forwardのコアイメージは、「人や物が向いている正面方向へ進める」です。
forwardは「前へ」という移動だけでなく、move a meeting forward(会議を早める)、move a project forward(計画を前進させる)、forward an email(メールを転送する)、look forward to(楽しみに待つ)などにも使われます。
意味が多いように見えますが、すべて「今いる位置から、向いている先へ送る」という一本の矢印でつながります。物なら前方へ、時間ならより早い時点へ、計画なら次の段階へ、情報なら次の受取人へ進みます。
この記事では、forwardの意味・品詞・語順、aheadとの違い、move forward・bring forward・put forward・forward an email・look forward toの使い方、よくある間違いを例文と図解で整理します。
しゅみすけ
目次
- forwardのコアイメージ|向いている正面方向へ進める
- forwardの意味は移動・時間・計画・情報へ広がる
- forwardの品詞と語順
- forwardとaheadの違い|前へ進む動きか、前方の位置か
- look forward toの意味|期待の視線を未来へ向ける
- move forwardの使い方|前進する・先へ進める
- bring forward・put forward・carry forward
- forwardとforwardsの違い
- 会話・仕事でよく使うforwardの定番表現
- forwardでよくある間違い
- forwardを使う練習問題
- forwardに関するFAQ
- まとめ|forwardは「向いている正面方向へ進める」
forwardのコアイメージ|向いている正面方向へ進める
forwardの「前」は、地図上の東西南北で固定されていません。人や物が向いている方向、時間や計画が進む方向を基準に決まります。
- Take one step forward.
一歩前へ出てください。 - Please move the chair forward.
椅子を前へ動かしてください。 - We need to move the project forward.
プロジェクトを前へ進める必要があります。 - I’ll forward the email to you.
そのメールをあなたへ転送します。
人の足、椅子、プロジェクト、メールでは、実際に進むものが違います。しかし、現在位置から次の位置・段階・受取人へ送るという構造は共通です。
forwardの意味は移動・時間・計画・情報へ広がる

1.物理的に前へ進む
- He leaned forward to hear better.
彼はよく聞こえるように前へ身を乗り出しました。 - The car moved slowly forward.
車はゆっくり前進しました。 - She took a step forward.
彼女は一歩前へ出ました。
backwardが後ろ向きの矢印なら、forwardは正面方向への矢印です。上下左右ではなく、主体の向きが基準になります。
2.時間を前へ動かす
- Can we move the meeting forward to Monday?
会議を月曜日へ早められますか? - The deadline was brought forward by a week.
締め切りが1週間前倒しされました。 - Set the clock forward one hour.
時計を1時間進めてください。
ここで注意したいのは、時間を線のどちら向きに見るかで表現が紛らわしくなる点です。bring a meeting forwardは、予定を現在に近い早い時点へ持ってくることです。一方、push a meeting backは遅い時点へ延期します。
3.計画・議論を次の段階へ進める
- This decision will move the plan forward.
この決定で計画が前進します。 - How can we take this idea forward?
このアイデアをどう発展させられますか? - She put forward a new proposal.
彼女は新しい提案を提示しました。
put forwardは、頭の中や手元にある案を、話し合いの場の前面へ出すイメージです。「提案する」という訳語だけでなく、検討される位置まで押し出すと考えると覚えやすくなります。
4.情報を次の人へ送る
- Could you forward this email to Alex?
このメールをアレックスへ転送してもらえますか? - Your call will be forwarded to another number.
お電話は別の番号へ転送されます。 - Please forward the document to the team.
その書類をチームへ回してください。
このforwardは動詞です。情報を現在の受取人で止めず、次の受取人へ進めます。メール画面のForwardも同じ発想です。
forwardの品詞と語順
forwardは副詞・形容詞・動詞として使われます。品詞によって置き場所が変わります。
副詞|動詞のあとに置く
- Step forward.
- Lean forward.
- We are moving forward.
方向を表すforwardには前置詞toを付けません。move forward to the next stageでは、forwardが移動方向、to the next stageが到達点を示します。
形容詞|名詞の前で「前方の・先を見た」
- the forward section of the plane
飛行機の前方部分 - forward planning
先を見越した計画 - a forward-thinking company
先進的な考えを持つ会社
動詞|目的語を次へ送る
- I forwarded your message.
あなたのメッセージを転送しました。 - Please forward it to me.
それを私へ転送してください。
forward+目的語+to+受取人が基本形です。forward me the emailも使われますが、forward the email to meの形が分かりやすく安全です。
forwardとaheadの違い|前へ進む動きか、前方の位置か

- forward:向いている前方向への動き・作用
- ahead:進行方向の前方にある位置、または未来に待つ状況
- Move forward.
前へ進んでください。(動き) - There is a station ahead.
この先に駅があります。(位置) - We need to move the project forward.
計画を前進させる必要があります。 - We have a busy week ahead.
これから忙しい一週間が待っています。
Go ahead.は「どうぞ」「先に進んでください」で、相手の前方に進む許可を与える表現です。Look forward toは「期待を前方へ向ける」表現です。同じ「前」でも役割が異なります。
look forward toの意味|期待の視線を未来へ向ける
look forward toは「〜を楽しみにする」です。視線や気持ちを未来の出来事へ向け、待っているイメージがあります。
- I’m looking forward to the trip.
旅行を楽しみにしています。 - I look forward to meeting you.
お会いできることを楽しみにしています。 - We look forward to hearing from you.
ご連絡をお待ちしております。
最重要ポイントは、toのあとに動詞の原形ではなく、名詞または動名詞を置くことです。このtoは不定詞の印ではなく、前置詞です。
- × I look forward to meet you.
- ○ I look forward to meeting you.
- ○ I look forward to our meeting.
ビジネスメールではI look forward to hearing from you.が定番です。進行形のI’m looking forward to〜は、会話で個人的な楽しみを自然に表します。
しゅみすけ
move forwardの使い方|前進する・先へ進める
move forwardは物理的な前進にも、仕事や人生の前進にも使えます。
- Please move forward a little.
少し前へ詰めてください。 - We decided to move forward with the plan.
私たちはその計画を進めることにしました。 - It’s time to move forward.
前へ進むときです。
move forward with+計画・提案で「〜を進める」です。過去の問題を乗り越えて前向きになる、という抽象的な文脈でも使われます。
bring forward・put forward・carry forward
bring forward|前へ持ってくる
予定を早める、情報や論点を前面へ出す意味です。
- They brought the launch date forward.
発売日を前倒ししました。
put forward|案を前へ出す
- He put forward an interesting idea.
彼は興味深い案を提示しました。
carry forward|次へ持ち越す
- The balance will be carried forward to next month.
残高は翌月へ繰り越されます。
句動詞ごとに訳は変わりますが、bring・put・carryが何かをforwardの方向へ動かす構造は共通しています。個別句動詞の細かな語順や目的語は、それぞれの用法として確認する必要があります。
forwardとforwardsの違い
方向を表す副詞ではforwardとforwardsの両方が使われます。一般にforwardはアメリカ英語・イギリス英語の両方で広く使われ、forwardsはイギリス英語で比較的よく見られます。
- He stepped forward.
- He stepped forwards.
基本的な意味は同じです。ただし形容詞や動詞では通常forwardを使います。
- ○ forward planning
- ○ forward an email
- × forwards planning
- × forwards an email(動詞原形として)
会話・仕事でよく使うforwardの定番表現
Going forward
「今後は」「これから先」という意味です。現在を起点に、これからの時間へ進むイメージです。
- Going forward, we’ll meet every Monday.
今後は毎週月曜日に会議をします。
I’ll forward it to you.
「それをあなたへ転送します」。メールや資料を受け取った場面ですぐ使えます。
We’re moving forward.
「私たちは前進しています」。仕事の進捗だけでなく、問題から立ち直る文脈でも使えます。
From this point forward
「この時点から先は」です。ある時点を境界にして、その先の時間を指します。
- From this point forward, all changes must be approved.
今後、すべての変更には承認が必要です。
forwardでよくある間違い
look forward toのあとに動詞の原形を置く
- × I look forward to see you.
- ○ I look forward to seeing you.
aheadとforwardをそのまま入れ替える
- ○ Move forward.(前へ動く)
- ○ The road ahead is narrow.(前方の道)
- × The road forward is narrow.(通常の位置表現として不自然)
forward an emailの受取人をfromで示す
- × Forward the email from me.
- ○ Forward the email to me.
from meなら「私から来たメール」という送信元の説明になります。転送先はtoで示します。
bring forwardを延期の意味にする
bring forwardは予定を早めます。遅らせるならput off、postpone、push backなどを使います。
forwardを使う練習問題
次の日本語を英語にしてみましょう。
- 一歩前へ出てください。
- そのメールを私へ転送してください。
- あなたに会うのを楽しみにしています。
- この計画を進める必要があります。
- 会議が一週間前倒しされました。
解答例
- Take one step forward.
- Please forward the email to me.
- I’m looking forward to meeting you.
- We need to move this plan forward.
- The meeting was brought forward by a week.
forwardに関するFAQ
forwardは「前に」ですか、「前へ」ですか?
forwardは方向や動きを含むため、基本的には「前へ」が近い表現です。前方にある位置を示すだけならaheadやin front ofが適する場合があります。
forward an emailは句動詞ですか?
このforwardは単独で「転送する」という動詞です。forward the email to meのように目的語と転送先を取ります。
look forward toは現在形と進行形のどちらですか?
どちらも使えます。I look forward to〜はビジネス文書などで整った響きがあり、I’m looking forward to〜は会話で今の期待感を自然に表します。
move forwardとgo aheadは同じですか?
重なる場面はありますが同じではありません。move forwardは物事を次の段階へ進めること、go aheadは先へ進むほか、「どうぞ」と許可を与える意味でも使われます。
まとめ|forwardは「向いている正面方向へ進める」
forwardの中心は、現在位置から、主体が向いている前方向へ人・物・時間・計画・情報を進める矢印です。
- 物理的な前進:step forward
- 計画の前進:move the plan forward
- 予定の前倒し:bring the meeting forward
- 提案の提示:put forward an idea
- 情報の転送:forward an email
- 未来への期待:look forward to
「何が前へ進んでいるのか」を見つければ、多くの用法を別々に暗記せず理解できます。方向を表す基本語をさらに整理するなら、awayのコアイメージも合わせて確認してください。
forwardを含むBasic Englishの全体像は、b-cafe.netのBasic English 850語一覧(Things・Qualities・Operations)で確認できます。
Basic Englishの重要語をまとめて学ぶ:Basic Englishの重要語46選|コアイメージ総合ガイド
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