allの意味と使い方|コアイメージは「範囲を余すところなく全部見る」

allのコアイメージ|まとまり全体をひとつとして捉える

allのコアイメージは、「複数のものをひとまとまりにし、その範囲を余すところなく全部見る」です。

日本語では「すべての」「全部」「全員」「ずっと」など、文脈によって訳が変わります。しかし、allがしていることは一貫しています。人・物・時間などについて、話し手が設定した範囲の端から端までをひとつの全体として捉える言葉です。

たとえばall studentsなら「対象となる生徒の集団を丸ごと」、all dayなら「その日の時間の始めから終わりまで」を見ています。単に数が多いのではなく、決めた範囲に漏れがないことがポイントです。

しゅみすけ

allを「すべて」とだけ覚えると、everyやwholeとの違いで迷います。「設定した範囲を大きな円で囲み、円の中を丸ごと見る」と考えると、用法がつながります。

allの意味をコアイメージから理解する

allは、複数の要素を含む集合や、広がりを持つ時間・量を完全な範囲として示します。

allが集団全体をひとまとまりとして捉えるイメージ

All the windows are open.
その窓は全部開いています。

話題になっている窓をひとまとまりとして捉え、そのどれもが開いている状態です。

We worked all day.
私たちは一日中働きました。

dayという時間の範囲を丸ごと見ています。文字どおり一秒の休みもなかったというより、「その日という範囲の大部分を仕事が占めた」という自然な強調にも使われます。

All I need is some time.
私に必要なのは少しの時間だけです。

「私が必要とするもの」の範囲を全部示すと、それはsome timeだけだ、という構造です。このallは「唯一必要なもの」という限定の感覚を生みます。

allの基本語順:名詞の前に置く

もっとも基本的なのは、all+複数形の可算名詞またはall+不可算名詞です。

  • all students:すべての生徒
  • all books:すべての本
  • all information:すべての情報
  • all water:すべての水

All students need practice.
すべての生徒に練習が必要です。

studentsは複数形です。allは複数の成員からなる集団を丸ごと扱うため、可算名詞を直接続ける場合は原則として複数形になります。

All information is useful.
すべての情報が役に立ちます。

informationは不可算名詞なので複数形にしません。また、動詞も単数扱いのisです。allがあるから常に複数になるのではなく、動詞の形は後ろの名詞に合わせます。

all the・all my・all theseの語順

the、所有格、this・that・these・thoseなどがある場合、allはその前に置きます。

  • all the people:その人たち全員
  • all my friends:私の友人全員
  • all these questions:これらの質問すべて
  • all that money:そのお金全部

All my friends know her.
私の友人は全員、彼女を知っています。

my all friendsとはしません。allは、my friendsで定まる範囲のさらに外側から、その全体を包む位置に置かれます。

Did you read all the emails?
そのメールを全部読みましたか。

the emailsという特定済みの集まりがあり、allがその集まり全体を対象にしています。

all ofを使う場合とofを省略できる場合

all of the studentsall the studentsは、どちらも「その生徒全員」です。the、所有格、指示語の前ではofを入れても省略しても構いません。

All (of) the rooms were clean.
部屋はすべてきれいでした。

All (of) my time went into the project.
私の時間はすべてその企画に費やされました。

一方、目的格の代名詞を続ける場合はofが必要です。

  • all of us:私たち全員
  • all of you:あなたたち全員
  • all of them:彼ら・それら全部

All of us agreed.
私たちは全員同意しました。

× all usとはできません。ただし、allを代名詞の後ろへ移してWe all agreed.とすることはできます。

we all・they allの位置

allは主語の代名詞の後ろにも置けます。この形は会話で非常によく使われます。

We all make mistakes.
私たちは誰でも間違いをします。

They all looked tired.
彼らは全員疲れているように見えました。

be動詞があるときは、通常be動詞の後ろです。

They are all ready.
彼らは全員準備ができています。

助動詞があるときは、通常助動詞の後ろ、一般動詞の前に置きます。

We can all help.
私たちは全員手伝えます。

They have all finished.
彼らは全員終えました。

この位置は頻度副詞の位置に似ています。allが「主語のメンバー全員に当てはまる」と文の中で示していると考えましょう。

allとeveryの違い:全体を見るか、一人ずつ見るか

allとeveryはどちらも「すべて」を表しますが、視点が違います。

  • all+複数名詞:集団全体をひとまとまりに見る
  • every+単数名詞:集団の成員を一人・一つずつ確認する
all・both・whole・everyの視点の違いを示す図解

All students received a card.
生徒全員がカードを受け取りました。

Every student received a card.
どの生徒も一人ひとりカードを受け取りました。

結果はよく似ていますが、allはクラス全体、everyは各生徒へ意識を向けます。語形にも違いがあり、all studentsは複数形、every studentは単数形です。

allとwholeの違い:複数の集合か、一つの完全体か

allは複数のものや量・時間の全範囲を包み、wholeは基本的に一つのものを欠けのない完全体として見る言葉です。

all the cakes
そのケーキを全部(複数のケーキ全部)

the whole cake
そのケーキを丸ごと(一つのケーキ全体)

語順も違います。allはall the dayより通常all day、wholeはthe whole dayです。

I stayed home all day.
私は一日中家にいました。

I stayed home the whole day.
私はその一日を丸々家で過ごしました。

どちらも似た内容ですが、the whole dayは「一日という一つの完全な単位」をやや強く感じさせます。

allとbothの違い:対象が2つならboth

bothは「二つ・二人の両方」に限定されます。allは通常、三つ以上の集団や総量を表します。

Both answers are correct.
二つの答えは両方とも正しいです。

All three answers are correct.
三つの答えはすべて正しいです。

人数・個数を明示するall threeall fiveでは、allの直後に数字を置きます。all the threeは通常不自然で、特定の三つならall three of the …などが自然です。

allを単独で使う代名詞用法

何を指すかが文脈で分かる場合、allは名詞を伴わず「すべて・全員」の意味で使えます。

All are welcome.
どなたでも歓迎します。

That is all.
以上です。それですべてです。

All went well.
すべてうまくいきました。

人についてはeveryoneの方が日常的に自然な場合もあります。All are welcome.は案内文や改まった表現でよく見られ、会話ならEveryone is welcome.も一般的です。

allが副詞になる表現

allは名詞の数量だけでなく、「完全に」「すっかり」「一面に」という副詞的な強調にも使われます。

She was all alone.
彼女はまったく一人きりでした。

Your hands are all wet.
手がすっかり濡れています。

He was dressed all in black.
彼は全身黒ずくめでした。

ここでもコアイメージは同じです。aloneという状態、濡れている範囲、服装の範囲を余すところなく覆っています。

また、all overは「至る所に・一面に」、all alongは「最初からずっと」、all at onceは「一斉に・突然」といった定番表現になります。

I knew it all along.
私は最初からずっとそれを知っていました。

時間の始点から現在の基準点まで、知っていた状態が全範囲に及んでいます。

not allは「全部ではない」

not allは部分否定で、「すべてが〜というわけではない」を表します。

Not all birds can fly.
すべての鳥が飛べるわけではありません。

これは「鳥は一羽も飛べない」ではありません。allで囲んだ範囲の全員には当てはまらない、つまり例外があるという意味です。

All birds cannot fly.は文脈によって曖昧になりやすいため、「全部ではない」と明確に言うならNot all birds can fly.が安全です。「一羽も飛べない」ならNo birds can fly.となります。

しゅみすけ

not allは「全員を否定」ではなく、「全員という言い切りを否定」です。丸で囲んだ全範囲から、少なくとも一部が外れるイメージで捉えましょう。

allでよくある間違い

間違い1:all studentと単数形にする

× all student
○ all students

可算名詞を直接続ける場合は複数形です。個々を単数形で見るならevery studentを使います。

間違い2:all of studentsとする

× all of students
○ all students
○ all of the students

ofの後ろには通常、the・所有格・指示語・代名詞などで範囲が特定された表現が続きます。

間違い3:all peopleとall the peopleを混同する

all peopleは「人は皆」という一般論、all the peopleは「その場・話題の人たち全員」という特定の集団です。

All people need sleep.
人は皆、睡眠が必要です。

All the people in the room stood up.
部屋にいた人たち全員が立ち上がりました。

間違い4:代名詞の前でofを落とす

× all them
○ all of them
○ they all

目的格代名詞をallの後ろへ置くならofが必要です。主格代名詞を主語にしてallを後ろへ置く形も覚えておきましょう。

ミニ練習問題

all・every・both・wholeから最も自然なものを選びましょう。

  1. (  ) the members agreed.「そのメンバー全員が同意した」
  2. (  ) member has a key.「どのメンバーも一人ひとり鍵を持っている」
  3. I ate the (  ) cake.「私はそのケーキを丸ごと食べた」
  4. (  ) of my parents are teachers.「私の両親は二人とも教師だ」
  5. We (  ) enjoyed the trip.「私たちは全員その旅行を楽しんだ」

答え:1. All 2. Every 3. whole 4. Both 5. all

allに関するよくある質問

allの後ろは単数ですか、複数ですか?

可算名詞なら通常は複数形、不可算名詞ならそのままです。all books areall water isのように、動詞も後ろの名詞に合わせます。

allとall ofはどちらが自然ですか?

all the peopleall of the peopleはどちらも自然です。前者がやや簡潔です。代名詞ではall of usのようにofを省略できません。

「みんな」はallですか、everyoneですか?

どちらも可能ですが、文の形が違います。We all know it.は「私たちはみんな知っている」、Everyone knows it.は「みんなが知っている」です。everyoneは単数扱いなのでknowsとなります。

まとめ:allは設定した範囲を丸ごと包む

  • コアイメージは複数のものや広がりをひとまとまりにし、範囲を余すところなく見る
  • 基本はall+複数可算名詞/不可算名詞
  • the・所有格・指示語の前ではall the / all my / all these
  • 代名詞ならall of us、またはwe all
  • allは集団全体、everyは一人・一つずつ、wholeは一つの完全体、bothは二つの両方
  • not allは「すべてが〜というわけではない」という部分否定
  • all day、all alone、all alongなども「範囲全体」という感覚でつながる

関連して、直前まで全体に近づく表現はalmostのコアイメージも確認すると違いが整理できます。Basic Englishの語彙全体は、姉妹サイトのBasic English 850語一覧にまとめています。短い基本語ほど訳語を増やすのではなく、一つの視点から理解していきましょう。

Basic Englishの重要語をまとめて学ぶ:Basic Englishの重要語46選|コアイメージ総合ガイド

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