orの意味と使い方|コアイメージは「可能性を分岐させる」

orのコアイメージ「可能性を分岐させる」を表す分岐図

orのコアイメージは「一つの道を、複数の可能性へ分岐させる」です。日本語では「または」「それとも」「そうでなければ」などと訳されますが、どの用法にも「Aだけに決めず、Bという別の道も開く」という共通点があります。まずこの分岐を思い浮かべれば、orの意味を訳語ごとに暗記する必要はありません。

この記事では、orの基本語順、単語・句・節のつなぎ方、疑問文、命令文+or、either A or B、andとの違い、よくある間違いまで例文で解説します。

orのコアイメージは「可能性を分岐させる」

一本道の先にAとBがあり、orが道を二つに分ける場面を想像してください。

  • A or B:AまたはB
  • Is it A or B?:Aですか、それともBですか
  • Hurry up, or you’ll miss the bus.:急いで。そうでなければバスに乗り遅れます

訳は変わっても、話し手が「別の可能性」を示している点は同じです。ふつうは二つを並べますが、A, B, or Cのように三つ以上でも使えます。

orでteaとcoffeeの選択肢を並べる図

orの基本語順|同じ役割のものをつなぐ

基本形はA+or+Bです。AとBには、同じ文法上の役割を持つものを置きます。

名詞と名詞をつなぐ

I need a pen or a pencil.
私はペンか鉛筆が必要です。

Would you like tea or coffee?
紅茶とコーヒー、どちらがいいですか。

penとpencil、teaとcoffeeは、どちらも名詞です。orはそれらを選択肢として横に並べています。

形容詞・動詞・句をつなぐ

Is the room hot or cold?
その部屋は暑いですか、それとも寒いですか。

You can call or email me.
電話でもメールでも連絡できます。

We can meet today or after work tomorrow.
今日か、明日の仕事のあとに会えます。

形容詞なら形容詞、動詞なら動詞というように、左右の形をそろえると読みやすい英文になります。

節と節をつなぐ

主語+動詞を含むまとまりもつなげられます。

We can eat here, or we can go outside.
ここで食べてもいいし、外へ行ってもいいです。

独立した二つの節をつなぐときは、orの前にカンマを置くのが基本です。主語が共通で短い場合は、We can eat here or go outside.のように二つ目の主語を省けます。

しゅみすけ

orの左右に同じ役割の言葉を置くと、英文の骨組みがすっきり見えます。

疑問文のor|「それとも」と選択を求める

疑問文でorを使うと、聞き手に選択肢を示して答えを求めます。

Do you want to walk or take a bus?
歩きたいですか、それともバスに乗りたいですか。

Are you free on Monday or Tuesday?
月曜日と火曜日のどちらが空いていますか。

Yes / Noで答える普通の疑問文と区別しましょう。Do you want tea or coffee?は、多くの場合「はい・いいえ」ではなく、Tea, please.のように選択肢で答えます。

ただし、orの範囲によって意味が変わります。Do you want tea or coffee?は通常「どちら?」ですが、Do you want tea or coffee with breakfast?は文脈によって「朝食に紅茶かコーヒーを飲みますか」というYes / No質問にもなります。会話ではイントネーションと状況が助けになります。

肯定文のor|「AかBのどちらか」

You may sit here or there.
ここか、あそこに座ってもいいです。

Call me today or tomorrow.
今日か明日に電話してください。

肯定文では、二つの可能性のうち少なくとも一つを開いておく感覚です。日常会話では、必ずしも「片方だけ」を厳密に意味しません。たとえばYou can call or email me.は、「どちらの方法でもよい」という許可であり、必要なら両方しても不自然ではありません。片方だけだと強調したいなら、either A or B, but not both(AかBのどちらか。ただし両方ではない)のように明示します。

命令文+or|「そうしないと」になる理由

Hurry up, or you’ll miss the train.
急いで。そうしないと電車に乗り遅れます。

Wear a coat, or you’ll get cold.
コートを着て。そうしないと寒くなります。

このorも特別な意味ではありません。「命令に従う道」と「従わず悪い結果になる道」を分けています。日本語では自然に「そうでなければ」「さもないと」と訳されるだけです。

命令文プラスorが「そうしないと」を表す仕組みの図

似た形の命令文+andは結果の方向が違います。

Hurry up, and you’ll catch the train.
急げば、その電車に間に合います。

andは命令から好ましい結果へ同じ線上につなぎ、orは命令をしない場合の別ルートを示します。詳しくはandのコアイメージも確認してください。

either A or B|二択をはっきり示す

either A or Bは「AかBのどちらか」です。eitherが最初の選択肢に合図を出し、orがもう一つの選択肢へ分岐させます。

You can choose either red or blue.
赤か青のどちらかを選べます。

Either Tom or Lisa will help us.
トムかリサのどちらかが私たちを手伝います。

左右の形をそろえることが重要です。either to call or to email、またはto either call or emailのように、対応関係が見える位置へeitherを置きます。

主語をつなぐ場合、動詞は近い方の主語に合わせるのが一般的です。

Either my parents or my brother is coming.
両親か弟のどちらかが来ます。

初心者のうちは、単数・複数が混ざる主語を避け、Either Tom or Lisa is coming.のようにそろえると安全です。

否定文のor|「AもBも〜ない」

否定文では、orが否定の範囲に入ると「AもBも〜ない」という意味になることがあります。

I don’t eat meat or fish.
私は肉も魚も食べません。

「肉か魚のどちらかを食べない」と直訳すると誤解しやすい点です。notが「肉または魚を食べる」という選択肢全体を否定しているため、実際には両方を除外します。

一方、I don’t eat meat, but I eat fish.なら「肉は食べないが、魚は食べる」です。対比を明確にするにはbutのコアイメージが役立ちます。

orの「言い直し」|別の表現へ枝分かれする

orは物を選ぶだけでなく、同じ内容を別の言い方で示すこともあります。

He is a doctor, or more exactly, a surgeon.
彼は医師です。より正確には、外科医です。

Let’s meet on Friday, or rather, Saturday.
金曜日に会いましょう。いや、正確には土曜日です。

最初の表現を捨て、より正確な別ルートへ進むので、これも「分岐」のイメージです。or ratherは「というより」「いや、むしろ」と訂正するときに使います。

orとandの違い

コアイメージ
and AとBを同じ線上に加える bread and butter(パンとバター)
or AとBを別の可能性として分ける bread or rice(パンかご飯)

I speak English and Japanese.は「英語も日本語も話す」で、両方が事実です。I can speak English or Japanese.は「英語か日本語で話せる」で、場面に応じた選択肢を示します。

接続詞全体の役割を整理したい場合は、英語の接続詞一覧も参照してください。

よくある間違い

1. 左右の形がそろっていない

× You can either call me or an email.
You can either call me or email me.
電話かメールで連絡できます。

callとan emailでは動詞と名詞が並んでいます。callとemailという動詞同士にそろえます。

2. 選択疑問文にYesで答える

Which do you want, tea or coffee?Yes.だけでは、どちらを選んだか分かりません。Coffee, please.のように答えます。

3. 命令文+orを単なる「または」と訳す

Study hard, or you may fail.は「一生懸命勉強するか、失敗するか」より、「一生懸命勉強しなさい。そうしないと不合格になるかもしれません」が自然です。

4. orの前に必ずカンマを置く

単語や短い句をつなぐだけなら通常カンマは不要です。独立した節同士をつなぐときや、長い文を読みやすくするときに置きます。

しゅみすけ

「または」と訳す前に、どんな二つの道を分けているのかを見ると、orの意味を判断しやすくなります。

FAQ

Q1. orは二つだけをつなぐ言葉ですか?

いいえ。You can come by train, bus, or car.(電車、バス、車のいずれかで来られます)のように、三つ以上の選択肢もつなげます。

Q2. 文頭にOrを置けますか?

会話やくだけた文章では使えます。Or we can meet tomorrow.(それとも明日会うこともできます)のように、直前の提案へ別案を足します。ただし、単独の記事や正式な文では前の文との関係が分かるように書きましょう。

Q3. and/orは使ってもよいですか?

「A、B、または両方」を短く示す表記ですが、規則・契約以外の文章では硬く曖昧に見えることがあります。普通の英文ならA or B, or bothと書くと明確です。

Q4. orとotherwiseは同じですか?

命令文のあとでは近い意味になります。Hurry up, or you’ll be late.Hurry up. Otherwise, you’ll be late.はいずれも「急いで。そうしないと遅れます」です。ただしotherwiseは副詞で、独立した文にも置けます。

練習問題

空欄にandまたはorを入れてください。

  1. Would you like water ( ) juice?
  2. Hurry up, ( ) you’ll miss the bus.
  3. I bought bread ( ) milk.(両方買った)
  4. You can call me ( ) send me a message.(どちらでもよい)
  5. He doesn’t eat meat ( ) fish.(どちらも食べない)

答え

  1. or:水かジュースかを選ぶ
  2. or:急がない場合の結果を示す
  3. and:パンと牛乳の両方を加える
  4. or:連絡方法を選べる
  5. or:否定の範囲に二つの食品が入る

まとめ

orのコアイメージは「一つの道を、複数の可能性へ分岐させる」です。

  • 基本語順はA+or+B
  • 左右には同じ役割の単語・句・節を置く
  • 疑問文では「Aですか、それともBですか」
  • 肯定文では「AかBの少なくとも一つ」
  • 命令文+orは「そうしないと」
  • 否定文では「AもBも〜ない」になることがある
  • andは追加、orは分岐

訳語を増やすのではなく、「話し手が別の可能性への道を開いている」と捉えましょう。基本語彙を体系的に確認する場合は、Basic English 850語一覧(Things・Qualities・Operations)へ戻れます。

Basic Englishの重要語をまとめて学ぶ:Basic Englishの重要語46選|コアイメージ総合ガイド

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