複合関係詞とは、who・what・which・when・where・howなどの疑問詞・関係詞にeverを付けた言葉です。whoever・whatever・whichever・whenever・wherever・howeverがあり、「〜する人は誰でも」「何が〜しても」「どこで〜しても」などを表します。
しゅみすけ
複合関係詞は6語を別々に暗記すると、名詞節と譲歩の違いで混乱します。everは「いつか」という意味を足すのではなく、誰・何・どこなどの選択肢に引いた境界線を外す鍵と考えてみましょう。
この記事では、複合関係代名詞と複合関係副詞の違い、名詞節と譲歩の副詞節、whatever・whichever・howeverの使い分けまで、例文と認知イメージで整理します。高校英文法の全体像から確認したい方は、高校英文法一覧もご覧ください。

複合関係詞とは?関係詞+everで境界を外す
まず、everがない形を見てみましょう。
- who:誰
- what:何
- which:どれ
- when:いつ
- where:どこ
- how:どのように
ここへeverが付くと、特定の一人・一つ・一か所へ絞らず、候補の範囲を開きます。
- whoever:誰であっても/〜する人は誰でも
- whatever:何であっても/〜するものは何でも
- whichever:どれであっても/〜するものはどれでも
- whenever:いつであっても/〜するときはいつでも
- wherever:どこであっても/〜する場所はどこでも
- however:どのようであっても/どんなに〜でも
コアイメージ
関係詞の箱:人・物・場所・時などを文の部品としてまとめる
everの鍵:候補を一つに限定せず、境界を外して全部へ開く
複合関係代名詞と複合関係副詞の違い
| 種類 | 語 | 節の中での役割 |
|---|---|---|
| 複合関係代名詞 | whoever・whatever・whichever | 主語・目的語など、名詞の穴を埋める |
| 複合関係副詞 | whenever・wherever・however | 時・場所・方法などを添える |
見分け方は通常の関係代名詞・関係副詞と同じです。後ろの節に名詞の穴があれば代名詞、主語・目的語がそろっていて時・場所・方法を足すなら副詞です。
土台から確認する場合は、関係代名詞と関係副詞の違い|後ろの文の形で見分けるをご覧ください。
複合関係代名詞は「先行詞を内蔵した箱」
通常の関係代名詞には、前に説明される名詞があります。
the person who comes first
最初に来る人
whoeverには「人」という意味が内蔵されているため、先行詞を前に置きません。
whoever comes first
最初に来る人は誰でも
つまり、whoeverは基本的にanyone who、whateverはanything that、whicheverはany one thatに近いまとまりを一語で作ります。
whoeverの意味と使い方
「〜する人は誰でも」|名詞節
Whoever finishes first can leave.
最初に終えた人は誰でも帰ってかまいません。
Whoever finishes first全体が文の主語です。Anyone who finishes firstと言い換えられます。
I’ll support whoever you choose.
あなたが選ぶ人なら誰でも、私は応援します。
whoever you choose全体がsupportの目的語です。節の中ではwhoeverがchooseの目的語になっています。
「誰が〜しても」|譲歩の副詞節
Whoever calls, don’t answer the phone.
誰が電話してきても、出ないでください。
ここでは「誰が電話してきた場合でも」という条件・譲歩の背景を主節へ足します。No matter who callsと言い換えられます。
whateverの意味と使い方
「〜するものは何でも」|名詞節
Take whatever you need.
必要なものは何でも持っていってください。
whatever you needはtakeの目的語で、anything that you needに近い意味です。
Whatever he said surprised me.
彼が言ったことは何であれ、私を驚かせました。
節全体が主語として働いています。
「何が〜しても」|譲歩の副詞節
Whatever happens, I’ll be there for you.
何が起きても、私はあなたのそばにいます。
No matter what happensと言い換えられます。
whatever+名詞
whateverは名詞を直接修飾することもできます。
Choose whatever color you like.
好きな色を何色でも選んでください。
選択肢に明確な制限を設けず、「どんな色でも」と範囲を開きます。
whicheverの意味とwhateverとの違い
whicheverは、見えている・想定されている限られた選択肢の中から、どれを選んでもよいことを表します。
Choose whichever you prefer.
どちらでも、好きなほうを選んでください。
Whichever route you take, it will take about an hour.
どの道を選んでも、約1時間かかります。
| 語 | 選択肢の捉え方 | 例 |
|---|---|---|
| whatever | 範囲を広く開く/種類を限定しない | Choose whatever color you like. |
| whichever | 限られた候補の中から選ぶ | Choose whichever dress you prefer. |
実際の会話では境界が重なる場合もありますが、「候補が見えているならwhich」という通常の疑問詞の感覚がeverを付けても残っています。
複合関係副詞whenever・wherever・however
whenever|いつでも・いつ〜しても
Call me whenever you need help.
助けが必要なときはいつでも電話してください。
wheneverはat any time whenやno matter whenに近く、時間の境界を外します。
Whenever I visit Kyoto, I discover something new.
京都を訪れるたびに、何か新しい発見があります。
文脈によって「〜するときはいつでも」「〜するたびに」と訳せます。
wherever|どこでも・どこへ〜しても
Sit wherever you like.
好きな場所ならどこに座ってもかまいません。
Wherever she goes, she makes friends.
彼女はどこへ行っても友達を作ります。
whereverはat any place whereまたはno matter whereに近く、場所の境界を外します。
however|どんな方法でも・どんなに〜でも
You can arrange the room however you like.
好きな方法で部屋を配置してかまいません。
このhoweverはin any way thatに近く、方法を限定しません。
However tired you are, please call me.
どんなに疲れていても、私に電話してください。
however+形容詞/副詞+主語+動詞で、「どんなに〜でも」という譲歩を表します。
- However difficult it is, don’t give up.
どんなに難しくても、諦めないでください。 - However carefully you plan, something may change.
どれほど注意深く計画しても、何かが変わるかもしれません。
however「どんなに〜でも」と「しかし」の違い
howeverには、複合関係詞とは別に「しかしながら」という接続副詞の用法があります。
複合関係詞のhowever
However busy she is, she always replies.
どんなに忙しくても、彼女はいつも返信します。
howeverはbusyの程度を開き、後ろに主語+動詞が続きます。
接続副詞のhowever
She was busy. However, she replied immediately.
彼女は忙しかった。しかし、すぐに返信しました。
こちらは前文と後文を対比させる「しかし」です。文頭では通常、後ろにコンマを置きます。
名詞節と譲歩の副詞節をどう見分ける?
日本語訳だけで判断せず、複合関係詞のまとまりが主節で何をしているかを見ます。
文の主語・目的語なら名詞節
Whatever you decide is fine.
あなたが決めることなら何でも大丈夫です。
Whatever you decide全体がisの主語です。
I’ll accept whatever you decide.
あなたが決めることなら何でも受け入れます。
節全体がacceptの目的語です。
主節へ条件・譲歩の背景を足すなら副詞節
Whatever you decide, I’ll support you.
あなたが何を決めても、私は応援します。
主節I’ll support youは単独で完成しています。Whatever you decideは「どんな決定でも」という背景を足しているため、副詞節です。
見分ける質問
その節を外すと、主節の主語・目的語が欠ける? → 名詞節
主節は完成したままで、条件・譲歩だけが消える? → 副詞節
文を名詞として箱に入れる感覚は、名詞節とは?that・whether・疑問詞を文の部品にするで詳しく解説しています。
複合関係詞と言い換え一覧
| 複合関係詞 | 名詞的な言い換え | 譲歩の言い換え |
|---|---|---|
| whoever | anyone who | no matter who |
| whatever | anything that | no matter what |
| whichever | any one that | no matter which |
| whenever | at any time when | no matter when |
| wherever | at any place where | no matter where |
| however | in any way that | no matter how |
言い換えは理解の補助です。機械的に一対一で交換するより、複合関係詞が文中で名詞の箱になっているのか、条件・譲歩の背景を作っているのかを先に確認してください。
複合関係詞でよくある間違い
先行詞を重ねる
誤:Anyone whoever wants to join can come.
正:Whoever wants to join can come.
正:Anyone who wants to join can come.
whoeverにはanyoneに当たる意味が内蔵されているため、二重に置きません。
whateverとhoweverを混同する
誤:Whatever difficult it is, …
正:However difficult it is, …
形容詞・副詞の程度を「どんなに〜でも」と開くときはhoweverを使います。
whicheverを無制限な選択に使う
whicheverは通常、話し手と聞き手が想定できる候補の中で選びます。範囲を特に限定しない「何でも」ならwhateverが自然です。
譲歩節の中で未来のwillを使う
誤:Whatever will happen, I’ll stay calm.
正:Whatever happens, I’ll stay calm.
未来のことでも、条件・時・譲歩を表す副詞節では通常、現在形を使います。
英会話で使いやすい複合関係詞の例文
- Invite whoever you want.
呼びたい人は誰でも招待していいよ。 - Whatever works for you is fine.
あなたに都合のいい方法なら何でも大丈夫です。 - Choose whichever is easier.
簡単なほうをどちらでも選んでください。 - Come whenever you’re ready.
準備ができたらいつでも来てください。 - I’ll follow you wherever you go.
あなたがどこへ行ってもついていきます。 - However you decide to do it, let me know.
どんな方法ですると決めても、私に知らせてください。
会話では「選択肢を相手へ開く」「条件が変わっても結論は変わらない」と伝えるときに便利です。
練習|everが外している境界は何?
次の文で、everが人・物・候補・時・場所・方法のどの境界を外しているか考えてみましょう。
- Whoever arrives first should open the door.
→ 人:最初に来る人なら誰でも - Take whatever you need.
→ 物:必要なものなら何でも - Pick whichever seat is available.
→ 限られた候補:空いている席ならどれでも - Call me whenever you have time.
→ 時:時間があるときはいつでも - Stay wherever you feel comfortable.
→ 場所:心地よい場所ならどこでも - However hard you try, you need time.
→ 程度:どれほど一生懸命でも
まとめ|everは選択肢の境界を外す鍵
- 複合関係詞はwho・what・which・when・where・how+ever
- whoever・whatever・whicheverは複合関係代名詞
- whenever・wherever・howeverは複合関係副詞
- 名詞節では「〜する人・ものは誰でも/何でも」
- 副詞節では「誰が・何が・どこで〜しても」という譲歩を表す
- whateverは広い選択、whicheverは限られた候補
- however+形容詞/副詞は「どんなに〜でも」
複合関係詞は、複雑な関係詞をさらに難しくした例外ではありません。関係詞が作る人・物・時・場所・方法の箱へeverを加え、どの候補でも箱へ入れるように入口を開いた形です。この一本のイメージから、名詞節と譲歩の二つの働きを見分けましょう。
複合関係詞についてよくある質問
複合関係詞に先行詞は必要ですか?
whoever・whatever・whicheverは先行詞に相当する意味を内蔵しているため、通常は別の先行詞を置きません。whoeverはanyone who、whateverはanything thatに近いまとまりです。
whateverとno matter whatは同じですか?
譲歩の副詞節では近い意味です。ただしwhateverは名詞節として主語・目的語にもなれますが、no matter what節は基本的に譲歩の背景を作ります。
wheneverはevery timeと同じですか?
「〜するたびに」の文脈では近くなります。ただしwheneverには「必要なときはいつでも」のように、時間の選択を自由に開く用法もあります。
howeverの後ろはどんな語順ですか?
「どんなに〜でも」なら、however+形容詞/副詞+主語+動詞です。例はHowever busy you are、However carefully you planです。
高校英文法全体の中で位置づけを確認するなら、高校英文法一覧|重要単元とおすすめ順へ戻り、関係代名詞・関係副詞・名詞節とつなげて学んでください。



