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リライトの目的は、きれいな英文を書くことだけではありません。例文の一部を自分の場面へ置き換え、最後は見ずに声に出す。書く練習と話す練習をつなぐと、表現を取り出す速度が上がります。
英会話スクール「b わたしの英会話」・英語コーチング「be:RIZE」創業者
英語のリライト練習とは?
英語学習におけるリライトとは、お手本の英文を土台にし、一部分を別の単語や表現へ置き換えて新しい英文を作る練習です。 たとえば、次の例文があるとします。 I went to the library after work. 私は仕事の後、図書館へ行きました。 この英文を使って、次のように書き換えます。- I went to the gym after work.
- I went to the supermarket after work.
- I went to the library on Saturday.
- She went to the library after work.
リライト練習の最大のメリットは「ええクセ」がつくこと

- 言いたい日本語を頭の中で完成させる
- 必要な英単語を探す
- 文法ルールを思い出す
- 日本語とは違う順番へ並べ替える
- 正しいか確認してから口に出す
- I need some help.
- I need a break.
- I need more information.
- I need a new computer.
- 主語の後ろに動詞を置く
- 動詞の後ろに必要な要素を置く
- 場所や時間は骨格の後ろへ足す
- 一度使った型を別の場面でも再利用する
なぜ初心者はいきなりゼロから英文を作らなくていいのか
ゼロから英文を作るには、実は複数の作業が必要です。| 必要な作業 | 考える内容 |
|---|---|
| 内容を決める | 何を伝えるか |
| 骨格を決める | 誰・何が、どうするか |
| 単語を選ぶ | どの動詞・名詞・形容詞を使うか |
| 形を整える | 時制・三単現・冠詞・複数形など |
| 音にする | 発音・リズム・スピード |
リライト練習で身につく4つの力
1.英語の骨格を崩さず使える
お手本の主語と動詞の位置を保つため、語順が崩れにくくなります。 お手本:She is busy today.- I am busy today.
- He is busy this morning.
- We are busy this week.
2.動詞と目的語をセットで覚えられる
英単語を日本語訳だけで覚えても、会話でどの単語を後ろへ置けばよいか迷います。 リライトでは、動詞を目的語と組み合わせて練習できます。 have a meeting / have lunch / have time / have a problem take a break / take a train / take a picture / take some time make dinner / make a plan / make a mistake / make a decision このような単語同士の自然な結びつきに慣れると、会話中に一語ずつ検索する必要が減ります。3.知っている例文を自分の英語へ変えられる
例文をそのまま暗記しただけでは、教材と同じ場面でしか出てこないことがあります。 リライトすると、教材の英文と自分の生活がつながります。 お手本:She usually reads a book before bed. 自分用:I usually watch YouTube before bed. 別の場面:I usually listen to music on the train. 型を保ったまま、自分が本当に話す内容へ移す。この橋渡しによって「知っている英語」が「使う英語」へ変わります。4.自由英作文へ進む負荷を調整できる
リライトは、完全な模倣と完全な自由の間にあります。| 練習段階 | 自由度 | 主な目的 |
|---|---|---|
| 音読・暗唱 | 低い | お手本をそのまま取り込む |
| 1か所リライト | やや低い | 型を守って一部を変える |
| 複数リライト | 中程度 | 自分の場面へ近づける |
| 英語日記・独り言 | 高い | 場面から自分で英語を立ち上げる |
英語のリライト練習|初心者向け5ステップ
ステップ1.口語で使える短いお手本を選ぶ
最初は、主語と動詞が見つけやすい短い英文を使います。- I’m tired.
- I like coffee.
- I need more time.
- I went shopping yesterday.
- She gave me some advice.
ステップ2.英文の骨格と変更できる部分を確認する
例文を見たら、まず固定する部分と変更できる部分を分けます。 I went to the library after work.- 主語:I
- 動詞と方向:went to
- 場所:the library
- 時間:after work
ステップ3.まず1か所だけ書き換える
一度にすべてを変えず、一つの要素だけを差し替えます。- I went to the gym after work.
- I went to the supermarket after work.
- I went to a restaurant after work.
ステップ4.2〜3か所を変えて自分の場面にする
次に、主語、場所、時間などを複数変えます。- My husband went to the supermarket this morning.
- We went to a restaurant on Saturday.
- I went to the gym before work.
ステップ5.お手本を閉じ、場面から口に出す
最後に教材を閉じます。自分が作った英文を丸暗記して再生するのではなく、その場面を思い浮かべて話します。 I went to the gym before work. I exercised for about thirty minutes. I felt great afterward. 最初の一文はリライトした型です。その後ろへ短い事実や感想を一文ずつ足します。 この「お手本を借りる→自分用に変える→お手本を外す」という流れが、リライトを実際のスピーキングへつなげます。何を書き換える?初心者向けリライト項目
| 変更する部分 | お手本 | リライト例 |
|---|---|---|
| 主語 | I need more time. | We need more time. |
| 目的語 | I need more time. | I need some help. |
| 場所 | I had lunch at home. | I had lunch at a cafe. |
| 時間 | I exercise in the morning. | I exercise after work. |
| 時制 | I watch this show. | I watched this show yesterday. |
| 肯定・否定 | I have enough time. | I don’t have enough time. |
| 質問 | You like this movie. | Do you like this movie? |
リライトで特に意識したい「動詞+目的語」
日本人学習者は単語を一語ずつ日本語訳で覚えがちです。しかし会話では、動詞単体ではなく、その後ろに続く語との組み合わせが必要です。 たとえば make を「作る」とだけ覚えるより、次の型をリライトします。- I made a mistake.
- I made a reservation.
- I made a decision.
- I made dinner.
- We made a reservation yesterday.
- She made an important decision.
- My husband made dinner last night.
リライト練習のよくある失敗
単語だけを機械的に入れ替えて終わる
例文の一語を変えるだけでも初期練習としては役立ちます。ただし、場面を思い浮かべず機械的に置換していると、実際の会話にはつながりにくくなります。 最後の一文だけでも、自分や身近な人について本当に言える内容にしてください。一度に変えすぎて型が崩れる
自由度を急に上げると、元のお手本が見えなくなります。 最初は一か所、次に二か所と段階を踏みます。型が崩れたら、能力不足だと考えず、変更する要素を減らしてください。難しい日本語を作り、再び翻訳へ戻る
自分用に変えようとして、「昨日は予定していたより仕事が長引いたため、ジムへ行くのを諦めた」のような日本語を先に作ると、リライトから翻訳問題へ戻ります。 まず元の型を使います。 I didn’t go to the gym yesterday. I worked late. 日本語を精密に再現することより、型を使って場面を小さく伝えることを優先しましょう。書くだけで口から出さない
リライトはライティング練習としても有効ですが、スピーキングが目的なら音読と再現が必要です。 書いた文を3回声に出し、最後はノートを見ず、同じ場面を別の言い方でも話してみてください。瞬間英作文・英語日記・独り言との違い
| 練習 | 出発点 | 主な役割 |
|---|---|---|
| 瞬間英作文 | 用意された日本語文 | 英文の基本構造を素早く取り出す |
| リライト | お手本の英文 | 型を守りながら自分の場面へ移す |
| 英語日記 | 自分の出来事 | 場面を英語の骨格へ整理する |
| 独り言英会話 | 目の前の場面・記憶 | 時間をかけず口頭で英語を立ち上げる |
1日10分でできるリライト練習メニュー
- 2分:短いお手本を一つ選び、意味と場面を確認する
- 2分:お手本を3回音読する
- 2分:目的語・場所・時間を一つずつ変える
- 2分:自分に本当に当てはまる一文を作る
- 2分:教材を閉じ、場面から2〜3文話す
しゅみすけ式「直感英会話」におけるリライトの役割
しゅみすけ式の直感英会話では、完成した日本語を素早く訳すことではなく、場面から英語の骨格を立ち上げる処理を重視しています。 ただし、初心者が場面からいきなり正しい骨格を毎回作るのは簡単ではありません。 そこでリライトを使います。- お手本から英語の骨格を借りる
- 一部分を自分の場面へ置き換える
- 同じ型で複数の場面を表す
- お手本を外して、場面から口に出す
まとめ|型を借りることは遠回りではなく、話せる英語への近道
英語のリライト練習とは、お手本の英文を土台に、主語、目的語、場所、時間などを少しずつ書き換える練習です。 初心者が最初からゼロから英文を作ろうとすると、日本語から英語への変換、単語検索、文法確認で処理が重くなりがちです。 リライトなら、正しい骨格を保ったまま次の力を育てられます。- 主語と動詞から始める語順
- 動詞と目的語の自然な組み合わせ
- 場所や時間を後ろへ足す流れ
- 教材の例文を自分の場面へ移す力
- 模倣から自由なスピーキングへ進む力
この記事で扱った「英語のリライト練習」は、練習そのものを続けるだけでなく、実際の会話で使い、振り返るところまで設計すると効果が見えやすくなります。
be:RIZEでは、現在のリスニング・スピーキングの処理を確認し、目的と生活に合わせて学習の優先順位を一緒に整理しています。
覚えた語を混ぜて選ぶ前に、自分で短い英文を作る経験も役立ちます。英語の「生成効果」を使い、例文を自分の表現へ変える4段階もあわせて実践してください。
例文を書き換える前の骨格作りは、短い英語を入力する瞬間英作文・穴埋めクイズで確認できます。
スピーキング練習の全体像と、今の段階に合う方法を選ぶ順番は、英語スピーキング大全|話せない原因とアウトプット練習の正しい順番にまとめています。






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