英語の接続副詞とは、前後の文や内容の関係を示す副詞です。however(しかしながら)、therefore(したがって)、moreover(そのうえ)などが代表例です。
日本語ではどれも「文をつなぐ言葉」に見えます。しかし、接続副詞は and・but・so のような接続詞ではありません。二つの独立した節を、コンマ一つで直接つなぐ力は持っていません。
○ I was tired, but I kept working.
(疲れていましたが、働き続けました)○ I was tired. However, I kept working.
(疲れていました。しかし、働き続けました)○ I was tired; however, I kept working.
× I was tired, however, I kept working.
but は接続詞なので、コンマと組み合わせて二つの独立節を一文にできます。however は副詞なので、文をピリオドでいったん閉じるか、セミコロンで独立節の境界を示します。この記事では、接続副詞と接続詞の違い、句読点、置く位置、意味別の一覧、よくある間違いまで例文で整理します。
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しゅみすけ
接続副詞は、二つの文を接着剤のようにくっつける言葉ではありません。前の内容を受けて「ここから逆向き」「ここから結果」と読み手へ道案内する標識です。まず二文を完成させ、その関係を後から示すと考えると迷いにくくなります。

接続副詞とは?完成した文どうしの関係を示す副詞
接続副詞(conjunctive adverb)は、文全体を修飾し、前の内容と後ろの内容がどのような関係にあるかを示します。「副詞」という名前どおり、接続詞とは異なり、置く位置をある程度動かせるのも特徴です。
However, the plan did not work.
The plan, however, did not work.
The plan did not work, however.
(しかし、その計画はうまくいきませんでした)
位置によって強調や文体は少し変わりますが、however はいずれも「前の内容から予想される流れに反する」という関係を示しています。初めは文頭の However, … を基本形にすると安全です。
| 項目 | 接続詞 | 接続副詞 |
|---|---|---|
| 代表語 | and・but・or・so・because | however・therefore・moreover・otherwise |
| 文法上の仕事 | 語句や節を接続する | 前後の内容の論理関係を示す |
| 独立節+独立節 | , but / , so などで接続できる | コンマ一つでは接続できない |
| 基本の句読法 | 文, 接続詞 文 | 文. 接続副詞, 文 |
| 位置 | 原則として接続部分 | 文頭・文中・文末へ動けることがある |

接続副詞と接続詞の違い|howeverとbut、thereforeとso
howeverとbutの違い
but は二つの内容を同じ高さで直接つなぐ等位接続詞です。however は二文目に入り、前文との対比を読み手に知らせる接続副詞です。
The room was small, but it was comfortable.
The room was small. However, it was comfortable.
(その部屋は狭かったですが、快適でした)
意味は近くても構造が違います。会話なら短く自然な but、説明文やレポートで文どうしの対比を明示するなら however がよく使われます。
thereforeとsoの違い
so は結果を表す等位接続詞、therefore は前の情報から導かれる論理的な結果を示す接続副詞です。therefore のほうが硬く、論理展開を明示する響きがあります。
It was raining, so we stayed home.
It was raining. Therefore, we stayed home.
(雨が降っていたので、家にいました)
「だから」と言いたい日常会話では、まず so で十分です。therefore は結論・判断・報告の流れをはっきりさせたい文章で特に役立ちます。等位接続詞と従属接続詞の違いは、等位接続詞と従属接続詞の違いとは?で詳しく解説しています。
接続副詞の句読点|ピリオド・セミコロン・コンマ
基本は「文. However, 文」
もっとも分かりやすく、間違いにくい形です。前の文をピリオドで完結させ、次の文の先頭に接続副詞を置き、その後ろへコンマを置きます。
I understand your point. However, I disagree.
(言いたいことは分かります。しかし、私は反対です)The road was closed. Therefore, we took another route.
(道路が閉鎖されていました。そのため、別の道を通りました)
関係の深い二文は「文; however, 文」
セミコロンは、独立した二つの節を分けながら、内容上の結びつきが強いことを示します。その直後に接続副詞を置く場合、接続副詞の後ろには通常コンマを置きます。
The task was difficult; nevertheless, she completed it.
(その課題は難しかった。それにもかかわらず、彼女はやり遂げました)
コンマだけで独立節をつながない
I was busy, however, I answered the phone. のように、独立節をコンマだけでつなぐ形はcomma splice(コンマ・スプライス)と呼ばれ、標準的な英文では避けます。ピリオドかセミコロンを使いましょう。
× I was busy, however, I answered the phone.
○ I was busy. However, I answered the phone.
○ I was busy; however, I answered the phone.
ただし、however が一つの節の途中に挿入される場合は、前後をコンマで囲めます。
I was busy. I did, however, answer the phone.
(忙しかったのですが、電話には出ました)
接続副詞の意味別一覧
| 関係 | 代表的な接続副詞 | 中心イメージ |
|---|---|---|
| 対比・譲歩 | however, nevertheless, nonetheless, still | 予想と逆の方向へ進む |
| 結果 | therefore, thus, consequently, hence | 前の事実から結果を導く |
| 追加 | moreover, furthermore, besides, additionally | 同じ方向の情報を足す |
| 類似 | likewise, similarly | 似た例・傾向を並べる |
| 対照 | instead, conversely, on the other hand | 別の選択・反対側を示す |
| 条件・代案 | otherwise | そうでなければ起こることを示す |
| 順序・時間 | meanwhile, then, subsequently | 同時・次・その後へ進める |
| 例示・言い換え | for example, for instance, in other words | 具体例や別表現を出す |
| 強調 | indeed, in fact | 前の内容を強める・補正する |
文法書によっては、複数語からなる on the other hand や for example を移行表現・接続表現などと分けることがあります。学習の最初は名称を細かく争うより、前後の関係を示し、接続詞のようには節を直接つながない仲間として扱えば実用上十分です。
代表的な接続副詞の使い方と例文
however|予想される流れを反転する
The price was low. However, the quality was excellent.
(価格は安かったです。しかし、品質はすばらしかったです)
therefore|理由から論理的な結果へ進む
She had the necessary experience. Therefore, we hired her.
(彼女には必要な経験がありました。したがって、採用しました)
moreover|前の主張をさらに強める
The hotel is close to the station. Moreover, it is affordable.
(そのホテルは駅に近いです。そのうえ、手頃です)
otherwise|そうしなければ、別の場合には
Leave now. Otherwise, you will miss the train.
(今出発してください。そうしないと電車に乗り遅れます)
meanwhile|同じ時間帯の別の動きへ視点を移す
I prepared dinner. Meanwhile, my brother set the table.
(私は夕食を作りました。その間に、弟はテーブルを整えました)
接続副詞を置く位置
接続副詞は文頭が基本ですが、文中や文末へ置けるものもあります。移動できること自体が、固定された接続位置で働く接続詞との違いを表しています。
| 位置 | 例文 | 特徴 |
|---|---|---|
| 文頭 | However, I agreed. | 関係が最も分かりやすい基本形 |
| 文中 | I, however, agreed. | 挿入的で、対比する主語などが目立つ |
| 助動詞・be動詞の後ろ | I did, however, agree. | 動詞内容を対比・強調する |
| 文末 | I agreed, however. | 後から対比を添える響き |
すべての接続副詞が同じ自然さで移動できるわけではありません。まず文頭で使い、実際の英文に触れながら語ごとの位置を増やすのが安全です。
よくある間違い
howeverをbutと同じ記号でつなぐ
× She was tired, however she continued.
○ She was tired, but she continued.
○ She was tired. However, she continued.
becauseとthereforeを一緒に使う
because で理由を従属節にし、さらに therefore で結果を示すと、日本語の「〜なので、したがって〜」につられた重複になりやすくなります。
× Because it was raining, therefore we stayed home.
○ Because it was raining, we stayed home.
○ It was raining. Therefore, we stayed home.
難しい接続副詞を会話へ詰め込む
moreover・consequently・nevertheless は文章で便利ですが、日常会話では硬く聞こえることがあります。会話では and・but・so を使った短い文のほうが自然で処理もしやすくなります。
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しゅみすけ
会話で大事なのは「接続副詞を使った」という達成感ではなく、相手が次の情報を予測できることです。まず二つの短文を言い切り、必要なら But … や So … で始めても構いません。書くときに However, … や Therefore, … へ整える順番で十分です。
中学英語で言い換えるならand・but・soを使う
| 接続副詞を使う表現 | 基本語での言い換え |
|---|---|
| However, I tried again. | But I tried again. |
| Therefore, we canceled it. | So we canceled it. |
| Moreover, it is free. | And it is free. |
| Otherwise, you will be late. | If you don’t, you will be late. |
| Nevertheless, she smiled. | But she still smiled. |
しゅみすけ式では、先に「事実A」「事実B」という二つの短文を作り、その関係を対比・結果・追加などから選びます。話す段階では基本の接続詞を使い、文章を整える段階で接続副詞へ置き換えると、文の骨格を壊さず表現を広げられます。
接続副詞の練習問題
- It was cold. ( However / Therefore ), I opened the window.
- The train was delayed. ( Therefore / Moreover ), I arrived late.
- Hurry up. ( Otherwise / Similarly ), we will miss the bus.
- The product is easy to use. ( Moreover / However ), it is inexpensive.
- × I was tired, however, I finished the report. を二通りに直してください。
答え
- However:寒いことから予想される流れと逆
- Therefore:遅延から到着の遅れという結果
- Otherwise:急がない場合の結果
- Moreover:長所をさらに追加
- I was tired. However, I finished the report. / I was tired; however, I finished the report.
接続副詞についてよくある質問
howeverの前は必ずセミコロンですか?
いいえ。前の文をピリオドで終え、However, … と新しい文を始める形が最も分かりやすい基本です。セミコロンは、二つの独立節の内容上の結びつきを強く見せたいときに使えます。
接続副詞の後ろには必ずコンマを置きますか?
文頭で文全体を導く場合は、通常コンマを置きます。ただし then・thus・still などは文の構造や文体によってコンマを置かない場合もあります。初心者は However, …・Therefore, … の基本形から覚えるとよいでしょう。
接続副詞は文頭にしか置けませんか?
文中・文末へ移動できるものもあります。ただし語によって自然な位置が異なるため、最初は文頭へ置き、前の文との関係を明示する使い方がおすすめです。
接続副詞は話し言葉でも使いますか?
使いますが、therefore・moreover などは説明的・形式的に聞こえることがあります。日常会話では but・so・and のほうが自然な場面が多くあります。
まとめ|接続副詞は文を直接つながず、論理の向きを示す
- 接続副詞は、前後の文・内容の対比、結果、追加などを示す副詞
- 接続詞と違い、コンマ一つで二つの独立節を直接つなげない
- 基本形は「文. However, 文」
- 関係の深い独立節は「文; however, 文」と書ける
- howeverはbut、thereforeはso、moreoverはandに近いが、文法上の仕事と文体が異なる
- 会話では基本のand・but・soへ言い換えてよい
- 先に二つの短文を完成させ、後から関係を選ぶと間違いにくい
接続副詞は長い難語の一覧ではなく、読み手へ「次の情報がどちらへ進むか」を知らせる道案内です。接続詞全体の基本を確認したい方は、英語の接続詞一覧|and・but・because・ifなど基本25語の使い方もあわせてご覧ください。
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接続副詞の知識も、自分の出来事を二文で言い、対比・結果・追加の関係を選ぶ練習を重ねることで、会話や文章の中で使えるようになります。
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