stillは「まだ」「今も」「それでも」「じっとした」など、文によって日本語訳が変わる単語です。
- I still live in Tokyo. 私は今も東京に住んでいます。
- Are you still working? まだ仕事をしているのですか。
- It was difficult, but I still enjoyed it. 難しかったですが、それでも楽しめました。
- Keep still. じっとしていてください。
一見すると別々の意味に見えますが、中心にある感覚は共通しています。stillのコアイメージは「変化せず、その状態が続いている」です。前からあった状態が今も変わっていない、または周囲に変化があっても判断・行動が変わらないことを表します。
この記事では、副詞のstillを中心に、語順、否定文・疑問文、yet・already・evenとの違い、形容詞のstillまで図解と例文で整理します。
目次
- stillのコアイメージは「変化せず、その状態が続く」
- 「今も・まだ」:以前からの状態が続いている
- stillの語順:be動詞の後、一般動詞の前が基本
- 否定文のstill:「まだ〜ない状態が続く」
- 疑問文のstill:「その状態は今も続いている?」
- stillとyetの違い:継続を見るか、到達を見るか
- stillとalreadyの違い:継続と到達
- 「それでも」のstill:状況が変わっても判断は変わらない
- stillとevenの違い:継続か、意外な一点か
- 形容詞のstill:「動きがない・静止した」
- stillでよくある間違い
- stillを使うミニ練習
- stillについてよくある質問
- まとめ:stillは「変化せず、その状態が続く」
stillのコアイメージは「変化せず、その状態が続く」

stillは、過去のある時点から始まった状態に線を引き、その線が現在にも届いている様子を表します。
- 以前から東京に住んでいる → 今も東京に住んでいる
- 以前から雨が降っている → 今も雨が降っている
- 以前から答えが分からない → 今も分からない
It is still raining.
まだ雨が降っています。
日本語では「まだ」と訳しますが、still自体が否定的な意味を持つわけではありません。「雨が降っている」という状態が変わらず続いている、と示しているだけです。
しゅみすけ(大山俊輔)
「今も・まだ」:以前からの状態が続いている
もっとも基本的な使い方です。話し手は「そろそろ変わっていてもよさそうだ」という気持ちを含めることもあります。
- I still remember her name.
私は今でも彼女の名前を覚えています。 - She still works at the same company.
彼女は今も同じ会社で働いています。 - We are still waiting for the train.
私たちはまだ電車を待っています。 - He is still asleep.
彼はまだ眠っています。
rememberのような状態動詞でも、work・wait・sleepのように時間の中で続く行為や状態でも使えます。重要なのは、過去と現在の間に大きな切れ目がないことです。
stillの語順:be動詞の後、一般動詞の前が基本
stillの位置は頻度を表すalwaysやusuallyとよく似ています。
| 文の形 | stillの位置 | 例文 |
|---|---|---|
| be動詞 | be動詞の後 | She is still busy. |
| 一般動詞 | 一般動詞の前 | I still need help. |
| 助動詞 | 助動詞の後 | We can still change it. |
| 完了形 | haveと過去分詞の間 | I have still not decided. |
- He is still young. 彼はまだ若いです。
- He still looks young. 彼は今も若く見えます。
- You can still join us. 今からでも参加できます。
still canよりcan stillが通常の語順です。ただし、対比を強くする場合や文頭で話の流れを切り替える場合には位置が変わることがあります。
否定文のstill:「まだ〜ない状態が続く」
stillを否定文で使うと、変化してほしい状態が今も変わっていないことを表します。
- I still don’t understand.
私はまだ分かりません。 - She still hasn’t replied.
彼女はまだ返事をしていません。 - The problem is still not solved.
その問題はまだ解決していません。
I don’t still understand.ではなく、通常はI still don’t understand.です。「理解していない」という状態全体が継続しているため、stillを否定の前に置きます。
still notは、話し手の驚き・不満・焦りが感じられることがあります。「もう変わっていてもよいはずなのに、まだ変わっていない」という含みです。
疑問文のstill:「その状態は今も続いている?」
疑問文でもstillは、確認したい状態の近くに置きます。
- Are you still there?
まだそこにいますか。 - Do you still want to go?
今も行きたいですか。 - Is she still working?
彼女はまだ仕事中ですか。 - Can I still apply?
まだ応募できますか。
Do you want to go?は現在の希望を尋ねます。Do you still want to go?は、以前は行きたかったことを前提に、その気持ちが変わっていないかを確認します。stillが入ると、過去の状態とのつながりが生まれます。
stillとyetの違い:継続を見るか、到達を見るか

stillとyetはどちらも「まだ」と訳せますが、見ている場所が違います。
| 語 | 中心の見方 | 代表例 |
|---|---|---|
| still | 以前の状態が今も続いている | She is still working. |
| yet | 期待する完了点にまだ到達していない | She hasn’t finished yet. |
She is still working.
彼女はまだ仕事をしています。
仕事をしている状態の継続に注目しています。
She hasn’t finished yet.
彼女はまだ仕事を終えていません。
「終える」という到達点に未到達であることに注目しています。
She still hasn’t finished.も可能です。この場合は「終えていない状態が今も続いている」と強く感じさせ、驚きやいら立ちが出やすくなります。
stillとalreadyの違い:継続と到達
- still:以前からの状態が今も続く
- already:予想より早く、すでに変化・完了に到達した
He is still at the office.
彼はまだ会社にいます。
He has already left the office.
彼はもう会社を出ました。
stillは状態線が続く側、alreadyは新しい状態へ移った側を見せます。この二つを対にすると、時間表現を訳語ではなく変化の有無で理解できます。
「それでも」のstill:状況が変わっても判断は変わらない
stillには「それでも・とはいえ」という意味もあります。ここでもコアは同じです。問題や反対材料が加わっても、話し手の結論・評価・行動が変わらず残ります。
- It was expensive, but I still bought it.
高かったですが、それでも買いました。 - He made a mistake. Still, everyone trusted him.
彼は間違いをしました。それでも、皆は彼を信頼していました。 - The job is hard, but I still enjoy it.
仕事は大変ですが、それでも楽しんでいます。
文中のbut … stillは会話でよく使われます。文頭のStill,は「そうではあるが」と前文を受け、少し書き言葉的です。
stillとevenの違い:継続か、意外な一点か
stillとevenはどちらも強調に見えることがありますが、役割は異なります。
- still:状態・判断が変わらず続く
- even:予想の範囲を超える意外な例を取り上げる
She still remembers me.
彼女は今でも私を覚えています。
Even she remembers me.
彼女でさえ私を覚えています。
stillは時間軸、evenは予想・尺度上の意外性を中心に見ます。
形容詞のstill:「動きがない・静止した」
stillは形容詞として「動かない、静かな」という意味でも使われます。
- Keep still.
じっとしていてください。 - The air was completely still.
空気はまったく動いていませんでした。 - The lake was calm and still.
湖は穏やかで静まり返っていました。 - a still image
静止画像
時間の中で状態が変わらない副詞stillと、位置・動きが変わらない形容詞stillは、同じ「変化なし」の感覚でつながっています。
しゅみすけ(大山俊輔)
stillでよくある間違い
一般動詞の後ろに置く
× I live still in Tokyo.
○ I still live in Tokyo.
一般動詞では、stillは原則として動詞の前です。
stillとyetを完全な同義語として入れ替える
× She is yet working.
○ She is still working.
肯定文で「今も仕事中」と継続を表すならstillです。yetは主に疑問文・否定文で完了点への未到達を表します。
過去とのつながりがない場面で使う
stillには「以前もそうだった」という前提があります。初めて知った現在の事実を単に述べるだけなら、stillを入れない方が自然です。
stillを使うミニ練習
- 私は今も彼のことを覚えています。
- 彼女はまだ返事をしていません。
- あなたは今も同じ会社で働いていますか。
- 雨でしたが、それでも私たちは出かけました。
- 写真を撮るので、じっとしていてください。
答えの例
1. I still remember him.
2. She still hasn’t replied.
3. Do you still work for the same company?
4. It was raining, but we still went out.
5. Keep still while I take a picture.
stillについてよくある質問
stillは現在形でしか使えませんか?
いいえ。過去の基準時点まで状態が続いていたならHe was still sleeping at noon.、未来の基準時点でも続くならI will still be here tomorrow.のように使えます。
still yetと続けて使えますか?
通常、単純に並べることはしません。ただしI still haven’t finished yet.のように、stillで未完了状態の継続を強調し、yetで完了点への未到達を示すことはあります。会話では強調が重なるため、どちらか一方でも十分な場合が多いです。
stillの反対語は何ですか?
一語で常に対応する反対語はありません。文脈に応じてno longer(もはや〜ない)、already(すでに)、moving(動いている)などが対になります。
stillとcontinueの違いは?
stillは副詞として「状態が続いている」という見方を加えます。continueは「続ける・続く」という動詞です。I still study English.は今も学んでいる事実、I continue to study English.は学習を継続する行為に焦点があります。
まとめ:stillは「変化せず、その状態が続く」
- stillのコアイメージは「変化せず、その状態が続いている」
- 基本の意味は「今も・まだ」で、過去から現在への継続を表す
- be動詞の後、一般動詞の前、助動詞の後が基本語順
- still notは「変わってほしい状態がまだ変わっていない」
- yetは完了点への未到達、alreadyはすでに到達したことを見る
- 「それでも」は、反対材料があっても判断・行動が変わらない
- 形容詞stillの「動かない」も、変化なしというコアでつながる
stillを見たら、機械的に「まだ」と訳す前に、何が以前から変わらず続いているのかを探してみましょう。時間、判断、動きのどれが固定されているか分かれば、文の意味を前から自然に組み立てられます。
時間表現を体系的に学びたい方へ
「英語の完了形とは?have+過去分詞を「完了状態を持つ」感覚で理解する」では、過去の出来事と現在のつながりを、時制・完了形の側から整理しています。
Basic Englishの中でstillを見る
stillはBasic Englishの100のOperationsに含まれる重要語です。「Basic Englishの850語一覧」から、少ない基本語をどう組み合わせるか確認できます。
Basic Englishの重要語をまとめて学ぶ:Basic Englishの重要語46選|コアイメージ総合ガイド





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