こんにちは、しゅみすけです。
recommendは、「おすすめする」と覚えることが多い動詞です。しかし、実際に英文を作ろうとすると、recommend doing、recommend that…、recommend A to Bなど形がいくつもあり、「recommend to doは使える?」「人を置く場所はどこ?」と迷いやすくなります。
しゅみすけ(大山俊輔)
recommendは、日本語の「おすすめする」だけを覚えるより、「いくつかの選択肢を見たうえで、良いと思うものを相手の前へ差し出す」と捉えると、後ろに置ける形が見えてきます。
英会話スクール「b わたしの英会話」・英語コーチング「be:RIZE」創業者
I recommend this book.
この本をおすすめします。I recommend reading it.
それを読むことをおすすめします。I recommend that you read it.
あなたがそれを読むことをおすすめします。
三つの文はどれも、「これは良い選択ですよ」と候補を前へ出しています。ただし、前へ出すものが物なのか、行動なのか、誰が何をするかを含む提案なのかによって、recommendの後ろの形が変わります。
recommendの意味とコアイメージ|良い選択として前へ差し出す

recommendのコアイメージは、「複数の可能性の中から、良い選択だと判断したものを相手の前へ差し出す」です。
- 複数の可能性:本・店・方法・行動など、いくつかの候補がある
- 話し手の判断:経験や知識から、その候補を良いと評価している
- 相手への提示:命令するのではなく、「これが良いですよ」と選択肢を渡す
recommendには、相手を強制的に動かす力はありません。良いと思う道を示しても、最終的に選ぶのは相手です。この感覚が、命令のtellや、個人的な助言を与えるadviseとの違いにもつながります。
recommendの基本的な使い方|後ろに置ける4つの形
recommend+名詞|物・人・場所をおすすめする
I recommend this restaurant.
このレストランをおすすめします。Can you recommend a good hotel?
良いホテルをおすすめしてもらえますか。She recommended a local guide.
彼女は地元のガイドを推薦しました。
最も基本的なのは、recommendの直後におすすめする対象を置く形です。食べ物・本・映画・店・アプリだけでなく、仕事にふさわしい人を「推薦する」場合にも使えます。
recommend doing|行動そのものをおすすめする
I recommend booking in advance.
事前に予約することをおすすめします。We recommend taking the train.
電車を利用することをおすすめします。My doctor recommended getting more sleep.
医師は、もっと睡眠を取ることを勧めました。
「〜すること」を一つの選択肢として前へ差し出すときは、recommend doingを使います。doingは、行為をひとまとまりの出来事として扱う形です。
日本語から考えるとrecommend to bookと言いたくなりますが、recommendの直後に「おすすめする行動」を置くなら、通常はto doではなくdoingです。
recommend that+主語+動詞|誰が何をするかまで提案する
I recommend that you book early.
早めに予約することをおすすめします。She recommended that we take a taxi.
彼女は私たちにタクシーで行くことを勧めました。The teacher recommended that he practice every day.
先生は彼に毎日練習するよう勧めました。
誰がその行動をするのかまで明確にしたいときは、recommend that+主語+動詞を使います。that節の中では、特にアメリカ英語で、主語がheやsheでも動詞を原形にする形が一般的です。
I recommend that she be there by nine.
彼女は9時までにそこへ行くのがよいと思います。
she isではなくshe beとなるのは、現実の事実を述べる文ではなく、「こうするのがよい」という提案内容を置いているからです。イギリス英語ではI recommend that she should be…の形も使われます。
recommend A to B|AをBにおすすめする
I recommended this book to my students.
私は生徒たちにこの本をすすめました。Who recommended this restaurant to you?
誰があなたにこのレストランをすすめたのですか。
この形では、Aが前へ差し出すおすすめ、Bがその受け手です。toはおすすめが届く相手を示しています。
recommend toの間違い|正しい形と不自然な形
recommendで最も迷いやすいのが、recommend toです。結論から整理すると、次の違いがあります。
| 形 | 判断 | 意味 |
|---|---|---|
| I recommend this book to you. | 正しい | この本をあなたにすすめます |
| I recommend reading this book. | 正しい | この本を読むことをすすめます |
| I recommend that you read this book. | 正しい | あなたがこの本を読むことをすすめます |
| I recommend you to read this book. | 通常は避ける | 標準的にはthat節などにする |
| I recommend to read this book. | 不自然 | recommend readingにする |
recommend A to Bのtoは、「AをBへ届ける」toです。一方、recommend to doのtoは不定詞です。同じtoに見えても、文の中で担う役割が違います。
「あなたに読むよう勧める」と言いたい場合、英語では人をrecommendの直後に置くより、次の形が自然です。
I recommend that you read this book.
あなたがこの本を読むことをおすすめします。I advise you to read this book.
あなたにこの本を読むよう助言します。
recommend・suggest・adviseの違い
| 動詞 | 中心の感覚 | 代表的な形 |
|---|---|---|
| recommend | 良い選択として前へ差し出す | recommend A / doing / that… |
| suggest | 考える材料として案を出す | suggest A / doing / that… |
| advise | 相手にとって望ましい行動を助言する | advise 人 to do |
I recommend this hotel.
このホテルは良い選択だと思い、おすすめします。I suggest trying another hotel.
別のホテルを試すという案を出します。I advise you to book early.
あなたには早めに予約するよう助言します。
recommendとsuggestは似ていますが、recommendには「自分の評価として、これは良い」という後押しが入りやすく、suggestは「こういう案もあります」と選択肢を出す響きです。adviseは、受け手となる人を直後に置いてadvise 人 to doと言える点が大きな違いです。
recommendedの意味|おすすめの・推奨される
This is the recommended method.
これが推奨されている方法です。What is the recommended dosage?
推奨されている服用量はどれくらいですか。This restaurant is highly recommended.
このレストランはとても評判がよく、おすすめです。
recommendedは、「良い選択として前へ出された」という状態です。商品説明や案内では「推奨される」、口コミでは「おすすめの」「評判が良い」と訳すと自然です。
highly recommendedは「強くおすすめします」という定番表現です。人や場所を評価するレビューでもよく使われます。
会話で使えるrecommendの例文
旅行・レストランで使う
What do you recommend?
何がおすすめですか。Can you recommend something local?
何か地元のおすすめはありますか。I’d recommend the seafood pasta.
私ならシーフードパスタをおすすめします。Do you recommend making a reservation?
予約したほうがよいですか。
I recommend…よりI’d recommend…のほうが、「私ならこれを選択肢として出します」という少し柔らかな響きになります。
仕事で使う
I recommend reviewing the data first.
まずデータを確認することをおすすめします。We recommend that the team discuss this again.
チームでもう一度これを話し合うことを提案します。Based on the results, I’d recommend option B.
結果を踏まえると、私ならB案をおすすめします。
仕事では、Based on…を添えると、何を根拠におすすめしているのかが明確になります。recommendには評価が含まれるため、判断の根拠と相性がよい動詞です。
recommendのよくある質問
recommendの発音は?
recommendは/ˌrekəˈmend/で、後半のmendに強勢があります。カタカナの「レコメンド」を均等に読むより、「レカメンド」のように後半をはっきり出すと伝わりやすくなります。
recommendの後ろはto不定詞と動名詞のどちらですか?
行動をおすすめするなら、基本はrecommend doingです。誰が行動するかを示すならrecommend that+主語+動詞を使います。通常、recommend to doとはしません。
Can you recommend me a restaurant?は正しいですか?
意味が通じる場合はありますが、標準的にはCan you recommend a restaurant to me?または、単にCan you recommend a good restaurant?が自然です。おすすめする物をrecommendの直後に置き、受け手はtoで示します。
まとめ|recommendは良い選択を相手の前へ差し出す
recommendのコアイメージは、「いくつかの可能性の中から、良い選択だと判断したものを相手の前へ差し出す」です。
- recommend+名詞:物・人・場所をおすすめする
- recommend doing:行動そのものをおすすめする
- recommend that+主語+動詞:誰が何をするかまで含めて提案する
- recommend A to B:AをBにおすすめする
- recommend 人 to do:通常は避け、that節またはadvise 人 to doを使う
- recommended:良い選択として推奨されている状態
日本語の「おすすめする」から英文を組み立てるのではなく、何を良い選択として前へ出すのかを先に決めると、名詞・doing・that節を自然に選べます。
単語の意味は分かるのに、会話になると後ろの形が出てこない方へ。be:RIZEでは、英単語を訳語として暗記するのではなく、コアイメージと英文の骨格から、実際の発話へつなげる学習設計をご案内しています。
基本動詞をコアイメージから学びたい方へ
英語の動詞を一語ずつの訳ではなく、中心にある感覚から理解したい方は、親記事「英語の基本動詞とは?少ない単語で英会話が広がる理由とコアイメージ学習法」もご覧ください。



