提出した英文が修正だらけで返ってくると、「自分の英語は全部間違っている」と感じることがあります。しかし、添削の赤字の数と、英語が伝わらない度合いは同じではありません。意味を妨げる修正、自然さを上げる修正、好みの違いを分けると、復習すべき量は大きく減ります。
添削は答案の採点ではなく、次に練習する場所を見つける診断です。赤字が多い日は、伸ばせる材料が具体的に見えた日でもあります。
英会話スクール「b わたしの英会話」・英語コーチング「be:RIZE」創業者(指導歴約20年)
赤字の数で実力を判断しない
添削には、文法上必要な修正、意味は通じるが不自然な表現、より洗練された言い換えが混在します。すべてを同じ重さで受け取ると、自分の発話を止めてしまいます。まず元の文で意図が伝わったかを確認し、その後で改善点を見ます。
修正を3段階に分類する
優先順位は、誤解を生むもの、何度も繰り返すもの、自分が頻繁に使う場面のもの、の順です。一度しか使わない高度な表現は、理解だけで終えても構いません。学習資源は限られているため、直す価値の高い癖へ集中します。
一度に直す癖は一つだけ
冠詞、時制、語順、発音など複数の修正があっても、次の一週間で意識するのは一つに絞ります。話す最中に四つを監視すると、処理が追いつきません。一つが少し自動化してから次へ移す方が、結果的に速く進みます。
正解を書き写すより再生成する
修正文を眺めたり書き写したりするだけでは、次の会話で出てきません。元の日本語や場面を見て、修正文を隠して言い直します。翌日、三日後、一週間後に短く再生成すると、受け取った知識が使える形へ変わります。

立て直すための5ステップ
- 修正を意味・自然さ・好みに分類
- 繰り返し現れる癖へ印をつける
- 今週直す一点を選ぶ
- 修正文を隠して言い直す
- 別の場面で同じ型を使う
自然な英語を全部集めるより、自分が毎週使う一文を直して何度も使う方が、会話力への転移は起きやすくなります。
英会話スクール「b わたしの英会話」・英語コーチング「be:RIZE」創業者(指導歴約20年)
具体例
Cさんの英文には冠詞、前置詞、語順の修正が並びました。すべて覚えるのをやめ、会議で繰り返し使う報告文の語順だけを一週間練習。翌週は同じ型を別案件で言えるようになり、修正量より再現できる表現が増えました。
添削を復習する優先順位表
| 状態 | 取る行動 | 避けたい対応 |
|---|---|---|
| 意味が変わる誤り | 最優先で言い直す | 翌週へ持ち越さない |
| 何度も繰り返す癖 | 一週間の焦点にする | 複数の癖を同時監視 |
| 自然さの改善 | 頻繁に使う表現だけ選ぶ | 全候補の暗記 |
| 高度な言い換え | 理解だけでもよい | 自分を低く評価 |
やらない方がよい対応
修正文を美しくノートへ清書するだけでは、会話中の処理は変わりません。元の場面を思い出し、自分の言葉でもう一度作り、声に出し、少し条件を変えて使う必要があります。主語、時刻、場所を変えた三つの文を作ると、丸暗記から型の利用へ移れます。
一週間の実行例
初日は修正理由を確認し、翌日は正解を隠して再現、三日後は別の場面で使用、一週間後は会話や短い録音で試します。同じ間違いが出ても、思い出すまでの時間が短くなっていれば変化です。正答率だけでなく修正速度も見ます。
コーチへ相談・見直しをする基準
コーチへ確認したいのは、「意味が伝わらない修正か」「自然さの提案か」「今週どれを優先すべきか」です。この三点が分かれば、赤字の量に圧倒されにくくなります。添削の目的と評価基準が曖昧なままなら、返却方法自体を相談して構いません。
よくある質問
すべての修正をノートにまとめるべきですか?
まとめる作業が目的になりやすいため、繰り返す癖と頻繁に使う表現だけで十分です。
同じ間違いを何度もします
理解不足とは限りません。会話中に自動で使えるまで、間隔を空けて再生成する回数が必要です。
今日できること
まず、今起きている事実を一つ、負担になっていることを一つ、次に試せそうな最小の行動を一つだけ書き出してください。感情を否定せず、観察できる情報へ変えると、相談や計画変更がしやすくなります。
計画は一度決めて守り抜くものではなく、実践結果を見ながら精度を上げるものです。小さく試し、観察し、必要なら変える。この循環が自走につながります。
英会話スクール「b わたしの英会話」・英語コーチング「be:RIZE」創業者(指導歴約20年)
関連して確認したい記事
修正点を増やす前に、今の計画そのものが目的に合っているか、学習計画を変更するときの判断材料も確認してください。
このテーマのまとめ: 英語コーチング受講中ガイド|学習・面談・伸び悩み・計画変更をまとめて確認する
be:RIZEなら、添削を「直す順番」まで設計します
be:RIZEでは、修正を返して終わりにせず、日本人の大人が聴く・話すときの処理負荷を見ながら、今意識する一点を選びます。
- 添削で繰り返す癖を具体化
- 個別セッションで、知識と実践のずれを確認
- 個別カリキュラムへ再生成の練習を組み込む
赤字を全部覚える必要はありません。今の目的に最も影響する修正から、使える英語へ変えていきます。







[…] 録音への添削が多く落ち込む場合は、添削の修正へ優先順位をつける方法から整理できます。 […]
[…] 添削の直しが多すぎるときの復習方法 […]