英会話で人の仕事を説明しようとして、職業名が出てこなくなったことはありませんか。
「建築士は英語で何だっけ」「介護職員と看護師はどう言い分けるのだろう」「人事担当者を英語で言えない」と考え始めると、その一語を思い出すまで会話が止まりやすくなります。
しかし、会話の目的は職業名のテストに正解することではありません。その人が誰に、どこで、何をしているのかが相手に伝われば、職業名を知らなくても会話は続けられます。
たとえば、architectが出なければ、次のように言えます。
She designs houses and buildings.
She makes plans for construction.
care workerが出なければ、こう説明できます。
He helps older people in their daily lives.
He works at a care home.
この記事では、人や職業を知っている基本単語で説明するために、仕事内容を四つの視点へ分け、短い英文へ組み直す方法を解説します。
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職業名が出ないときは、その単語を頭の中で探し続けなくても大丈夫です。「この人は誰を助けている?」「毎日何をしている?」と場面へ戻ると、知っている英語から別の道を作れます。
英会話スクール「b わたしの英会話」・英語コーチング「be:RIZE」創業者
職業名が分からなくても説明できる
日本語では「医師」「薬剤師」「建築士」「税理士」のように、職業名を一語で示すことが多くあります。英語でもdoctor、pharmacist、architect、accountantという名称はあります。
ただし、知らない名称を別の難しい名称へ置き換えようとすると、同じ場所で止まります。そこで、一語を探す代わりに、職業名の中へ折りたたまれている情報を開きます。
- 誰を助ける人なのか
- 何をする人なのか
- どこで働く人なのか
- その仕事によって何が変わるのか
このうち二つ程度を短い文にすれば、たいていの職業は説明できます。辞書のような完全な定義を作る必要はありません。その会話で相手が人物を特定できる情報を選びます。

職業を説明する4つの視点
1.誰を助ける?
最初に、その人が関わる相手を考えます。patients、children、customers、older people、companiesなど、相手が分かるだけで職業の範囲はかなり狭くなります。
- She helps sick people.(病気の人を助けます)
- He helps children learn.(子どもが学ぶのを助けます)
- She helps customers choose clothes.(お客さんが服を選ぶのを助けます)
- He helps companies with money and taxes.(会社のお金や税金を手伝います)
helpは職業説明で非常に使いやすい基本動詞です。「専門的なサービスを提供する」という難しい表現を知らなくても、誰をどのように助けるかへ戻せます。
2.何をする?
次に、毎日の中心的な行動を一つ選びます。職業名よりも、仕事中に実際に行う動作のほうが基本動詞で説明しやすくなります。
| 基本動詞 | 説明できる仕事 | 例文 |
|---|---|---|
| teach | 教える仕事 | She teaches English to adults. |
| make | 物を作る仕事 | He makes furniture by hand. |
| design | 設計する仕事 | She designs websites. |
| fix | 修理する仕事 | He fixes cars and engines. |
| take care of | 世話をする仕事 | She takes care of older people. |
| check | 確認する仕事 | He checks a company’s financial records. |
| sell | 販売する仕事 | She sells homes to families. |
動詞の中心イメージを理解すると、職業以外の説明にも再利用できます。基本動詞の学び方は、英語の基本動詞とは?少ない単語で英会話が広がる理由でまとめています。
3.どこで働く?
仕事内容が似ている場合は、働く場所が区別に役立ちます。
- She works at a hospital.
- He works at an elementary school.
- She works in a laboratory.
- He works for a construction company.
- She works from home and talks with clients online.
atは勤務先という点、inは研究室や業界などの中、forは所属する会社や組織を意識させます。ただし、前置詞を完璧に選ぶことより、場所を一文足して相手の理解を助けることを優先しましょう。
4.何が変わる?
行動そのものが説明しにくいときは、その仕事が生む結果を伝えます。
- After talking with her, people know what medicine to take.
- His work makes buildings safe.
- She helps new employees start their jobs.
- He makes computer systems work better.
「その人の仕事の後、誰がどうなるのか」と考えると、専門用語を使わなくても役割が見えてきます。
職業別の言い換え例
薬剤師 pharmacist
She gives people medicine at a pharmacy.
She tells them how to use it safely.
give、tell、useという基本語で、薬を渡すことと安全な使い方を説明することを分けています。
建築士 architect
He designs houses and buildings.
He makes plans before people build them.
「建築物を設計する」という一文を、designとmake plansの二つの角度から見せています。
人事担当者 HR staff
She finds people for the company.
She helps employees with work problems.
採用、労務、人材開発をすべて説明する必要はありません。話題に関係する仕事だけを選びます。
介護職員 care worker
He helps older people in their daily lives.
He helps them eat, move, and take a bath.
daily livesだけで伝わりにくければ、eat、move、take a bathという具体的な行動を追加します。
税理士 tax accountant
She helps people and companies with taxes.
She checks their money records and prepares tax papers.
tax accountantが出なくても、taxes、checks、papersから役割を推測してもらえます。
カウンセラー counselor
He listens to people who have personal problems.
He helps them understand their feelings and choices.
「助言する人」と決めつけず、listenとhelpを使うと、仕事の実態を柔らかく説明できます。
人柄や関係も同じ方法で説明できる
この方法は職業だけでなく、人の性格や自分との関係にも使えます。
reliableが出なければ、次のように行動へ戻せます。
She always does what she says.
I can ask her for help.
mentorが出なければ、関係を説明します。
He has much more experience than I do.
He gives me advice about my work.
outgoingが出なければ、目に見える行動へ変えます。
She likes meeting new people.
She often starts conversations.
形容詞や肩書を一語で当てるのではなく、「その人は何をするのか」を伝える点は同じです。
会話中に使える時間稼ぎと確認表現
説明を組み立てる数秒の間、黙る必要はありません。次の短い表現を使えます。
- I don’t know the exact word, but…(正確な単語は分からないのですが)
- It’s a person who…(……する人です)
- She works with…(彼女は……を相手に働いています)
- What I mean is…(つまり言いたいのは)
- Do you know what I mean?(言いたいことは伝わりますか)
- Is there a word for that?(それを表す単語はありますか)
最後の質問を使えば、相手から職業名を教えてもらうこともできます。言い換えは、正解を隠すための技術ではなく、相手と協力して意味を作る会話技術です。
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言い換えた後に相手から正しい職業名を教えてもらえたら、その場で語彙も一つ増えます。会話を止めずに伝え、その後で新しい単語を回収する。この順番なら、語彙学習と実践がつながります。
英会話スクール「b わたしの英会話」・英語コーチング「be:RIZE」創業者
練習方法|身近な5人を職業名なしで説明する
家族、友人、同僚など身近な人を五人選び、職業名を使わずに二、三文で説明してみましょう。
- 誰を助ける仕事かを書く
- 中心となる行動を一つ選ぶ
- 働く場所または仕事の結果を加える
- 一文を短くする
- 最後に本来の職業名を調べる
たとえば「弟は商社で働いている」をtrading company employeeの一語で終わらせず、実際の仕事に合わせて説明します。
He works for a large company.
He buys and sells products between companies in different countries.
He often works with people overseas.
模範解答と完全に同じである必要はありません。自分が知っている基本語で、その人物の仕事が相手に見えれば成功です。
よくある質問
簡単な英語で説明すると幼く聞こえませんか?
短い文そのものが幼いわけではありません。情報が具体的で、相手に必要な内容が入っていれば、明確な説明になります。難しい一語を曖昧に使うより、簡単な文を二つ使うほうが正確なこともあります。
関係代名詞whoを使わなければいけませんか?
It’s a person who helps…は便利ですが必須ではありません。She helps…やHe works…と独立した文から始めても十分です。
本当の職業名は覚えなくてもよいですか?
必要な職業名は後で覚えましょう。ただし、会話中は「思い出せるまで黙る」より、まず伝えることを優先します。言い換えた後に名称を確認すると、単語を仕事内容や場面と一緒に記憶できます。
総合ガイドと関連する学習
今回の方法は、英語で言葉が出てこないときの言い換え方|知っている基本単語で説明する完全ガイドの対象別実践です。総合ガイドでは、場面を見る、目的を決める、人と行動に分ける、前提を開く、基本語にする、短い英文にする、相手に確認するという全体の流れを扱っています。
自分の職種で必要になる英語を体系的に調べたい場合は、仕事で使う英語|職業・業界・仕事内容別の英語学習ガイドも参考にしてください。
また、少ない基本語で意味を組み直す背景には、オグデンのBasic EnglishやNSM、Minimal Englishにつながる考え方があります。理論面はb-cafe.netのBasic English・NSM・Minimal Englishの違いで詳しく解説しています。
まとめ|職業名ではなく仕事の場面を見せる
人や職業を英語で説明するとき、正確な職業名が出てこなくても会話を止める必要はありません。
- 誰を助けるのか
- 何をするのか
- どこで働くのか
- その仕事で何が変わるのか
この四つから必要な二つを選び、基本動詞を使った短い文へ分けます。
職業名を一語で当てるのではなく、その人が働いている場面を相手に見せる。
この習慣がつくと、知らない単語があっても、自分の手持ちの英語で会話を前へ進められるようになります。
物や道具の名前が出ないときの説明は、物・道具を知っている英語で説明する方法で、用途・使い方・形・場所・結果の順に練習できます。





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