は成立します。そこへ when I get home(家に着いたら)を加えると、電話する「時」が分かります。この when I get home が副詞節です。
しゅみすけ
「節」という名前は難しそうですが、見るポイントは2つだけです。中に主語+動詞があり、そのまとまりを外してもメインの文が成立するなら、副詞節の可能性が高いです。
副詞節とは?10秒で分かる基本
副詞節は、次の3点で見分けられます。
- 主語+動詞を含む
- when・because・if・althoughなどの接続詞で始まる
- 主節に時・理由・条件・譲歩などの情報を加える
When I get home, I’ll call you.
(家に着いたら、電話します)
- 副詞節:When I get home
- 主節:I’ll call you
副詞節だけでは、通常は文として完結しません。When I get home. だけだと「家に着いたら……どうするの?」と続きが必要です。

「節」と「句」の違い
副詞節を理解するには、まず「節」と「句」の違いを押さえると早道です。
| 主語+動詞 | 例 | |
|---|---|---|
| 副詞節 | ある | after I finished work |
| 副詞句 | ない | after work |
- I went home after I finished work.
(仕事を終えたあと、帰宅しました) - I went home after work.
(仕事のあと、帰宅しました)
どちらも「いつ帰ったか」を説明しますが、I finished という主語+動詞がある前者は副詞節、名詞だけの後者は副詞句です。
副詞節の主な種類と接続詞一覧
| 意味 | 主な接続詞 | 日本語の目安 |
|---|---|---|
| 時 | when, while, before, after, until, as soon as, once | 〜するとき、〜したあと |
| 理由 | because, since, as | 〜なので |
| 条件 | if, unless, as long as, provided that | もし〜なら、〜でない限り |
| 譲歩 | although, though, even though, even if | 〜だけれど、たとえ〜でも |
| 目的 | so that, in order that | 〜するために |
| 結果 | so … that, such … that | とても〜なので… |
| 場所 | where, wherever | 〜する場所で、どこでも |
| 様態・比較 | as, as if, as though | 〜するように、まるで〜のように |
時を表す副詞節
when・before・after・while・until・as soon as などを使い、「いつ起こるか」を説明します。
- When I get home, I’ll call you.
(家に着いたら、電話します) - Please wash your hands before you eat.
(食べる前に手を洗ってください) - I listened to music while I was cooking.
(料理をしている間、音楽を聴きました)
未来のことでも現在形を使う
時を表す副詞節では、未来のことでも通常は will ではなく現在形を使います。
- ○ I’ll call you when I get home.
- × I’ll call you when I will get home.
未来を表す will は主節に置き、副詞節の中は現在形にするのが基本です。
理由を表す副詞節
because・since・as などを使い、「なぜそうなのか」を説明します。
- I stayed home because it was raining.
(雨が降っていたので、家にいました) - Since you’re here, let’s start the meeting.
(あなたが来たので、会議を始めましょう)
because は理由をはっきり示します。since や as は、相手も知っている理由や背景を軽く添えるときによく使います。
becauseとsoは同時に使わない
- ○ Because it rained, we stayed home.
- ○ It rained, so we stayed home.
- × Because it rained, so we stayed home.
because は従属接続詞、so は結果をつなぐ等位接続詞です。日本語の「〜なので、だから」に引っ張られて重ねないようにしましょう。
条件を表す副詞節
if・unless・as long as などを使い、「どんな条件なら起こるか」を表します。
- If it rains, we’ll stay home.
(雨が降ったら、家にいます) - You won’t improve unless you practice.
(練習しない限り、上達しません) - You can use this room as long as you keep it clean.
(きれいに使う限り、この部屋を使えます)
時の副詞節と同様に、現実的な未来の条件を表す if 節の中も通常は現在形です。
- ○ If she comes, I’ll tell her.
- × If she will come, I’ll tell her.
譲歩を表す副詞節
although・though・even though・even if は、「そうではあるけれど」「たとえ〜でも」と予想に反する内容をつなぎます。
- Although I was tired, I studied English.
(疲れていましたが、英語を勉強しました) - Even if it rains, we’ll go.
(たとえ雨が降っても、行きます)
althoughとbutは同時に使わない
- ○ Although I was tired, I studied.
- ○ I was tired, but I studied.
- × Although I was tired, but I studied.
目的・結果・場所などを表す副詞節
目的:so that
- I spoke slowly so that everyone could understand.
(全員が理解できるように、ゆっくり話しました)
結果:so … that
- She was so tired that she fell asleep.
(彼女はとても疲れていたので、眠ってしまいました)
場所:where・wherever
- Sit where you can see the screen.
(画面が見える場所に座ってください) - I’ll follow you wherever you go.
(あなたがどこへ行ってもついていきます)
様態:as if・as though
- He talks as if he knew everything.
(彼はまるで何でも知っているかのように話します)
副詞節は文頭・文末のどちらに置く?
多くの副詞節は、文頭にも文末にも置けます。
- Because I was tired, I went to bed early.
- I went to bed early because I was tired.
副詞節を文頭に置く場合は、区切りとしてカンマを置くのが基本です。文末の場合は、通常カンマを置きません。
文頭に置くと背景や条件を先に示せます。文末に置くと、まず結論を述べてから理由や条件を足す流れになります。
副詞節・名詞節・形容詞節の違い
どの節も主語+動詞を含みますが、文の中で担当する役割が異なります。
| 種類 | 役割 | 例 |
|---|---|---|
| 副詞節 | 動作・文全体へ情報を足す | I’ll call you when I arrive. |
| 名詞節 | 主語・目的語・補語になる | I know that she is busy. |
| 形容詞節 | 前の名詞を説明する | The woman who called me is my boss. |
名詞節は文の「部品」になります。形容詞節は特定の名詞を説明します。副詞節は、メインの出来事へ時・理由・条件などの「背景」を足します。
名詞節については、名詞節とは?that・whether・疑問詞の使い方で詳しく解説しています。接続詞全体を整理したい方は、英語の接続詞一覧もあわせてご覧ください。
副詞節でよくある間違い
| 間違い | 正しい形 | ポイント |
|---|---|---|
| When I will arrive, … | When I arrive, … | 未来の時でも副詞節内は現在形 |
| Because …, so … | Because … または …, so … | becauseとsoを重ねない |
| Although …, but … | Although … または …, but … | althoughとbutを重ねない |
| Because of it rained | Because it rained Because of the rain |
becauseの後ろは節、because ofの後ろは名詞 |
3問で副詞節をチェック
Q1. 次の文の副詞節はどこですか?
I’ll start dinner when she comes home.
Q2. 正しい方を選びましょう。
If it ( rains / will rain ) tomorrow, we’ll cancel the picnic.
Q3. 副詞節はどちらですか?
A. after the meeting B. after the meeting ended
答えを見る
- when she comes home:「いつ夕食を始めるか」を説明しています。
- rains:未来の条件でもif節内は現在形です。
- B:the meeting ended に主語+動詞があります。Aは副詞句です。
副詞節に関するよくある質問
副詞節を簡単に見分ける方法は?
まず接続詞のあとに主語+動詞があるかを確認します。そのまとまりが「いつ・なぜ・どんな条件で」などを説明し、外しても主節が成立すれば副詞節と考えられます。
副詞節は文のどこを修飾しますか?
主に動詞や主節全体を修飾します。特定の名詞を説明する形容詞節とは異なり、出来事が起こる時・理由・条件・様子などを加えます。
if節はすべて副詞節ですか?
条件を表す If it rains, we’ll stay home. のif節は副詞節です。一方、I don’t know if he will come. のif節は「彼が来るかどうか」という目的語になるため、名詞節です。意味と文中の役割で判断します。
becauseとbecause ofの違いは?
because の後ろには主語+動詞を含む節、because of の後ろには名詞または名詞句を置きます。because it rained は副詞節、because of the rain は副詞句です。
まとめ
- 副詞節は、主語+動詞を含み、主節へ背景情報を足すまとまり
- 時・理由・条件・譲歩・目的・結果などを表す
- when・because・if・althoughなどの従属接続詞で始まる
- 時・条件を表す副詞節では、未来のことでも基本的に現在形を使う
- 文頭に置く場合は、主節との間にカンマを置く
「節」という名前を暗記するより、主語+動詞の小さな文が、メインの文へどんな情報を足しているかを見ると理解しやすくなります。
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