suchのコアイメージは、「性質や種類を示し、それに当てはまるものを名詞ごとひとまとまりにする」です。
It was such a beautiful day.
本当にすばらしい一日でした。
この文では、beautifulという程度だけを強くするのではなく、「すばらしい一日」という種類・特徴を持った出来事全体を取り上げています。suchを単に「そのような」「とても」と訳し分けるだけでは、such a nice person、such as、as such、such thatが別々の暗記事項に見えてしまいます。しかし、どれもある性質・種類を先に示して、そこに当てはまる対象へ焦点を合わせる感覚から理解できます。
しゅみすけ
suchのコアイメージ|性質・種類と対象をひとまとまりにする
suchは、すでに話題になった種類を指したり、目立つ性質を持った対象を取り上げたりするときに使います。日本語では文脈に応じて「そのような」「そんな」「これほどの」「とても」と訳されますが、中心にあるのは翻訳語ではありません。
I have never seen such a building.
私はそのような建物を見たことがありません。
Why did you say such a thing?
なぜそんなことを言ったのですか。
Such problems are common.
そのような問題はよくあります。
どの例でも、suchは対象を一つずつ数えたり特定したりするより先に、「今話しているのと同じ種類」「その性質を持つもの」という枠を作っています。その枠へbuilding、thing、problemsを入れているのです。
suchとsoの違い|名詞まで包むか、程度へ光を当てるか

| 語 | 焦点 | 基本形 |
|---|---|---|
| so | 形容詞・副詞の程度 | so+形容詞/副詞 |
| such | 性質を持つ人・物・出来事 | such+(a/an)+形容詞+名詞 |
The movie was so interesting.
その映画はとてもおもしろかったです。
It was such an interesting movie.
それは本当におもしろい映画でした。
so interestingでは「おもしろさ」の程度へ光が当たります。such an interesting movieでは「それほどおもしろい映画」という名詞のまとまり全体を示します。
She is so kind.
彼女はとても親切です。
She is such a kind person.
彼女は本当に親切な人です。
言いたい内容は近くても、文の組み立て方が異なります。形容詞だけならso、名詞を含むまとまりならsuchが基本です。詳しくはsoのコアイメージも合わせて確認してください。
such a/an+形容詞+単数名詞の語順
数えられる単数名詞を使う場合、語順はsuch+a/an+形容詞+名詞です。a/anはsuchより後ろに置きます。
He is such a good teacher.
彼は本当にすばらしい先生です。
That was such an easy question.
あれはとても簡単な質問でした。
It is such a strange story.
それはなんとも奇妙な話です。
× a such good teacher
○ such a good teacher
suchがまず「この性質を持つ種類」という枠を作り、その中にa good teacherという一つの対象が入る、と考えると語順を保ちやすくなります。a/anの基本感覚はa・anの使い方で詳しく解説しています。
複数名詞・不可算名詞にはa/anを置かない
複数名詞と数えられない名詞にはa/anを付けません。
They are such friendly people.
彼らは本当に親しみやすい人たちです。
We had such bad weather.
ひどい天気でした。
She gave me such useful advice.
彼女はとても役立つ助言をくれました。
| 名詞 | 形 | 例 |
|---|---|---|
| 単数可算名詞 | such a/an+形容詞+名詞 | such a useful tool |
| 複数可算名詞 | such+形容詞+複数名詞 | such useful tools |
| 不可算名詞 | such+形容詞+不可算名詞 | such useful information |
adviceやinformationは不可算名詞なので、such an adviceやsuch an informationにはしません。重要なのは、suchのルールだけでなく、後ろの名詞がどのように数えられるかを見ることです。
such as|種類の箱から具体例を取り出す

such asは「〜のような」「たとえば〜」を表します。先にカテゴリーや種類を示し、asの後ろでその条件に合う具体例を取り出します。
I enjoy outdoor activities such as hiking and camping.
私はハイキングやキャンプなどのアウトドア活動が好きです。
We sell drinks such as coffee, tea, and juice.
私たちはコーヒー、紅茶、ジュースなどの飲み物を販売しています。
Skills such as listening and speaking take practice.
リスニングやスピーキングなどの技能には練習が必要です。
for exampleが文全体に例を追加できるのに対し、such asは通常、直前の名詞やカテゴリーに具体例を直接つなぎます。
For example, we could take the train.
たとえば、電車で行くこともできます。
We can use public transportation such as trains and buses.
電車やバスなどの公共交通機関を利用できます。
as such|前に示した立場・性質をそのまま受ける
as suchは語順が逆になり、「そのようなものとして」「そういう立場なので」を表します。前に置かれた名詞・役割・性質を受け直す表現です。
She is the team leader and, as such, makes the final decision.
彼女はチームリーダーなので、最終決定を下します。
This is only a draft. Please treat it as such.
これはまだ下書きです。そのつもりで扱ってください。
1つ目ではthe team leaderという立場を、2つ目ではa draftという性質をsuchが受けています。「したがって」と訳せることもありますが、単なる因果関係ではなく、前に示した資格・分類を根拠にすることがポイントです。
しゅみすけ
such that|ある条件を満たすような
such thatには主に2つの形があります。一つはsuch … thatで、程度の大きさと結果をつなぐ形。もう一つは数学・技術文などで「〜となるような」「〜という条件を満たす」を表す形です。
such … that|それほど〜なので…
It was such a difficult test that many students gave up.
それはとても難しいテストだったので、多くの学生が諦めました。
She spoke with such confidence that everyone believed her.
彼女は非常に自信を持って話したので、誰もが彼女を信じました。
suchが目立つ性質を持った名詞のまとまりを作り、that以下がその結果を示します。so difficult that …なら形容詞の程度から結果へ進み、such a difficult test that …なら「それほど難しいテスト」という名詞のまとまりから結果へ進みます。
such that+文|〜となるように
Arrange the chairs such that everyone can see the screen.
全員が画面を見られるように椅子を配置してください。
この用法はやや硬く、日常会話ならso thatが自然な場合も多くあります。設計条件や論理的な条件を明示する文章でよく見られます。
such単独|そのような人・物・事柄
suchは後ろの名詞が文脈から明らかな場合、代名詞のように単独で使われることがあります。やや硬い表現ですが、案内文や論説文で見かけます。
Such is life.
人生とはそういうものです。
Such was the situation at the time.
当時の状況はそのようなものでした。
If such is the case, we should wait.
もしそういう事情なら、待つべきです。
ここでも「性質・種類を示し、それに当てはまるものを受ける」という核は変わりません。名詞を繰り返さず、その内容全体をsuchで受けています。
よくある間違い
soとsuchの語順を混ぜる
× such beautiful
○ so beautiful
× so a beautiful day
○ such a beautiful day
形容詞だけの程度ならso、名詞を含むまとまりならsuchを基本にします。
単数名詞のa/anを忘れる
× such nice person
○ such a nice person
personは数えられる単数名詞なので、aが必要です。
such asの後ろに完全な文をそのまま置く
△ I like sports such as I play tennis.
○ I like sports such as tennis.
○ I like sports. For example, I play tennis.
such asの後ろには、直前のカテゴリーに属する名詞・動名詞などを置くのが基本です。文全体で例を説明するならfor exampleが使いやすくなります。
まとめ|suchは性質と名詞をセットで捉える
- suchのコアイメージは「性質や種類を示し、それに当てはまるものを名詞ごとひとまとまりにする」
- soは形容詞・副詞の程度、suchは名詞を含むまとまりへ焦点を当てる
- 単数可算名詞はsuch a/an+形容詞+名詞の語順になる
- 複数名詞・不可算名詞にはa/anを置かない
- such asはカテゴリーから具体例を取り出す
- as suchは前に示した立場・性質を受け直す
- such … thatは目立つ性質を持つ名詞のまとまりから結果へつなぐ
suchを見たら、日本語訳を一つに固定するのではなく、どんな性質・種類の枠を作り、どの名詞や内容をそこへ入れているのかを見てください。複数に見えた用法が、同じ方向を向いていることが分かります。
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