英語の原級は、形容詞・副詞のもとの形です。比較級や最上級のように語尾を変えませんが、as … asと組み合わせると、「同じくらい」だけでなく「できるだけ」「ほとんど」「〜というよりむしろ」「早くも」などへ意味が広がります。
原級の慣用表現は、二つのものを同じ目盛り・同じ位置に重ねる感覚から理解できます。
この記事では、as … as possible、as good as、not so much A as B、as many as、as early asなどを、例文と語順から整理します。基本の肯定・否定・倍数表現はas … as構文の意味・使い方で詳しく解説しています。
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しゅみすけ
asを日本語訳ごとに覚えるより、左側で目盛りを作り、右側で基準に重ねると考えると、慣用表現もばらばらになりません。

原級の慣用表現一覧|まず形と意味を確認
| 表現 | 主な意味 | 例 |
|---|---|---|
| as … as possible | できるだけ〜 | as soon as possible |
| as good as | 〜も同然・ほとんど〜 | as good as finished |
| not so much A as B | AというよりむしろB | not so much angry as tired |
| as many as / as few as | 〜も多く/わずか〜 | as many as 100 people |
| as early as / as recently as | 早くも/つい最近 | as early as 6 a.m. |
as … as possible|可能な範囲の端まで近づける
as … as possibleは「できるだけ〜」です。最初のasで程度の目盛りを開き、後ろのas possibleで「可能な位置」を基準にします。つまり、可能な限界と同じ位置まで近づける表現です。
Please reply as soon as possible.
できるだけ早く返信してください。Speak as clearly as possible.
できるだけはっきり話してください。We kept the plan as simple as possible.
私たちは計画をできるだけ簡単にしました。
会話ではas soon as possibleをASAPと略すことがありますが、相手や文脈によっては命令的に響きます。柔らかく頼むなら、When you have a chanceやat your earliest convenienceも選択肢です。
as good as|現実がその状態とほぼ同じ
as good asは文字どおりなら「〜と同じくらい良い」ですが、後ろに状態を置くと「〜も同然」「ほとんど〜」を表します。現実を、ある状態と実質的に同じ位置へ置く感覚です。
The work is as good as finished.
その仕事は終わったも同然です。Without the password, the data is as good as lost.
パスワードがなければ、そのデータは失ったも同然です。His promise is as good as a contract.
彼の約束は契約と同じくらい確かです。
「完全に終わった」と断定するのではなく、残りがごくわずかで、実用上は終わったのと同じだと評価しています。almost finishedが進捗を述べるのに対し、as good as finishedは話し手の判断が強く出ます。
not so much A as B|AよりB側に置き直す
not so much A as Bは「AというよりむしろB」です。Aを完全否定するのではなく、AとBを比べて、説明の重心をB側へ置き直します。
He is not so much angry as disappointed.
彼は怒っているというより、むしろ失望しています。The task is not so much difficult as time-consuming.
その仕事は難しいというより時間がかかります。She spoke not so much to criticize as to clarify.
彼女は批判するためというより、明確にするために話しました。
形容詞どうし、名詞どうし、to不定詞どうしのように、AとBの形をそろえると読みやすくなります。日常会話ではIt’s more B than A.もよく使われます。
as many as・as few as|数量と話し手の驚きを重ねる
as many as 100 peopleは「100人も」、as few as three peopleは「わずか3人」です。数字だけでなく、話し手が想定していた基準と実際の数量を重ね、多さ・少なさへの評価を加えます。
As many as 200 people attended the event.
200人もの人がイベントに参加しました。The course can be completed in as few as eight weeks.
そのコースは最短わずか8週間で修了できます。The repair may cost as much as $1,000.
修理には1,000ドルもかかる可能性があります。
数えられる複数名詞にはmany / few、数えない量や金額にはmuch / littleを使います。単なる事実として数量を述べたいだけなら、There were 200 people.で十分です。
as early as・as recently as|時間を予想の目盛りと比べる
時間表現の前にas early asを置くと「早くも〜」、as late asなら「遅くも〜」です。時計上の時刻だけでなく、話し手の予想より早い・遅いという評価を表します。
The store opens as early as 6 a.m.
その店は早朝6時には開きます。He was still working as late as midnight.
彼は夜中の12時になっても働いていました。The rule changed as recently as last year.
その規則が変わったのは、つい昨年のことです。
as long as・as soon asとの違い|接続詞の用法に注意
This rope is as long as that one.のas long asは「同じ長さ」という原級比較です。一方、You can stay as long as you are quiet.は「静かにしている限り」という条件を表します。同じ並びでも、後ろに主語+動詞が続き、文全体をつなぐ場合は接続詞として働きます。
同様に、as soon as possibleは原級の慣用表現ですが、Call me as soon as you arrive.は「到着したらすぐ」という時の接続詞です。接続詞クラスターでは、この違いを改めて整理します。
原級の慣用表現でよくある間違い
- × as soon than possible → ○ as soon as possible
- × as more early as possible → ○ as early as possible
- as good asを常に「同じくらい良い」とだけ訳さない
- not so much A as BではAとBの形をそろえる
- 数量の名詞に合わせてmany / much / few / littleを選ぶ
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しゅみすけ
訳が広がっても、二つを同じ目盛りに重ねるasの働きは変わりません。何と何を重ねているかを探してみてください。
まとめ|原級の慣用表現も「同じ目盛り」でつながる
- as … as possibleは可能な限界と同じ位置まで近づける
- as good asは現実を「〜も同然」の位置へ置く
- not so much A as Bは説明の重心をB側へ移す
- as many as / as few asは数量に話し手の評価を加える
- as early as / as recently asは時を予想の目盛りと比べる
比較級・最上級を含む全体像は英語の比較級・最上級とは?、最上級の応用形は最上級の慣用表現とは?で確認できます。
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