aroundには、「〜の周りを」「あちこちに」「振り向く」「約・だいたい」など、いくつもの日本語訳があります。
- walk around the lake
- look around the room
- turn around
- around three o’clock
日本語だけを見ると別々に感じますが、aroundのコアイメージは一つです。
around=中心となる一点を決め、その周囲を円・弧で回る、囲む、広がる
中心のまわりをぐるっと回る動きから、周囲への配置、あちこちへの視線、中心値の周辺を表す「約」まで意味が広がります。この記事では、aroundの意味と使い方をコアイメージから例文で解説します。
aroundのコアイメージは「中心の周囲を回る・囲む」
aroundを理解するときは、一本の大きな木と、その木の周りを歩く人を思い浮かべてください。
- まず木という中心がある
- 人が中心を囲むように円・弧を描く
- 中心の周辺に人や物が分布する
We walked around the lake.
私たちは湖の周りを歩きました。
湖を中心として、その外側を弧を描きながら移動しています。必ずしも完全な一周である必要はありません。中心の周囲に沿った動きがあればaroundです。
aroundの意味・使い方一覧
| 使い方 | aroundの捉え方 | 代表例 |
|---|---|---|
| 周囲の移動 | 中心のまわりを回る | walk around the lake |
| 周囲の位置 | 中心を囲んで配置される | sit around the table |
| あちこち | 周囲の複数方向へ広がる | look around |
| 方向転換 | 弧を描いて向きを変える | turn around |
| 近似 | 中心値の周辺 | around ten people |
| 回避・処理 | 障害物の周囲を回って進む | work around a problem |
場所・移動を表すaround|中心の周りを回る
They ran around the track.
彼らはトラックを周回しました。
We drove around the city.
私たちは街を車であちこち回りました。
The Earth moves around the Sun.
地球は太陽の周りを回ります。
track・city・Sunが中心または領域の核となり、その周囲を円・弧を描いて移動しています。drive around the cityでは完全な円を描くわけではありませんが、街の一地点だけでなく周辺の複数箇所を回る感覚があります。
位置・配置を表すaround|中心を囲んで存在する
We sat around the table.
私たちはテーブルを囲んで座りました。
There were people standing around the entrance.
入口の周りに人々が立っていました。
She wore a scarf around her neck.
彼女は首にスカーフを巻いていました。
人が実際に回っていなくても、中心の周囲を囲むように配置されていればaroundを使います。テーブル・入口・首が中心となり、その外側を人や物が取り囲んでいます。
look around|視線を周囲のあちこちへ向ける
Take a look around.
周りを見てみてください。
She looked around the room.
彼女は部屋の中を見回しました。
We looked around for a place to eat.
私たちは食事をする場所をあちこち探しました。
視線を一点に固定せず、自分を中心として複数の方向へ弧を描くように動かしています。そのためlook aroundは「見回す」、look around forは「周囲のあちこちを探す」となります。
turn around|弧を描いて反対方向を向く
She turned around and smiled.
彼女は振り向いて笑いました。
Turn the car around.
車の向きを反対にしてください。
現在の向きから弧を描き、反対方向へ回転します。aroundの円運動とturnの「向きを変える」が合わさって、「振り向く・方向転換する」となります。
aroundが「あちこち・その辺に」を表す理由
Is Tom around?
トムはこの辺にいますか。
There are plenty of restaurants around.
この辺にはレストランがたくさんあります。
Don’t leave your bag lying around.
バッグをその辺に置きっぱなしにしないでください。
話し手の現在地などを中心として、その周辺一帯をふんわり囲んでいます。特定の一点ではなく、中心のまわりのどこか・複数の場所を指すため「この辺に」「その辺に」「あちこちに」と訳されます。
aroundが「約・だいたい」を表す理由
I’ll arrive around three.
3時ごろ到着します。
There were around 50 people.
50人くらいいました。
It costs around 10,000 yen.
1万円前後かかります。
3時・50人・1万円を中心点として、そのすぐ周辺に実際の値があります。中心値にぴったり固定せず、その周囲をふんわり囲むため「約・だいたい」となります。
aroundとaboutの違い|「約」ではほぼ同じ、出発点が違う
aroundとaboutは、数量・時刻の前ではどちらも「約・だいたい」を表し、多くの場合は置き換えられます。
It takes around 30 minutes.
30分くらいかかります。
It takes about 30 minutes.
約30分かかります。
| 語 | コアイメージの出発点 | 特徴 |
|---|---|---|
| around | 中心の周囲を円で囲む | 中心値の周辺・会話的 |
| about | 対象とその周辺を曖昧に取り巻く | 数量・話題・直前など広く使う |
近似表現では差を気にしすぎる必要はありません。ただしtalk about the problemの「〜について」は通常aboutを使います。around the problemなら「問題の周囲に」「問題を避けて」のように、物理的・比喩的な迂回が前面に出ます。
aroundとalongの違い|円に沿うか、線に沿うか
| 語 | コアイメージ | 例 |
|---|---|---|
| around | 中心の周囲を円・弧で回る | walk around the lake |
| along | 長く伸びる線の方向についていく | walk along the river |
aroundは中心と周囲の関係、alongは線と進行方向の関係です。湖の周りをぐるっと回るならaround、川の流れと同じ方向へ進むならalongです。
get around|周囲を移動する・問題を回避する
What’s the best way to get around Tokyo?
東京を移動する一番よい方法は何ですか。
There’s no way to get around this rule.
この規則を回避する方法はありません。
街の複数地点を回ることで「移動する」。障害物の正面を通らず、その周囲を迂回することで「回避する」。どちらも中心となる領域・障害の周りにルートを描いています。
work around|問題の周囲に別ルートを作る
We found a way to work around the problem.
私たちはその問題を回避して進める方法を見つけました。
Can we work around your schedule?
あなたの予定に合わせて調整できますか。
問題や予定を動かせない中心として置き、その周囲に実行可能な別ルートを作ります。そのためwork aroundは「回避策を考える」「制約に合わせて調整する」となります。
come around・hang around・show around
come around|こちらへ回って来る・考えが変わる
Come around this evening.
今晩こちらへ寄ってください。
He finally came around to my idea.
彼はついに私の考えに賛成するようになりました。
人や考えが円を回るようにこちら側へ向きを変え、こちらの位置・立場までやって来ます。
hang around|その周辺にとどまる
We hung around after class.
私たちは授業後もしばらくその辺にいました。
特定の目的地へ進まず、ある中心地点の周辺にふわっととどまっています。
show around|周囲の複数地点を案内する
Let me show you around the office.
オフィスをご案内します。
オフィス内の一地点だけでなく、周囲の複数の場所を回って見せるためshow aroundとなります。
aroundを使う代表表現一覧
| 表現 | 意味 | コアイメージ |
|---|---|---|
| look around | 見回す・あちこち探す | 視線を周囲へ回す |
| turn around | 振り向く・方向転換する | 弧を描いて向きを変える |
| get around | 移動する・回避する | 領域・障害の周りを進む |
| work around | 回避策を作る・調整する | 中心の周囲に別ルートを作る |
| come around | 寄る・考えを変える | 回ってこちら側へ来る |
| hang around | その辺にいる | 中心の周辺にとどまる |
| show around | 案内する | 周囲の複数地点を回って見せる |
| around the corner | 角を曲がった所・間近 | 角の周りを回ったすぐ先 |
aroundを自然に使うための覚え方
- まず木・湖・時刻など、中心となる一点を決める
- その中心の周囲へ円・弧を描く
- 円上の移動・配置・複数方向への広がりを考える
- 数値なら中心値のすぐ周辺をふんわり囲む
walk around the park、look around the room、around five o’clockを続けて声に出すと、物理的な円から視線・近似への広がりを一つのイメージで確認できます。
動画で前置詞のコアイメージをまとめて学ぶ
しゅみすけのYouTubeでは、aroundを含む英会話でよく使われる前置詞Top50を、約4時間かけて図解しています。日本語訳ではなく、前置詞が描く線・円・空間として理解したい方はこちらも活用してください。
理解したaroundが会話で出ないときは
aroundの意味を理解しても、look around・turn around・get aroundなどを会話で瞬時に出すには、基本動詞と組み合わせた音のかたまりで練習する必要があります。知識を日本語訳として保存するだけでは、発話時の判断に時間がかかります。
be:RIZEの英語コーチングでは、単語や文法を説明して終わらず、「知っているのに聞けない・話せない」原因を分析し、その人に必要な練習へ落とし込みます。自分がどこで止まっているかわからない方は、現在地を一緒に整理してみてください。
まとめ|aroundは中心のまわりへ円を描く
- 中心の周囲を回る・囲む
- 周囲の複数方向へ視線や物が広がる
- 弧を描いて向きを変える
- 中心値の周辺から「約・だいたい」を表す
- 障害物の周囲に迂回ルートを作る
aroundを見たら、「〜の周りに」という訳語だけでなく、中心を決め、その周囲へ円・弧を描く景色を思い浮かべてください。場所・方向・近似・句動詞まで、一つのイメージで理解できます。
関連する前置詞:aboutのコアイメージ/alongのコアイメージ/acrossのコアイメージ
前置詞を一覧で確認:英語の前置詞一覧|コアイメージ・意味・使い分けを図解で完全解説



