英語の接続詞を勉強していると、等位接続詞と従属接続詞という分類が出てきます。しかし、名前だけを見ると「何が等しくて、何が従っているのか」が分かりにくいかもしれません。
違いは、二つの内容の高さにあります。等位接続詞は、同じ働きをする語句や二つの文を同じ高さで横につなぐ言葉です。一方、従属接続詞は、一方の文を理由・条件・時などの背景情報にして、もう一方の主節を支えます。
I was tired, but I studied.
(疲れていましたが、勉強しました)I studied although I was tired.
(疲れていましたが、勉強しました)
日本語訳は似ていますが、but は二つの事実を並べ、although は「疲れていた」を背景へ下げて「勉強した」を主役にします。この記事では、等位接続詞と従属接続詞の違い、代表語、見分け方、語順、カンマ、よくある間違いまで例文で整理します。
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しゅみすけ
「等位」「従属」という用語を丸暗記する必要はありません。二つを同じ高さに置くのか、一方を背景として添えるのか。その景色が見えれば、接続詞の選び方も文の中心も分かります。
等位接続詞と従属接続詞の違い|同じ高さか、主役と背景か
| 種類 | つなぎ方 | 代表語 | 接続詞を含む側 |
|---|---|---|---|
| 等位接続詞 | 同じ働きの要素を横に並べる | and・but・or・so・for・yet・nor | 両側が対等 |
| 従属接続詞 | 一方を背景にして主節へ添える | because・if・when・although・unless・that | 従属節になる |
学校文法では、独立して文になれる節を主節、単独では文として完結せず主節に従う節を従属節と呼びます。句と節、主節と従属節の基本は英語の句と節とは?で詳しく説明しています。

等位接続詞とは?同じ働きの語句や文を横につなぐ
等位接続詞は、文法的に同じ働きをする要素を対等につなぎます。文と文だけでなく、名詞と名詞、形容詞と形容詞、動詞と動詞なども接続できます。
coffee and tea
(コーヒーと紅茶)simple but useful
(簡単だが役に立つ)We can walk or take a taxi.
(歩くことも、タクシーに乗ることもできます)I called her, but she didn’t answer.
(彼女に電話しましたが、出ませんでした)
大切なのは、接続詞の左右に同じ種類・同じ働きの部品を置くことです。coffee and tea なら名詞同士、walk or take a taxi なら動詞句同士、最後の例なら完成した節同士をつないでいます。
代表的な等位接続詞はFANBOYS
代表的な七つは、頭文字を取ってFANBOYSと呼ばれます。
| 接続詞 | 中心となる関係 | 例 |
|---|---|---|
| for | 理由・補足 | I stayed home, for I was tired. |
| and | 追加 | She smiled and waved. |
| nor | 否定の追加 | He didn’t call, nor did he write. |
| but | 対比・逆向き | It was hard, but I enjoyed it. |
| or | 選択 | We can leave now or wait. |
| yet | 意外な対比 | It is simple, yet effective. |
| so | 結果 | It rained, so we stayed inside. |
日常会話では、とくに and・but・or・so が中心です。まず短い文を作り、あとから同じ高さで足す感覚で使うと、話を無理なく広げられます。
従属接続詞とは?理由・条件・時などを背景として添える
従属接続詞は、主語+動詞を含む節の先頭に置かれ、その節を主文の背景情報や内容に変えます。
I stayed home because I was tired.
(疲れていたので、家にいました)If it rains, we’ll cancel the picnic.
(雨が降ったら、ピクニックを中止します)Call me when you arrive.
(到着したら電話してください)I went out although it was raining.
(雨が降っていましたが、外出しました)
because I was tired だけでは、「疲れていたので、それで何が起きたのか」が完結しません。If it rains も、その条件の先にある結果が必要です。従属接続詞は、後ろの節を未完成に壊すのではなく、主節へ役割を持って接続される部品へ変えます。
副詞節を作る従属接続詞
| 関係 | 代表語 | 問い |
|---|---|---|
| 理由 | because・since・as | なぜ? |
| 条件 | if・unless | どんな条件で? |
| 時 | when・while・before・after・until | いつ? |
| 譲歩 | although・though・even though | 何に反して? |
| 目的 | so that・in order that | 何のために? |
これらは文全体へ追加情報を足す副詞節を作ります。分類と見分け方は副詞節とは?でまとめています。
名詞節を作るthat・whether・if
従属接続詞は、理由や条件だけを表すわけではありません。that や whether / if は、後ろの文を「〜ということ」「〜かどうか」という内容にして、名詞の位置へ置きます。
I think that she is right.
(彼女は正しいと思います)I don’t know whether he will come.
(彼が来るかどうか分かりません)
この場合、従属節全体が think や know の目的語です。詳しくは名詞節とは?と接続詞thatとは?で確認できます。
butとalthough、soとbecauseの違い
似た関係を表しても、等位接続詞と従属接続詞では情報の組み立て方が異なります。
butは対等、althoughは譲歩の背景
I was tired, but I studied.
(疲れていましたが、勉強しました)Although I was tired, I studied.
(疲れていましたが、勉強しました)
but は「疲れていた」と「勉強した」を同じ高さで対比します。although は「疲れていた」を認めながら背景へ置き、「勉強した」を主節として前へ出します。
soは結果へ進み、becauseは理由を添える
I was tired, so I went home.
(疲れていたので、帰宅しました)I went home because I was tired.
(疲れていたので、帰宅しました)
so は「原因→結果」の順に、二つの出来事を進めます。because は主節の出来事に理由を添えます。同じ日本語訳でも、話し手がどの出来事を中心に置くかが違います。becauseの意味と使い方でも両者を詳しく比較しています。
等位接続詞と従属接続詞の見分け方
- 接続詞の左右を見る:同じ働きの語句や独立した二文を並べているか
- 接続詞を含む節だけを読む:単独で発話して内容が完結するか
- 関係を確かめる:追加・対比・選択・結果か、理由・条件・時・譲歩などの背景か
- 文の主役を探す:従属節を外したあとに残る主節が何を伝えているか
She was busy, but she helped me.
Although she was busy, she helped me.
一文目では、接続詞の前後にある She was busy. と She helped me. がどちらも独立できます。したがって but は等位接続詞です。二文目の Although she was busy は、それだけでは話が終わりません。主節 she helped me に譲歩の背景を添える従属節です。
語順とカンマの基本
独立した二つの節を等位接続詞でつなぐ
書き言葉では、独立した二つの節を and, but, or, so などでつなぐとき、接続詞の前にカンマを置くのが基本です。
I wanted to go, but I was too busy.
ただし、短い語句同士をつなぐ場合は通常カンマを置きません。
I bought apples and oranges.
従属節が先ならカンマ、後ろなら通常は不要
Because it was raining, we stayed home.
We stayed home because it was raining.
従属節を先に置くと、背景を先に提示してから主節へ進むため、境目にカンマを置きます。主節の後ろへ必要な背景を添える場合は、通常カンマを置きません。カンマは息継ぎの記号というより、情報の区切りを読者へ示す記号です。
よくある間違い
becauseとsoを一つの文で重ねない
× Because I was tired, so I went home.
○ Because I was tired, I went home.
○ I was tired, so I went home.
because を選べば「疲れていた」は従属節になり、so を選べば二つの節を等位に結びます。一つの関係に二種類の接続方法を重ねる必要はありません。
althoughとbutを重ねない
× Although it was expensive, but I bought it.
○ Although it was expensive, I bought it.
○ It was expensive, but I bought it.
従属節だけで文を終えない
× Because I was busy.
○ I couldn’t join you because I was busy.
会話では質問への短い返答として Because I was busy. と言うことはありますが、独立した文として書く場合は主節が必要です。
andの左右で形をそろえる
× She likes reading books and to cook.
○ She likes reading books and cooking.
等位接続詞は同じ働きの要素を並べるため、左右の形をそろえると意味が明確になります。これを並列構造といいます。
会話では「主役」と「背景」を決めてから選ぶ
接続詞を日本語訳だけで選ぼうとすると、「〜ですが」は but なのか although なのか、「〜なので」は so なのか because なのか迷います。先に決めたいのは訳語ではなく、二つの情報をどう見せるかです。
- 二つを対等に並べたい → and / but / or / so
- 理由・条件・時を背景へ置きたい → because / if / when
- 逆向きの事実を背景として認めたい → although / though
- 発言・思考の内容を一つの対象にしたい → that / whether
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しゅみすけ
まず短い文を二つ作ってください。その二つを横に並べるなら等位、片方を「いつ・なぜ・どんな条件で」の背景へ変えるなら従属です。文法用語は、その組み立て方にあとから付いた名前です。
よくある質問
等位接続詞の後ろには必ず主語+動詞が来ますか?
いいえ。等位接続詞は名詞・形容詞・動詞句などもつなげます。coffee and tea、simple but useful のような形も等位接続です。
従属接続詞の後ろには何が来ますか?
原則として主語+動詞を含む節が続きます。because of the rain の because of は前置詞句を作るため、because it rained とは後ろの形が異なります。
接続副詞however・thereforeは接続詞ですか?
接続詞ではなく副詞です。そのため、二つの独立節をカンマ一つだけで直接つなぐことはできません。ピリオドやセミコロンで文を区切り、However, …、Therefore, … のように使います。
まとめ|等位は横につなぎ、従属は背景を添える
- 等位接続詞は、同じ働きの語句や節を同じ高さで横につなぐ
- 代表語はand・but・or・so・for・yet・nor
- 従属接続詞は、一方の節を理由・条件・時・譲歩・内容などへ変える
- 代表語はbecause・if・when・although・unless・that・whether
- 訳語ではなく、二つを対等に見せるか、主役と背景に分けるかで選ぶ
- because+so、although+butのように二種類の接続を重ねない
接続詞全体を関係別に確認したい方は、親記事の英語の接続詞一覧もあわせてご覧ください。
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