動名詞の受動態とは?being doneの意味・作り方と受動進行形との違いを例文解説

動名詞の受動態being doneの意味と使い方を表したアイキャッチ画像

He dislikes being treated like a child.being treated は、なぜ treated だけではなく、being が必要なのでしょうか。

結論からいうと、動名詞の受動態は「being+過去分詞」で作り、「〜されること」を一つの対象として置く形です。

  • doing:動作をすること
  • being done:動作をされること

He dislikes treating people like children.
彼は人を子どものように扱うことを嫌います。

He dislikes being treated like a child.
彼は子どものように扱われることを嫌います。

同じingでも、前者は動作を出す側、後者は動作を受ける側です。動名詞の基本は英語の動名詞とは?、受動態全体の仕組みは英語の受動態とは?で確認できます。

しゅみすけ(大山俊輔)

「beingを付ける」という手順から入ると、形が似た受動進行形と混ざります。まず、ひとかたまりにしたい行為を考えましょう。自分がする行為ならdoing、自分が受ける行為ならbeing doneです。

英会話スクール「b わたしの英会話」・英語コーチング「be:RIZE」創業者

動名詞の受動態とは?being+過去分詞で作る

動名詞の受動態は、次の形で作ります。

being+過去分詞

視点
doing 動作をする側 helping 助けること
being done 動作を受ける側 being helped 助けられること

She enjoys helping others.
彼女は人を助けることを楽しんでいます。

She appreciates being helped.
彼女は助けてもらうことをありがたく思っています。

beingはbe動詞の動名詞、helpedは「助ける」という動作を受けた側を示す過去分詞です。つまり、「動作を受ける状態にあること」全体を名詞の席へ置いていると考えます。

doingは動作をする側、being doneは動作を受ける側であることを比較した図解
doingは動作をする側、being doneは動作を受ける側から行為をひとかたまりにします。

being doneのコアイメージ|受けた動作をひとかたまりにする

普通の動名詞は、動いている場面を一つの箱に入れ、主語・目的語・補語・前置詞の後ろへ置ける形にします。

being doneも同じです。ただし箱に入っているのは、主語が外へ向けて行う動作ではありません。外から主語へ届く動作を、受け手側から見た場面です。

  • inviting guests:客を招待すること
  • being invited:招待されること
  • criticizing someone:誰かを批判すること
  • being criticized:批判されること

日本語訳の「〜されること」を暗記するより、動作の矢印が自分から出るのか、自分へ届くのかを確認すると形を選びやすくなります。

動名詞の受動態が置かれる4つの場所

1.動詞の目的語になる

He hates being ignored.
彼は無視されることを嫌っています。

She enjoys being praised for her work.
彼女は仕事を褒められることを喜んでいます。

hateenjoyの後ろに、嫌うこと・楽しむことの対象としてbeing doneを置いています。

2.前置詞の目的語になる

She is tired of being compared with her sister.
彼女は姉妹と比べられることにうんざりしています。

Thank you for being so understanding.
とても理解を示してくれてありがとうございます。

前置詞の後ろには名詞相当のものが必要です。受け身の行為を置く場合はbeing+過去分詞になります。ただし二つ目のbeingはbe動詞の動名詞で、後ろは形容詞です。beingの後ろが過去分詞だからといって、いつも受動態とは限りません。

3.文の主語になる

Being chosen for the team was a great honor.
チームに選ばれたことは大きな名誉でした。

Being misunderstood is frustrating.
誤解されることはもどかしいものです。

長い主語は会話では後ろへ回すこともありますが、文法上はbeing done全体が主語になれます。

4.補語になる

Her biggest fear is being left alone.
彼女が最も恐れているのは、一人にされることです。

be動詞の後ろで主語の内容を説明しています。このisは文の述語、being left aloneは補語です。

being doneとis being doneの違い|動名詞か受動進行形か

もっとも混同しやすいのが、動名詞の受動態being doneと受動進行形is being doneです。

文中の役割 意味
being done 名詞相当 されること
is being done 文の述語 いま、されている途中だ

I don’t like being watched.
私は見られることが好きではありません。

I am being watched.
私はいま見張られています。

一つ目ではdon’t likeが文の述語で、being watchedは「好きではない対象」です。二つ目ではam being watched全体が述語になり、現在進行中の受動の出来事を述べています。

見分けるときは、文の時制を背負う動詞が別にあるかを確認します。likeなどの主動詞が別にあればbeing doneは動名詞になりやすく、am・is・are being done自体が文を成立させていれば受動進行形です。

しゅみすけ(大山俊輔)

beingを見た瞬間に進行形と決めないことが大切です。文の述語はどれか、beingを含むかたまりが名詞の席に入っているか。この二点を見れば整理できます。

しゅみすけ(大山俊輔)

being doneとto be doneの違い|動名詞と不定詞

捉え方
being done 行為を経験・事実のような対象として置く avoid being seen
to be done toの先に受動の出来事を置く want to be seen

He avoided being seen.
彼は見られることを避けました。

He wants to be seen.
彼は人に見てもらいたいと思っています。

avoidは現実の選択肢としてある行為を避けるため動名詞を取り、wantはこれから先に望む内容へ向かうためto不定詞を取ります。不定詞側は不定詞の受動態to be doneで詳しく解説しています。

動名詞の受動態の否定形|not being done

「されないこと」と否定する場合は、動名詞のまとまりの前へnotを置きます。

not+being+過去分詞

She was upset about not being invited.
彼女は招待されなかったことに腹を立てていました。

He complained about not being informed earlier.
彼はもっと早く知らされなかったことに不満を述べました。

notは過去分詞だけではなく、being invitedbeing informedという行為のまとまり全体を否定しています。

having been doneとの違い|完了動名詞の受動態

being doneは受動かどうかを示します。さらに、主動詞が示す時点より前に受動の行為が完了していたことを明確にするなら、having been+過去分詞を使います。

焦点
being done 動作を受けること being invited
having been done それ以前に動作を受けたこと having been invited

She remembers being praised by her teacher.
彼女は先生に褒められたことを覚えています。

She is proud of having been praised by her teacher.
彼女は先生に褒められたことを誇りに思っています。

普通のbeing praisedでも文脈から過去だと分かることは多くあります。having been praisedは「褒められたことが先に完了している」という前後関係を特に明示したい形です。詳しくは完了動名詞having doneをご覧ください。

動名詞の受動態の意味上の主語

誰が動作を受けるのかを明示するときは、動名詞の前に所有格や目的格を置けます。

I was surprised at Tom’s being chosen as leader.
トムがリーダーに選ばれたことに私は驚きました。

I don’t like him being treated that way.
彼がそのように扱われるのは好きではありません。

書き言葉ではTom’sのような所有格が伝統的に好まれますが、会話ではhimのような目的格も自然に使われます。詳しい使い分けは不定詞・動名詞の意味上の主語で整理しています。

よくある間違い

beingの後ろを動詞の原形にする

× He dislikes being treat like a child.
He dislikes being treated like a child.

受動態なので、中心動詞は過去分詞にします。

beingを落として過去分詞だけにする

× She avoids seen in public.
She avoids being seen in public.

avoidの目的語になる名詞相当の形と、受動態を作るbe動詞の両方が必要です。

受動進行形と同じものだと考える

being repairedだけなら「修理されること」という名詞相当のかたまりになれます。is being repairedなら「修理されている途中だ」という述語です。

動作の受け手なのに普通のdoingを使う

× I don’t like criticizing.(批判することが好きではない)
I don’t like being criticized.(批判されることが好きではない)

誰が動作の矢印を出し、誰が受けるのかを先に決めます。

being doneを見分ける3ステップ

  1. 文の主動詞を探す
    likes・avoids・remembersなど、時制を持つ述語を確認する。
  2. beingを含むかたまりの席を見る
    主語・目的語・補語・前置詞の目的語なら動名詞の可能性が高い。
  3. 動作の向きを見る
    その行為の主体が動作を受けるならbeing+過去分詞を選ぶ。

不定詞・動名詞・分詞をまとめて俯瞰したい方は、準動詞とは?もご覧ください。

まとめ|being doneは「動作を受けること」を名詞の席へ置く

  • 動名詞の受動態はbeing+過去分詞で作る
  • doingは動作をすること、being doneは動作をされること
  • being doneは名詞相当、is being doneは受動進行形の述語
  • 否定形はnot being done
  • 主動詞より前の完了を明示する形はhaving been done
  • 意味上の主語は所有格・目的格などで示せる

being done=外から届く動作を受け手側から見て、その場面全体を一つの対象にする。

この景色を持てば、形だけが似ている受動進行形や完了動名詞とも区別しやすくなります。

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