go on doing と go on to do は、見た目がよく似ています。しかし、意味ははっきり違います。
- She went on talking.
彼女は話し続けた。 - She went on to explain the plan.
彼女は続いてその計画を説明した。
前者は「同じことをそのまま続ける」、後者は「それを終えて、次のことへ進む」です。doing と to do の形だけを暗記するより、go on が表す流れをつかむと、会話でも読解でも迷いにくくなります。
この記事では、go on doing と go on to do の違いを中心に、go on with、continue、keep doing、carry on doing との使い分けまで、例文を使ってわかりやすく解説します。
しゅみすけ(大山俊輔)
まずは「今の行動の中にいるのか、それとも次の行動へ移るのか」を見てみましょう。
結論:doingは同じこと、to doは次のこと
| 形 | 中心の意味 | 時間の流れ |
|---|---|---|
| go on doing | ~し続ける | A → A → A |
| go on to do | 続いて~する | Aを終える → Bをする |
He went on reading. なら、読書という同じ行動が続きます。一方、He went on to answer the next question. なら、それまでの行動を終え、次の質問に答える段階へ移ります。

go onのコアイメージは「その先へ進む」
go は「ある場所・状態から動く」、on は「接触している」「その状態が続く」という感覚を持つ語です。二つが合わさった go on の核は、流れを止めず、その先へ進むことです。
その後ろに doing が来るか、to do が来るかで、「何を先へ進めるのか」が変わります。
- doing:すでに行っている活動をひとかたまりとして見る
- to do:これから向かう行動を行き先として示す
この違いは、動名詞と不定詞の基本的な見方にもつながります。詳しくは「to doとdoingの違い」も参考にしてください。
go on doing:同じことを続ける
go on doing は「~し続ける」です。途中で止まりそうになっても続ける、あるいはある行動が予想以上に長く続く、といった場面でよく使われます。
基本例文
- She went on talking for an hour.
彼女は1時間話し続けました。 - He went on working after everyone left.
みんなが帰ったあとも、彼は働き続けました。 - It went on raining all night.
一晩中、雨が降り続けました。 - They went on arguing.
彼らは言い争いを続けました。
どの例も、talking、working、raining、arguing という同じ活動の線が途切れず伸びているのがポイントです。
「まだ続けるの?」という含みも出る
go on doing は単なる継続だけでなく、文脈によって「ずっと」「なおも」「飽きずに」といった話し手の感情を伴うことがあります。
- He went on complaining about the service.
彼はそのサービスについて文句を言い続けました。 - How long can this go on?
こんなことがいつまで続くのでしょう。
必ず否定的になるわけではありませんが、長さや粘り強さに意識が向きやすい表現です。
go on to do:次のことへ進む
go on to do は「続いて~する」「その後~する」です。前の行動を続けるのではなく、一つの段階を終えて次の段階へ移ることを表します。
基本例文
- She introduced herself and went on to explain the project.
彼女は自己紹介をし、続いてプロジェクトを説明しました。 - He studied biology and went on to become a doctor.
彼は生物学を学び、その後医師になりました。 - After discussing the problem, we went on to consider possible solutions.
問題を話し合ったあと、私たちは次に可能な解決策を検討しました。 - The speaker went on to answer questions from the audience.
講演者は続いて聴衆からの質問に答えました。
go on to do は、説明やプレゼン、経歴の紹介で特によく見かけます。「A、そして次にB」という順番を自然につなげられるからです。
「のちに~する」という経歴表現
went on to become は人物紹介で定番です。単なる時系列だけでなく、「それを経て、さらに次の段階に到達した」という発展のニュアンスがあります。
- She went on to win three major awards.
彼女はその後、3つの主要な賞を受賞しました。 - He went on to found his own company.
彼はのちに自分の会社を設立しました。
同じ動詞で比べると違いが見える
意味の差は、同じ場面で比べると明確です。
talking と talk
- She went on talking about her trip.
彼女は旅行について話し続けた。 - She went on to talk about her new job.
彼女は続いて新しい仕事について話した。
一つ目は旅行の話が続いています。二つ目は、前の話題を終えて新しい仕事の話題へ移っています。
explaining と explain
- He went on explaining the first point.
彼は最初の要点を説明し続けた。 - He went on to explain the second point.
彼は続いて二つ目の要点を説明した。
doingなら同じ箱の中、to doなら次の箱へ。このイメージを持てば判断しやすくなります。
go on with+名詞との違い
go on with+名詞 も「~を続ける」です。doing の代わりに、仕事・計画・話などを名詞で置きます。
- Please go on with your work.
仕事を続けてください。 - Let’s go on with the meeting.
会議を続けましょう。 - I’ll go on with my story.
話の続きをします。
動作を言うなら go on working、対象を名詞で言うなら go on with the work と考えると簡単です。
go on with doing も文法上は可能ですが、日常的には go on doing のほうがすっきり自然なことが多いです。with の後ろに置くなら、具体的な名詞を使うのが基本です。
continue doing / continue to doとの違い
continue の後ろは doing と to do のどちらも使え、多くの場面で意味の差は小さくなります。
- She continued working.
- She continued to work.
どちらも「彼女は働き続けた」です。細かな見方として、doing は活動の継続、to do は行為を続けるという選択にやや目が向くことがありますが、普通の会話では入れ替えられることが少なくありません。
一方、go on doing / go on to do は入れ替えられません。doing なら同じ行動、to do なら別の次の行動、という対比が保たれます。
| 表現 | doing | to do |
|---|---|---|
| go on | 同じ行動を続ける | 次の行動へ進む |
| continue | 続ける | 続ける |
keep doingとの違い
keep doing も「~し続ける」ですが、同じ状態を保つことや、同じことを繰り返すことに焦点があります。
- Keep trying.
挑戦し続けて。 - My phone keeps ringing.
電話が何度も鳴り続けています。 - He kept asking the same question.
彼は同じ質問を何度もしました。
go on doing は「流れがその先まで続く」、keep doing は「同じ状態・反復を保つ」という違いがあります。ただし、文脈によってはかなり近い意味になります。keep の核については「keepのコアイメージ」で詳しく解説しています。
なお、keep to do という形で「次に~する」は表せません。go on to do に対応する形はないので注意しましょう。
carry on doingとの違い
carry on doing も「~し続ける」です。特にイギリス英語でよく使われ、困難・邪魔・中断があっても続ける感じが出ることがあります。
- Carry on working.
そのまま仕事を続けてください。 - She carried on smiling despite the pressure.
プレッシャーにもかかわらず、彼女は笑顔でい続けました。
日常会話では go on doing と重なる部分が大きいですが、carry on は「かまわず続行する」という響きを持ちやすい表現です。
会話でよく出るgo onの別の形
Go on.「続けて」「どうぞ」
相手の話を促すときの Go on. は非常によく使われます。
- Go on. I’m listening.
続けて。聞いています。 - Go on, ask her.
ほら、彼女に聞いてみて。
後者のように、相手の背中を押す「さあ」「やってみて」という意味にもなります。
What’s going on?「何が起きているの?」
go on だけで「起こる」「進行する」という意味もあります。
- What’s going on here?
ここで何が起きているのですか。 - A lot is going on at work.
職場ではいろいろなことが起きています。
go on about「~について延々と話す」
go on about+話題 は、その話題について長々と話し続けることです。うんざりした気持ちを含むことも多い表現です。
- He went on about his new car all evening.
彼は夕方ずっと新しい車の話をしていました。
否定文・疑問文・命令文
否定:don’t go on doing
- Don’t go on blaming yourself.
自分を責め続けないでください。 - We can’t go on living like this.
私たちはこのような暮らしを続けられません。
疑問:How long will … go on?
- How long will the meeting go on?
会議はいつまで続きますか。 - Shall I go on?
続けましょうか。
命令:Go on doing …
- Go on practicing, and you’ll improve.
練習を続ければ、上達します。
よくある間違い
間違い1:to doを「~し続ける」と訳す
He went on to speak about education. は、原則として「彼は続いて教育について話した」です。「教育について話し続けた」なら He went on speaking about education. とします。
間違い2:前後が同じ行動か確認しない
形だけでなく、前後の内容を見ましょう。
- A → A:go on doing
- A → B:go on to do
たとえ同じ動詞が使われても、話題や段階が変われば go on to do が自然です。
間違い3:continueと同じ感覚で入れ替える
continue doing と continue to do は近い意味になりますが、go on はそうではありません。go on to do には「次へ」という境目があると覚えましょう。
しゅみすけ(大山俊輔)
英文を見たら、前の行動と後ろの行動にA・Bと名前をつけてみてください。同じAならdoing、AからBへ移るならto doです。
中学英語で言い換えるとどうなる?
意味が取れないときは、知っている表現に言い換えると理解しやすくなります。
| 元の文 | やさしい言い換え |
|---|---|
| She went on talking. | She continued to talk. |
| He went on to explain the rule. | Then he explained the rule. |
| We can’t go on waiting. | We can’t keep waiting. |
| What went on? | What happened? |
特に go on to do は、まず then+動詞 に直すと意味を取りやすくなります。
3分で確認:使い分け問題
( )内の動詞を適切な形にしてください。
- She went on (talk) even after the bell rang.
- After the introduction, he went on (show) us the results.
- The baby went on (cry) for another ten minutes.
- She finished her degree and went on (work) in London.
- Don’t go on (make) the same mistake.
答えと解説を見る
- talking:ベルが鳴ったあとも同じ「話す」行動を続けています。
- to show:導入を終え、次に結果を見せています。
- crying:泣くという同じ行動の継続です。
- to work:学位取得の次の段階としてロンドンで働きました。
- making:同じ間違いを繰り返すことを続けないで、という意味です。
まとめ
- go on doing=同じことをそのまま続ける
- go on to do=前のことを終えて、次のことへ進む
- 見分け方は A→A か A→B か
- go on with+名詞 も「~を続ける」
- continue doing / to do は意味が近いが、go onでは両者の差が明確
- keep doing は同じ状態・反復の維持、carry on doing は困難があっても続ける響き
「doingは同じ行動の中、to doは次の行動への矢印」と覚えておけば、go on の後ろを選ぶときにも、英文を読むときにも迷いにくくなります。動名詞そのものを整理したい方は「英語の動名詞とは?意味と使い方」もあわせてご覧ください。
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